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第4話 予想外の出来事
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「パムは、どうした? 見送りに来ると申しておったが」
いよいよ旅立ちの時が迫る騎兵隊と馬車の群れを前にして、トワメクが聞く。
「先程までこのあたりにいましたが、見かけませんね」
答えたのは、弁髪の戦士ダランサである。彼は1人、自分の馬にまたがっていた。
「もう帰っちまったんじゃねえでしょうか?」
「ダランサの言う通り、さっきまではおりましたが、いませんね。やはり帰宅したのでは?」
女魔導士のキュルンも答える。
「確かに、どこにもおらぬようだ。パムの奴、自分で見送りに来たいと申しておきながら、勝手な娘だ」
仮面をかぶった準伯爵はそうつぶやく。
「それではそろそろ出発するか」
そう声をかけ、おのれの乗った白馬を進め、集まった騎兵隊と馬車の群れは、西に向かって動きはじめた。
美しく晴れた、春の朝である。行く道は、赤や黄色や青やピンクや紫や白に咲く花々で彩られていた。
そこへやはり白や黄色や黒い鮮やかな羽を持つ蝶達が蜜を吸いに来る。風が、草木をそよがせた。
さぞ心地よいだろうが、仮面の下に閉ざされたトワメクの頬を、それは撫でることはない。馬上の戦士は彼とダランサを含め、全部で30人。
それに加えて3頭立ての馬車が全部で20台あり食料品やテントなど必要な物を取り揃えていた。
馬車の荷台に揺られながら、いつしかパムは眠ってしまう。御者は戻ってきたのだがパムには気づかず、馬車を走らせはじめたのだ。
気候も良く、単調な馬の歩みに揺られるうちに、睡魔が襲ってきたのである。
置き手紙をしてきたが、図書館のみんなは、さぞ驚いているだろう。
図書館の司書でもあるゾンドカ・ガンファが顔が真っ青になるのを思い浮かべると、パムはなんだかおかしくなり、笑いをこらえきれなくなる。
やがてパムは微笑んだまま、眠りにつく。どのぐらい寝たであろうか?
彼女の横たわる荷台の中で、何かが動く気配がしたのでまぶたを開くと、予想外の存在が目に飛びこんだ。
いよいよ旅立ちの時が迫る騎兵隊と馬車の群れを前にして、トワメクが聞く。
「先程までこのあたりにいましたが、見かけませんね」
答えたのは、弁髪の戦士ダランサである。彼は1人、自分の馬にまたがっていた。
「もう帰っちまったんじゃねえでしょうか?」
「ダランサの言う通り、さっきまではおりましたが、いませんね。やはり帰宅したのでは?」
女魔導士のキュルンも答える。
「確かに、どこにもおらぬようだ。パムの奴、自分で見送りに来たいと申しておきながら、勝手な娘だ」
仮面をかぶった準伯爵はそうつぶやく。
「それではそろそろ出発するか」
そう声をかけ、おのれの乗った白馬を進め、集まった騎兵隊と馬車の群れは、西に向かって動きはじめた。
美しく晴れた、春の朝である。行く道は、赤や黄色や青やピンクや紫や白に咲く花々で彩られていた。
そこへやはり白や黄色や黒い鮮やかな羽を持つ蝶達が蜜を吸いに来る。風が、草木をそよがせた。
さぞ心地よいだろうが、仮面の下に閉ざされたトワメクの頬を、それは撫でることはない。馬上の戦士は彼とダランサを含め、全部で30人。
それに加えて3頭立ての馬車が全部で20台あり食料品やテントなど必要な物を取り揃えていた。
馬車の荷台に揺られながら、いつしかパムは眠ってしまう。御者は戻ってきたのだがパムには気づかず、馬車を走らせはじめたのだ。
気候も良く、単調な馬の歩みに揺られるうちに、睡魔が襲ってきたのである。
置き手紙をしてきたが、図書館のみんなは、さぞ驚いているだろう。
図書館の司書でもあるゾンドカ・ガンファが顔が真っ青になるのを思い浮かべると、パムはなんだかおかしくなり、笑いをこらえきれなくなる。
やがてパムは微笑んだまま、眠りにつく。どのぐらい寝たであろうか?
彼女の横たわる荷台の中で、何かが動く気配がしたのでまぶたを開くと、予想外の存在が目に飛びこんだ。
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