メスガキ神狐に憑かれたい!? いきなり現れたケモ耳 美少女はちょっと♡な福の神?※イラストあり〼

須賀和弥

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銀狐の章

第063話「調査依頼 ③」

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「それじゃあ、しばらく預からせていただきますねBL教授」

「お兄ちゃんとニャンちゃんの事は私がしっかり面倒見ますから安心して下さいねBL教授」

「モー君あんまり言いすぎると可哀想だよ。ね?BL教授」

「うるさい!さっさと帰りやがれ!」

 オレたちは研究室から文字通り叩き出された。

 ◆ ◆ ◆ ◆

「これからどこに向かうのかニャ?」

 あと少しで家に着くという頃。
 住み慣れた研究室からいきなり外の世界に出たことに少し臆病になっているのだろうか。心配そうな顔でニャンが訊いてくる。
 心細そうにオレに抱きついたまま離れなかった。
 人通り、電車の中――と、その間中ずっとオレの腕にしがみついたままだ。その間、「我様の腕を貸してやるのじゃ」とか「ニャンちゃん●ュールあげるからこっちおいで」とか「早よ離れんかこの野良猫風情が!」(※妹の声のようにも聞こえたが、気のせいだろう)等々聞こえたが彼女は一切聞く耳を持たなかった。
 
「ふん。さっきまでの威勢はどうしたのじゃ?」

「うるさい!こうして人の姿で出歩くことが初めてなのニャ!」

 粋がってはいるがやはり心配なのは変わらないのだろう。

「こんなことなら教授の実験台になっていた方がまだましだったのニャ」

「実験台?」

 なにやら不穏な単語だ。まあ、見た目は普通だがなかなかにクゼのある教授だが……それでも人道にもとるようなことは事はしないと信じたい。

「まあ、その話は家に着いてからでもいいんじゃない?」

 オレたちはあーちゃん先輩の言葉に従うことにした。

 ◆ ◆ ◆ ◆

 家に着いてからリビングに集合する。
 とりあえず、みんなには温かいお茶を、ニャンにはホットミルクをいれた。
 みんながソファーに座る。
 オレも座るとニャンが隣にすり寄ってきた。

「……それで、実験というのは……?」

 オレの言葉にニャンは少しだけ心配そうな顔をした。

「大丈夫。ニャンはオレたちの家族だ。何も心配しなくていい」
 
 聞いてはいけない気がする。
 オレは教授を信じている。
 もし、人の道を外れるようなことがあれば……
 事によると教授と全面対決しなければならないだろう。

「一応……録音しておこう」

「フニャッッ!」
 
 オレが携帯をテーブルの上に置くとニャンがビクリと反応した。尋常ではない反応。

「携帯がどうかしたのか?」

「ケイタイ……振動……!」

 ………………………………はい?

「マッサージは嫌なのニャ……」

「どういうこと?」

 いや、もしかしたら聞いちゃいけないことに発展しそうな気がしてきたぞ。

「ケイタイがブルブルするとビクンってなるのニャ♡」

 ゴクリ。とオレ以外の三人が唾をのむ。

「教授は【身体にイイコト】とか【人体実験】とか言っていたのニャ」

 おお、まさしく神をも畏れぬ所業だ。
 
「そそそ、それはどういう風になちゃうのかな?」
 
 あーちゃん先輩はメモの用意。光も心なしか耳を傾むけている。
 
「か、身体のあちこちにブルブルしたケイタイを当てられていると……」

「ふむふむ!」

「カラダの奥がジンジンしてきて……」

「ほうほう!」

「最後にビクッてなるのニャ」

 身体をモジモジさせながらのたまうニャン。

「その後、カラダがうずいて仕方ないのニャ♡」

 ――あンの変態BLマッドプロフェッサー!!

「なるほど……確かに極悪非道な【人体実験】ね」

 あーちゃん先輩が真剣な表情でオレを見る。

「モー君」

 彼女は真剣な表情でオレを見る。
 きっとモリアーティの非道なる所業に業を煮やしお灸を据えようというのだろう。
 いいぜ先輩、とことん付き合うぜ!
 
「後で私と【人体実験】しない?」

「しません!」

 先輩……期待したオレの気持ちを返してくれ。
 

 □■□■□■□■用語解説□■□■□■□■

【携帯電話・振動】
 携帯のアプリには便利なものが多い。その中で「マッサージ」アプリは肩こりの人にとってまさに救世主とでもいえるだろう。そう、携帯がマッサージ器になるのだ。重ねて言う。マッサージ器になるのだ!
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