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来訪者②(現代軸に戻ります)
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ドアを叩く音は、少しだけ控え目に
遠慮がちには聞こえる。
ドアノブを回し、開く先には
『遅くにごめんなさい。』
女性がランプを手に携えて、立っていた。
感心しない。こんな夜に何故一人で自分の家を
訪ねて来たのだろう?
「何のご用でしょうか」
昔から、異性とは接する機会が少なく。
祖母と母親に育てられていたが、苦手な意識は
大人になっても変わらなかった。
『……気を付けて、アナタの事を捜している人がいます。』
黒衣とあたりの闇の色が見事なまでに
融和している、とても美しい女性だ。
瞳は暗がりの中でも、金色の輝き。
帽子からのぞく髪は、深い紅色をしている。
おそらくは、魔女の家系の血を引いているのだろう。
「身に覚えがありませんが。」
素っ気ない言葉である事は、自分でも充分に
理解している。
『最近、この辺りの霊園で墓荒らしがあったようです。』
「……」
『そういう、事ですから。例えばもういない筈の誰かがアナタを訪ねて来ても。
絶対にこんな風にドアを開けないで下さい。』
言わんとする事は、理解できる。
が、
「開けるかどうかは、自分で決める。」
『襲われますよ!?それに、もう…きっとその人は人間では…』
余計なお世話ではないだろうか。
「どちらにせよ、自分の事は自分で決める。わざわざ、手紙を入れたのも
アンタの仕業か?」
『何かあってからでは遅いです。どうか、自衛なさってください。』
女性は、必死ではある。
だが、ここまで身を案じられる事にも
違和感がある。
遠慮がちには聞こえる。
ドアノブを回し、開く先には
『遅くにごめんなさい。』
女性がランプを手に携えて、立っていた。
感心しない。こんな夜に何故一人で自分の家を
訪ねて来たのだろう?
「何のご用でしょうか」
昔から、異性とは接する機会が少なく。
祖母と母親に育てられていたが、苦手な意識は
大人になっても変わらなかった。
『……気を付けて、アナタの事を捜している人がいます。』
黒衣とあたりの闇の色が見事なまでに
融和している、とても美しい女性だ。
瞳は暗がりの中でも、金色の輝き。
帽子からのぞく髪は、深い紅色をしている。
おそらくは、魔女の家系の血を引いているのだろう。
「身に覚えがありませんが。」
素っ気ない言葉である事は、自分でも充分に
理解している。
『最近、この辺りの霊園で墓荒らしがあったようです。』
「……」
『そういう、事ですから。例えばもういない筈の誰かがアナタを訪ねて来ても。
絶対にこんな風にドアを開けないで下さい。』
言わんとする事は、理解できる。
が、
「開けるかどうかは、自分で決める。」
『襲われますよ!?それに、もう…きっとその人は人間では…』
余計なお世話ではないだろうか。
「どちらにせよ、自分の事は自分で決める。わざわざ、手紙を入れたのも
アンタの仕業か?」
『何かあってからでは遅いです。どうか、自衛なさってください。』
女性は、必死ではある。
だが、ここまで身を案じられる事にも
違和感がある。
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