15 / 25
五章 朝陽の名残り、落日の影法師
十五話 左三つ巴、無双(1)
しおりを挟む
その古風な武者装束の武将は、徳川の陣営で浮いていた。
二十年前に、その武将が背に差した「左三つ巴」の戦旗を戦場で見たら、敵は響めき、味方は安堵していただろう。
既に大名の座を追われ、京都でひっそりと暮らしている今川氏真に現在も仕えている健気な朝比奈家の旗は、今の徳川にとっては郷愁すら感じさせる程度のものだ。
オワコンの武家に忠義を尽くす彼には、やや同情的な視線すら、集まる。
「むかつくな」
朝比奈泰勝は、三十路前の充実した肉体を震わせながら、味方からの好奇の視線を切り捨てる。
味方ではなく、最前線の、敵方を見る。
最前線・柵の前を横切る川沿いを臨める視界には、数えるのが馬鹿馬鹿しい程に、武田軍の死骸が敷き詰められている。
特に徳川の陣には赤備えが攻めて来ていたので、死体の山の上に彼岸花の群生地が発生したかのような、強烈な光景が広がっている。
赤備えの指揮官である山県昌景は、今日の武田の運命を象徴するかのように、既に戦死している。
最強部隊の最強の指揮官として全国レベルで武名を知られた武将が、鉄砲で狙撃されて戦死していた。
日の出と共に始まり、昼過ぎまで続けられた合戦は、ほぼワンサイドゲームになっていた。
朝比奈泰勝は、今回のお使いには結構な期待を抱いていた。
お使いの用事は「今川氏真の使者として、徳川を陣中見舞いする」
通常なら、挨拶がてらに兵糧や矢弾を差し入れするとか、形だけでも加勢してみせる程度で済ませる。
朝比奈泰勝は、これを機会に戦場で目立った戦功を挙げる気で来た。
何せ、織田・徳川連合軍VS武田オールスター軍団の総力戦である。
一騎でも、味方は多い方が良いに決まっている。
陣中見舞いに乗じて、戦功を狙う気だった。
その戦国武将らしい期待は、設楽原に敷かれた野戦築城の有り様を見て、霧散する。
広範囲に、城の虎口が出現したような布陣である。
血の気の多い朝比奈泰勝でも、こんなに恐ろしい陣地に攻め込まずに済んで安堵した。
「…これを見たら、普通は撤退するのでは?」
そのような感想を述べると、朝比奈泰勝を取り次いだ酒井忠次は、嬉しそうに保証した。
「武田は、退かぬよ。餌が美味しそう故」
目線で、信長のいる本陣を示す。
今、日本で最も権力を集めている大大名が、同じ戦場で待ち受けている。
倒した者は、次の天下人として君臨できるだろう。
無理ゲーだけど。
(これは…確かに、自分より好戦的な大将なら、攻めてしまう気がする)
そう納得しつつ、そんな脳筋の戦い方をするのは、大名としてはアウトだとは分かる。
今川家の衰退を間近で体験し、戦争のデメリットをたっぷりと味わった朝比奈泰勝である。
武田はより派手に衰退すると、見て取れた。
「ところで、朝比奈殿」
今川嫌いで有名な酒井忠次が、怖いくらいに友好的に接してくれる。
「武勲を立てるのに、最適な役目を、押し付けたいのだが」
「明日の決戦では、武田の本陣に突入して、勝頼の首級を挙げてしまってもよろしいと?」
朝比奈泰勝は先回りして、一番酷い作戦を言ってみた。
酒井忠次は、それを嫌味とも冗談とも取らずに、真顔で続ける。
「やってくれるか?」
陣中見舞いに来た「客人」に対して、「鉄砲玉」扱い。
(筆頭家老ともなると、嫌い方にも芸風が出るな)
十年以上の逆風生活で、朝比奈泰勝も悪意のある交渉には慣れている。
涼しい笑顔で、凶悪なリクエストに応じる。
「某、単騎で来ましたので、武田の本陣への突入は、酒井殿の采配にお任せしたいのですが」
トリガーを任せて、この無礼だが素晴らしそうなリクエストを受ける。
「よし、話が早くて助かる。動く時は、必ず同行してくだされ」
酒井忠次は、理想的な鉄砲玉を得て喜んではいた。
だが、その後の奇襲の準備に忙しくて、朝比奈に声を掛けるのを失念した。
動けば言わなくても付いてくるように躾けた部下に囲まれているせいか、客将の取り扱いで、一手しくじった。
朝比奈泰勝が気付いた時には、酒井忠次の軍勢は、奇襲を掛けるために別ルートへ出陣してしまっていた。
(今更、夜道を追いかけても、迷子になった挙句、明日の決戦に遅れてしまう)
朝比奈泰勝は、酒井忠次に頼らずに、独自の判断で戦働きをしようと、決意する。
決意した結果、目の前で延々と、武田の軍勢が射殺されていくのを見物するだけの時間が過ぎていった。
場所によっては、武田に柵の中まで踏み込まれて苦戦する箇所もあったが、朝比奈のいる部署は無事。
出番は、全くなかった。
織田・徳川連合軍は、余裕だった。
ランチまで奢られてしまった。
ここまで余裕だと油断して、桶狭間のように波乱が起きないかなとか思ったが、起きなかった。
これまでは。
武田の兵数が、およそ半数以上削られ、そろそろ日の傾きを気にしなければならない頃合いで。
武田の本陣が、退却を始めたという知らせが、陣中を駆ける。
「武田が、退き戦に…」
生まれて初めて、朝比奈泰勝は、武田が撤退する有り様を目撃する。
しかも、本陣が退いているのに、最前線の武田兵は、前に出てくる。
(本隊以外、全て殿に回っているのか?!)
追撃に出て、武田にトドメを刺したい織田・徳川連合軍の出足は、直ぐに鈍った。
陣地を出て武田の軍勢と真っ向から勝負をすると、出鼻を挫かれた。
特に織田の本隊と徳川軍最強・本多忠勝の部隊に、武田の残存部隊は集中して用兵されている。
武田は兵数で劣る以上、織田・徳川連合軍の最も厄介な二部隊に焦点を合わせて、足止めに成功している。
武田の残存部隊に絡まれなかった追撃部隊は、退いていく武田の本隊に追いつく部隊もあったが、最後尾を守る馬場隊に撃退された。
(何て素晴らしく効率の良い退き戦なんだ!)
朝比奈泰勝は思わず退き戦を指揮する武田の指揮官を、内心で賞賛する。
このままだと、追撃部隊は速度も兵数も突破力も不足したまま、武田の本隊を取り逃すだろう。
行く手を酒井忠次が塞いでいるだろうが、この勢いなら、かなりの確率で本隊は突破に成功する。
(いや、敵を褒めて感心している場合ではない。駿府を占領している、今川の仇のだぞ)
気を取り直して、退き戦の指揮を取っている部隊を見定める。
退き戦に残っている軍勢の中で、鼎のような位置で頻繁に使い番の馬を行き来させている軍団。
朝比奈泰勝の目は、白地に胴赤の旗を、見定める。
縦に長く垂らした白生地の、真ん中部分を赤く染めた旗。
内藤昌秀(旧名・工藤昌秀)。
武田信玄が生きてい頃から、今に至るも武田の副将の旗。
朝比奈泰勝が生まれる前から、最強軍団の重鎮であり続けた超有能武将。
それ程の武将が、捨て石になって織田・徳川連合軍を防いでいる。
織田・徳川連合軍は、追撃部隊を出して兵力を大きく割いている上に、野戦築城の外に出てしまっている。
地の利と大軍の有利を活かせないタイミングで、内藤の逆襲を受けてしまった。
内藤昌秀が率いる軍勢の玉砕同然の猛攻を受けて、足止めされるだけでなく、押されている。
(うん。あれを先に討っておかないと、誰もまともに追撃出来ないな)
標的を定めると、朝比奈泰勝は近くの徳川の武将に、断りを入れておく。
「某、これから内藤昌秀の首を獲りに行きますので、陣を離れます」
「お一人で?!」
言われた方は、それは驚く。
朝比奈泰勝の戦力は、自身のみ。
連れは馬の世話と荷物持ちの部下二人のみ。
織田・徳川連合軍が部隊単位で追撃に出ている中、単騎で追撃するという。
「案外、その方が身軽で良いかもしれませんな」
榊原康政は、朝比奈を止めずに行かせる。
「出来れば、今すぐに討ち取ってください」
榊原康政は、余裕のない顔で、むしろ催促しちゃった。
内藤昌秀の軍勢は、足止めどころか、本多忠勝の軍勢を押し返し、家康の本陣へと迫ろうとしている。
榊原康政の部隊も、家康の防御に専念しなければならい程の、切迫した戦況だ。
戦国最強軍団の最後の意地が、この局面で未曾有の大金星へ近付いている。
馬に騎乗して赤い戦場の激戦区へ駆けながら、朝比奈泰勝は愉快な気分が湧いてきた。
「どうやら俺は、家康の命を救う事になりそうだよ、従兄弟殿」
なんだか痛快な気分で昂揚しながら、左三つ巴の戦旗を背に指した騎馬武者は、内藤軍に横合いから突撃する。
二十年前に、その武将が背に差した「左三つ巴」の戦旗を戦場で見たら、敵は響めき、味方は安堵していただろう。
既に大名の座を追われ、京都でひっそりと暮らしている今川氏真に現在も仕えている健気な朝比奈家の旗は、今の徳川にとっては郷愁すら感じさせる程度のものだ。
オワコンの武家に忠義を尽くす彼には、やや同情的な視線すら、集まる。
「むかつくな」
朝比奈泰勝は、三十路前の充実した肉体を震わせながら、味方からの好奇の視線を切り捨てる。
味方ではなく、最前線の、敵方を見る。
最前線・柵の前を横切る川沿いを臨める視界には、数えるのが馬鹿馬鹿しい程に、武田軍の死骸が敷き詰められている。
特に徳川の陣には赤備えが攻めて来ていたので、死体の山の上に彼岸花の群生地が発生したかのような、強烈な光景が広がっている。
赤備えの指揮官である山県昌景は、今日の武田の運命を象徴するかのように、既に戦死している。
最強部隊の最強の指揮官として全国レベルで武名を知られた武将が、鉄砲で狙撃されて戦死していた。
日の出と共に始まり、昼過ぎまで続けられた合戦は、ほぼワンサイドゲームになっていた。
朝比奈泰勝は、今回のお使いには結構な期待を抱いていた。
お使いの用事は「今川氏真の使者として、徳川を陣中見舞いする」
通常なら、挨拶がてらに兵糧や矢弾を差し入れするとか、形だけでも加勢してみせる程度で済ませる。
朝比奈泰勝は、これを機会に戦場で目立った戦功を挙げる気で来た。
何せ、織田・徳川連合軍VS武田オールスター軍団の総力戦である。
一騎でも、味方は多い方が良いに決まっている。
陣中見舞いに乗じて、戦功を狙う気だった。
その戦国武将らしい期待は、設楽原に敷かれた野戦築城の有り様を見て、霧散する。
広範囲に、城の虎口が出現したような布陣である。
血の気の多い朝比奈泰勝でも、こんなに恐ろしい陣地に攻め込まずに済んで安堵した。
「…これを見たら、普通は撤退するのでは?」
そのような感想を述べると、朝比奈泰勝を取り次いだ酒井忠次は、嬉しそうに保証した。
「武田は、退かぬよ。餌が美味しそう故」
目線で、信長のいる本陣を示す。
今、日本で最も権力を集めている大大名が、同じ戦場で待ち受けている。
倒した者は、次の天下人として君臨できるだろう。
無理ゲーだけど。
(これは…確かに、自分より好戦的な大将なら、攻めてしまう気がする)
そう納得しつつ、そんな脳筋の戦い方をするのは、大名としてはアウトだとは分かる。
今川家の衰退を間近で体験し、戦争のデメリットをたっぷりと味わった朝比奈泰勝である。
武田はより派手に衰退すると、見て取れた。
「ところで、朝比奈殿」
今川嫌いで有名な酒井忠次が、怖いくらいに友好的に接してくれる。
「武勲を立てるのに、最適な役目を、押し付けたいのだが」
「明日の決戦では、武田の本陣に突入して、勝頼の首級を挙げてしまってもよろしいと?」
朝比奈泰勝は先回りして、一番酷い作戦を言ってみた。
酒井忠次は、それを嫌味とも冗談とも取らずに、真顔で続ける。
「やってくれるか?」
陣中見舞いに来た「客人」に対して、「鉄砲玉」扱い。
(筆頭家老ともなると、嫌い方にも芸風が出るな)
十年以上の逆風生活で、朝比奈泰勝も悪意のある交渉には慣れている。
涼しい笑顔で、凶悪なリクエストに応じる。
「某、単騎で来ましたので、武田の本陣への突入は、酒井殿の采配にお任せしたいのですが」
トリガーを任せて、この無礼だが素晴らしそうなリクエストを受ける。
「よし、話が早くて助かる。動く時は、必ず同行してくだされ」
酒井忠次は、理想的な鉄砲玉を得て喜んではいた。
だが、その後の奇襲の準備に忙しくて、朝比奈に声を掛けるのを失念した。
動けば言わなくても付いてくるように躾けた部下に囲まれているせいか、客将の取り扱いで、一手しくじった。
朝比奈泰勝が気付いた時には、酒井忠次の軍勢は、奇襲を掛けるために別ルートへ出陣してしまっていた。
(今更、夜道を追いかけても、迷子になった挙句、明日の決戦に遅れてしまう)
朝比奈泰勝は、酒井忠次に頼らずに、独自の判断で戦働きをしようと、決意する。
決意した結果、目の前で延々と、武田の軍勢が射殺されていくのを見物するだけの時間が過ぎていった。
場所によっては、武田に柵の中まで踏み込まれて苦戦する箇所もあったが、朝比奈のいる部署は無事。
出番は、全くなかった。
織田・徳川連合軍は、余裕だった。
ランチまで奢られてしまった。
ここまで余裕だと油断して、桶狭間のように波乱が起きないかなとか思ったが、起きなかった。
これまでは。
武田の兵数が、およそ半数以上削られ、そろそろ日の傾きを気にしなければならない頃合いで。
武田の本陣が、退却を始めたという知らせが、陣中を駆ける。
「武田が、退き戦に…」
生まれて初めて、朝比奈泰勝は、武田が撤退する有り様を目撃する。
しかも、本陣が退いているのに、最前線の武田兵は、前に出てくる。
(本隊以外、全て殿に回っているのか?!)
追撃に出て、武田にトドメを刺したい織田・徳川連合軍の出足は、直ぐに鈍った。
陣地を出て武田の軍勢と真っ向から勝負をすると、出鼻を挫かれた。
特に織田の本隊と徳川軍最強・本多忠勝の部隊に、武田の残存部隊は集中して用兵されている。
武田は兵数で劣る以上、織田・徳川連合軍の最も厄介な二部隊に焦点を合わせて、足止めに成功している。
武田の残存部隊に絡まれなかった追撃部隊は、退いていく武田の本隊に追いつく部隊もあったが、最後尾を守る馬場隊に撃退された。
(何て素晴らしく効率の良い退き戦なんだ!)
朝比奈泰勝は思わず退き戦を指揮する武田の指揮官を、内心で賞賛する。
このままだと、追撃部隊は速度も兵数も突破力も不足したまま、武田の本隊を取り逃すだろう。
行く手を酒井忠次が塞いでいるだろうが、この勢いなら、かなりの確率で本隊は突破に成功する。
(いや、敵を褒めて感心している場合ではない。駿府を占領している、今川の仇のだぞ)
気を取り直して、退き戦の指揮を取っている部隊を見定める。
退き戦に残っている軍勢の中で、鼎のような位置で頻繁に使い番の馬を行き来させている軍団。
朝比奈泰勝の目は、白地に胴赤の旗を、見定める。
縦に長く垂らした白生地の、真ん中部分を赤く染めた旗。
内藤昌秀(旧名・工藤昌秀)。
武田信玄が生きてい頃から、今に至るも武田の副将の旗。
朝比奈泰勝が生まれる前から、最強軍団の重鎮であり続けた超有能武将。
それ程の武将が、捨て石になって織田・徳川連合軍を防いでいる。
織田・徳川連合軍は、追撃部隊を出して兵力を大きく割いている上に、野戦築城の外に出てしまっている。
地の利と大軍の有利を活かせないタイミングで、内藤の逆襲を受けてしまった。
内藤昌秀が率いる軍勢の玉砕同然の猛攻を受けて、足止めされるだけでなく、押されている。
(うん。あれを先に討っておかないと、誰もまともに追撃出来ないな)
標的を定めると、朝比奈泰勝は近くの徳川の武将に、断りを入れておく。
「某、これから内藤昌秀の首を獲りに行きますので、陣を離れます」
「お一人で?!」
言われた方は、それは驚く。
朝比奈泰勝の戦力は、自身のみ。
連れは馬の世話と荷物持ちの部下二人のみ。
織田・徳川連合軍が部隊単位で追撃に出ている中、単騎で追撃するという。
「案外、その方が身軽で良いかもしれませんな」
榊原康政は、朝比奈を止めずに行かせる。
「出来れば、今すぐに討ち取ってください」
榊原康政は、余裕のない顔で、むしろ催促しちゃった。
内藤昌秀の軍勢は、足止めどころか、本多忠勝の軍勢を押し返し、家康の本陣へと迫ろうとしている。
榊原康政の部隊も、家康の防御に専念しなければならい程の、切迫した戦況だ。
戦国最強軍団の最後の意地が、この局面で未曾有の大金星へ近付いている。
馬に騎乗して赤い戦場の激戦区へ駆けながら、朝比奈泰勝は愉快な気分が湧いてきた。
「どうやら俺は、家康の命を救う事になりそうだよ、従兄弟殿」
なんだか痛快な気分で昂揚しながら、左三つ巴の戦旗を背に指した騎馬武者は、内藤軍に横合いから突撃する。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記
糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。
それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。
かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。
ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。
※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。
大東亜戦争を有利に
ゆみすけ
歴史・時代
日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
【完結】ふたつ星、輝いて 〜あやし兄弟と町娘の江戸捕物抄〜
上杉
歴史・時代
■歴史小説大賞奨励賞受賞しました!■
おりんは江戸のとある武家屋敷で下女として働く14歳の少女。ある日、突然屋敷で母の急死を告げられ、自分が花街へ売られることを知った彼女はその場から逃げだした。
母は殺されたのかもしれない――そんな絶望のどん底にいたおりんに声をかけたのは、奉行所で同心として働く有島惣次郎だった。
今も刺客の手が迫る彼女を守るため、彼の屋敷で住み込みで働くことが決まる。そこで彼の兄――有島清之進とともに生活を始めるのだが、病弱という噂とはかけ離れた腕っぷしのよさに、おりんは驚きを隠せない。
そうしてともに生活しながら少しづつ心を開いていった――その矢先のことだった。
母の命を奪った犯人が発覚すると同時に、何故か兄清之進に凶刃が迫り――。
とある秘密を抱えた兄弟と町娘おりんの紡ぐ江戸捕物抄です!お楽しみください!
※フィクションです。
※周辺の歴史事件などは、史実を踏んでいます。
皆さまご評価頂きありがとうございました。大変嬉しいです!
今後も精進してまいります!
本能寺からの決死の脱出 ~尾張の大うつけ 織田信長 天下を統一す~
bekichi
歴史・時代
戦国時代の日本を背景に、織田信長の若き日の物語を語る。荒れ狂う風が尾張の大地を駆け巡る中、夜空の星々はこれから繰り広げられる壮絶な戦いの予兆のように輝いている。この混沌とした時代において、信長はまだ無名であったが、彼の野望はやがて天下を揺るがすことになる。信長は、父・信秀の治世に疑問を持ちながらも、独自の力を蓄え、異なる理想を追求し、反逆者とみなされることもあれば期待の星と讃えられることもあった。彼の目標は、乱世を統一し平和な時代を創ることにあった。物語は信長の足跡を追い、若き日の友情、父との確執、大名との駆け引きを描く。信長の人生は、斎藤道三、明智光秀、羽柴秀吉、徳川家康、伊達政宗といった時代の英傑たちとの交流とともに、一つの大きな物語を形成する。この物語は、信長の未知なる野望の軌跡を描くものである。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる