6 / 6
第5話 旅の始まり
しおりを挟む
パムの眼前に、図書館に現れた身長1グラウト(約20センチ)よりもやや小さい女の子のフィア・ルーが登場したのだ。
緑色の髪は短く刈り込んでおり、トンボのような羽が生えている。
「あんた、一体どうしたのよ?」
驚いて、パムは尋ねた。
「面白そうだから、ついてきた」
フィア・ルーは、いたずらっ子の笑みを浮かべる。その時だ。突然馬車の歩みが止まった。御者が降りて、荷台の方へやってきたのだ。
御者の男は、怖い顔でにらみつける。
「おい娘っ子。貴様いつのまに、わしの馬車の荷台に潜りこんだのだ。この馬車はチャーダラ・トワメク準伯爵の一行の物だぞ」
「ごめんなさい。ご迷惑をおかけするつもりはなかったのです」
「すでに充分迷惑がかかっておるわい」
馬車だけでなく、騎馬隊含め全部隊が一斉に、歩みをいつのまにか止めていた。荷台の周囲はいつしか騎士が取り巻いている。
仮面をかぶったトワメクと、弁髪のダランサ、魔道士のキュルンも現れた。
「パムか。一体どうしたのだ?」
怒りを含んだ苛立たしい口調でトワメクが聞く。
「西の図書館に、私も連れて行ってください」
「危険だから、あれほどダメだと申したろうが」
「しかしここまで来ちまったら、帰らせるってわけにもいかんでしょうな」
そう口をはさんだのは、ダランサだ。
「それに旅の道連れにフィア・ルーを連れてると、不運をよせつけないって言いますぜ」
「キュルンと、同じ馬車に乗せろ。ただし、足手まといになるなよ」
準伯爵は、そう命じた。
「ありがとうございます!」
思わず笑顔になりながら、パムが感謝の意を表す。そして荷台から飛び降りる。
「あたしの馬車はこっちだから、一緒に来な」
キュルンが微笑んでそう話す。フィア・ルーの少女も一緒に飛びながらついてくる。
緑色の髪は短く刈り込んでおり、トンボのような羽が生えている。
「あんた、一体どうしたのよ?」
驚いて、パムは尋ねた。
「面白そうだから、ついてきた」
フィア・ルーは、いたずらっ子の笑みを浮かべる。その時だ。突然馬車の歩みが止まった。御者が降りて、荷台の方へやってきたのだ。
御者の男は、怖い顔でにらみつける。
「おい娘っ子。貴様いつのまに、わしの馬車の荷台に潜りこんだのだ。この馬車はチャーダラ・トワメク準伯爵の一行の物だぞ」
「ごめんなさい。ご迷惑をおかけするつもりはなかったのです」
「すでに充分迷惑がかかっておるわい」
馬車だけでなく、騎馬隊含め全部隊が一斉に、歩みをいつのまにか止めていた。荷台の周囲はいつしか騎士が取り巻いている。
仮面をかぶったトワメクと、弁髪のダランサ、魔道士のキュルンも現れた。
「パムか。一体どうしたのだ?」
怒りを含んだ苛立たしい口調でトワメクが聞く。
「西の図書館に、私も連れて行ってください」
「危険だから、あれほどダメだと申したろうが」
「しかしここまで来ちまったら、帰らせるってわけにもいかんでしょうな」
そう口をはさんだのは、ダランサだ。
「それに旅の道連れにフィア・ルーを連れてると、不運をよせつけないって言いますぜ」
「キュルンと、同じ馬車に乗せろ。ただし、足手まといになるなよ」
準伯爵は、そう命じた。
「ありがとうございます!」
思わず笑顔になりながら、パムが感謝の意を表す。そして荷台から飛び降りる。
「あたしの馬車はこっちだから、一緒に来な」
キュルンが微笑んでそう話す。フィア・ルーの少女も一緒に飛びながらついてくる。
1
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる