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プロローグ

転生

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おはようございます。俺は今どこにいるでしょうか?正解は……俺にも分かりません。誰か助けて。
なんか真っ白なんですけど。床とかの概念ないんですけど。怖。

「起きたか。」

……っ?……えっ?誰かいたの?えっまじ?今の動き全部見られてたの?めっちゃ身振り手振りで話してたよ俺。はず。てか声かけてくれよ。

「声をかけなかったのはすまなかった。忙しそうでな。」

……俺の心の声聞こえる感じ?てことは神様的な?

「いかにも。私が神様だが。」

……ま、まじか………。えっ、俺死んだの?ほんとに?まだ俺17だよ?早過ぎない?

「お前は死んだ。」

ですよね。えっ、泣く。泣いちゃうよ?俺。ちょっとこいつ死んだっつーのに元気そうとか思ってんだろ?俺は、悲しくなったらめっちゃ喋るタイプだからな!いや、ほんとに泣きそう。やりたいこといっぱいあったのに。俺が買ったゲームチュートリアルしかやってねえよ。彼女結局できなかったし、童貞のまま死んだの?悲しすぎる……。

「……い、おい、話を聞け。」

……あっはい。

「早速だが時間がないんでな。お前には転生してもらう。」

……てんせい?転生?あの?

「お前は転生について知識があるようだな。期待してるようで悪いが、お前には魔法はつけられないんだ。」

え?なんで?異世界転生でしょ?転生者ってチートじゃねえの?剣と魔法の世界でしょ?

「剣と魔法の世界ではあるが、魔法は生まれ持った能力なんだ。不思議なことにこれは神でも操作できない。私でもどういうことかは分かっていない。」

神様がそんなんでいいの?その世界作ったの神様でしょ?

「作ったのは私だが、あくまで初めの形だけだ。そこから人間がどう進化するかは私は干渉しないのだ。ゆえに私はお前にそういった能力をつけることができない。」

そんなぁ。

「だが、私は魔法はできないが、身体能力をあげることはできるのだ。元々あった能力だからな。」

身体能力?

「確か、お前は剣術が得意だっただろう?お前には剣の才をやろう。」

確かに剣道はやっていたけど……。剣術ってあんまり目立たなくない?できる人結構居そうだし……

「向こうに行けば分かるだろう。もういいか?忙しいんだ。それなら達者でな。」

えっもう?

下がパカッと開き、一気に浮遊感を感じる。

「うわぁぁぁぁ?」

「言い忘れていだが、お前の名前は藤井雅人のまま名乗っていい。あと、そのままの見た目だと目立ってしまうだろうから容姿を少しいじったぞ。そっちに行ったら確認してみたらいい。」

えっ?今言う?それ。もう落ちてるんですけど。えっ、これどうなるんだ?

気づいたらふっと意識を失っていた。


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