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第6巻 プロローグ
エスメラルダ
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「セシリオ様」
「おっ、おかえり、早かったじゃねーの」
適当に作った空間でくつろいでいたセシリオは、やってきたメイドに軽く手を上げる。
エメラルドグリーンの髪を1本の三つ編みにまとめ、えんじ色を貴重としたメイド服に身を包んだその女性は、紫紺の瞳をジト目にしてセシリオに向ける。
「なぜいつも部屋にいてくださらないのです? 今日も探すのに苦労いたしました」
メイドは首から下げている白銀の鍵を鍵を弄びながら文句を言う。
セシリオを咎める口調ながら、その女性はそこまで怒った様子ではない。
おそらく毎度のことなのだろう。
「いいじゃんか別に。俺が他の空間にいても見つけられるようにエスメラルダには鍵を渡してるだろ?」
「そういう問題ではありません。そもそも、この鍵だってセシリオ様が作ったどこかの空間に繋がるというだけで、今セシリオ様がいる場所に繋がるものじゃないんですよ? 私がいくつの関係ない空間を確認したと思っているんです」
大きくため息をつくエスメラルダに、セシリオは降参だというようにと手を振った。
「あーもう、分かった分かった。これからがエスメが来そうなときは部屋にいるようにする。これでいいだろ?」
「そうしてください。それと、エスメラルダです、勝手に略さないで下さい。まったく……」
「相変わらずつれないねえ」
エスメラルダは仕事もでき、戦闘もこなせ、容姿も美しいのだが、真面目にすぎるのが玉に瑕だった。
「それはそうと、お前が俺のところに来たってことは、例の聖剣の在り処がわかったってことだな?」
「はい。魔王ステラ様の城に忍込み文献確認したところ、聖剣に関する記述がある文献をお持ちでしたので、少々盗み見させて頂きました」
「相変わらず脇が甘いなあステラちゃん。まあ、ステラちゃんらしいっちゃらしいが」
エスメラルダは優秀だが、別に本職のスパイなどではない。
そのエスメラルダに侵入されるというのは、魔王としてどうなのだろうか、と思わなくないセシリオだった。
「近くの街で親しくなった男の子たちを城に向かわせたところ、そちらに気を取られて私の侵入には気がついていなかったようです。男の子が好きだというのは本当だったのですね」
「あー、まあそれは、うん、本当だ。黙ってりゃいい女なんだけどな……」
「なるほど、セシリオ様はステラ様のような女性がお好みですか」
「まさか。一般論でいい女だってだけだよ。それで、エスメが盗み見た文献には何が書いてあったんだ?」
「エスメラルダです。文献によると、最後に聖剣を持っていたオーガの王族は、ゾグラス山へ向かい、それきり帰らなかったそうです」
「ゾグラス山、か」
「龍種がいると言われておりますが、何かご存知なのですか?」
「昔少しな。しかし、俺たち原初の魔王を殺せる力を得るとか言われてる聖剣が何でなくなったりしたんだと思ってたが、ゾグラス山なら納得だ」
「それほど危険なのですか?」
「ああ。といっても、大概のドラゴンどもは大した強さじゃないんだがな。四皇とか名乗ってるドラゴンとそいつら四皇の上に君臨する龍帝、この5匹が化け物なんだ。龍帝は俺より強いかもしれねえからな」
「それは、恐ろしいですね」
セシリオへの当たりが強いエスメラルダだが、決してセシリオのことを侮っているわけではない。
むしろ、セシリオが戦うところも何度も目にしているエスメラルダは、誰よりもセシリオの強さを、その力の強大さを理解していた。
「戦ってみたことはあるわけじゃないからな、あくまでもかもしれない、ってだけだ」
「でも、危険なのでしょう?」
「それはそうだ。そうだなあ、デリックの旦那やマヤちゃんみたいに戦闘向きの能力を持った魔王なら大丈夫だろうが、ステラちゃんが行ったらやばいだろうな」
「なるほど……そうなるとステラ様が少し心配ですね」
「どうしてだ? ステラちゃんは別に聖剣を探してないんだろ?」
「いえ、それが……」
エスメラルダは、聖剣に関して別の文献に書いてあった効果を説明する。
「所有者の老いを止める、ね。確かにステラちゃんが好きそうな内容だ」
「どうしましょうか?」
「どうするって?」
「止めに行ったほうがいいのではないでしょうか」
「ステラちゃんをか?」
「そうです」
「いや、それは別にいいだろ」
「でも、危ないんですよね?」
「危ないだろうな。だがそれがどうした? 別に俺がステラちゃんを助けてやる義理はないだろう?」
「それは……そうかもしれませんが……」
なにか言いたげなエスメラルダの様子に、セシリオは大きく息を吐くと頭を掻いた。
「はあ。要するにエスメ、お前はステラちゃんを止めてやりたいんだな?」
「…………はい。それと、エスメラルダです」
「まったく、お人好しがすぎるというかなんというか……」
「ダメ、でしょうか?」
「いや、いいんじゃねえか? 俺もお前がそういう奴だって知ってるからそばにおいてるんだしな」
セシリオはエスメラルダにちょいちょいと手招きをする。
「?」
不思議そうにしながらも手招きされるままに近づいて来たエスメラルダを、セシリオはその細い腰に手を回して抱き寄せた。
「ど、どうしたんですか、急に」
「俺が俺の可愛いメイドを抱き寄せるのに、理由なんて必要か?」
「いいえ、セシリオ様がお望みとあれば」
頬を染めたエスメラルダは、潤んだ瞳でセシリオを見上げる。
「ばーか、このタイミングでそんなことするわけねえだろ?」
「え? いたっ」
セシリオはエスメラルダに顔を近づけると、エスメラルダでの額に自身の額をコツンと軽くぶつけた。
セシリオに至近距離で目を見つめられたエスメラルダは、鼓動が早くなるのを感じた。
「いいか? エスメ、お前が俺の裏切ることにならないと、お前がそう判断するなら、後はお前の好きにするといい」
「エスメラルダです。でも、それって……」
セシリオはエスメラルダの腰に回していた腕を解き、身体を離す。
そのままエスメラルダの頭をポンポンと撫でる。
「そういうことだ。ステラちゃんでも誰でも、お前が止めに行きたいなら行ってこい」
セシリオはいうだけ言うと、セシリオとエスメラルダの間に空間を生み出し、遥か彼方へと離れて行ってしまう。
「あなたという人は……ありがとうございます、セシリオ様」
セシリオに撫でられた頭にそっと手を添えながら、エスメラルダはもう姿が見えなくなってしまった主へとお礼を言ったのだった。
「おっ、おかえり、早かったじゃねーの」
適当に作った空間でくつろいでいたセシリオは、やってきたメイドに軽く手を上げる。
エメラルドグリーンの髪を1本の三つ編みにまとめ、えんじ色を貴重としたメイド服に身を包んだその女性は、紫紺の瞳をジト目にしてセシリオに向ける。
「なぜいつも部屋にいてくださらないのです? 今日も探すのに苦労いたしました」
メイドは首から下げている白銀の鍵を鍵を弄びながら文句を言う。
セシリオを咎める口調ながら、その女性はそこまで怒った様子ではない。
おそらく毎度のことなのだろう。
「いいじゃんか別に。俺が他の空間にいても見つけられるようにエスメラルダには鍵を渡してるだろ?」
「そういう問題ではありません。そもそも、この鍵だってセシリオ様が作ったどこかの空間に繋がるというだけで、今セシリオ様がいる場所に繋がるものじゃないんですよ? 私がいくつの関係ない空間を確認したと思っているんです」
大きくため息をつくエスメラルダに、セシリオは降参だというようにと手を振った。
「あーもう、分かった分かった。これからがエスメが来そうなときは部屋にいるようにする。これでいいだろ?」
「そうしてください。それと、エスメラルダです、勝手に略さないで下さい。まったく……」
「相変わらずつれないねえ」
エスメラルダは仕事もでき、戦闘もこなせ、容姿も美しいのだが、真面目にすぎるのが玉に瑕だった。
「それはそうと、お前が俺のところに来たってことは、例の聖剣の在り処がわかったってことだな?」
「はい。魔王ステラ様の城に忍込み文献確認したところ、聖剣に関する記述がある文献をお持ちでしたので、少々盗み見させて頂きました」
「相変わらず脇が甘いなあステラちゃん。まあ、ステラちゃんらしいっちゃらしいが」
エスメラルダは優秀だが、別に本職のスパイなどではない。
そのエスメラルダに侵入されるというのは、魔王としてどうなのだろうか、と思わなくないセシリオだった。
「近くの街で親しくなった男の子たちを城に向かわせたところ、そちらに気を取られて私の侵入には気がついていなかったようです。男の子が好きだというのは本当だったのですね」
「あー、まあそれは、うん、本当だ。黙ってりゃいい女なんだけどな……」
「なるほど、セシリオ様はステラ様のような女性がお好みですか」
「まさか。一般論でいい女だってだけだよ。それで、エスメが盗み見た文献には何が書いてあったんだ?」
「エスメラルダです。文献によると、最後に聖剣を持っていたオーガの王族は、ゾグラス山へ向かい、それきり帰らなかったそうです」
「ゾグラス山、か」
「龍種がいると言われておりますが、何かご存知なのですか?」
「昔少しな。しかし、俺たち原初の魔王を殺せる力を得るとか言われてる聖剣が何でなくなったりしたんだと思ってたが、ゾグラス山なら納得だ」
「それほど危険なのですか?」
「ああ。といっても、大概のドラゴンどもは大した強さじゃないんだがな。四皇とか名乗ってるドラゴンとそいつら四皇の上に君臨する龍帝、この5匹が化け物なんだ。龍帝は俺より強いかもしれねえからな」
「それは、恐ろしいですね」
セシリオへの当たりが強いエスメラルダだが、決してセシリオのことを侮っているわけではない。
むしろ、セシリオが戦うところも何度も目にしているエスメラルダは、誰よりもセシリオの強さを、その力の強大さを理解していた。
「戦ってみたことはあるわけじゃないからな、あくまでもかもしれない、ってだけだ」
「でも、危険なのでしょう?」
「それはそうだ。そうだなあ、デリックの旦那やマヤちゃんみたいに戦闘向きの能力を持った魔王なら大丈夫だろうが、ステラちゃんが行ったらやばいだろうな」
「なるほど……そうなるとステラ様が少し心配ですね」
「どうしてだ? ステラちゃんは別に聖剣を探してないんだろ?」
「いえ、それが……」
エスメラルダは、聖剣に関して別の文献に書いてあった効果を説明する。
「所有者の老いを止める、ね。確かにステラちゃんが好きそうな内容だ」
「どうしましょうか?」
「どうするって?」
「止めに行ったほうがいいのではないでしょうか」
「ステラちゃんをか?」
「そうです」
「いや、それは別にいいだろ」
「でも、危ないんですよね?」
「危ないだろうな。だがそれがどうした? 別に俺がステラちゃんを助けてやる義理はないだろう?」
「それは……そうかもしれませんが……」
なにか言いたげなエスメラルダの様子に、セシリオは大きく息を吐くと頭を掻いた。
「はあ。要するにエスメ、お前はステラちゃんを止めてやりたいんだな?」
「…………はい。それと、エスメラルダです」
「まったく、お人好しがすぎるというかなんというか……」
「ダメ、でしょうか?」
「いや、いいんじゃねえか? 俺もお前がそういう奴だって知ってるからそばにおいてるんだしな」
セシリオはエスメラルダにちょいちょいと手招きをする。
「?」
不思議そうにしながらも手招きされるままに近づいて来たエスメラルダを、セシリオはその細い腰に手を回して抱き寄せた。
「ど、どうしたんですか、急に」
「俺が俺の可愛いメイドを抱き寄せるのに、理由なんて必要か?」
「いいえ、セシリオ様がお望みとあれば」
頬を染めたエスメラルダは、潤んだ瞳でセシリオを見上げる。
「ばーか、このタイミングでそんなことするわけねえだろ?」
「え? いたっ」
セシリオはエスメラルダに顔を近づけると、エスメラルダでの額に自身の額をコツンと軽くぶつけた。
セシリオに至近距離で目を見つめられたエスメラルダは、鼓動が早くなるのを感じた。
「いいか? エスメ、お前が俺の裏切ることにならないと、お前がそう判断するなら、後はお前の好きにするといい」
「エスメラルダです。でも、それって……」
セシリオはエスメラルダの腰に回していた腕を解き、身体を離す。
そのままエスメラルダの頭をポンポンと撫でる。
「そういうことだ。ステラちゃんでも誰でも、お前が止めに行きたいなら行ってこい」
セシリオはいうだけ言うと、セシリオとエスメラルダの間に空間を生み出し、遥か彼方へと離れて行ってしまう。
「あなたという人は……ありがとうございます、セシリオ様」
セシリオに撫でられた頭にそっと手を添えながら、エスメラルダはもう姿が見えなくなってしまった主へとお礼を言ったのだった。
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