ガタリアの図書館で

空川億里

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プロローグ   ソランド村の少女

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   昔昔ミルルーシュと呼ばれる大陸の西方にガタリアという国がありました。
 そのガタリア国内の東の方にソランドという小さな村があったのです。
 この村に両親と、幼い女の子の一家がありました。
 一家はこの国のどこにでもいるような普通の農民でしたが、両親はこの時代この国の農家では珍しく、娘のパムに読み書きを教えていました。
 彼女が17歳の時。流行り病でパムの両親は死んでしまい、彼女は母親の姉にあたる伯母の家に身を寄せましたが、この伯母も伯母の夫も冷酷な人で、パムはいつも鞭で叩かれるようになったのです。



   伯母夫婦には男の子の兄弟が2人いましたが、パムはこのいとこ達に毎日のようにいじめられ、伯母夫妻は見て見ぬふりだったり、むしろいじめをけしかけました。
 そんな日々の中、パムは、今後の人生を考えるようになったのです。
 彼女はいわば、分かれ道の前に立っていました。
 このまま伯母夫婦の家で暮らすのか、独り立ちして、見知らぬ世界に旅立つのか?
 気持ちはもちろんよその土地ですが、パムはソランド村しか知りません。
 一体どこへ行けばいいのか、どうやって生計を立てればいいのか、見当がつかなかったのです。
 そんな折、村に旅の一座が訪れました。一座は1年に1度来て、ソランドの人達からお金をもらって芝居や曲芸を演じたり、歌を歌って、観る者を楽しませてくれたのです。



 両親が生きてた頃は一緒に連れていってもらい、一座で売られるお菓子を食べながら、見物しました。
 でも今回は伯母夫婦と2人の息子だけが一座の舞台を観に行って、パムだけ居残りを命じられ、家の掃除や食事の支度や洗濯を、言いつけられました。



 やがて夜遅くになって、満ちたりた顔をした伯母夫婦と2人の息子が帰ったのです。
 4人の家族は、先程まで見物していた出し物の話を楽しそうに話しながら、パムの作った料理をたいらげ、やがて眠りにつきました。



 パムはいつものように、伯母夫婦と息子達が寝る母屋から少し離れた掘っ立て小屋に行き、ベッド代わりの藁の上に横になったけれど、どうしても、寝つかれません。
 ついに彼女は寝るのをやめ、旅の一座のテント小屋がある場所へ向かって、歩きました。
 外は真っ暗なので、手には中にホタルを数匹入れたホタル灯を持ちました。
 テント小屋のある場所まで、パムの足で10分位の所でしょうか。やがて少女の目の前に、見世物小屋が現れました。
「お嬢ちゃん、一体何しに来たんだい?」
    1人の小柄な30代位の男がテント小屋の中から出てきて、尋ねます。
「あたしを、ここで雇ってください! 料理でも洗濯でも、何でもしますから。一緒に旅に連れてってください」
 つい泣き声で、懇願しました。
「そんな無理言ったって、お嬢ちゃんには家族がいるだろう。家族の所へ帰りなさい」
「パパもママも病気になって死にました。伯母さん夫婦に引きとられたけど、毎日いじめられてばかりで」
 思わず、彼女は嗚咽を漏らしてしまったのです。涙がとめどなくあふれて、池でもできそうな勢いでした。
 やがて他のテントから、1人の女が登場します。その女は50代位で目つきの鋭い、鼻っ柱の強そうな顔をしていました。
「こんな夜中にどうしたんだい?」
 女がそう、質問しました。
「座長、実はしかじかでして」
 小柄な男が、今までの経緯を、かいつまんで説明しました。
「いいじゃないか。炊事や洗濯をやる娘が、もう1人いてもいいと思ってたところさ」
 座長と呼ばれた女が、そう言明しました。「お前、この子を女達のいるテントに案内してやりな。それからわかってると思うけど、この子を探しに来た伯母さん達がやってきても、知らないと言って、帰しちまいな」
「ありがとうございます」
 パムは座長に対してひざまづくと、何度も礼を述べました。
 早速翌日からパムは一座の裏方として、炊事、洗濯、破れた服のつくろい等、様々な雑用をやらされます。
 でも伯母夫婦の家と違って、いじめられたりしないので、きつくても楽しい毎日でした。
    一座は村に10日いましたが、結局伯母夫婦は、テントの元へ来ませんでした。
    まさか一座に加わったとは思ってないのか、むしろ厄介払いができてよかったと考え、探そうとすらしないのかは、わかりません。
    やがて一座は村を離れ、他の土地へと出発します。
    生まれ故郷のソランド村を離れることについてパムには不安もありましたが、それよりも新天地への期待が大きく、胸の中は、わくわくしました。
 やがて様々な土地から土地へ訪れるうち半年がたちました。



「見習い期間は、終わりだね。少ないけど、これから毎月お給金を出すから、とっときな」
 座長の顔には笑みがあり、パムにお金の入った布の袋を渡してくれました。早速中を開けてみると、銅貨が5枚も入ってたのです。
「ありがとうございます。座長」
 パムはすでに、初めてのお給金で、何を買うか決めていました。
 両親が死んでから、ずっと読んでなかった本を買う事にしたのです。
 一座の訪れた町に1軒の書店があり、そこで1冊の、竜皮紙でできた本を買いました。
 竜皮紙とは、家畜竜と呼ばれる竜の皮をなめして作った紙です。
 家畜竜とはその名の通り人間に飼われる竜で、卵や肉は食料となる小型の竜でした。
   たくさんお給金が出たわけではないので、買ったのは所々が傷んだ古本です。
   それでもとても嬉しくて、黄金でできたワイングラスを手にしたように大事に抱え、一座のテントに戻りました。
「あんた、字が読めるんだね」
 自分のテントで読書していたパムをたまたま見かけた座長が、少し驚いた顔をしました。
「はい。死んじゃった父ちゃんと母ちゃんが、字を教えてくれたから」
 パムの返事に、座長はしばらく思案顔でした。
「あんた、図書館に興味はないかい?」
「興味あります」
 思わずパムは、うわずった声をあげました。
「でも、あたしみたいな百姓の娘は、図書館になんか、入れません」
 すぐに寂しげな、声になる。
「これから行く町に大きな図書館がある。蔵書は100万冊もあるそうだ。そこはチャーダラ伯爵様の所領で、弟に伯爵家を継がせた、チャーダラ家長男のトワメク様が、住まわれててね。住みこみで働く使用人を探してるって、以前聞いてたんだけどさ。もちろん女中だから、あたしやあんたみたいに身分が低くても問題ないよ。何でも、本の整理をできる者が必要だとかで、字が読めた方が好都合なんだとさ。あんたよく働いてくれるけど、あんたの仕事は、他の娘でもできるしね。図書館の仕事なら、ここよりお給料がいいしさ」
    これも、パムにとっては、人生の別れ道でした。
    このまま一座に残るのか、それとも図書館に行くべきか……結局座長に背中を押されるように、図書館で働くのを決めたのです。



 やがて一座は図書館のあるチャーダラ伯爵領内の城内の町に着きました。
 そこはパロップ城と呼ばれており、ガタリア王国の南部にある温暖な気候の都市です。
 そこから座長とパムの2人だけ乗り合い馬車に乗って、図書館へと向かったのです。やがて視界に、とても大きな建物が見えてきました。
 真っ白な大理石をふんだんに使用した、とても立派なお屋敷です。
 座長に教えられなくてもすぐにそれが、図書館だとわかりました。
 門前に行くと、いかめしい顔つきをした2人の守衛が、銅像のように立っています。
「守衛さん達、いつもどうもお疲れ様です。あたしは、旅の一座の座長をつとめる者です。以前ここで、字が読める使用人を探してると聞いたもんで、こうして連れてきたわけです」
 座長は愛想笑いをふりまきながら、二人の守衛に、数枚ずつ銅貨を握らせた。
「ここで待っておれ」
 片方の守衛が居丈高にそう述べると、門を開いて自分だけ中に入る。やがて中に入った守衛は、1人の男を伴って再び現れた。
「俺が、ここの司書をつとめるゾンドカ・ガンファだ」
 ガンファは右手に陶器でできた酒瓶を持ち、吐く息は酒臭く、顔は真っ赤になっていました
「話は聞いた。この小娘が、ここでの職務を希望するとな」
「字が読めるので、お役に立つかと」
 座長がお辞儀をしながら話した。
「早速雇おう。一緒に来い。ちょうど女中が逃げちまったばかりのところだ。よその女中より大金を払っているのに、ふざけた話だ」
 あっけなく、パムは採用されました。でも、よっぱらいのガンファを見れば、女中がすぐやめるのも無理はないと、パムは内心感じたのです。
「ここの仕事があんまり合わないようだったら、また、あたしの一座で雇ってあげるよ」
 座長はそれだけ言い残して、乗り合い馬車に乗りこみました。
 馬車で去る座長の背中を見送った後パムはガンファの後をついて、図書館の敷地内に入ったのです。寝室を、最初に案内されました。
「見た通りベッドは全部で4台あるが、他に使ってる者がいないんで、お前が1人で使ってくれ」
 その後図書室に行きました。図書室の扉を開けるとその中は、所狭しと本がたくさん並んでいます。
 今まで、見た事のない数でした。でも、何となく変です。他に人が1人もいないし、よく見ると、本は埃をかぶっていました。
「とりあえず、君にはここの掃除をやってもらおう。なあに。急いでやる必要はない。どうせここには、めったに人は来ないしね」
 ガンファがそう説明しました。
「大勢人が来た頃が懐かしいな。もう10年以上前の話だけどさ。ここには全部で100万冊の本がある。はたきのかけがいがあるってもんだ」
   ちょうどそこへ図書室の奥から、1人の人物が現れました。驚くことにその人物は、顔を銀色の仮面で隠しています。
 頭には白い山高帽をかぶり、肩から背中にかけて、白いマントをはおっていました。なんだか怖い雰囲気です。
 その人物は、まるでパム達が存在しないかのように、無言で脇をすり抜けて、建物の外に出ていきました。
「あのお方は」
 パムは、司書に尋ねました。
「一体どなた様でしょうか」
「あのお方が、チャーダラ・トワメク伯爵様だ」
「ご挨拶に伺わないと」
「閣下は、そのような礼儀には無頓着なお方だ。気にする必要はない」
 ガンファはそう言明しました。


 早速翌日から、パムの仕事が始まったのです。料理や洗濯に加え、図書室の清掃も開始。
 はたきを使って本にかぶったほこりをはらい、床をモップで拭きました。窓には蜘蛛の巣が張られていたので、それも取り払ったのです。
 やがて彼女は敷地内の、ちょっと北に外れた所に、妙な雰囲気の建物があるのに気づきます。
 それ以外の建物はガンファから全て、どんな屋敷か一通り説明を受けていたので、不自然に感じていました。
 単なる好奇心から、パムはガンファにその件について聞きましたが、彼の答えは『ただの蔵で、最近使ってないだけさ。中には、がらくたしか入ってない』との返事。
 その時のガンファは目をそらしており、パムにはどうしても、彼が真実を話してるように思えませんでした。
 それ以来どうしても蔵が気になって、ある晴れた日仕事が一段落した時間に、そこを1人で訪れます。
 蔵のドアには施錠されておらず、ノブを彼女がひっぱると、金属のこすれる嫌な音がしました。
 中は当然真っ暗でしたが、ドアから差しこむ日光が、室内をやんわり照らします。
 そこにはガンファが話した通り様々ながらくたが、たくさん放置されていました。
 壊れた楽器やひび割れた皿、錆びついた鉄ののこぎり、中にはどんな用途に使うかわからない物もたくさんありました。
 やがてパムは蜘蛛の巣の張った鏡台が、気になりました。
 でも鏡台の鏡の部分のほこりを指でぬぐっても、自分の顔も、背景となるはずの蔵の中も、映しだされなかったのです。
 ただそこには、銀色の、不思議なきらめきがあるだけでした。パムはその鏡台を、人に見つからぬように、自分の部屋に持ちこみました。
(別にあたし、人の物を盗んだわけじゃない。蔵に眠ってるがらくたを1つ持ってきただけだもの)
 パムは、自分にそう、無理やり言い聞かせたのです。
 鏡台の台の部分に、いくつかのボタンとダイヤルがついており、試しに彼女はボタンの一つを押してみました。
 すると、どうでしょう。鏡台の鏡の部分に、女性の顔が浮かんだのです。
 色白の、とても綺麗な女性で、かぶった帽子や首飾り等の装飾品を見ると、高貴な身分の方のよう。
 でも、その表情は、何だか寂しげなご様子でした。
「一体貴様、何をしている」
 男の声がしてそちらを見ると、銀色の仮面をつけたチャーダラ伯のお姿が、ありました。
「お前が1人でこそこそしながら、蔵から何かを持ちだしたのを見かけたので、ついてきたのだ。貴様、泥棒ではないか」
「申し訳ございません。伯爵様。蔵は使われてないようでしたし、中にあるのも埃をかぶったがらくたみたいな物ばかりで、1つぐらい持ってきても、どうってことないと考えたのです。鏡台は、お返しいたします。2度と蔵には入りません」
「今回は大目に見るが、2度とやらんように」
 伯爵は、それだけ言い残すと、ひったくるように鏡台を奪いとりました。そして、鏡台に映った女性を見ると、大声をあげたのです。
「シャミア姫……」
 しばらく伯爵は凍りついてしまったみたいに鏡台を眺めてましたが、やがて肩をがっくり落とし、鏡台を寝台の上に放りなげると、部屋から出てってしまわれました。
 翌日パムは、司書のガンファにこのいきさつを、話したのです。
「シャミア姫とは、一体どなた様の事なのでしょうか?」
 最初は困惑の眼差しを隠しきれないガンファでしたが、やがてポツリポツリと、葉っぱから落ちる雨だれのように、話し始めたのでした。
「シャミア姫はガタリアの現国王が正室や側室に産ませた50人以上いる姫君のうちの1人だった。母親は身分の低い女性で、シャミア姫は生まれつき体が弱く、豪放磊落で名を轟かす活発なご性格の陛下には、あまり可愛がられなかったのだ。母親が幼い頃亡くなられており、北方にある首都よりも温暖なこの地で療養を兼ね、お付の者達と一緒にいらっしゃったのだ」
「それは、知りませんでした……。おかわいそうに」
 パムは、思わず涙ぐみました。
「この図書館の蔵書は百万冊というガタリアにおいては誇るべき数で、本好きな姫君はすっかり気に入ってしまわれた。当時はお前が鏡台を持ちだした蔵も書庫の一つで、普通に人が出入りしていた。姫様も時折訪れていたのだが、ある日姫様が蔵にいた時使用人の不始末から火災が起き、それに巻きこまれて焼け死んだのだ」
 震え声で、ガンファは、そう話しました。その目には、光るものが浮かんでいます。
「伯爵は必死で姫を救おうと燃える蔵にかけこんだが願い叶わず炎に包まれ、顔に大やけどをしてしまい、それから仮面をして、心を閉ざすようになってしまったのだ」
「あの鏡台は一体何だったんでしょう?」
「鏡台か。あれは、遠い東の国から伝わった秘宝でな。どんなからくりかはわからぬが、鏡に映った顔と、その場でしゃべった声や、聞こえた音を、永遠に記録できるのだ……それ以来伯爵は弟君に家を譲り、この図書館を公開するのも、やめてしまわれた。昔は王族や貴族の方々や聖職者や学生、字の読める庶民でにぎわい、ガタリア国内の様々な場所から、そして、外国からも遠路はるばる貴重な本を閲覧に来たものだ。昔が、懐かしいよ」



 その夜パムは部屋に戻ると、伯爵が置いていってしまわれた鏡台に向かいあいながら、台座についたボタンの一つを、試しに押しました。
 鏡の部分に、再びシャミア姫の顔が浮かびます。
 しばらく鏡を観ていると、やがて姫様の、別の姿も現れました。
 鏡の前でお化粧をするお姿や、自分で自分の両頬をひっぱって、あかんべえをしてはしゃぐお姿、伯爵とご一緒のお姿もありました。
 チャーダラ伯はいでたちこそ今と変わりないのですが、仮面はなく、美しい顔だちに屈託のない笑みを浮かべていらっしゃいます。
 やがて鏡に、燃える炎が映りました。そして姫様の、恐怖に怯えるお姿が、浮かんだのです。



「伯爵閣下に、お目通りを願うわけには、いけないかしら」
 思いきってパムは自分の心情を、司書のガンファに打ちあけました。
「そりゃまたどうして」
 パムはガンファに、自分の考えを述べました。
「お願いだけしてみてください。それで無理なら、私きっぱり、あきらめます」
 ダメで元々の思いで、彼女は頼みます。
「言うだけは言ってみるけど、伯爵閣下が、お前に会いたがるとは思えんけどね」
 ガンファの態度は、氷のように冷ややかでした。その夜パムは、自分の部屋に戻りました。
 ドアをノックする音がして扉を開くと、どうでしょう。驚く事に、伯爵の姿があったのです。
「夜分に押しかけて、すまなかったね。君が私に会いたいと聞いたから」
「伯爵様に、観ていただきたいものがあるんです。つらいかもしれないけど、観ていただきたいものが」
 パムはそう口にしながら、テーブルの中央に置いた、例の鏡台のボタンとダイヤルを操作しはじめます。
「申し訳ないが、パム。それを観る気には、なれない。君も聞いたと思うけど、もう私は、姫様を思いだしたくないんだよ」
「お願いです。これだけで構いませんのでご覧になってください。1回だけ観てくだされば結構です。ものの1分とかかりません」



 やがて鏡台の鏡の部分に、シャミア姫の顔が現れました。シャミア姫は、例の蔵の中にいます。
 蔵の中は、恐ろしいことに燃えさかる炎に支配され、姫の顔はひきつっていました。
「もう、ダメだわ。私は、死にます」
 姫が、叫ぶように宣言しました。
「でも、トワメク。決して絶望なさらないで。今後もこの場所を、繁栄させてくださいね」
 直後に画面は真っ暗になり、ものすごい音と共に、姫は見えなくなりました。
 それをご覧になっていたチャーダラ伯は声にならない慟哭をあげ、その声がいつまでも、パムの胸から離れなくなったのです。



 それから10日がたちました。
 いつものようにパムが外で洗濯物を干していると、帽子をかぶり、作業服を着た職人風の男達が、大勢敷地に入ってくるのに気づいたのです。
 男達は黒焦げになった例の蔵から少し離れた場所に、何かを作ろうとしていました。
 パムがその場所へ駆けよっていくと、いつのまにか、仮面をつけた伯爵の姿があったのです。
「伯爵様。一体これは?」
「新しい蔵を作るんだ。焼けた蔵の中にある物は、新しい方へ運びだす。焼けた方は、取り壊すんだ。図書館自体も壁を塗り替えて、諸国からたくさんの本を取り寄せる。100万冊だけじゃない。200万冊、300万冊の本を集めてガタリア1番の、いや、この大陸1番の図書館にするんだ」
   いつになく朗らかな声が、仮面の向こうから放たれました。
「姫様のおっしゃる通りだ。この場所を、再び繁栄させるのが、私の使命だ」





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