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③
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ずっと、誰よりも近い距離で暮らして来たのに。
たった数百年離れてるだけで、こんなにも内側から
飢える感覚を、初めて楓に教えられて。
一人ぼっちの部屋、冷蔵庫の音が思ったよりも大きくて
耳障りな事。換気扇を止めた時の静かさに、急に自分の
心まで鎮まる事も知らなかった。
雨が降った時の窓を叩く雨だれの音にさえも
おっかなびっくりしてた。
段々と、1人の生活に慣れては来たけれど。
慣れた先にできた、空白や余暇が少しだけもったいない気がする。
1人で暮らすのには、ちょっと贅沢な気もする。
だって、全部が自分の為でしかない事に罪悪感もある。
こんな風に、あの楓が切羽詰まった顔をして俺に逢いになんて来るから。
「俺も、頑張って1人で生活してるのに…決心が鈍りそうだよ。」
当然の様に寝る前には、俺の膝枕でゆったりとくつろぐ
楓の姿は、俺だけが知っている。
『杏に氣を取られる事には慣れている。まぁ、でも…格好がつかないな。
一応は、お前の管轄はお前1人で守護するべきだとは俺も理解している。』
「そうだよ。ただでさえ、霊力不足で有名になってるんだからさ。」
『だから、戻れと言うんだ。』
「俺、守護職辞めても良いんだったら…戻る。」
かなり思い切った発言だった。
そもそも、俺と楓の関係性があまりにも特殊なせいで
いわゆる、ツガイとしての効力があるのかも怪しいのである。
(楓に俺は拾われて、育てられた前提もあるせいで)
『…じゃ、この地を見捨てると同義だな。』
「そんなつもりは、…無いんだけど。」
『今まで行って来た儀礼も全ては無駄だったか。』
分かっている、楓が俺から導き出したい答えも言葉も。
でも、こんなやり方はいくらなんでも
「乗っかってやればいいんだろうけど。俺も、もう子供じゃないし。」
悔しいし、腑に落ちない。
『…1つだけ、方法がある。俺からいちいち霊力を貰わなくても済む方法が。』
初耳だった。
「ぇ、そんな事可能なの?」
『あぁ、かなり酷なやり方だが。確実だぞ。』
楓の無駄に綺麗な笑顔に、一瞬嫌な予感がした。
「魂だけにして、地獄に送る!?」
卒倒しかけた。
『これは、秘儀でもあるらしく。千年前の書物に書かれていたぞ。』
一切悪びれる様子もなく、楓は相変わらずの笑顔だった。
どうかしてる。だって、魂の状態だって…
「それって、俺しんじゃうじゃん!」
『……いや?そんな事は無いぞ。確か、魂だけを遊離させるんだ。』
「絶対、やんない。しかも地獄に送られるだなんて…いくら、行った事は
あるっていっても、怖いよ。」
見下げると、楓と視線が絡む。
美しい人、通った鼻筋に、涼しげな眉…覗き込むと夜空みたいに
深い煌きを秘めた瞳。
儚げに映っても、強い意志にいつも心が揺れる。
貴方の全てによって、守られて来た。
この言葉に尽きる。
生まれてすぐに、1人ぼっちだった俺を温かく迎えてくれた
カミサマみたいな存在。
『俺がここに居られたら、とは思う。が、けじめが無いだろう?』
「うん、なんだろう…楓らしくないかな。」
『だから俺はあの見えない牙城でお前が、おめおめと帰って来るのを
待つ方が、らしいんだ。』
「良いよ、無理しないで。俺も…行くし。楓もこっちに来ても良いんだからね。」
ひやりとした楓の手のひらが、俺の頬を這う。
気持ちいい。多分、思いもちゃんと乗って伝わってくるからだ。
想いを馳せればきりが無い事を知って、あまり深くは
考えたりしない様にして来た。
相手が悪い。
『いつも職質されそうになるから、面倒だけれどな。』
「刀以外には、その…霊力って移せないの?」
『あー…俺の霊力と馴染みが良いのがあの刀なんだ。持ち主と
近しくないと定着も難しくなる。』
「…今の言葉、ちょっと恥ずかしいカモ。」
『?どの辺が、……あ、なるほどな。』
今まで何回、楓からの霊力を分けてもらったかを振り返ってしまった。
意識してしまうと、顔が熱くなりそうで。
『杏、でもお前が馴染みが悪かったらきっと今頃は、ただの野生のタヌキだったな。』
だとしたら、もうきっとこの世にも生きていなかっただろうな。
「楓の霊力、えげつないね。俺、オスで良かったのかも。」
『俺くらいになって来ると、もはや性別もあって無い様なものだけどな。』
「あたた、ね…ちょっと足痺れてきちゃった。そろそろ、下りてよ楓。」
流れる髪がどんな時もしなやかで、さらさらと俺の足から滑り落ちていく。
ちょっとだけ、くすぐったい。
『……大丈夫か?』
って、聞いて来るくせに!
何で足の裏をつついて来るんだよ。
「んぎゃ…っ…ぁ、ひゃ…」
ビクビクして、上手く言葉にならない。
『杏…?』
「はー…っ、ちょっとほんっとーに、やめて。…それに、トイレ我慢してるからヤバイの!」
『まさか、もらした?』
屈んで顔を覗き込んでくる楓に、頭突きをしたい気分だったけど。
ここは我慢我慢。
「もらしてないし…、はぁ…もぉ~…変態!」
フラフラしながら、ゆったり立ち上がる。
まだ足先には、広く痺れが薄く残っている。
『悪かったな。』
ふわっと、体が軽くなってベッドから楓が下りた。
「わ、マジで…?」
大袈裟だけど。なんか、楓らしい気がした。
無事、お手洗いに連れて行かれた。
何となく、気まずくて。
なるべく足音を抑えて廊下を歩いていると
ギュ、と抱き着かれた。もちろん、楓に。
『今のは、準備か?』
何の事かと問いかけて、
「違うし!…きょ、今日はこのまま寝る、でしょ~?」
言いたい事が、ダダ洩れすぎて。
楓の思念だって俺は解る事が、この時ばかりはうらめしい。
『タオル、準備しないとな。杏の場合は2枚要る。』
「ヤダヤダヤダヤダ、今日は無理無理~!」
『興が乗らないか?』
そうじゃなくて。
力が強い抱擁に、俺は逃げたいのに
逃げ切れずに居るわけも自分では自覚してる。
全ては、空虚の言葉なのも楓には見透かれている。
嫌な理由なんてない。
ただ、気にしている事はあるのは確か。
「…あんまり、言いたくなかったけど。俺、その…一杯出ちゃうじゃん?汗とか」
『暑いからな。今なんか特に。』
「エアコンつけるって、思うでしょ?でも、根本からして汗かくのが嫌なんだよ。」
『ん…、ちょっと理解できないけどな。』
「はぁ、…だろうね。むしろ、俺は楓の汗なら好きなくらいなの。」
『えぇ…?汗だぞ。』
「ほらー!そういう事だよ。」
『お前が、汗かいててもむしろエロ「あ゛~分かったから」…気にし過ぎだ。』
気を遣ってくれてるのかな?いや、でも楓だしな。
『お前がどうあろうとも、何だかイケる!って俺は思う。』
「も~…そんな事言われたらさ、笑うしかないよ。そうだよね。どんだけ長い付き合い
してきたのか、忘れた訳じゃないんだけどさ。」
『お前って奴は、やっぱり愛おしいな。』
抱きすくめられて、ふわっ、と楓の香の匂いが鼻腔をくすぐる。
薄甘い香りは、俺の理性をゆっくりと剥いでいく事を知っている。
今夜は、夜が白んでも眠らせてもらえない。
かも知れない。
たった数百年離れてるだけで、こんなにも内側から
飢える感覚を、初めて楓に教えられて。
一人ぼっちの部屋、冷蔵庫の音が思ったよりも大きくて
耳障りな事。換気扇を止めた時の静かさに、急に自分の
心まで鎮まる事も知らなかった。
雨が降った時の窓を叩く雨だれの音にさえも
おっかなびっくりしてた。
段々と、1人の生活に慣れては来たけれど。
慣れた先にできた、空白や余暇が少しだけもったいない気がする。
1人で暮らすのには、ちょっと贅沢な気もする。
だって、全部が自分の為でしかない事に罪悪感もある。
こんな風に、あの楓が切羽詰まった顔をして俺に逢いになんて来るから。
「俺も、頑張って1人で生活してるのに…決心が鈍りそうだよ。」
当然の様に寝る前には、俺の膝枕でゆったりとくつろぐ
楓の姿は、俺だけが知っている。
『杏に氣を取られる事には慣れている。まぁ、でも…格好がつかないな。
一応は、お前の管轄はお前1人で守護するべきだとは俺も理解している。』
「そうだよ。ただでさえ、霊力不足で有名になってるんだからさ。」
『だから、戻れと言うんだ。』
「俺、守護職辞めても良いんだったら…戻る。」
かなり思い切った発言だった。
そもそも、俺と楓の関係性があまりにも特殊なせいで
いわゆる、ツガイとしての効力があるのかも怪しいのである。
(楓に俺は拾われて、育てられた前提もあるせいで)
『…じゃ、この地を見捨てると同義だな。』
「そんなつもりは、…無いんだけど。」
『今まで行って来た儀礼も全ては無駄だったか。』
分かっている、楓が俺から導き出したい答えも言葉も。
でも、こんなやり方はいくらなんでも
「乗っかってやればいいんだろうけど。俺も、もう子供じゃないし。」
悔しいし、腑に落ちない。
『…1つだけ、方法がある。俺からいちいち霊力を貰わなくても済む方法が。』
初耳だった。
「ぇ、そんな事可能なの?」
『あぁ、かなり酷なやり方だが。確実だぞ。』
楓の無駄に綺麗な笑顔に、一瞬嫌な予感がした。
「魂だけにして、地獄に送る!?」
卒倒しかけた。
『これは、秘儀でもあるらしく。千年前の書物に書かれていたぞ。』
一切悪びれる様子もなく、楓は相変わらずの笑顔だった。
どうかしてる。だって、魂の状態だって…
「それって、俺しんじゃうじゃん!」
『……いや?そんな事は無いぞ。確か、魂だけを遊離させるんだ。』
「絶対、やんない。しかも地獄に送られるだなんて…いくら、行った事は
あるっていっても、怖いよ。」
見下げると、楓と視線が絡む。
美しい人、通った鼻筋に、涼しげな眉…覗き込むと夜空みたいに
深い煌きを秘めた瞳。
儚げに映っても、強い意志にいつも心が揺れる。
貴方の全てによって、守られて来た。
この言葉に尽きる。
生まれてすぐに、1人ぼっちだった俺を温かく迎えてくれた
カミサマみたいな存在。
『俺がここに居られたら、とは思う。が、けじめが無いだろう?』
「うん、なんだろう…楓らしくないかな。」
『だから俺はあの見えない牙城でお前が、おめおめと帰って来るのを
待つ方が、らしいんだ。』
「良いよ、無理しないで。俺も…行くし。楓もこっちに来ても良いんだからね。」
ひやりとした楓の手のひらが、俺の頬を這う。
気持ちいい。多分、思いもちゃんと乗って伝わってくるからだ。
想いを馳せればきりが無い事を知って、あまり深くは
考えたりしない様にして来た。
相手が悪い。
『いつも職質されそうになるから、面倒だけれどな。』
「刀以外には、その…霊力って移せないの?」
『あー…俺の霊力と馴染みが良いのがあの刀なんだ。持ち主と
近しくないと定着も難しくなる。』
「…今の言葉、ちょっと恥ずかしいカモ。」
『?どの辺が、……あ、なるほどな。』
今まで何回、楓からの霊力を分けてもらったかを振り返ってしまった。
意識してしまうと、顔が熱くなりそうで。
『杏、でもお前が馴染みが悪かったらきっと今頃は、ただの野生のタヌキだったな。』
だとしたら、もうきっとこの世にも生きていなかっただろうな。
「楓の霊力、えげつないね。俺、オスで良かったのかも。」
『俺くらいになって来ると、もはや性別もあって無い様なものだけどな。』
「あたた、ね…ちょっと足痺れてきちゃった。そろそろ、下りてよ楓。」
流れる髪がどんな時もしなやかで、さらさらと俺の足から滑り落ちていく。
ちょっとだけ、くすぐったい。
『……大丈夫か?』
って、聞いて来るくせに!
何で足の裏をつついて来るんだよ。
「んぎゃ…っ…ぁ、ひゃ…」
ビクビクして、上手く言葉にならない。
『杏…?』
「はー…っ、ちょっとほんっとーに、やめて。…それに、トイレ我慢してるからヤバイの!」
『まさか、もらした?』
屈んで顔を覗き込んでくる楓に、頭突きをしたい気分だったけど。
ここは我慢我慢。
「もらしてないし…、はぁ…もぉ~…変態!」
フラフラしながら、ゆったり立ち上がる。
まだ足先には、広く痺れが薄く残っている。
『悪かったな。』
ふわっと、体が軽くなってベッドから楓が下りた。
「わ、マジで…?」
大袈裟だけど。なんか、楓らしい気がした。
無事、お手洗いに連れて行かれた。
何となく、気まずくて。
なるべく足音を抑えて廊下を歩いていると
ギュ、と抱き着かれた。もちろん、楓に。
『今のは、準備か?』
何の事かと問いかけて、
「違うし!…きょ、今日はこのまま寝る、でしょ~?」
言いたい事が、ダダ洩れすぎて。
楓の思念だって俺は解る事が、この時ばかりはうらめしい。
『タオル、準備しないとな。杏の場合は2枚要る。』
「ヤダヤダヤダヤダ、今日は無理無理~!」
『興が乗らないか?』
そうじゃなくて。
力が強い抱擁に、俺は逃げたいのに
逃げ切れずに居るわけも自分では自覚してる。
全ては、空虚の言葉なのも楓には見透かれている。
嫌な理由なんてない。
ただ、気にしている事はあるのは確か。
「…あんまり、言いたくなかったけど。俺、その…一杯出ちゃうじゃん?汗とか」
『暑いからな。今なんか特に。』
「エアコンつけるって、思うでしょ?でも、根本からして汗かくのが嫌なんだよ。」
『ん…、ちょっと理解できないけどな。』
「はぁ、…だろうね。むしろ、俺は楓の汗なら好きなくらいなの。」
『えぇ…?汗だぞ。』
「ほらー!そういう事だよ。」
『お前が、汗かいててもむしろエロ「あ゛~分かったから」…気にし過ぎだ。』
気を遣ってくれてるのかな?いや、でも楓だしな。
『お前がどうあろうとも、何だかイケる!って俺は思う。』
「も~…そんな事言われたらさ、笑うしかないよ。そうだよね。どんだけ長い付き合い
してきたのか、忘れた訳じゃないんだけどさ。」
『お前って奴は、やっぱり愛おしいな。』
抱きすくめられて、ふわっ、と楓の香の匂いが鼻腔をくすぐる。
薄甘い香りは、俺の理性をゆっくりと剥いでいく事を知っている。
今夜は、夜が白んでも眠らせてもらえない。
かも知れない。
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