九情承太郎の「この映画を勧めるぜ」

九情承太郎

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ランボー ラスト・ブラッド

ランボー ラスト・ブラッド 前編 原点回帰

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 シリーズものといわれても、内容は全く違う味付けである事は少なからず有りまして、
 味付けが然程に変わらないシリーズの筆頭は、「男はつらいよ」「釣りバカ日誌」「タクシー」「スティーブン・セガールの沈黙シリーズ」
 逆に、シリーズものと括られていても、作品数を重ねる毎に違う作風を繰り出す事も。
 バージョンアップを恐れないシリーズの筆頭は、「エイリアン」「ロッキー」「ガンダム」「ジョジョの奇妙な冒険」「仮面ライダー」
 そして「ランボー」の最終作は…

 一周回って、原点回帰。


 一作目は、ベトナム戦争の帰還兵ランボーが、立ち寄った街の保安官から冷たい態度でハブられて始まります。

ランボー「飯食ったら出ていくよ」
保安官「お前、かなりの高確率でトラブルメーカー臭いわ。パトカーで町外れまで運ぶから、二度と戻ってくるな」
ランボー「(カチ~ん)」

 保安官の態度に反抗して街に戻ろうとしたら、逮捕されて取り調べ&拷問に。
 ベトナム戦争時のトラウマを刺激されたランボーは、周囲の保安官たちを瞬時に倒して逃走します。
 この段階では、まだ誰も殺していません。
 優しいですね。
 ボコられた保安官達は、「無双キャラに手加減してもらった」のだとは全然気付かず、逆恨みして執拗に追い回します。
 とうとう、ヘリに乗った保安官の一人が、ランボーを生け捕らずにライフルで殺そうとします。
 牽制の為にヘリに投石すると、バランスを崩したヘリから保安官が落下し、死亡。自業自得ですが、ランボーの抗議も降伏も受け入れられず、保安官達は戦争を開始。
 保安官達だけではランボーに全く歯が立たずに返り討ちにされ、州兵まで出動します。

 ランボーの一作目の敵は、なんと母国です。
 元グリーンベレーVS米国。
 勝っても負けても、ハッピーエンドが無い筋書きです。
 命以外を失っている状態で、意地を貫く為に、偏見と憎悪で自分を追い立てる米国を相手に、一人で戦争を受けて立つ。
 最新作で回帰するのは、この「無情で理不尽な戦争に身を置くランボー」です。
 二~四作目の、「アクション映画で無双を決めるランボー」ではないのです。

 四作目のラストで、遂に故郷に帰り着いたランボーの姿を観て安堵していた反面、「もしも続編が作られたら、次はここが地獄に変わるのか? いや、まさか」とか思っていました。
 そのまさかが起きるというか、一作目を凌ぐビターな展開になりますので、観賞には覚悟をお持ち下さい。



 後編は、勿論、作品の観賞後に、読み進めて下さい。
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