『天使』にも『悪魔』の顔がある

双葉 陽菜

文字の大きさ
72 / 98
最後のターゲット

合同授業

しおりを挟む
キーンコーンカーンコーン

予鈴がなり先生が声をかけて教室から出て行く。
次の時間は合同授業だ。そのため体操服に着替えるので男女で別れるのだ。

悠「待ってるから一緒に行こうね」

雛「うん!」

悠はふっと笑って雛の頭を撫でてから和音と一緒に出て行った。悠達と入れ替わりで今度は亜衣が雛の席に来た。

亜衣「合同授業ラッキー!
ヒナと一緒にいる時間は少しでも多い方がいいもんねっ!」

雛「うん!私も亜衣と一緒で嬉しいよ」

亜衣は雛を少しびっくりしたような顔出見た。

雛「ここではだめだよ?キャラブレちゃう」

そう言って2人でサッサと着替えを済ませて亜衣は雛の手を引きながら廊下を歩く。和音達は何やら話していた。

雛「みんなーっ!置いてくよーっ!」

歩くのを止めない亜衣に引きずられながら雛は悠達に声をかけた。みんなはおう!と言って付いてきた。

亜衣「ヒナまじでめっちゃ可愛すぎるんですけどっ!」

雛「わっ!」

そう言って亜衣は雛をぎゅーっと抱きしめた。

悠「はっ!?亜衣だけずるくねっ!?」

今度はそれを見た悠が雛と亜衣を引き剥がそうとする。

雛「あの…2人とも…腕いたい…離れて…あとそこ3人…見とらんで助けんかい…」

朔達は笑いながら近づいてくる。

和音「悠」

朔「亜衣」

2人を引き剥がしたあと翔が雛を担ぎ上げる。

翔「ヒナは俺がいただいた~☆」

悠「チャイムなるから走るよ!」

雛「翔下ろして!
私も自分ではしるっ!」

翔「お前は担がれてろ!
ヒナ1人くらい担いでも担がなくても一緒だから」

なにそれ…まるで人数稼ぎみたいな言い方…
ま、いーや楽だし…

雛「翔~?まだぁ~?
酔ってきた…」

翔「あと少しだからワガママ言うな!」

雛「自分で走るって言ったのにあんたが無理やり担いだんだろ、ばかやろ~~~っ!」

雛は翔の背中をグーでポコポコ叩いた。
おもいっきり殴ってやろうと思ったのに担がれてる上に揺れてしかも逆さまになっているためうまく力が入らない。

雛「くそぉ…」

結局雛達はギリギリセーフで体育館に入った。


雛「そういえばさっきなんの話をしてたの?なんかめっちゃ深刻そうな顔してたけど…」

隣にいた朔にきくと、

朔「お前は気にすんな」

雛「なんでぇ~…私に隠し事はなしですーっ!」

朔「わかってるよ。でも大したことないから気にすんな」

雛「大したことないならあんな険しい顔しないと思うけど…」

そう言うと朔は口を噤んでしまった。

これは是が非でも教えてくれないやつだな…
むぅ…ヒナちゃん怒ったぞ!
あとで何がなんでも聞き出してやる!

そう思いながらあたりをキョロキョロすると…

「ヒナちゃん誰を探してるの?」

へ?と振り向くとそこには穂波ちゃんの姿があった。

雛「別に誰も?」

にこっと笑って答える。
穂波ちゃんから絡んでくるなんて珍しい。雛のことをジロジロ見てくる穂波ちゃんにどうかした?と笑いながら問う。

そのとき…

悠「ヒナ、雪斗先生が呼んでる」

後ろからクイっと腕を引かれ悠の腕にぽすっと収まる。悠が嘘をつくのは大抵私絡みのとき。そう…以前の田隈のように…

雛「なら行ってくる~!」

そう言っていこうとした時

悠「あ、俺も行くから」

雛「ふぁ?」

亜衣達は行ってらっしゃいと言わんばかりの顔をしていた。

なぜに悠も…?
わけのわからない声を上げてしまった…

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

Hand in Hand - 二人で進むフィギュアスケート青春小説

宮 都
青春
幼なじみへの気持ちの変化を自覚できずにいた中2の夏。ライバルとの出会いが、少年を未知のスポーツへと向わせた。 美少女と手に手をとって進むその競技の名は、アイスダンス!! 【2022/6/11完結】  その日僕たちの教室は、朝から転校生が来るという噂に落ち着きをなくしていた。帰国子女らしいという情報も入り、誰もがますます転校生への期待を募らせていた。  そんな中でただ一人、果歩(かほ)だけは違っていた。 「制覇、今日は五時からだから。来てね」  隣の席に座る彼女は大きな瞳を輝かせて、にっこりこちらを覗きこんだ。  担任が一人の生徒とともに教室に入ってきた。みんなの目が一斉にそちらに向かった。それでも果歩だけはずっと僕の方を見ていた。 ◇ こんな二人の居場所に現れたアメリカ帰りの転校生。少年はアイスダンスをするという彼に強い焦りを感じ、彼と同じ道に飛び込んでいく…… ――小説家になろう、カクヨム(別タイトル)にも掲載――

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

現実とサキュバスのあいだで ――夢で告白した相手が、同居を始めた話

そう
青春
ある日家に突然現れた謎のサキュバスのホルさん! 好感度はMAXなようで流されるがまま主人公はホルさんと日常を過ごします。 ほのぼのラブコメというか日常系小説 オチなどはなく、ただひたすらにまったりします 挿絵や文章にもAIを使用しております。 苦手な方はご注意ください。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

学園のアイドルに、俺の部屋のギャル地縛霊がちょっかいを出すから話がややこしくなる。

たかなしポン太
青春
【第1回ノベルピアWEB小説コンテスト中間選考通過作品】 『み、見えるの?』 「見えるかと言われると……ギリ見えない……」 『ふぇっ? ちょっ、ちょっと! どこ見てんのよ!』  ◆◆◆  仏教系学園の高校に通う霊能者、尚也。  劣悪な環境での寮生活を1年間終えたあと、2年生から念願のアパート暮らしを始めることになった。  ところが入居予定のアパートの部屋に行ってみると……そこにはセーラー服を着たギャル地縛霊、りんが住み着いていた。  後悔の念が強すぎて、この世に魂が残ってしまったりん。  尚也はそんなりんを無事に成仏させるため、りんと共同生活をすることを決意する。    また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。  尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……    霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。  3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。  愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー! ※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

処理中です...