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第四章「カルネアデス編」
第94.5話 020メザイヤ編「調査開始 ⑤」
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「まあ、不可解な部分はいくつかあるが、この点は許容範囲内だろう」
アマンダ団長は調査書をテーブルの上に放り投げる。
「私が今回君たちを呼んだのは、がルハン卿の件についてだ」
アマンダ団長は小さくため息をついた。
「まさか君のような者にがルハン卿の件について調べているとはな……初めは何の冗談かと思っていたのだが……」
オレは改めて周囲を確認する。
周囲には遮音の魔法がかけられている。
「大丈夫。ここでの会話は誰にも聞かれていない」
オレの視線を察知したのかアマンダ団長がにやりと笑った。
「マイスター卿と私の親は親友でな、その伝手で厄介な事件の解決をマイスター卿に依頼したことが今回の依頼の発端だ」
アマンダ団長の言葉に今度はオレが驚く番だった。ならば、アマンダ団長は最初からオレを試していたということになる。
同時に納得する部分もあった。いくら何でもと盗賊を倒したことが疑わしいからと言ってダンベル副団長をけしかけたりしたのだろう。あれはオレの実力を試すという意味合いも含まれていたのだ。
「マイスター卿の話では「命知らずの猛者を送るので好きに使ってくれ」という話だったので、ノゾミ殿を見た時にはわが目を疑ったほどだ」
うをおおおおい!なんつー紹介の仕方をしとるんじゃ。
「本当はしばらく様子を見るつもりでいたのだが、二人のお嬢さん方もどうやらノゾミ殿に協力している様子」
アマンダ団長はノルンとリベラを値踏みするように見つめる。
「この二人はオレが守ると決めた冒険者だ」
手出しはさせない。
オレの気迫を感じてかアマンダ団長はそれ以上何も言わなかった。これは黙認されたとみていいだろう。ノルンとリベラの二人は尊敬の眼差しでオレを見ている。
「――とはいえ、知ってしまった以上は私も何もしないということもできなくてね。君たちには日中護衛をつけることにした。ここにいるミネルバ補佐官だ」
「えっ?」
唐突の重大発表だったのだろう。
ミネルバ補佐官は「おい、ちょっ……待てよ」みたいな顔でアマンダ団長を見ている。次いで鬼の形相でオレを睨んで来た。
事前の話し合いは大切だよ。
情報の基本は「報告・連絡・相談・確認」だ。全部すっ飛ばすと意味がない。今みたいに心証悪くされてしまうからね――主にオレが――
「私はダンベル副団長と共に荒れれば幸せなのに……許すまじ」
――な! オレが恨まれるだろ!
無意味に敵増やしたくないんだよ。
「ミネルバ補佐官、貴殿であれば立派に職務を全うできると信じているぞ」
「はい、誠心誠意職務を全うさせていただきます!」
ダンベル副団長の言葉にミネルバ補佐官はびっしっと敬礼して応えた。
オレとの温度差が歴然としている。
なんだかなあぁ。オレ嫉妬しちゃうよ。
アマンダ団長は調査書をテーブルの上に放り投げる。
「私が今回君たちを呼んだのは、がルハン卿の件についてだ」
アマンダ団長は小さくため息をついた。
「まさか君のような者にがルハン卿の件について調べているとはな……初めは何の冗談かと思っていたのだが……」
オレは改めて周囲を確認する。
周囲には遮音の魔法がかけられている。
「大丈夫。ここでの会話は誰にも聞かれていない」
オレの視線を察知したのかアマンダ団長がにやりと笑った。
「マイスター卿と私の親は親友でな、その伝手で厄介な事件の解決をマイスター卿に依頼したことが今回の依頼の発端だ」
アマンダ団長の言葉に今度はオレが驚く番だった。ならば、アマンダ団長は最初からオレを試していたということになる。
同時に納得する部分もあった。いくら何でもと盗賊を倒したことが疑わしいからと言ってダンベル副団長をけしかけたりしたのだろう。あれはオレの実力を試すという意味合いも含まれていたのだ。
「マイスター卿の話では「命知らずの猛者を送るので好きに使ってくれ」という話だったので、ノゾミ殿を見た時にはわが目を疑ったほどだ」
うをおおおおい!なんつー紹介の仕方をしとるんじゃ。
「本当はしばらく様子を見るつもりでいたのだが、二人のお嬢さん方もどうやらノゾミ殿に協力している様子」
アマンダ団長はノルンとリベラを値踏みするように見つめる。
「この二人はオレが守ると決めた冒険者だ」
手出しはさせない。
オレの気迫を感じてかアマンダ団長はそれ以上何も言わなかった。これは黙認されたとみていいだろう。ノルンとリベラの二人は尊敬の眼差しでオレを見ている。
「――とはいえ、知ってしまった以上は私も何もしないということもできなくてね。君たちには日中護衛をつけることにした。ここにいるミネルバ補佐官だ」
「えっ?」
唐突の重大発表だったのだろう。
ミネルバ補佐官は「おい、ちょっ……待てよ」みたいな顔でアマンダ団長を見ている。次いで鬼の形相でオレを睨んで来た。
事前の話し合いは大切だよ。
情報の基本は「報告・連絡・相談・確認」だ。全部すっ飛ばすと意味がない。今みたいに心証悪くされてしまうからね――主にオレが――
「私はダンベル副団長と共に荒れれば幸せなのに……許すまじ」
――な! オレが恨まれるだろ!
無意味に敵増やしたくないんだよ。
「ミネルバ補佐官、貴殿であれば立派に職務を全うできると信じているぞ」
「はい、誠心誠意職務を全うさせていただきます!」
ダンベル副団長の言葉にミネルバ補佐官はびっしっと敬礼して応えた。
オレとの温度差が歴然としている。
なんだかなあぁ。オレ嫉妬しちゃうよ。
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