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フツーって、何。
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最近、央未の様子が少し変わった。んー?と思ってしばらく様子見ていたけど。
「…ぇ、どういう事?」
最近、会った事と言えば実家の獅子舞に央未を呼んだかなぁ。
後は、フツーに週末になればデート?にも出かけるようになったし、家に籠りたがって
いた央未を外に引っ張り出して、映画とか観に行くのも楽しい。
こういうのが、今までは全然なかったし。改めて、新鮮だと思える。
央未は、少し伸びて来た髪を縛っててシンプルなコーデではあるものの
何となく人目を惹いてしまうのは、見た目の雰囲気ばかりではないんだろう。
ここのところ、ぐっと綺麗になったと言えば分かりやすいんだろうけど。
…何がキッカケだったんだろう?
『俺ね…好きな人が居るんだけど』
デートの帰り道に寄った公園は、気の早いイルミネーションが光っている。
「マジで?」
なんか、アホな返ししか出来なかったんだけど。
『ホントだよ。久し振りにちゃんと、好きだなぁって思ってて…新鮮なの』
央未が俺以外を、いつかは好きになるかもしれないとは心のどこかで思っては居たし
覚悟もしていたつもりだったんだけど、目の前がどんより暗くなった気がする。
「それが、最近の央未が変わったなぁって思う俺への答え?」
『うん…。』
こんな事言うのもなんだけど、俺人生で初めて振られるのかー。
って、自分の事を客観視も出来てきた頃だし。
俺からは、央未を束縛しちゃいけないのかな。と、頭では考えていたから
央未が、俺を切り離してしまいたいのであれば俺はその方向で、受け入れるだろう。
考えるのに疲れてしまって、俺は央未と手を繋ぎたくなって手を伸ばしてみた。
央未は、少しためらいがちに手を繋いでくれた。
『朔、手…あったかい』
「央未は、冷たい手してるな…。」
『たまにはさ、普通に出かけるのも楽しいんだなぁって』
「普通って?何だろ。…なぁ、央未」
『朔は、いいの。朔はいいのにさ…その隣にいるのが俺って言うのが、どうなのかなって』
言いたい事が、何となく分かりはするけど理解はしたくなかった。
「どうでもいい事じゃない?俺は、央未が好きなだけ。それだけで、大概の事がスルー出来るほどだから
央未の存在がかなり大きいのがよく分かる。」
外の世界に出れば、自分や相手がどんな風に見られているのかを、央未は気にしてるのかもしれない。
は?男の横には、女がいないと駄目?
今更そんな事考えていたりするんだろうか。
ん?どういう事だろう。
ぎゅ、と繋いでいる手に力を込めて央未を見つめる。
10年以上好きでいる相手の変化に、俺はちゃんと気がつけているんだろうか。
『この前、朔の実家に行ってさ…お姉さんの赤ちゃん見て、ちょっと罪悪感が沸いたんだよ。』
「姉貴に、何か言われたのか?」
『まさか。…でも、この先も俺と居たって子供も出来やしないし…朔が普通の?幸せを望んでいるんだったら
俺は、出来る事って身を引くくらいなんだもん。』
「ない!俺は、央未と居れれば…いや、居る事が最優先事項だから。なぁんでそんな事考えるかな~」
『お父さんや、お母さん悲しむよ』
「ぇ~…、本当にそう思うか?俺は俺のままで生きられている事が大切で、この俺が誰と人生の時間を
共有するかも、選べるのは俺だけなんだし。後ろめたい事なんて一つもない」
言い切ってはみたものの、今思えば…央未にしてきた数々のいかがわしい事を思い出すと
心がグラつきかけたけど。
『朔は、良い父親になりそうだし…』
「はぁ?俺は、クソ彼氏なんじゃなかったのかよ」
『クソな所もあるんだけど、それをカバー出来る程の良い所も俺はたくさん見て来たよ。』
「いやいや、央未…何なの?好きな人出来たとか。俺の将来を案じたりとか…支離滅裂ぅ」
『俺の好きな人…?そんなの、朔に決まってるよ。』
「あ、ほら、やっぱり。」
イルミネーションに群がって、スマホで写真や動画を撮ってる人等の後ろを通って
公園を後にすると、電車に乗って帰る事にした。
央未は座席に座って、俺は央未の正面に立ってつり革を手にする。
この距離感が、なんか良いんだよなぁ。
央未からは見上げられて、俺からは央未を少しだけ見下ろす事になるけど。
普段から、あんまり人目を気にしないから気づかなかったけど
あー、確かに視線集めてるみたいだなぁと感じた。
ふーん、これを央未は日頃から感じていた訳か。
人の事なんて気にしなくていいから、もっと自分の事気にしたら?くらいにしか
俺は思わないけど。
央未のほっぺた、少し赤くなってる。多分、電車内の暖房があったかいせいだろう。
…可愛いなぁ。正面に近い位置から央未を見れるのは、素直に嬉しい。
触りたい…。さすがに、今は央未が怒るだろうから無理だけど。
降車駅に着くと、俺は央未に手を差し伸べる。央未も何のタメもなく俺の手を取って
立ち上がる。多分、何人かの視線を背中に浴びながら俺と央未は改札を出た。
『朔は、カッコいいよね』
「うん。央未がいるからだな」
『…そうなの?』
「付き合ってる相手が育てるって言うじゃん」
『あぁ、影響はあるのかもね』
自然と手を絡ませる、家にけるまでの間フラフラとコンビニに立ち寄って必要な物を買ってから
部屋に帰った。必要な物って、いちいち言わなくとも、まぁ…分かるよねってことで。
俺の部屋も、一応毎日は行き来するんだけど。ほとんどが仕事のものばっかりで
生活するのに、央未の部屋に慣れ過ぎてしまって寝起きは央未と一緒だ。
たまには、水を出したり浴槽にお湯を溜めて、流したりもしてやらないといけないから
気は使う。
央未の部屋は適度な生活感があって、居心地がいい。
大学の夏休みの時みたいに、ヤっちゃあ寝とはいかないけど。
俺も、いい加減央未に依存はしているんだ。
正直、性別はあんまり障壁には思わなかった。央未の心も体もしなやかに俺という存在を
受け入れてくれるから。
帰宅してすぐに、浴室に行こうとする央未の肩を掴んでキスをした。
鼻先が冷たい。なんかもう、俺はこれだけで充分愛おしく思える。
抱き締めれば、細い体のラインが手のひらでも感じ取れる。
『ん…ぅ…、』
口の中の内側のほっぺたも冷たい。今すぐにでも、温めたいんだけど…
央未は、ゆっくりと俺の胸を押して離れ
『まだ、待ってて…。』
いつもよりもツヨ目の視線が送られると、背中がゾクゾクする。
「たまには、俺にもやらせてよ~」
『やーだ。朔にされると風邪引きそうだから無理』
「…だってー、央未がえっちくて可愛いから、しょうがなくない?」
『途中で入ってこないでよ?』
仕方なく、頷いて央未の背中を見送った。
リビングのテーブルに央未のお気に入りのアロマキャンドルをつける。
部屋の明かりを消して、ほんのりとした甘い香りと共に揺らめく炎をじっと見ている。
目をつむると、脳裏に浮かぶのは央未の過去の痴態。
匂いと記憶は結びつくからなぁ。
このキャンドル見れば、あっ、て条件反射で思う時が来るだろうし。
「今日は、普通に抱こう…」
俺は、コンビニの袋からもう随分と見慣れた四角い箱を取り出した。
「…ぇ、どういう事?」
最近、会った事と言えば実家の獅子舞に央未を呼んだかなぁ。
後は、フツーに週末になればデート?にも出かけるようになったし、家に籠りたがって
いた央未を外に引っ張り出して、映画とか観に行くのも楽しい。
こういうのが、今までは全然なかったし。改めて、新鮮だと思える。
央未は、少し伸びて来た髪を縛っててシンプルなコーデではあるものの
何となく人目を惹いてしまうのは、見た目の雰囲気ばかりではないんだろう。
ここのところ、ぐっと綺麗になったと言えば分かりやすいんだろうけど。
…何がキッカケだったんだろう?
『俺ね…好きな人が居るんだけど』
デートの帰り道に寄った公園は、気の早いイルミネーションが光っている。
「マジで?」
なんか、アホな返ししか出来なかったんだけど。
『ホントだよ。久し振りにちゃんと、好きだなぁって思ってて…新鮮なの』
央未が俺以外を、いつかは好きになるかもしれないとは心のどこかで思っては居たし
覚悟もしていたつもりだったんだけど、目の前がどんより暗くなった気がする。
「それが、最近の央未が変わったなぁって思う俺への答え?」
『うん…。』
こんな事言うのもなんだけど、俺人生で初めて振られるのかー。
って、自分の事を客観視も出来てきた頃だし。
俺からは、央未を束縛しちゃいけないのかな。と、頭では考えていたから
央未が、俺を切り離してしまいたいのであれば俺はその方向で、受け入れるだろう。
考えるのに疲れてしまって、俺は央未と手を繋ぎたくなって手を伸ばしてみた。
央未は、少しためらいがちに手を繋いでくれた。
『朔、手…あったかい』
「央未は、冷たい手してるな…。」
『たまにはさ、普通に出かけるのも楽しいんだなぁって』
「普通って?何だろ。…なぁ、央未」
『朔は、いいの。朔はいいのにさ…その隣にいるのが俺って言うのが、どうなのかなって』
言いたい事が、何となく分かりはするけど理解はしたくなかった。
「どうでもいい事じゃない?俺は、央未が好きなだけ。それだけで、大概の事がスルー出来るほどだから
央未の存在がかなり大きいのがよく分かる。」
外の世界に出れば、自分や相手がどんな風に見られているのかを、央未は気にしてるのかもしれない。
は?男の横には、女がいないと駄目?
今更そんな事考えていたりするんだろうか。
ん?どういう事だろう。
ぎゅ、と繋いでいる手に力を込めて央未を見つめる。
10年以上好きでいる相手の変化に、俺はちゃんと気がつけているんだろうか。
『この前、朔の実家に行ってさ…お姉さんの赤ちゃん見て、ちょっと罪悪感が沸いたんだよ。』
「姉貴に、何か言われたのか?」
『まさか。…でも、この先も俺と居たって子供も出来やしないし…朔が普通の?幸せを望んでいるんだったら
俺は、出来る事って身を引くくらいなんだもん。』
「ない!俺は、央未と居れれば…いや、居る事が最優先事項だから。なぁんでそんな事考えるかな~」
『お父さんや、お母さん悲しむよ』
「ぇ~…、本当にそう思うか?俺は俺のままで生きられている事が大切で、この俺が誰と人生の時間を
共有するかも、選べるのは俺だけなんだし。後ろめたい事なんて一つもない」
言い切ってはみたものの、今思えば…央未にしてきた数々のいかがわしい事を思い出すと
心がグラつきかけたけど。
『朔は、良い父親になりそうだし…』
「はぁ?俺は、クソ彼氏なんじゃなかったのかよ」
『クソな所もあるんだけど、それをカバー出来る程の良い所も俺はたくさん見て来たよ。』
「いやいや、央未…何なの?好きな人出来たとか。俺の将来を案じたりとか…支離滅裂ぅ」
『俺の好きな人…?そんなの、朔に決まってるよ。』
「あ、ほら、やっぱり。」
イルミネーションに群がって、スマホで写真や動画を撮ってる人等の後ろを通って
公園を後にすると、電車に乗って帰る事にした。
央未は座席に座って、俺は央未の正面に立ってつり革を手にする。
この距離感が、なんか良いんだよなぁ。
央未からは見上げられて、俺からは央未を少しだけ見下ろす事になるけど。
普段から、あんまり人目を気にしないから気づかなかったけど
あー、確かに視線集めてるみたいだなぁと感じた。
ふーん、これを央未は日頃から感じていた訳か。
人の事なんて気にしなくていいから、もっと自分の事気にしたら?くらいにしか
俺は思わないけど。
央未のほっぺた、少し赤くなってる。多分、電車内の暖房があったかいせいだろう。
…可愛いなぁ。正面に近い位置から央未を見れるのは、素直に嬉しい。
触りたい…。さすがに、今は央未が怒るだろうから無理だけど。
降車駅に着くと、俺は央未に手を差し伸べる。央未も何のタメもなく俺の手を取って
立ち上がる。多分、何人かの視線を背中に浴びながら俺と央未は改札を出た。
『朔は、カッコいいよね』
「うん。央未がいるからだな」
『…そうなの?』
「付き合ってる相手が育てるって言うじゃん」
『あぁ、影響はあるのかもね』
自然と手を絡ませる、家にけるまでの間フラフラとコンビニに立ち寄って必要な物を買ってから
部屋に帰った。必要な物って、いちいち言わなくとも、まぁ…分かるよねってことで。
俺の部屋も、一応毎日は行き来するんだけど。ほとんどが仕事のものばっかりで
生活するのに、央未の部屋に慣れ過ぎてしまって寝起きは央未と一緒だ。
たまには、水を出したり浴槽にお湯を溜めて、流したりもしてやらないといけないから
気は使う。
央未の部屋は適度な生活感があって、居心地がいい。
大学の夏休みの時みたいに、ヤっちゃあ寝とはいかないけど。
俺も、いい加減央未に依存はしているんだ。
正直、性別はあんまり障壁には思わなかった。央未の心も体もしなやかに俺という存在を
受け入れてくれるから。
帰宅してすぐに、浴室に行こうとする央未の肩を掴んでキスをした。
鼻先が冷たい。なんかもう、俺はこれだけで充分愛おしく思える。
抱き締めれば、細い体のラインが手のひらでも感じ取れる。
『ん…ぅ…、』
口の中の内側のほっぺたも冷たい。今すぐにでも、温めたいんだけど…
央未は、ゆっくりと俺の胸を押して離れ
『まだ、待ってて…。』
いつもよりもツヨ目の視線が送られると、背中がゾクゾクする。
「たまには、俺にもやらせてよ~」
『やーだ。朔にされると風邪引きそうだから無理』
「…だってー、央未がえっちくて可愛いから、しょうがなくない?」
『途中で入ってこないでよ?』
仕方なく、頷いて央未の背中を見送った。
リビングのテーブルに央未のお気に入りのアロマキャンドルをつける。
部屋の明かりを消して、ほんのりとした甘い香りと共に揺らめく炎をじっと見ている。
目をつむると、脳裏に浮かぶのは央未の過去の痴態。
匂いと記憶は結びつくからなぁ。
このキャンドル見れば、あっ、て条件反射で思う時が来るだろうし。
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俺は、コンビニの袋からもう随分と見慣れた四角い箱を取り出した。
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