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第40話 三条院(5)
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自分の寝室のベッドで眠るのはどれくらいぶりだろうか。
すでに夜も随分更けているはずなのに、どこか興奮して眠れない。暗闇の中、穏やかな寝息が聞こえる。
よかった、貴方が隣で眠っていらっしゃるなんて!
私はキヨノさんを起こさないように気をつけながら、そっと彼の指先にふれる。ざらりとして荒れている。
丸三日、和室で寝かされ、四日目の午前中、目が覚めるとそこには心配顔のキヨノさんがいた。
大いに驚いた。
少しおやつれになった気がしないでもない。まぁ、私のほうがもっとやつれてしまっているが。
少し話をしてみるとキヨノさんから抱きついてきた。あまりのことに抱き寄せて、キスをしてしまう。
お会いしたかった!!!
心の叫びがキヨノさんに聞こえなくて本当によかったと思っている。
どれほど貴方にお会いしたかったことか!
久しぶりにキヨノさんを腕に抱き、唇を合わせ、彼の匂いを嗅ぐ。理性が吹き飛びそうになる。
しかし、私の憔悴は想像していたよりもひどく、どうにもならなかったので、そのまま二人で眠り込んでしまった。
あとで中川や藤代から小言を言われたが、二人は泣きそうな目をしていた。
今回ばかりはあの世の縁まで行っていたので仕方ない。おばばに着ているものを奪われそうになり、もう少しで船頭に船賃を渡すところだった。もしそうしていれば、私はあの世への川を船で渡っていただろう。
そのあとはキヨノさんとおとなしくしていた。キヨノさんが私が子どもの頃読んだ絵本を読み上げるのを聞いているうちに眠ってしまったり、おやつだといって川崎が作った杏仁豆腐をキヨノさんが運んでくれたりした。食べさせてくれと「あーん」と口を開けてみるとキヨノさんは真っ赤になって「ご自分で召し上がってください!」と匙を私に押しつけてきたのが面白かった。
いつの間にこんなに艶めいた表情をするようになったのでしょう。
夕方になり、身体を拭くために藤代が熱い湯と手ぬぐいを持ってきた。そのときにはキヨノさんは「俺は別室で控えておきます」とすたすたと出ていってしまった。藤代にキヨノさんに冷たくされている、とからかわれたのが面白くなかった。
布団の上に座り、寝間着の前を開けると上半身だけ裸になり藤代が背中を拭いてくれる。
「それでもあんなに旦那様のことを心配して、お心を痛めていらしたキヨノさんは初めて見ましたよ」
「やっと私にも関心を持ってくださったのかな」
「おかわいそうなくらいでした」
「そうか。それは申し訳ないことをした」
「屋敷の者では埋められないものがありますからね。キヨノさんの特別に旦那様がおなりになっているのは、喜ばしいことですよ」
「私の妻だとご自分でおっしゃったとか」
「ええ、中川さんからそう聞いています」
聞きたかった。
「にやついていらっしゃいますね、旦那様」
「当然だろう」
「そうですね」
そんなやり取りをした後、藤代が言った。
「もし今夜変化がなければ、明日の夜にはご自分のお部屋に戻ってもよさそうだと中川さんが言っておりました」
「そうか」
「もちろん、キヨノさんもご一緒に」
とくん、と脈が速くなる。
「不埒な真似はお控えくださいね」
「そこまで体力が戻っていないよ」
「体力が戻っても、お待ちくださいね」
「まだ幼くていらっしゃるからな」
そう言ってしまったのを翌日後悔する。
次の日は朝食からキヨノさんが中川と和室に来てくれた。
そして中川からこのまま私の体調がよければ、まだ日が高いうちに行水をして自分の寝室に戻ってもいい、と告げた。
キヨノさんはとても喜んでくださって、「風呂の湯を沸かしますね!」と弾んだ声で言った。
それまではぽつりぽつりと話したり、絵本を読んでくださったり、食事をしたりした。
八つ時の菓子を食べた後、キヨノさんは風呂焚きに行ってしまわれた。
行水の介助もキヨノさんはしなかったが、よしとした。気を抜くとふらついてしまうので、キヨノさんでは私を支えられない。情けない思いだったが、これが現実だ。
しかし、食事は通常のものと変わらなくなっている。食べれば大丈夫だろう、というのは中川も同じ見解だった。
行水が終わって私はキヨノさんを呼んだ。新しい寝間着に着替え、気持ちもさっぱりした。離れにある風呂場から屋敷に戻るのに庭を少し眺めたいと言った。
キヨノさんは介助のためにいた中川をそっと見上げた。中川が「短い時間でしたら」と答えるとぱぁっと顔を明るくなさった。
私がキヨノさんの手を取るが、キヨノさんは何も言わずきゅっと握り返してくれた。
庭の桜は青々とした葉が茂っていた。固めの杯を交わしたときには花が咲いていたというのに。
並んで歩くキヨノさんは少し背が伸びたようだった。
「ここで貴方と祝言を挙げたんですね」
しみじみとつぶやく。隣でキヨノさんがきゅっと緊張した様子なのがつないだ手からわかる。
「キヨノさんがこの屋敷に残ってくれて、私の隣にいてくださると決心してくれて、私は幸せです」
心からそう思う。
この思いがどこから湧き出てくるのかわからないが、とにかく理由なくこの存在に魅かれる。これまでこんな思いをしたことがない。
そしてこんなに落ち着いて言葉にしてキヨノさんに伝えるのも初めてだ。
ふと横を見ると、伸びてしまった髪から見えるキヨノさんの耳が真っ赤になっていた。
私はそのまま自室のベッドに横になった。やはり体力が落ちている。久しぶりだという気持ちに浸ることもなく寝ていた。
起こされたのは夕食を運んできたキヨノさんで、私たちはこの部屋で夕食を食べた。
今夜は川崎がじゃがいものポタージュスープを作ってくれた。久方ぶりの洋食は美味しかった。
そして夜。湯浴みをしたキヨノさんが遠慮がちに部屋に入ってきた。明かりを消すと告げ、真っ暗な中近づいてきて私がはぐった布団にごそりと潜り込んできた。
「ふふふ」と声がした。
「どうされましたか」
「久しぶりです、なりあきさま。やっとです」
キヨノさん自ら私に身体を寄せ、すんすんと鼻を鳴らして匂いをかいでいるようだ。
「俺、ずっとこの部屋でなりあきさまを待っていました」
お顔が見えないのが惜しい。今、どんな表情をしていらっしゃるのか。
「長い間、お待たせしましたね」
「また会えてよかった」
いつの間にそんなことをおっしゃるようになられたのですか、キヨノさん。私はキヨノさんを抱き寄せる。キヨノさんも私にすがりつく。
「俺、とっても嬉しいです」
弾んだ声にたまらなくなった。手探りでキヨノさんの顎先をとらえると上を向かせ、唇を重ねた。すぐにキヨノさんも舌を伸ばし、私の舌に絡めてくる。
ああ、吸い尽くしてしまいたい。
私が角度を変え、どんどん深いキスをするとキヨノさんの唇の隙間から甘く艶めいた声がこぼれてきた。それは嫌がってはおらず、むしろ積極的にせがんでくるようだった。
私はキヨノさんの口に自分の舌を挿し込み、口の中を愛撫した。キヨノさんが小さく反応し、熱を孕んだ声が小さく響いた。
どれくらい長い間そうしていたのか。やっと唇を離すと「なりあきさま、すご…」と熱い吐息と共にそれだけを言い、キヨノさんはぱったりと動かなくなった。驚いたが耳を澄ますと、すうすうと寝息が聞こえた。
やはり、まだ小さくていらっしゃる。
そう思いながら、私もキヨノさんの身体を抱いて目を閉じた。
が、興奮しているのか目が覚めてしまったのだ。
キヨノさんの寝息は落ち着いている。
そして私はキヨノさんの手首に自分がつけた痕を思い出し、いたたまれない気持ちになった。
事情もわからず私を許すとキヨノさんはおっしゃいましたが、本当に私を許せるのでしょうか。
憎まれても仕方ないことをしでかした私を貴方はまた「許す」と言ってくれるのでしょうか。
それからは寝つけず、空が白むまでキヨノさんの荒れた指先にふれたまま横になっていた。
***
ブログ 爽やか王子はいずこ? / キヨノさん第40話
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すでに夜も随分更けているはずなのに、どこか興奮して眠れない。暗闇の中、穏やかな寝息が聞こえる。
よかった、貴方が隣で眠っていらっしゃるなんて!
私はキヨノさんを起こさないように気をつけながら、そっと彼の指先にふれる。ざらりとして荒れている。
丸三日、和室で寝かされ、四日目の午前中、目が覚めるとそこには心配顔のキヨノさんがいた。
大いに驚いた。
少しおやつれになった気がしないでもない。まぁ、私のほうがもっとやつれてしまっているが。
少し話をしてみるとキヨノさんから抱きついてきた。あまりのことに抱き寄せて、キスをしてしまう。
お会いしたかった!!!
心の叫びがキヨノさんに聞こえなくて本当によかったと思っている。
どれほど貴方にお会いしたかったことか!
久しぶりにキヨノさんを腕に抱き、唇を合わせ、彼の匂いを嗅ぐ。理性が吹き飛びそうになる。
しかし、私の憔悴は想像していたよりもひどく、どうにもならなかったので、そのまま二人で眠り込んでしまった。
あとで中川や藤代から小言を言われたが、二人は泣きそうな目をしていた。
今回ばかりはあの世の縁まで行っていたので仕方ない。おばばに着ているものを奪われそうになり、もう少しで船頭に船賃を渡すところだった。もしそうしていれば、私はあの世への川を船で渡っていただろう。
そのあとはキヨノさんとおとなしくしていた。キヨノさんが私が子どもの頃読んだ絵本を読み上げるのを聞いているうちに眠ってしまったり、おやつだといって川崎が作った杏仁豆腐をキヨノさんが運んでくれたりした。食べさせてくれと「あーん」と口を開けてみるとキヨノさんは真っ赤になって「ご自分で召し上がってください!」と匙を私に押しつけてきたのが面白かった。
いつの間にこんなに艶めいた表情をするようになったのでしょう。
夕方になり、身体を拭くために藤代が熱い湯と手ぬぐいを持ってきた。そのときにはキヨノさんは「俺は別室で控えておきます」とすたすたと出ていってしまった。藤代にキヨノさんに冷たくされている、とからかわれたのが面白くなかった。
布団の上に座り、寝間着の前を開けると上半身だけ裸になり藤代が背中を拭いてくれる。
「それでもあんなに旦那様のことを心配して、お心を痛めていらしたキヨノさんは初めて見ましたよ」
「やっと私にも関心を持ってくださったのかな」
「おかわいそうなくらいでした」
「そうか。それは申し訳ないことをした」
「屋敷の者では埋められないものがありますからね。キヨノさんの特別に旦那様がおなりになっているのは、喜ばしいことですよ」
「私の妻だとご自分でおっしゃったとか」
「ええ、中川さんからそう聞いています」
聞きたかった。
「にやついていらっしゃいますね、旦那様」
「当然だろう」
「そうですね」
そんなやり取りをした後、藤代が言った。
「もし今夜変化がなければ、明日の夜にはご自分のお部屋に戻ってもよさそうだと中川さんが言っておりました」
「そうか」
「もちろん、キヨノさんもご一緒に」
とくん、と脈が速くなる。
「不埒な真似はお控えくださいね」
「そこまで体力が戻っていないよ」
「体力が戻っても、お待ちくださいね」
「まだ幼くていらっしゃるからな」
そう言ってしまったのを翌日後悔する。
次の日は朝食からキヨノさんが中川と和室に来てくれた。
そして中川からこのまま私の体調がよければ、まだ日が高いうちに行水をして自分の寝室に戻ってもいい、と告げた。
キヨノさんはとても喜んでくださって、「風呂の湯を沸かしますね!」と弾んだ声で言った。
それまではぽつりぽつりと話したり、絵本を読んでくださったり、食事をしたりした。
八つ時の菓子を食べた後、キヨノさんは風呂焚きに行ってしまわれた。
行水の介助もキヨノさんはしなかったが、よしとした。気を抜くとふらついてしまうので、キヨノさんでは私を支えられない。情けない思いだったが、これが現実だ。
しかし、食事は通常のものと変わらなくなっている。食べれば大丈夫だろう、というのは中川も同じ見解だった。
行水が終わって私はキヨノさんを呼んだ。新しい寝間着に着替え、気持ちもさっぱりした。離れにある風呂場から屋敷に戻るのに庭を少し眺めたいと言った。
キヨノさんは介助のためにいた中川をそっと見上げた。中川が「短い時間でしたら」と答えるとぱぁっと顔を明るくなさった。
私がキヨノさんの手を取るが、キヨノさんは何も言わずきゅっと握り返してくれた。
庭の桜は青々とした葉が茂っていた。固めの杯を交わしたときには花が咲いていたというのに。
並んで歩くキヨノさんは少し背が伸びたようだった。
「ここで貴方と祝言を挙げたんですね」
しみじみとつぶやく。隣でキヨノさんがきゅっと緊張した様子なのがつないだ手からわかる。
「キヨノさんがこの屋敷に残ってくれて、私の隣にいてくださると決心してくれて、私は幸せです」
心からそう思う。
この思いがどこから湧き出てくるのかわからないが、とにかく理由なくこの存在に魅かれる。これまでこんな思いをしたことがない。
そしてこんなに落ち着いて言葉にしてキヨノさんに伝えるのも初めてだ。
ふと横を見ると、伸びてしまった髪から見えるキヨノさんの耳が真っ赤になっていた。
私はそのまま自室のベッドに横になった。やはり体力が落ちている。久しぶりだという気持ちに浸ることもなく寝ていた。
起こされたのは夕食を運んできたキヨノさんで、私たちはこの部屋で夕食を食べた。
今夜は川崎がじゃがいものポタージュスープを作ってくれた。久方ぶりの洋食は美味しかった。
そして夜。湯浴みをしたキヨノさんが遠慮がちに部屋に入ってきた。明かりを消すと告げ、真っ暗な中近づいてきて私がはぐった布団にごそりと潜り込んできた。
「ふふふ」と声がした。
「どうされましたか」
「久しぶりです、なりあきさま。やっとです」
キヨノさん自ら私に身体を寄せ、すんすんと鼻を鳴らして匂いをかいでいるようだ。
「俺、ずっとこの部屋でなりあきさまを待っていました」
お顔が見えないのが惜しい。今、どんな表情をしていらっしゃるのか。
「長い間、お待たせしましたね」
「また会えてよかった」
いつの間にそんなことをおっしゃるようになられたのですか、キヨノさん。私はキヨノさんを抱き寄せる。キヨノさんも私にすがりつく。
「俺、とっても嬉しいです」
弾んだ声にたまらなくなった。手探りでキヨノさんの顎先をとらえると上を向かせ、唇を重ねた。すぐにキヨノさんも舌を伸ばし、私の舌に絡めてくる。
ああ、吸い尽くしてしまいたい。
私が角度を変え、どんどん深いキスをするとキヨノさんの唇の隙間から甘く艶めいた声がこぼれてきた。それは嫌がってはおらず、むしろ積極的にせがんでくるようだった。
私はキヨノさんの口に自分の舌を挿し込み、口の中を愛撫した。キヨノさんが小さく反応し、熱を孕んだ声が小さく響いた。
どれくらい長い間そうしていたのか。やっと唇を離すと「なりあきさま、すご…」と熱い吐息と共にそれだけを言い、キヨノさんはぱったりと動かなくなった。驚いたが耳を澄ますと、すうすうと寝息が聞こえた。
やはり、まだ小さくていらっしゃる。
そう思いながら、私もキヨノさんの身体を抱いて目を閉じた。
が、興奮しているのか目が覚めてしまったのだ。
キヨノさんの寝息は落ち着いている。
そして私はキヨノさんの手首に自分がつけた痕を思い出し、いたたまれない気持ちになった。
事情もわからず私を許すとキヨノさんはおっしゃいましたが、本当に私を許せるのでしょうか。
憎まれても仕方ないことをしでかした私を貴方はまた「許す」と言ってくれるのでしょうか。
それからは寝つけず、空が白むまでキヨノさんの荒れた指先にふれたまま横になっていた。
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