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第4話 新しい人生
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翌日の月曜から、蒼介達の新しい業務が始まった。カレンダーは日本と同じで、勤務は月曜から金曜まで。
土日祝日休みである。皇室も今まで通り残されたので、当然ながら天皇誕生日もあった。他の祝日も、従来通りだ。
海外の王室も、そのまま残った。
世界中の宗教もそのままで、チャマンカ人は別の宗教を押しつけようとはしなかったのだ。
そもそもチャマンカ人は信仰を持たない。
かれらも大昔には、多くの者が土着の宗教を信じていたそうだが文明の進歩と共に、無神論者が増えていったそうなのだ。
翌日蒼介は、他の日本人と一緒に職場の説明を受けた。始業は朝9時からで、夕方は定時の5時に必ず帰れた。
蒼介の業務内容は、工場で作動している作業ロボットの監視である。
給料は手取りで30万円。税金は所得税のみで、消費税はない。医療は無料で受けられた。
個人で使用できるワープ用のカプセルがあり、それを使えば無料で東京へ瞬間移動できる。
日本の他の場所や、日本以外の国へ行くのも無料で可能だ。
1度始業時間になっても現れなかった者がいたが、結局連れ戻された。
それも当然で、ここに来た者達は全員脳内にナノサイズの発信機を埋めこまれる手術をされたのだ。
麻酔されたので痛みもなく、外見上も手術のあとが見えなかった。
ちなみに工場では野菜や果物を生産していた。
外気の影響を受けない、完全にコントロールされた環境で育てるので、その価格は安定している。
蒼介も試しに食べたが、地球の野菜とは一味違う食感で美味かった。
工場内に社員食堂があり、やはり地球から連れてこられた日本人が料理人をしていた。料金は無料である。
昼休みは一旦自分の部屋に帰って食事をしたり、ワープで地球に帰宅して、日本で食事するのも可能だ。
「どうだねソワール大佐。スペース・コロニーに連れてきた奴隷共の様子は」
宇宙戦艦モガラモガラの司令室で、ヴィジフォンに投影されたホログラムの顔に向かってガシャンテ将軍が質問した。
自分でも、抑えきれない笑みが浮かんでいるのがわかった。
「きゃつら、相当まいってるだろう」
「恐れながら、ガシャンテ様。それがそうでもないのです」
ソワールの回答に、ドワンテは驚いた。
「特にニホンという島国から連れてきた原住民は、普段から過酷な長時間勤務を為政者から強いられていた者が多いため、週2日休めて残業もなく、それなりの給料やボーナスも出る我々の奴隷制度は、むしろありがたいそうなのです。ニホンでは過酷な勤務のため過労死するケースもあったそうです」
「何という話だ」
ガシャンテは、思わずつばを飛ばした。
「過労で死んでしまっては、せっかく優秀な奴隷を集めても、何の意味もないではないか……。やはり文明の遅れた蛮族は、われらとは大きく考えが違うものだな」
チャマンカ帝国では労働自体が恥ずべき行為で、1級臣民は政治や軍事や文化活動やプロスポーツ以外の労働は一切せず、労働は奴隷のみが行っていた。
もっとも人工知能やロボット技術やナノマシンが進んでいるため、奴隷のやるのはロボットやナノマシンの監視がメインだ。
ロボットが故障した時別のロボットを補充したり、故障したロボットを修理担当のロボットに直させたりという簡単な業務ばかりである。
が、そんな簡単な業務すらも、チャマンカの上級臣民には、恥ずべき行為なのだった。
セックスワークはチャマンカ人そっくりに作られたセクソイドが行っており、現在では地球でのセックスワークも風俗嬢から、地球人そっくりに開発されたセクソイドに、徐々に切りかえられていた。
失業した風俗嬢は他の職業を奨励され、そのための職業訓練も無料で行われたが本人が希望すれば、そのまま風俗嬢を続けるのも可能だった。
風俗業は国営化され、そこで働く人達は、労働組合に参加するよう奨励されたのだ。
スペース・コロニーでの新たな業務に慣れた蒼介は、すっかり今の生活に満足していた。
最初のうちは異星人の支配に対して反感を持っていたが、むしろ同じ地球人の統治よりマシじゃないかと思えてきたのだ。
以前日本で働いていたブラック企業と違い、労働組合があるため加盟するのも可能だった。
スペース・コロニーで働いてる日本人達は、いつしか自分らの職場である筒型の巨大な建造物を『新天地』と呼んでいたが、その新天地で蒼介と一緒に勤務している女性の1人は蒼介と考えが違い、チャマンカの支配に疑問を抱いていたのだ。
彼女は大学を出てからずっとニート状態だった25歳で、身長は150センチだったが大粒の目をした人目を引く容姿でカリスマ性があり、実際の背丈よりも大きく見えた。
芸能界にデビューしても通じそうな雰囲気で、誰とでも分け隔てなく接するので、周囲の者から男女を問わず人気がある。
「あいつらのふるまい、どう思う」
その女性雫石結菜(しずくいし ゆいな)は、一緒に日本で職場の仲間でキャンプに行った時急に近づいてきて、囁くような声で聞いてきた。
近くにドローンは少なくとも目で見る限りは飛んでなく、結菜は突然話があると声をかけ、職場の仲間から離れた所に連れだされたのだ。
「あいつらって」
「宇宙人に決まってるでしょ」
結菜は、唇を尖らせた。
「最初思ってたよりも、いい連中じゃないかって気がしてる。まともな所に就職できたし」
「冗談でしょ」
小声ながらも、侮蔑に満ちた目をしている。
「あいつらは、あたし達が投票で選んだ政治家の代わりに武力で日本を、いえ、地球を支配したんじゃない。仮にあいつらの統治が多少はマシだったとして、簡単に屈服しちゃダメよ」
「そう言うけどさ。おれ、投票に行った経験ないし」
蒼介の発言に、結菜は汚物でも見るような目つきになった。
「あんた、投票も行った事ないの。人類が命がけで手に入れた権利なのに」
彼女は愛らしい形をした唇を、少しだけねじまげた。
「あたしはね、このままじゃまずいと思ってる。あたし達と一緒に世界を変えない? あたしはここに来た時、ソワール大佐に食ってかかったあなたの勇気を評価してるの」
「君には仲間がいるのかい」
「当然。あたし達はパルチザンよ。結束してチャマンカ人を追いだそうと考えてる」
「どうやってさ。あんなすごい科学力を持ってる相手に」
思わず蒼介は笑ってしまった。無謀という言葉が彼の頭をよぎる。
「それも含めて、仲間で検討してるところ。一色さんには期待してたけど、正直がっくり」
(何だよそれ。勝手に期待されてもなあ)
蒼介は、内心そうつぶやいた。
「今の話はなかった事にして。仮にあなたが密告しても、しらを切るから」
「別に、ちくらねえよ」
自分でも、口調が尖ったのがわかる。やがて異星人達が来てから1ヶ月が経過した。
その間テレビもネットもラジオも出版関係も、検閲された様子はない。日本を始め世界中で『反チャマンカデモ』が行われたが、平和的に行われる限り、異星人達は弾圧しようとしなかった。
デモ隊の一部が暴徒化した時だけ、ポリスロボットが登場して、ショックガンや睡眠ガスで、鎮圧したのだ。
殺傷能力のある武器は使わないので、人は死なない。
一方地球上から全ての武器が消えたので、戦争がなくなると思いきや、そうでもなかった。
世界中の紛争地帯でクワやカマ等の農機具や、包丁、ナイフ、石の投げあい、素手でのなぐりあいによる戦争というか大人の喧嘩が続いていた。
が、チャマンカのドローンが世界中をみはっており、大規模な殺戮につながるようだと、関係者を逮捕して、やめさせた。
兵器産業は立ちゆかなくなり、武器を作っていた会社は、民間用の飛行機や自動車を作るようになっていた。
そのうちチャマンカ人のぬいぐるみが売られるようになった。
かれらはクマに似てるので、子供達にも可愛いと人気になった。
チャマンカの音楽や映画や絵画やゲームが地球でも発表され、多くの人の注目を集め、チャマンカのスポーツや格闘技が地球でも紹介され、地球でも競技されるようになった。
またチャマンカは温暖化の進む地球から二酸化炭素を強制的に減少させたので、平均温度を下げるのに成功した。
「どう思うかね、相田(あいだ)一佐」
異星人がこの地球を統治するまで日本の首相だった男が、眼前の男に聞いた。
「我々の祖国の現状を」
「最悪です。まさか日本が非武装国になるとは、予想もできませんでした。いやこの場合、日本だけじゃなく世界中全てですが」
チャマンカ人が現れてから軍隊ではなく災害救助専門に変わった自衛隊。
その自衛隊に所属する相田一佐は、そう答える2人は前首相の笠岡(かさおか)が住む、都内にある邸宅にいた。
笠岡は世襲議員で、父親も祖父も彼と同様衆議院議員だった。
笠岡自身もそろそろ息子に後を継がせようとしていたところチャマンカ警察の摘発で閣僚が汚職で捕まり、内閣総辞職を余儀なくされたのだ。
「相田君、愛国者の1人として、君もこの日本を再び日本人の元に取り戻したいとは思わんか」
「もちろんです。が、相手は高度なテクノロジーを有した他星人です。かれらに全ての武器を奪われ、どうやれば戦えるのか、想像もつきません」
相田の口から、苦渋がにじむ。
「そこでだな。私にアイディアがあるのだよ。当然ながら、私のアイディアをバックアップしたいという財界の大物が何人もいてね。こういう方法はどうだろうか。軍事の専門家としての、君の意見を聞きたいんだが」
笠岡は70歳という年齢に似合わぬ子供のような笑みを浮かべた。
土日祝日休みである。皇室も今まで通り残されたので、当然ながら天皇誕生日もあった。他の祝日も、従来通りだ。
海外の王室も、そのまま残った。
世界中の宗教もそのままで、チャマンカ人は別の宗教を押しつけようとはしなかったのだ。
そもそもチャマンカ人は信仰を持たない。
かれらも大昔には、多くの者が土着の宗教を信じていたそうだが文明の進歩と共に、無神論者が増えていったそうなのだ。
翌日蒼介は、他の日本人と一緒に職場の説明を受けた。始業は朝9時からで、夕方は定時の5時に必ず帰れた。
蒼介の業務内容は、工場で作動している作業ロボットの監視である。
給料は手取りで30万円。税金は所得税のみで、消費税はない。医療は無料で受けられた。
個人で使用できるワープ用のカプセルがあり、それを使えば無料で東京へ瞬間移動できる。
日本の他の場所や、日本以外の国へ行くのも無料で可能だ。
1度始業時間になっても現れなかった者がいたが、結局連れ戻された。
それも当然で、ここに来た者達は全員脳内にナノサイズの発信機を埋めこまれる手術をされたのだ。
麻酔されたので痛みもなく、外見上も手術のあとが見えなかった。
ちなみに工場では野菜や果物を生産していた。
外気の影響を受けない、完全にコントロールされた環境で育てるので、その価格は安定している。
蒼介も試しに食べたが、地球の野菜とは一味違う食感で美味かった。
工場内に社員食堂があり、やはり地球から連れてこられた日本人が料理人をしていた。料金は無料である。
昼休みは一旦自分の部屋に帰って食事をしたり、ワープで地球に帰宅して、日本で食事するのも可能だ。
「どうだねソワール大佐。スペース・コロニーに連れてきた奴隷共の様子は」
宇宙戦艦モガラモガラの司令室で、ヴィジフォンに投影されたホログラムの顔に向かってガシャンテ将軍が質問した。
自分でも、抑えきれない笑みが浮かんでいるのがわかった。
「きゃつら、相当まいってるだろう」
「恐れながら、ガシャンテ様。それがそうでもないのです」
ソワールの回答に、ドワンテは驚いた。
「特にニホンという島国から連れてきた原住民は、普段から過酷な長時間勤務を為政者から強いられていた者が多いため、週2日休めて残業もなく、それなりの給料やボーナスも出る我々の奴隷制度は、むしろありがたいそうなのです。ニホンでは過酷な勤務のため過労死するケースもあったそうです」
「何という話だ」
ガシャンテは、思わずつばを飛ばした。
「過労で死んでしまっては、せっかく優秀な奴隷を集めても、何の意味もないではないか……。やはり文明の遅れた蛮族は、われらとは大きく考えが違うものだな」
チャマンカ帝国では労働自体が恥ずべき行為で、1級臣民は政治や軍事や文化活動やプロスポーツ以外の労働は一切せず、労働は奴隷のみが行っていた。
もっとも人工知能やロボット技術やナノマシンが進んでいるため、奴隷のやるのはロボットやナノマシンの監視がメインだ。
ロボットが故障した時別のロボットを補充したり、故障したロボットを修理担当のロボットに直させたりという簡単な業務ばかりである。
が、そんな簡単な業務すらも、チャマンカの上級臣民には、恥ずべき行為なのだった。
セックスワークはチャマンカ人そっくりに作られたセクソイドが行っており、現在では地球でのセックスワークも風俗嬢から、地球人そっくりに開発されたセクソイドに、徐々に切りかえられていた。
失業した風俗嬢は他の職業を奨励され、そのための職業訓練も無料で行われたが本人が希望すれば、そのまま風俗嬢を続けるのも可能だった。
風俗業は国営化され、そこで働く人達は、労働組合に参加するよう奨励されたのだ。
スペース・コロニーでの新たな業務に慣れた蒼介は、すっかり今の生活に満足していた。
最初のうちは異星人の支配に対して反感を持っていたが、むしろ同じ地球人の統治よりマシじゃないかと思えてきたのだ。
以前日本で働いていたブラック企業と違い、労働組合があるため加盟するのも可能だった。
スペース・コロニーで働いてる日本人達は、いつしか自分らの職場である筒型の巨大な建造物を『新天地』と呼んでいたが、その新天地で蒼介と一緒に勤務している女性の1人は蒼介と考えが違い、チャマンカの支配に疑問を抱いていたのだ。
彼女は大学を出てからずっとニート状態だった25歳で、身長は150センチだったが大粒の目をした人目を引く容姿でカリスマ性があり、実際の背丈よりも大きく見えた。
芸能界にデビューしても通じそうな雰囲気で、誰とでも分け隔てなく接するので、周囲の者から男女を問わず人気がある。
「あいつらのふるまい、どう思う」
その女性雫石結菜(しずくいし ゆいな)は、一緒に日本で職場の仲間でキャンプに行った時急に近づいてきて、囁くような声で聞いてきた。
近くにドローンは少なくとも目で見る限りは飛んでなく、結菜は突然話があると声をかけ、職場の仲間から離れた所に連れだされたのだ。
「あいつらって」
「宇宙人に決まってるでしょ」
結菜は、唇を尖らせた。
「最初思ってたよりも、いい連中じゃないかって気がしてる。まともな所に就職できたし」
「冗談でしょ」
小声ながらも、侮蔑に満ちた目をしている。
「あいつらは、あたし達が投票で選んだ政治家の代わりに武力で日本を、いえ、地球を支配したんじゃない。仮にあいつらの統治が多少はマシだったとして、簡単に屈服しちゃダメよ」
「そう言うけどさ。おれ、投票に行った経験ないし」
蒼介の発言に、結菜は汚物でも見るような目つきになった。
「あんた、投票も行った事ないの。人類が命がけで手に入れた権利なのに」
彼女は愛らしい形をした唇を、少しだけねじまげた。
「あたしはね、このままじゃまずいと思ってる。あたし達と一緒に世界を変えない? あたしはここに来た時、ソワール大佐に食ってかかったあなたの勇気を評価してるの」
「君には仲間がいるのかい」
「当然。あたし達はパルチザンよ。結束してチャマンカ人を追いだそうと考えてる」
「どうやってさ。あんなすごい科学力を持ってる相手に」
思わず蒼介は笑ってしまった。無謀という言葉が彼の頭をよぎる。
「それも含めて、仲間で検討してるところ。一色さんには期待してたけど、正直がっくり」
(何だよそれ。勝手に期待されてもなあ)
蒼介は、内心そうつぶやいた。
「今の話はなかった事にして。仮にあなたが密告しても、しらを切るから」
「別に、ちくらねえよ」
自分でも、口調が尖ったのがわかる。やがて異星人達が来てから1ヶ月が経過した。
その間テレビもネットもラジオも出版関係も、検閲された様子はない。日本を始め世界中で『反チャマンカデモ』が行われたが、平和的に行われる限り、異星人達は弾圧しようとしなかった。
デモ隊の一部が暴徒化した時だけ、ポリスロボットが登場して、ショックガンや睡眠ガスで、鎮圧したのだ。
殺傷能力のある武器は使わないので、人は死なない。
一方地球上から全ての武器が消えたので、戦争がなくなると思いきや、そうでもなかった。
世界中の紛争地帯でクワやカマ等の農機具や、包丁、ナイフ、石の投げあい、素手でのなぐりあいによる戦争というか大人の喧嘩が続いていた。
が、チャマンカのドローンが世界中をみはっており、大規模な殺戮につながるようだと、関係者を逮捕して、やめさせた。
兵器産業は立ちゆかなくなり、武器を作っていた会社は、民間用の飛行機や自動車を作るようになっていた。
そのうちチャマンカ人のぬいぐるみが売られるようになった。
かれらはクマに似てるので、子供達にも可愛いと人気になった。
チャマンカの音楽や映画や絵画やゲームが地球でも発表され、多くの人の注目を集め、チャマンカのスポーツや格闘技が地球でも紹介され、地球でも競技されるようになった。
またチャマンカは温暖化の進む地球から二酸化炭素を強制的に減少させたので、平均温度を下げるのに成功した。
「どう思うかね、相田(あいだ)一佐」
異星人がこの地球を統治するまで日本の首相だった男が、眼前の男に聞いた。
「我々の祖国の現状を」
「最悪です。まさか日本が非武装国になるとは、予想もできませんでした。いやこの場合、日本だけじゃなく世界中全てですが」
チャマンカ人が現れてから軍隊ではなく災害救助専門に変わった自衛隊。
その自衛隊に所属する相田一佐は、そう答える2人は前首相の笠岡(かさおか)が住む、都内にある邸宅にいた。
笠岡は世襲議員で、父親も祖父も彼と同様衆議院議員だった。
笠岡自身もそろそろ息子に後を継がせようとしていたところチャマンカ警察の摘発で閣僚が汚職で捕まり、内閣総辞職を余儀なくされたのだ。
「相田君、愛国者の1人として、君もこの日本を再び日本人の元に取り戻したいとは思わんか」
「もちろんです。が、相手は高度なテクノロジーを有した他星人です。かれらに全ての武器を奪われ、どうやれば戦えるのか、想像もつきません」
相田の口から、苦渋がにじむ。
「そこでだな。私にアイディアがあるのだよ。当然ながら、私のアイディアをバックアップしたいという財界の大物が何人もいてね。こういう方法はどうだろうか。軍事の専門家としての、君の意見を聞きたいんだが」
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