『天使』にも『悪魔』の顔がある

双葉 陽菜

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最終章

ヒナ、ピンチ!

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雛「よしっ…っと…
和音、悠!私先3組行くよ?」

悠「わかった。和音に言っとく」

雛「はーい」


廊下───────

「ヒナちゃん」

雛「ん?…んぐっ!?
うぅっ…」どさっ

穂波「ふふっ…ゆっくり休んでね。双葉雛」

里緒菜「穂波っ!できた?」

穂波「完璧」

里緒菜「ふふっ…やっぱりジアぜはすごいよねー。
さぁ、双葉雛…目がさめるのはいつかな?」

「おい。まだか?」

里緒菜「あ、ごめんね?
もういいよ」

「よし…あ?もしかしてこのガキか?」

里緒菜「そうだよ。言ってたじゃん結構な子供だよって…」

「まぁいい。こんだけちっこいなら十分入るだろ。お前らこいつトランクケースに入れろ」

里緒菜「なんでトランクケース?」

「こんな眠ったやつそんまま抱えたら誘拐とか思われっだろ。トランクケースに入れとけばそこまで怪しまれることねぇだろーが、少しは考えろ、ばかやろう」

里緒菜「あ、ごめんねぇ?」

「よしっ!このガキのケータイで犬飼翔って奴らにこいつの写メ付きで送っとけ。
犬飼1人で来るように言っとけよ」

里緒菜「りょーかい」





雛「ん…うぅ…あ、れ?ここ、は…
(くそっ…頭がまだクラクラする…あのブス…変な薬嗅がせやがって…)」

「あーっ!やぁっとお目覚め?」

雛「伊崎…里緒菜、と…柏原穂波…?」

里緒菜「ふふっ…おはよ。双葉さん」

雛「なにこれ…なんなの?」

雛が目をさますとそこは薄暗いどこかの倉庫だった。雛はそこでなんかの柱に縛られていた。

雛「(ほんとありえないんだけど…催眠薬嗅がせるとか、漫画だけの話でしょ…)…で?私をどうしたいの?」

里緒菜「うるさいっ!」ドカッ

雛「ぐっ…」

里緒菜「ガキの分際でっ…ちょーしのって…ガキのくせに悠くんたちに近づいてんじゃねーよ!なにガキのくせにシックスターとか呼ばれてんだよっ!少しは身の程わきまえろっての!」

雛「うっ…おえっ…」

「おい…誰が手ェ出せっつったかよ」

雛が腹を蹴られていると里緒菜の後ろからドスのきいた声が聞こえた。

雛「…は?誰あんた…」

里緒菜「…龍馬…」

龍馬「おまえ…犬飼の仲間…だろ?」

雛「…だったら何?」

龍馬「犬飼はさ、俺らと喧嘩した時の仲なんだわ」

雛「へぇ…なんとなくわかったよ。
過去に喧嘩して負けたんだ?
だから1番チビでガキの弱そうな私を拉致って翔を誘き出そうってところかな?」

龍馬「このクソガキ…舐めた口聞いてんじゃねぇぞ」

雛「はぁ…(どうしよっかなぁ…手ェ縛られてるから動けなっ…え?…あれ?)…あれれ?……お?
…あはっ取れちゃった☆」

龍馬「はぁ?おいっ!伊崎っ!
1番強いやつに結ばせたんじゃなかったのかよ!
これどーなってんだ!」

里緒菜「え?…えと…」

龍馬「このっ…クソガキっ!」

パシッ…グイッ…

雛「チビのガキがさ、みんながみんなやられると思ったら大間違いだよ」


学校───────

翔「亜衣っ!いたか!?」

亜衣「いないっ!はぁはぁ…」

翔「朔そっちは?」

朔「はぁはぁ…こっちもいない」

翔「和音は?」

和音「こっちも…はぁはぁはぁ…」

翔「っ…くそっ…あ!悠は?」

悠「はぁはぁ…こっちも…」

翔「くそっ…鞄あるから絶対校舎のどこかにいるはずなのに…ヒナのやつどこいったんだ?」

悠「怖がりのヒナが好き勝手いろんなところに行けるとは思えないけど…」

放課後…
帰ろうとしたら3組にいるはずのヒナが廊下に鞄を残して姿を消していた。

その時…

ピロン♪

翔「?あ、LINE?…っ!ヒナだっ!
…………………………え?…………………………」

悠「翔、どうした?」

翔「………………これ……」

亜衣「なに?」

和音「なっ!?」

朔「これっ…………」

悠「ヒナ………」

翔「要求は俺1人…だから、要求通り俺1人で行くよ」

朔「それはあぶねぇよ!
だって、これっ…完全に罠じゃねぇか!」

翔「それでもっ!」

悠「いや、朔の言うとおりだ。
今翔1人で行くのは危ない。

それにヒナを人質に取ったってことは以前おまえ達にボコられた奴ら…翔と朔なら見覚えある奴らだと思う。だから、そんな奴らの要求は答えないときっとヒナが危ない。でも、だからって翔1人では行かせられない。つまり…俺たちみんなで行く。
でも相手と対面するのは翔だけ。そして…」



某倉庫───────

龍馬「ざけんなよ!どーせ力もねぇくせに!」

雛「足も上がらないとあんたに言われたくない」

龍馬「ばっかじゃねぇっ!?
貴様今の立場わかってんのかよ」

雛「そのバットはなに?」

龍馬「あ?…これか?
はっ…これはなぁ…お前をぶっ潰すだめにあるんだよっ!」

雛「なにそれ…ぷっ…くくくっ…
あっははははははははははははははっ!」

龍馬「テメェ…なにがおかしい?」

雛「きゃはははははははははははははっ!
こんなちっこいチビ相手にバットないと勝てないとかまじザコじゃん!あっははははは…ぐっ!?」

ただひたすら笑う雛に彼の怒りは頂点に達し雛の首を両手で絞めた。

ギリギリギリ…

雛「かっ…くはっ…」

龍馬「テメェふざけんじゃねえぞまじで…
はっ…やっぱガキだな。今の立場理解して反論しねぇからこーなるんだよ。
今更命乞いしても無駄だぜ?
お前はここで死ぬんだからよ。絞首刑でな!」

雛「うっ…(やばい…苦しい…息ができない…意識切れそう…助けてっ!)」

雛の視界が霞み、意識を手放しそうになったその時だった。
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