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第25話 意外な銃声
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「おれを人質に、身代金でも要求するのか?」
「いいや。おれ達は営利誘拐はしない主義だ。あんたを仲間が人質にとったのも、あくまで逃亡するためで、現金も王冠も手にした以上数日以内に帰ってもらう。それまでは、ここでゆっくりしてくんだな。飯は日に3度持ってくる。トイレと風呂は中にあるから、それを使え。以上だ」
それだけしゃべると、2人はそこを出ていった。頑丈そうな金属のドアは、再び外から非情な音を立てて施錠される。思わずドアを足で蹴ったが、自分のつま先が痛くなっただけだった。
*
その翌日白い外壁の豪邸の、ふかふかの羽毛布団を抱きしめながら、ベッドでゆっくり美山は眠った。そして起きると他の寝室で寝ていた海夢と落ち合って邸宅を出て、仲間を迎えに外に出る。
綿菓子のような白い雲がところどころに浮かんでいる真っ青な空と、コバルトブルーの海にはさまれた遥か彼方の水平線が目にまぶしい。
そこから今まさに生まれてきたかのように、1機のジェットヘリが轟音と共に飛びだしてきた。
そこには雲村博士と立岡愛梨、釘谷と衣舞姫の4人が王冠と共に乗っているという連絡が衛星無線で届いていたのだ。
ジェットヘリはやがて速度を徐々に落としてヘリモードに切りかえると、ローターを回転させながら、フォルモッサの地面に着陸した。
やがて次々に、仲間達が降りてくる。美山は大声をあげてはしゃぎながら駆けてきた愛梨とハグした。
その後満面に笑みを浮かべた釘谷と、右手の拳と拳とをぶつけあい、衣舞姫とも同じ拳をぶつけあった。そして、雲村と硬い握手をかわす。
「博士、無事でよかったです。みんなも元気で何よりだ」
抑えきれない喜びを多分四方八方に発散しながら、美山が嬉しさを表現した。
興奮のために上手く回らぬ舌からは紋切り型の台詞しか出てこないけど、派手にはしゃぎたい気分である。
「ほら、見て。戦利品」
立岡愛梨が、美しい顔に笑みを湛えて、ジェットヘリで運んできた箱のフタを開いた。そこには黄金に輝く王冠が、その光を放っている。
改めて箱ごとそれを手にすると、喜びがあふれんばかりに胸を満たした。
「それじゃあ全員揃ったところで、カジノの金庫から奪った現金を山わけしよう」
美山が皆に宣言した。
「まあ、待てよ」
割りこんだのは西園寺だ。
「そうあせらなくてもいいじゃないか。今夜は皆で祝杯をあげて、山分けは明日にしようや」
「ぼくも彼に賛成だ」
雲村博士が口をはさんだ。
「楽しみってのは、後にとっとくものだからな」
「そこまで言うなら、そうすっかな」
2人に説得されるうち、美山も何だかその方がいいような気がしてくる。
「ちなみに奪った現金は、いつもの場所だろ」
「ああ、そうだ」
西園寺の質問に、美山が答えた。フォルモッサのアジトには金庫室があり、現金はそこに保管している。王冠も、その場所にしまった。
その夜は遅くまで宴が続く。大気圏まで到達しそうな程の高揚感が、その場を満たす。
何だか祭りのような気分だ。盗みの緊張感から解放された後は、大抵こんなものだったが。
高齢の雲村博士と、体長を崩したという西園寺は早めに退席して、用意された自分の部屋に向かったが、18人の潜水艦乗りを含めた多くの者は、いつ終わるともしれない宴会の雰囲気に酔っていた。
愛梨と衣舞姫、恋花の3名の女性達も、途中で用意した部屋に戻った。フォルモッサには、今いる全員を収容できる個室があるのだ。全ての者に、それぞれの部屋の鍵を渡してある。
やがて1人また1人と、宴席のホールから、それぞれの部屋に戻った。夜でも気温が高いので、砂浜にそのまま寝ている潜水艦乗りの男もいる。むしろ夜風が涼しくて、ちょうどよいぐらいの温度だ。
雲1つない星空が広がって、スコールが降る様子もなさそうだ。美山もかなり酔っていた。
途中で大学生みたいに一気飲みをやった気もするが、記憶が錯乱してよく覚えていない。そんな記憶の混乱ぶりも心地よかった。
フォルモッサには酒もタバコも食料もたっぷり用意してあるので、その気になれば補給がなくても1か月ぐらいは毎晩宴会が可能である。
日本酒、ワイン、焼酎、マッコリ、ウィスキー、ウォッカ等ありとあらゆる種類の酒を飲んだ気がする。足元をよろめかせながら、美山は自分の部屋に戻り、そのままベッドに倒れこんだ。
いつしか睡魔が猛虎のように襲ってきた。気づくと彼は深い睡眠の中にいたのだ。眠りの中で美山は盗んだ王冠をかぶり、強奪した札束の海で泳ぐ夢を観る。
まどろみの中で、様々な映像が現れては消えてゆく。
当然ながら昼間の現実と違って脈絡がなく、アニメ以上にファンタスティックでアメージングな世界である。
やがていくつもの幻影が七色のシャボン玉のように浮かんでは消えた果てに、亡くなった両親の顔が浮かんだ。
炎に包まれた生家の映像が浮かびあがる。豪邸ではなかったが、広い庭と2階建ての広い家。幼かった美山の部屋にはバットとグローブが置いてある……。
冷静に考えると放火された時、たまたま美山は親戚の家に泊まっていたので、その光景を見ていないのだ。
彼が観たのは燃えつきて炭化した、家の無残な焼け跡だった。数日前まで元気だった両親は黒焦げの、グロテスクな遺体となりはてたのだ。
焼け跡の背景に、鶴本代議士の巨大な顔が浮かびあがる。テレビや新聞の写真でおなじみの容貌だった。現在の年齢は70歳を過ぎたぐらいか。
短期間だけ首相をやったが汚職疑惑でその座を追われ、今は闇のキングメーカーと一部のメディアやネットでは、呼ばれていた。
彼が様々な悪徳に関わってきたのは間違いないのは、美山も独自の情報網を使ってわかっていた。
直接的に両親を殺害したのは放火犯だが、それを元々指示したのも、事件のもみ消しに暗躍したのが鶴本の手下だというのも、判明している。
鶴本の狙いは、彼の息がかかった不動産会社に住居を売るのに抵抗した人間にはどんな災厄が訪れるのか、広く示すのにあったらしい。
両親が焼死体で発見された後、まだ幼かった1人息子は親戚の家に預けられたのだが、家族3人が住んでいた場所はいつのまにか不動産会社に売られて、代わりに四車線の、広い道路が建設された。
鶴本の意図は功を奏したらしく、それ以後土地開発に反対する運動は風船がしぼむように失速してゆく。美山の住んでいた土地は若者の多くが都会に行ってしまうような、高齢化の進む過疎地である。
当然ながら新しく道路ができても、めったに車は通らなかった。鶴本とつながりのある、一部の工事業者を儲けさせるためだけに作られたような代物である。
両親が自宅の販売に抵抗していたのは知られていたので、当時からこれは、そこにからむ犯罪じゃないかと囁かれていたのは、少年だった美山も薄々感づいていた。
幼い子供を引きとった親戚も、その可能性を示唆していたのだ。警察と消防は放火によるものと断定したが、犯人は逮捕されず終わり、迷宮入りになる。
広い道路が美山の生まれ育った土地から都会に向けて作られたので、ストロー効果でさらに過疎が深刻化した。
住民は地元での買い物を減らし、車で新しい道路を使って、都会でショッピングを楽しむようになったからだ。
大人になってから美山は何度か自分の故郷を訪れたが、商店街は典型的なシャッター通りになっており、子供の頃遊んだ友達の多くが、職を求めて都会に出るようなありさまだ。
街全体が、まるで廃墟のようにさびれてしまい、めったに車の通らぬ道路は、アスファルト製の遺跡に見えた。
その道はところどころひび割れており、隙間から雑草が生えている。
時折見かける周辺住民は、ほとんどが高齢者ばかりであった。その比率は以前より高くなり、そもそも人口が減っているのだ。
もっとも今や常識だが、少子高齢化は日本を含めた『先進国』と呼ばれるほとんどの国共通の現象である。
効果的な対策を今まで打たなかったがゆえに、日本の少子高齢化は今も続いていたのだ。
近くにあった自動車工場は中国に移転してしまい、後には無人の、だだっ広い建物だけが残されている。
窓ガラスは割れ、ひび割れた壁にはツタがはりついていた。
そういう経緯があったので、カジノの金を盗まれ、付属する美術館の王冠も強奪された鶴本がどんな顔をしてるのか想像するだけで愉快だが、そんなまどろみはマシンガンの銃声によって破られた。
「いいや。おれ達は営利誘拐はしない主義だ。あんたを仲間が人質にとったのも、あくまで逃亡するためで、現金も王冠も手にした以上数日以内に帰ってもらう。それまでは、ここでゆっくりしてくんだな。飯は日に3度持ってくる。トイレと風呂は中にあるから、それを使え。以上だ」
それだけしゃべると、2人はそこを出ていった。頑丈そうな金属のドアは、再び外から非情な音を立てて施錠される。思わずドアを足で蹴ったが、自分のつま先が痛くなっただけだった。
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その翌日白い外壁の豪邸の、ふかふかの羽毛布団を抱きしめながら、ベッドでゆっくり美山は眠った。そして起きると他の寝室で寝ていた海夢と落ち合って邸宅を出て、仲間を迎えに外に出る。
綿菓子のような白い雲がところどころに浮かんでいる真っ青な空と、コバルトブルーの海にはさまれた遥か彼方の水平線が目にまぶしい。
そこから今まさに生まれてきたかのように、1機のジェットヘリが轟音と共に飛びだしてきた。
そこには雲村博士と立岡愛梨、釘谷と衣舞姫の4人が王冠と共に乗っているという連絡が衛星無線で届いていたのだ。
ジェットヘリはやがて速度を徐々に落としてヘリモードに切りかえると、ローターを回転させながら、フォルモッサの地面に着陸した。
やがて次々に、仲間達が降りてくる。美山は大声をあげてはしゃぎながら駆けてきた愛梨とハグした。
その後満面に笑みを浮かべた釘谷と、右手の拳と拳とをぶつけあい、衣舞姫とも同じ拳をぶつけあった。そして、雲村と硬い握手をかわす。
「博士、無事でよかったです。みんなも元気で何よりだ」
抑えきれない喜びを多分四方八方に発散しながら、美山が嬉しさを表現した。
興奮のために上手く回らぬ舌からは紋切り型の台詞しか出てこないけど、派手にはしゃぎたい気分である。
「ほら、見て。戦利品」
立岡愛梨が、美しい顔に笑みを湛えて、ジェットヘリで運んできた箱のフタを開いた。そこには黄金に輝く王冠が、その光を放っている。
改めて箱ごとそれを手にすると、喜びがあふれんばかりに胸を満たした。
「それじゃあ全員揃ったところで、カジノの金庫から奪った現金を山わけしよう」
美山が皆に宣言した。
「まあ、待てよ」
割りこんだのは西園寺だ。
「そうあせらなくてもいいじゃないか。今夜は皆で祝杯をあげて、山分けは明日にしようや」
「ぼくも彼に賛成だ」
雲村博士が口をはさんだ。
「楽しみってのは、後にとっとくものだからな」
「そこまで言うなら、そうすっかな」
2人に説得されるうち、美山も何だかその方がいいような気がしてくる。
「ちなみに奪った現金は、いつもの場所だろ」
「ああ、そうだ」
西園寺の質問に、美山が答えた。フォルモッサのアジトには金庫室があり、現金はそこに保管している。王冠も、その場所にしまった。
その夜は遅くまで宴が続く。大気圏まで到達しそうな程の高揚感が、その場を満たす。
何だか祭りのような気分だ。盗みの緊張感から解放された後は、大抵こんなものだったが。
高齢の雲村博士と、体長を崩したという西園寺は早めに退席して、用意された自分の部屋に向かったが、18人の潜水艦乗りを含めた多くの者は、いつ終わるともしれない宴会の雰囲気に酔っていた。
愛梨と衣舞姫、恋花の3名の女性達も、途中で用意した部屋に戻った。フォルモッサには、今いる全員を収容できる個室があるのだ。全ての者に、それぞれの部屋の鍵を渡してある。
やがて1人また1人と、宴席のホールから、それぞれの部屋に戻った。夜でも気温が高いので、砂浜にそのまま寝ている潜水艦乗りの男もいる。むしろ夜風が涼しくて、ちょうどよいぐらいの温度だ。
雲1つない星空が広がって、スコールが降る様子もなさそうだ。美山もかなり酔っていた。
途中で大学生みたいに一気飲みをやった気もするが、記憶が錯乱してよく覚えていない。そんな記憶の混乱ぶりも心地よかった。
フォルモッサには酒もタバコも食料もたっぷり用意してあるので、その気になれば補給がなくても1か月ぐらいは毎晩宴会が可能である。
日本酒、ワイン、焼酎、マッコリ、ウィスキー、ウォッカ等ありとあらゆる種類の酒を飲んだ気がする。足元をよろめかせながら、美山は自分の部屋に戻り、そのままベッドに倒れこんだ。
いつしか睡魔が猛虎のように襲ってきた。気づくと彼は深い睡眠の中にいたのだ。眠りの中で美山は盗んだ王冠をかぶり、強奪した札束の海で泳ぐ夢を観る。
まどろみの中で、様々な映像が現れては消えてゆく。
当然ながら昼間の現実と違って脈絡がなく、アニメ以上にファンタスティックでアメージングな世界である。
やがていくつもの幻影が七色のシャボン玉のように浮かんでは消えた果てに、亡くなった両親の顔が浮かんだ。
炎に包まれた生家の映像が浮かびあがる。豪邸ではなかったが、広い庭と2階建ての広い家。幼かった美山の部屋にはバットとグローブが置いてある……。
冷静に考えると放火された時、たまたま美山は親戚の家に泊まっていたので、その光景を見ていないのだ。
彼が観たのは燃えつきて炭化した、家の無残な焼け跡だった。数日前まで元気だった両親は黒焦げの、グロテスクな遺体となりはてたのだ。
焼け跡の背景に、鶴本代議士の巨大な顔が浮かびあがる。テレビや新聞の写真でおなじみの容貌だった。現在の年齢は70歳を過ぎたぐらいか。
短期間だけ首相をやったが汚職疑惑でその座を追われ、今は闇のキングメーカーと一部のメディアやネットでは、呼ばれていた。
彼が様々な悪徳に関わってきたのは間違いないのは、美山も独自の情報網を使ってわかっていた。
直接的に両親を殺害したのは放火犯だが、それを元々指示したのも、事件のもみ消しに暗躍したのが鶴本の手下だというのも、判明している。
鶴本の狙いは、彼の息がかかった不動産会社に住居を売るのに抵抗した人間にはどんな災厄が訪れるのか、広く示すのにあったらしい。
両親が焼死体で発見された後、まだ幼かった1人息子は親戚の家に預けられたのだが、家族3人が住んでいた場所はいつのまにか不動産会社に売られて、代わりに四車線の、広い道路が建設された。
鶴本の意図は功を奏したらしく、それ以後土地開発に反対する運動は風船がしぼむように失速してゆく。美山の住んでいた土地は若者の多くが都会に行ってしまうような、高齢化の進む過疎地である。
当然ながら新しく道路ができても、めったに車は通らなかった。鶴本とつながりのある、一部の工事業者を儲けさせるためだけに作られたような代物である。
両親が自宅の販売に抵抗していたのは知られていたので、当時からこれは、そこにからむ犯罪じゃないかと囁かれていたのは、少年だった美山も薄々感づいていた。
幼い子供を引きとった親戚も、その可能性を示唆していたのだ。警察と消防は放火によるものと断定したが、犯人は逮捕されず終わり、迷宮入りになる。
広い道路が美山の生まれ育った土地から都会に向けて作られたので、ストロー効果でさらに過疎が深刻化した。
住民は地元での買い物を減らし、車で新しい道路を使って、都会でショッピングを楽しむようになったからだ。
大人になってから美山は何度か自分の故郷を訪れたが、商店街は典型的なシャッター通りになっており、子供の頃遊んだ友達の多くが、職を求めて都会に出るようなありさまだ。
街全体が、まるで廃墟のようにさびれてしまい、めったに車の通らぬ道路は、アスファルト製の遺跡に見えた。
その道はところどころひび割れており、隙間から雑草が生えている。
時折見かける周辺住民は、ほとんどが高齢者ばかりであった。その比率は以前より高くなり、そもそも人口が減っているのだ。
もっとも今や常識だが、少子高齢化は日本を含めた『先進国』と呼ばれるほとんどの国共通の現象である。
効果的な対策を今まで打たなかったがゆえに、日本の少子高齢化は今も続いていたのだ。
近くにあった自動車工場は中国に移転してしまい、後には無人の、だだっ広い建物だけが残されている。
窓ガラスは割れ、ひび割れた壁にはツタがはりついていた。
そういう経緯があったので、カジノの金を盗まれ、付属する美術館の王冠も強奪された鶴本がどんな顔をしてるのか想像するだけで愉快だが、そんなまどろみはマシンガンの銃声によって破られた。
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