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暇を持て余した魔王令嬢が妹の恋バナを掘り下げようとしたら、別の妹が絶望的な身分差に気づいて大号泣
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魔王軍の野営地、その中心に据えられた最も大きな天幕の中。
軍師的な役割を担う魔王の長女リリスは、見えない敵と戦うように、敷き詰められた絨毯の上をあっちへ行ったりこっちへ来たりと、落ち着きなく往復していた。
「あー、もう! じれったいわね!」
リリスは所在なげに指先を動かし、綺麗に切りそろえられた爪を噛みそうになっては、ハッとして手を下ろすという動作を繰り返していた。
田舎に引きこもっている前王女、シャルロットとの接触には成功した。あちらの傲慢さにははらわたが煮えくり返る思いだったが、とりあえず「勇者と引き離す」「王都奪還の駒にする」という初期の目的のための糸口はつかめた。
だが、そこから先の盤面を動かすための、決定的な情報が足りないのだ。
王都が今、具体的にどう「変わって」しまったのか。
あの陰湿な大臣がクーデターを起こし、謎の新王女を擁立して善政を敷いている。そこまでは分かった。しかし、民衆の熱狂の度合いは? 騎士団の動向は? そして何より、その新王女の正体と真の能力は?
潜入している魔法使いリンからの詳細な続報を待つしかない現状が、常に三手先、四手先のことを考えておきたい「自称・軍師」としての彼女の神経を、ヤスリで削るように逆撫でしていた。
「落ち着いてください、お姉さま。絨毯がすり減ってしまいますわ。心を鎮めるために、お茶でも淹れましょうか。それとも、わたくしの読んでいる魔導書を音読して差し上げましょうか。睡眠導入には最適ですわよ」
天幕の片隅に置かれた豪奢なソファで、次女のエルゼが、相変わらず氷のように涼しい顔で分厚い魔導書のページをめくりながら言った。
「落ち着く担当はあなたに任せるわ、エルゼ。……大体、何も情報がないまま、ただじっとしているっていうのは、どうにもわたくしの性に合わないのよ」
リリスは再び、天幕の入り口から奥の机までをズカズカと往復する。
「まるで、あのカイト様みたいなことをおっしゃいますね。彼も『常に仕事をして稼いでいないと生きている実感が得られない』と言っていましたわ」
エルゼがふと漏らしたその名前に、リリスはピタリと足を止めた。そして、いやらしいニヤリとした笑みを浮かべ、妹の方へ振り返った。
「そういえば。そのカイトさんとはどうなの?」
「……どう、とは? 何のことでしょうか」
エルゼは魔導書から目を離さず、ページをめくる手も止めずに淡々と返した。だが、リリスの追及は止まらない。
「いい感じなのかなって。この前、二人でずいぶんコソコソと話していたじゃない。あの情報屋さんを、あんたの専属にスカウトしようとしてたみたいだけど?」
「……お姉さま、それ、本当に興味をお持ちなんですの?」
「妹の恋路よ、気になるに決まっているでしょ!」
「本当は?」
エルゼがようやく魔導書から視線を上げ、冷たいアメジストの瞳で姉を射抜いて畳みかけると、リリスは数秒の沈黙の後、ついに白旗を上げて両手をバンザイさせた。
「ヒマなのよ!! あー、ひまひまひまひま! 勇者様はトレーニングしているし、敵の動きは分からないし、できることが何もないの! 動けないストレスを、妹の甘酸っぱいゴシップで埋めようとして何が悪いのよ! 少しは姉を癒やしなさい!」
自棄っぱちになって叫ぶリリスに、エルゼは「やれやれ」と小さくため息をつき、首を横に振った。
「わたくしよりも、あちらを構ってあげたらどうです」
エルゼは顎で、天幕のさらに奥の隅の方をしゃくった。
「……ミーナ、いい加減、その辺にしておきなさい。このあたりの野花をすべて散らせてしまうつもり?」
そこには、体育座りをして、うつろな目で花びらをむしり続ける三女、ミーナの姿があった。
「……テオ様が、帰って来る。帰って来る。帰って来る。帰って来る。帰って来る。帰って来る――」
ブツブツと呪詛のような言葉を呟きながら、ミーナは規則正しいリズムで花びらをちぎっては投げている。その足元には、花びらをむしり取られた無惨な野花の骸が、まるで小さな山のように累々と積み重なっていた。
「全部『帰って来る』じゃ、それ占いの意味がないじゃありませんか。あなたのその行為は、占いでもなんでもなく、ただ可哀想な花を連続で虐待しているだけですわ」
エルゼが冷静にツッコミを入れると、ミーナはボロボロと涙をこぼしながら顔を上げた。
「だってぇ……! テオ様が、あのまま王都の騎士団に留まるなんて……。リンさんの鏡通信の報告だと、向こうの新しい王女、めちゃくちゃ可憐で、なかなかのやり手だって言うじゃない!」
ミーナは両手で顔を覆い、しゃくり上げた。
「テオ様、すっごく真面目だから……。美少女の王女様に『どうか国をお守りください』なんてウルウルした目で見つめられたら、絶対コロッとほだされちゃうよ! わたしのことなんか忘れちゃうんだわ!」
エルゼは魔導書をパタンと閉じ、冷淡なトーンで状況を分析し、切り捨てた。
「あの堅物の戦士をそこまで心酔させるとは、見事な人心掌握術ですわね。王族の業と言えばそうなのでしょうが、あの自己中心的な前王や前王女が全く持っていなかった資質です。そう思うと、その新王女、ただの飾り物ではない、それなりの『化け物』の可能性はありますわね」
「うー……うわあああん! テオ様が、その化け物みたいな王女様といい感じになっちゃって、結ばれちゃったら、わたし、わたし、どうすればいいのぉ……!」
最悪の想像を膨らませ、ミーナの泣き声が一段と大きくなる。
見かねたエルゼが、立ち上がってミーナのそばに寄り、ポンポンと肩を叩いた。
「安心しなさい、ミーナ。冷静に考えれば、そんなことになるわけないでしょう。王女と、一介の平騎士が結ばれる? そんな都合のいい展開、安っぽいお伽話の中だけですわ」
エルゼは、持ち前の論理的思考で妹を慰めにかかった。
「現実には、人間たちの社会には厳然たる『身分の差』という越えられない壁があるのですから。王女の伴侶となるのは、どこかの国の王子か、大貴族の跡取りと相場が決まっています。テオ如きが横入りできる余地など、万に一つもありません」
完璧な論理。非の打ち所のない現実的な正論。だが、そのエルゼの「身分差」という慰めが、最悪の形でミーナの乙女心に突き刺さった。
「そ、そっか……王女様と騎士じゃ、身分が違いすぎて無理なんだね……。……ハッ!」
ミーナの涙がピタリと止まり、その顔色がサァッと青ざめていく。
「だったら……だったら、魔王の娘のわたしと、人間のテオ様だって同じじゃーん!!」
「えっ?」
「むしろ、王女と騎士の身分差より、魔族と人間っていう種族の壁の方が、もっともっと絶望的じゃーん!! 結ばれるわけないじゃん!!」
「あ」
エルゼが自分の失言に気づいた時には、すでに遅かった。
「びえええええええええん!! わたしの初恋、始まる前から終わってたあああああ!!」
ミーナが先ほどの比ではない、天幕を吹き飛ばすかのような勢いで盛大に号泣し始めた。リリスは慌てて耳を塞ぎ、エルゼは気まずそうに視線を泳がせた。
その時である。
バサッ、と天幕の入り口の布が勢いよく開き、太陽の光を背負って、一人の少年が姿を現した。
「あの……外まで泣き声が聞こえたんだけど……だ、大丈夫!?」
鍛錬で流した汗を拭いながら、心配そうな顔で飛び込んできたのは、勇者アラタだった。泣き叫びながら床を転げ回るミーナと、気まずそうに立つエルゼを見て、勇者は戸惑いの視線を送る。
「……」
その瞬間、リリスの中で恐るべきスイッチが切り替わった。つい一秒前まで「暇を持て余してゴシップを漁る不機嫌な女」だった彼女の表情から、一切の苛立ちやだらしなさが消え去った。
彼女はふわりと優雅に立ち上がり、頬にほんのりと可憐な朱を差すと、憂いを帯びた、それでいて知性に溢れる「凛とした軍師(兼・恋する乙女)」の顔を完璧に作り上げた。
「大丈夫ですわ、勇者様。いつもの発作のようなものですから。……さあ、ミーナ。勇者様が心配しておいでですよ。涙を拭いて」
姉の変貌ぶりを見たエルゼが小さく息を吐き、静かに呟いた。
「……王都の新王女が『化け物』だとしても、うちの姉も、相当ですわね」
軍師的な役割を担う魔王の長女リリスは、見えない敵と戦うように、敷き詰められた絨毯の上をあっちへ行ったりこっちへ来たりと、落ち着きなく往復していた。
「あー、もう! じれったいわね!」
リリスは所在なげに指先を動かし、綺麗に切りそろえられた爪を噛みそうになっては、ハッとして手を下ろすという動作を繰り返していた。
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王都が今、具体的にどう「変わって」しまったのか。
あの陰湿な大臣がクーデターを起こし、謎の新王女を擁立して善政を敷いている。そこまでは分かった。しかし、民衆の熱狂の度合いは? 騎士団の動向は? そして何より、その新王女の正体と真の能力は?
潜入している魔法使いリンからの詳細な続報を待つしかない現状が、常に三手先、四手先のことを考えておきたい「自称・軍師」としての彼女の神経を、ヤスリで削るように逆撫でしていた。
「落ち着いてください、お姉さま。絨毯がすり減ってしまいますわ。心を鎮めるために、お茶でも淹れましょうか。それとも、わたくしの読んでいる魔導書を音読して差し上げましょうか。睡眠導入には最適ですわよ」
天幕の片隅に置かれた豪奢なソファで、次女のエルゼが、相変わらず氷のように涼しい顔で分厚い魔導書のページをめくりながら言った。
「落ち着く担当はあなたに任せるわ、エルゼ。……大体、何も情報がないまま、ただじっとしているっていうのは、どうにもわたくしの性に合わないのよ」
リリスは再び、天幕の入り口から奥の机までをズカズカと往復する。
「まるで、あのカイト様みたいなことをおっしゃいますね。彼も『常に仕事をして稼いでいないと生きている実感が得られない』と言っていましたわ」
エルゼがふと漏らしたその名前に、リリスはピタリと足を止めた。そして、いやらしいニヤリとした笑みを浮かべ、妹の方へ振り返った。
「そういえば。そのカイトさんとはどうなの?」
「……どう、とは? 何のことでしょうか」
エルゼは魔導書から目を離さず、ページをめくる手も止めずに淡々と返した。だが、リリスの追及は止まらない。
「いい感じなのかなって。この前、二人でずいぶんコソコソと話していたじゃない。あの情報屋さんを、あんたの専属にスカウトしようとしてたみたいだけど?」
「……お姉さま、それ、本当に興味をお持ちなんですの?」
「妹の恋路よ、気になるに決まっているでしょ!」
「本当は?」
エルゼがようやく魔導書から視線を上げ、冷たいアメジストの瞳で姉を射抜いて畳みかけると、リリスは数秒の沈黙の後、ついに白旗を上げて両手をバンザイさせた。
「ヒマなのよ!! あー、ひまひまひまひま! 勇者様はトレーニングしているし、敵の動きは分からないし、できることが何もないの! 動けないストレスを、妹の甘酸っぱいゴシップで埋めようとして何が悪いのよ! 少しは姉を癒やしなさい!」
自棄っぱちになって叫ぶリリスに、エルゼは「やれやれ」と小さくため息をつき、首を横に振った。
「わたくしよりも、あちらを構ってあげたらどうです」
エルゼは顎で、天幕のさらに奥の隅の方をしゃくった。
「……ミーナ、いい加減、その辺にしておきなさい。このあたりの野花をすべて散らせてしまうつもり?」
そこには、体育座りをして、うつろな目で花びらをむしり続ける三女、ミーナの姿があった。
「……テオ様が、帰って来る。帰って来る。帰って来る。帰って来る。帰って来る。帰って来る――」
ブツブツと呪詛のような言葉を呟きながら、ミーナは規則正しいリズムで花びらをちぎっては投げている。その足元には、花びらをむしり取られた無惨な野花の骸が、まるで小さな山のように累々と積み重なっていた。
「全部『帰って来る』じゃ、それ占いの意味がないじゃありませんか。あなたのその行為は、占いでもなんでもなく、ただ可哀想な花を連続で虐待しているだけですわ」
エルゼが冷静にツッコミを入れると、ミーナはボロボロと涙をこぼしながら顔を上げた。
「だってぇ……! テオ様が、あのまま王都の騎士団に留まるなんて……。リンさんの鏡通信の報告だと、向こうの新しい王女、めちゃくちゃ可憐で、なかなかのやり手だって言うじゃない!」
ミーナは両手で顔を覆い、しゃくり上げた。
「テオ様、すっごく真面目だから……。美少女の王女様に『どうか国をお守りください』なんてウルウルした目で見つめられたら、絶対コロッとほだされちゃうよ! わたしのことなんか忘れちゃうんだわ!」
エルゼは魔導書をパタンと閉じ、冷淡なトーンで状況を分析し、切り捨てた。
「あの堅物の戦士をそこまで心酔させるとは、見事な人心掌握術ですわね。王族の業と言えばそうなのでしょうが、あの自己中心的な前王や前王女が全く持っていなかった資質です。そう思うと、その新王女、ただの飾り物ではない、それなりの『化け物』の可能性はありますわね」
「うー……うわあああん! テオ様が、その化け物みたいな王女様といい感じになっちゃって、結ばれちゃったら、わたし、わたし、どうすればいいのぉ……!」
最悪の想像を膨らませ、ミーナの泣き声が一段と大きくなる。
見かねたエルゼが、立ち上がってミーナのそばに寄り、ポンポンと肩を叩いた。
「安心しなさい、ミーナ。冷静に考えれば、そんなことになるわけないでしょう。王女と、一介の平騎士が結ばれる? そんな都合のいい展開、安っぽいお伽話の中だけですわ」
エルゼは、持ち前の論理的思考で妹を慰めにかかった。
「現実には、人間たちの社会には厳然たる『身分の差』という越えられない壁があるのですから。王女の伴侶となるのは、どこかの国の王子か、大貴族の跡取りと相場が決まっています。テオ如きが横入りできる余地など、万に一つもありません」
完璧な論理。非の打ち所のない現実的な正論。だが、そのエルゼの「身分差」という慰めが、最悪の形でミーナの乙女心に突き刺さった。
「そ、そっか……王女様と騎士じゃ、身分が違いすぎて無理なんだね……。……ハッ!」
ミーナの涙がピタリと止まり、その顔色がサァッと青ざめていく。
「だったら……だったら、魔王の娘のわたしと、人間のテオ様だって同じじゃーん!!」
「えっ?」
「むしろ、王女と騎士の身分差より、魔族と人間っていう種族の壁の方が、もっともっと絶望的じゃーん!! 結ばれるわけないじゃん!!」
「あ」
エルゼが自分の失言に気づいた時には、すでに遅かった。
「びえええええええええん!! わたしの初恋、始まる前から終わってたあああああ!!」
ミーナが先ほどの比ではない、天幕を吹き飛ばすかのような勢いで盛大に号泣し始めた。リリスは慌てて耳を塞ぎ、エルゼは気まずそうに視線を泳がせた。
その時である。
バサッ、と天幕の入り口の布が勢いよく開き、太陽の光を背負って、一人の少年が姿を現した。
「あの……外まで泣き声が聞こえたんだけど……だ、大丈夫!?」
鍛錬で流した汗を拭いながら、心配そうな顔で飛び込んできたのは、勇者アラタだった。泣き叫びながら床を転げ回るミーナと、気まずそうに立つエルゼを見て、勇者は戸惑いの視線を送る。
「……」
その瞬間、リリスの中で恐るべきスイッチが切り替わった。つい一秒前まで「暇を持て余してゴシップを漁る不機嫌な女」だった彼女の表情から、一切の苛立ちやだらしなさが消え去った。
彼女はふわりと優雅に立ち上がり、頬にほんのりと可憐な朱を差すと、憂いを帯びた、それでいて知性に溢れる「凛とした軍師(兼・恋する乙女)」の顔を完璧に作り上げた。
「大丈夫ですわ、勇者様。いつもの発作のようなものですから。……さあ、ミーナ。勇者様が心配しておいでですよ。涙を拭いて」
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