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「あまがみのみこと」「裁定者の責務」第一章:虚空を巡る影と指揮官の葛藤
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神々により設計と構築をされた部隊の名前それこそが歴史の修正者すなわち裁定者たちの巡回艦であった
その日、空は沈黙していた、だが沈黙は永遠ではない
ひび割れた大気の奥から微かな脈動が伝わってくる
それはやがて深淵に潜む心臓の鼓動のごとく強くなり空そのものが揺らぎ始めた
次の瞬間
雲一つない抜けるような蒼穹に裂け目が走る世界の法則を無視するかの様に碧空は布を裂き何も妨げるものがない空間は次第に開いてゆき
そこから姿を現したのは漆黒の装甲を纏う巨大な飛行船だった
その船体には、どの王国の紋章にも属さない幾何学的で無機質な印章が刻まれている艦の甲板に立つ者たちの姿は人でありながら人ならざる重厚な鎧に覆われていた彼らの目は無機質に光り表情らしきものは存在しない
ただ冷徹に観測し裁定を下す為だけに存在する
「こちら第六巡回隊……境界点への到達を確認……座標固定に移行する……」
艦橋の中央で指揮官の声は無機質に低く響いた
その声音は、さながら機械のように抑揚を欠き
しかし奇妙な威厳を帯びて命令を告げ艦橋に冷たい声が響く彼らの任務は
ただ一つ並行世界を巡回し歴史を歪める偽りの盟約の痕跡を探知し是正する事である船体の周囲を漂う黒い結晶体が
かすかに脈動を始めた、それは裁定者たちが持つ異形の武器と同じ性質を持ち空間の歪みを感知し記録する為の装置でもあった結晶は拍動に呼応して世界の断層を映し出す
「検知反応……微弱……だが確かに残滓がある……」
報告を受け指揮官は沈黙する、やがて甲板に立つ一人の裁定者が前へ出た彼は鎧の面頬を外し
その下からは人間に近い顔立ちが現れる、だが
その瞳は光を帯びており、もはや人のものとは言えなかった
「この世界もまた盟約の影に触れている放置すれば歴史は再び歪むだろう」
その言葉は彼自身の意思を持たない断罪の宣告に等しい
ただの命令に過ぎなかった、しかし通信を終えた後
彼を包む静寂の中で、ほんの一瞬だけ胸の奥に微かな痛みが走る
それは感情というには、あまりに弱く、しかし確かに存在する何かだった脳裏には、かつて自分が生きていた世界の光景が蘇る青い空や緑の丘そして愛する家族の顔それらの記憶は彼が裁定者として生まれ変わったときに、全て消し去られたはずだった
だが何故か遠い過去の情景が、微かな残像となって彼の心をかすめる艦の腹部から幾つもの光が放たれ
やがて形を成し光の柱が地上へと降り注ぎ黒鉄の兵士たち裁定者の部隊が世界へと投下されていく
彼らは侵略者ではない、だが彼らの行動を見た人々にとっては
それ以上に恐ろしい存在であった彼らにとって味方や敵という区別は存在しない、あるのはただ偽りを正すべき対象かどうか
という一点のみ降下した部隊の一人が古びた神殿の祭壇に結晶をかざす瞬間まさに結晶が搏動し
さらにまた封じられていた記憶が抑えきれない程に強く迸り空間へ幻影が映し出される
血塗られた盟約の儀式と王族が差し出した贄の記録と契約に
よって歪められた魔族の姿があった幻影を目の当たりにした人々は膝を折り恐怖と混乱に沈んでいく
だが裁定者たちは、その悲鳴を一切顧みなかった
「記録開始……歴史の歪曲……第三段階に分類……対象の処理を開始する……」
結晶の輝きが増し祭壇そのものが崩壊していく
そこに刻まれていた偽りの証明は跡形もなく消し去られた
彼は虚ろな光を放つ瞳で崩壊していく神殿の映像を見つめた人々が恐怖に震える姿は彼らに
とってただのデータに過ぎない、しかし、その悲鳴の中に
かつて自分が聞いた声の残響があるように感じた
そう彼らの役割は真実を暴き偽りを消す事それが結果として一つの王国を滅ぼそうとも人々の信仰を打ち砕こうとも彼らは一切迷わない空を覆う巨大な艦は程なくして静かに移動を始める
その航路は定められた、ものではない無数の並行世界を漂い巡回し異端を排除し続ける果てしない旅路であった
「次の座標へ移行……次元境界を突破する……」
冷たい声と共に艦の周囲に幾何学的な紋様が浮かび上がり空間が再び裂けていく
世界の人々が「何者だったのか」と問うよりも早く裁定者たちの姿は虚空に消えた残されたのは崩壊した神殿と震える人々そして消えぬ恐怖のみ
彼らは今日もまた別の世界へと向かう虚空を巡り歪んだ歴史を正すために
その存在を誰が呼ぶか歴史の修正者すなわち真実の裁定者
「こちら……第六巡回隊……境界点への到達……検知反応あり闇に堕ちた「銀髪の歌姫」の魂の欠片その名は「ダリル」を確認イルハウダラルーチ星への座標固定に移行する……」
艦外の虚空には美しく構成されたな紋様が浮かび上がり螺旋を描きながら次元の狭間が開いていく行き先はイルハウダラルーチ星
神々と古代の盟約が封じられたと、される世界へ艦橋に響く無機質で機械のごとく抑揚を欠いていた報告と共に黒結晶が波動を拾う闇に堕ちた「銀髪の歌姫」の魂の欠片「ダリル」その名が告げられたその瞬間
指揮官の胸にかすかな痛みが走る脳裏に蘇るのは、かつての記憶
指揮官の瞳に過去の断片がよぎる見渡す限りの碧天や柔らかな歌声と
そして遠い日常なぜ歌声の残照が心を揺らすのか抑制されたはずの感情の芽が再び疼き始めていた
彼がまだ人間であった頃に戦で荒れた街で一人の少女が人々を励まし歌っていた銀の髪が光を受け透き通る歌声が瓦礫の上を舞っていく
その声を聞いた人々は涙し笑顔を取り戻した彼自身もまた
その歌声に救われた一人だった、あの少女の名が「ダリル」
いま艦内で告げられた闇に堕ちた「銀髪の歌姫」の名が過去の輝きを持つ記憶と重なり彼の冷たい瞳に亀裂が入る
「……ダリル……」
無機質な声でその名を呼ぶ時に彼は己の役割を裏切りかけているのかも知れなかった抑圧された感情が漏れ出しそうになる、だが彼は裁定者であり人としての記憶も心も本来なら失われているはず
それでも彼女の歌声だけは消えぬ名残となって心に宿り続けていた
一方その頃イルハウダラルーチ星の荒野を一人の女が歩いていた銀の髪は月光のように揺れ瞳は深淵を宿す闇「ダリル」かつて「銀髪の歌姫」と呼ばれた彼女は
いまや追われる存在となっていた虚空の振動を察し目を細めた
「また来るのね……裁定者が……」
彼女の唇から漏れる声は歌の旋律を帯び世界の基盤を震わせるような歪みを孕んでいた
かつて人々を癒した歌声の影を残しつつも今は調和を欠き不協和音を帯びていた
それは神々の秩序に反逆する闇の歌であって裁定者のシステムすら干渉し異常を引き起こす不協和音しかし彼女にとっては真実を告げる唯一の声だった
「ダリル」は知っている自らが闇に堕ちた、のではなく神々が定めた真実そのものが歪んでいるのだと
その証拠を抱えたまま彼女は逃げ続ける
彼女もまた覚えていた
あの戦乱の街で自分の歌に耳を傾け優しい眼差しを向けてくれた兵士を彼が今や自分を追う裁定者の指揮官であるとは知らずに
「検知反応……確定「ダリル」「銀髪の歌姫」の魂片……対象追跡を開始するイルハウダラルーチ星……地表に降下部隊……展開……記録開始……対象追跡を最優先に……」
艦橋に命令が飛び交う中で指揮官はわずかに逡巡する人であった頃に彼は歌を愛していた幼い娘の歌声を誇りに思っていた、そんな記憶が
ふいに胸を刺す、だが艦は止まらない虚空を裂き光が降り注ぎ黒鉄の兵士の降下部隊が星へと投下されていく一方その地上では「銀髪の歌姫」が最後の旋律を紡ごうとしていた光と闇と秩序と反逆それらが交錯する場所イルハウダラルーチ星にて新たな裁定が始まろうとしていた艦からその様を見ながら指揮官はわずかに拳を握りしめる自分の役割は歴史の修正だ、だが胸に響く歌声は
ただの幻なのか、それとも失われたはずの真実なのか虚空を渡る艦は
まさに燎原の火だがその心の奥で初めて命令とは異なる声が芽生えつつあった
その日、空は沈黙していた、だが沈黙は永遠ではない
ひび割れた大気の奥から微かな脈動が伝わってくる
それはやがて深淵に潜む心臓の鼓動のごとく強くなり空そのものが揺らぎ始めた
次の瞬間
雲一つない抜けるような蒼穹に裂け目が走る世界の法則を無視するかの様に碧空は布を裂き何も妨げるものがない空間は次第に開いてゆき
そこから姿を現したのは漆黒の装甲を纏う巨大な飛行船だった
その船体には、どの王国の紋章にも属さない幾何学的で無機質な印章が刻まれている艦の甲板に立つ者たちの姿は人でありながら人ならざる重厚な鎧に覆われていた彼らの目は無機質に光り表情らしきものは存在しない
ただ冷徹に観測し裁定を下す為だけに存在する
「こちら第六巡回隊……境界点への到達を確認……座標固定に移行する……」
艦橋の中央で指揮官の声は無機質に低く響いた
その声音は、さながら機械のように抑揚を欠き
しかし奇妙な威厳を帯びて命令を告げ艦橋に冷たい声が響く彼らの任務は
ただ一つ並行世界を巡回し歴史を歪める偽りの盟約の痕跡を探知し是正する事である船体の周囲を漂う黒い結晶体が
かすかに脈動を始めた、それは裁定者たちが持つ異形の武器と同じ性質を持ち空間の歪みを感知し記録する為の装置でもあった結晶は拍動に呼応して世界の断層を映し出す
「検知反応……微弱……だが確かに残滓がある……」
報告を受け指揮官は沈黙する、やがて甲板に立つ一人の裁定者が前へ出た彼は鎧の面頬を外し
その下からは人間に近い顔立ちが現れる、だが
その瞳は光を帯びており、もはや人のものとは言えなかった
「この世界もまた盟約の影に触れている放置すれば歴史は再び歪むだろう」
その言葉は彼自身の意思を持たない断罪の宣告に等しい
ただの命令に過ぎなかった、しかし通信を終えた後
彼を包む静寂の中で、ほんの一瞬だけ胸の奥に微かな痛みが走る
それは感情というには、あまりに弱く、しかし確かに存在する何かだった脳裏には、かつて自分が生きていた世界の光景が蘇る青い空や緑の丘そして愛する家族の顔それらの記憶は彼が裁定者として生まれ変わったときに、全て消し去られたはずだった
だが何故か遠い過去の情景が、微かな残像となって彼の心をかすめる艦の腹部から幾つもの光が放たれ
やがて形を成し光の柱が地上へと降り注ぎ黒鉄の兵士たち裁定者の部隊が世界へと投下されていく
彼らは侵略者ではない、だが彼らの行動を見た人々にとっては
それ以上に恐ろしい存在であった彼らにとって味方や敵という区別は存在しない、あるのはただ偽りを正すべき対象かどうか
という一点のみ降下した部隊の一人が古びた神殿の祭壇に結晶をかざす瞬間まさに結晶が搏動し
さらにまた封じられていた記憶が抑えきれない程に強く迸り空間へ幻影が映し出される
血塗られた盟約の儀式と王族が差し出した贄の記録と契約に
よって歪められた魔族の姿があった幻影を目の当たりにした人々は膝を折り恐怖と混乱に沈んでいく
だが裁定者たちは、その悲鳴を一切顧みなかった
「記録開始……歴史の歪曲……第三段階に分類……対象の処理を開始する……」
結晶の輝きが増し祭壇そのものが崩壊していく
そこに刻まれていた偽りの証明は跡形もなく消し去られた
彼は虚ろな光を放つ瞳で崩壊していく神殿の映像を見つめた人々が恐怖に震える姿は彼らに
とってただのデータに過ぎない、しかし、その悲鳴の中に
かつて自分が聞いた声の残響があるように感じた
そう彼らの役割は真実を暴き偽りを消す事それが結果として一つの王国を滅ぼそうとも人々の信仰を打ち砕こうとも彼らは一切迷わない空を覆う巨大な艦は程なくして静かに移動を始める
その航路は定められた、ものではない無数の並行世界を漂い巡回し異端を排除し続ける果てしない旅路であった
「次の座標へ移行……次元境界を突破する……」
冷たい声と共に艦の周囲に幾何学的な紋様が浮かび上がり空間が再び裂けていく
世界の人々が「何者だったのか」と問うよりも早く裁定者たちの姿は虚空に消えた残されたのは崩壊した神殿と震える人々そして消えぬ恐怖のみ
彼らは今日もまた別の世界へと向かう虚空を巡り歪んだ歴史を正すために
その存在を誰が呼ぶか歴史の修正者すなわち真実の裁定者
「こちら……第六巡回隊……境界点への到達……検知反応あり闇に堕ちた「銀髪の歌姫」の魂の欠片その名は「ダリル」を確認イルハウダラルーチ星への座標固定に移行する……」
艦外の虚空には美しく構成されたな紋様が浮かび上がり螺旋を描きながら次元の狭間が開いていく行き先はイルハウダラルーチ星
神々と古代の盟約が封じられたと、される世界へ艦橋に響く無機質で機械のごとく抑揚を欠いていた報告と共に黒結晶が波動を拾う闇に堕ちた「銀髪の歌姫」の魂の欠片「ダリル」その名が告げられたその瞬間
指揮官の胸にかすかな痛みが走る脳裏に蘇るのは、かつての記憶
指揮官の瞳に過去の断片がよぎる見渡す限りの碧天や柔らかな歌声と
そして遠い日常なぜ歌声の残照が心を揺らすのか抑制されたはずの感情の芽が再び疼き始めていた
彼がまだ人間であった頃に戦で荒れた街で一人の少女が人々を励まし歌っていた銀の髪が光を受け透き通る歌声が瓦礫の上を舞っていく
その声を聞いた人々は涙し笑顔を取り戻した彼自身もまた
その歌声に救われた一人だった、あの少女の名が「ダリル」
いま艦内で告げられた闇に堕ちた「銀髪の歌姫」の名が過去の輝きを持つ記憶と重なり彼の冷たい瞳に亀裂が入る
「……ダリル……」
無機質な声でその名を呼ぶ時に彼は己の役割を裏切りかけているのかも知れなかった抑圧された感情が漏れ出しそうになる、だが彼は裁定者であり人としての記憶も心も本来なら失われているはず
それでも彼女の歌声だけは消えぬ名残となって心に宿り続けていた
一方その頃イルハウダラルーチ星の荒野を一人の女が歩いていた銀の髪は月光のように揺れ瞳は深淵を宿す闇「ダリル」かつて「銀髪の歌姫」と呼ばれた彼女は
いまや追われる存在となっていた虚空の振動を察し目を細めた
「また来るのね……裁定者が……」
彼女の唇から漏れる声は歌の旋律を帯び世界の基盤を震わせるような歪みを孕んでいた
かつて人々を癒した歌声の影を残しつつも今は調和を欠き不協和音を帯びていた
それは神々の秩序に反逆する闇の歌であって裁定者のシステムすら干渉し異常を引き起こす不協和音しかし彼女にとっては真実を告げる唯一の声だった
「ダリル」は知っている自らが闇に堕ちた、のではなく神々が定めた真実そのものが歪んでいるのだと
その証拠を抱えたまま彼女は逃げ続ける
彼女もまた覚えていた
あの戦乱の街で自分の歌に耳を傾け優しい眼差しを向けてくれた兵士を彼が今や自分を追う裁定者の指揮官であるとは知らずに
「検知反応……確定「ダリル」「銀髪の歌姫」の魂片……対象追跡を開始するイルハウダラルーチ星……地表に降下部隊……展開……記録開始……対象追跡を最優先に……」
艦橋に命令が飛び交う中で指揮官はわずかに逡巡する人であった頃に彼は歌を愛していた幼い娘の歌声を誇りに思っていた、そんな記憶が
ふいに胸を刺す、だが艦は止まらない虚空を裂き光が降り注ぎ黒鉄の兵士の降下部隊が星へと投下されていく一方その地上では「銀髪の歌姫」が最後の旋律を紡ごうとしていた光と闇と秩序と反逆それらが交錯する場所イルハウダラルーチ星にて新たな裁定が始まろうとしていた艦からその様を見ながら指揮官はわずかに拳を握りしめる自分の役割は歴史の修正だ、だが胸に響く歌声は
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