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第42話
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夕方になり、アルベルトが風呂の用意ができたとカヤとルーポに告げてきた。
カヤは「ゆっくり入ってこい」とルーポを促したので、ルーポは素直にそれに従った。
それを見送り、姿が見えなくなるとアルベルトが言った。
「今夜も夜中にお風呂を使われますか」
「……ああ」
「かしこまりました」
「そう言われると恥ずかしいものだな」
「でしょうね。
しかし使用人たちもどうなのかとせっついてきていますので」
「ルーポには悟られないようにしてくれ」
「もちろんでございます。
貴族の夜の営みは使用人には筒抜けなのは常識ですからね」
「面倒くさいな」
「ここでの滞在は短いのですから、世話をさせてやってください。
皆、ルーポの帰りを喜んでいます。
カヤ様が大層お喜びなのもね」
「祝福されているな」
「ええ」
「おまえもしてくれるか、アルベルト」
カヤの言葉を少し苦く噛みしめながら、アルベルトは心の底から「もちろんですよ」と答えた。
「カヤ様の幸せはカヤ様がお決めになるとロダ様から言われております」
「あいつ、生意気になったなぁ」
「あなたが子どものままなんですよ、坊ちゃま」
2人はくすくすと笑い合った。
夕食はルーポの故郷の料理に似せたものが並び、ルーポはまた泣きながらそれらを食べた。
それから各自の部屋に戻るときになり、ルーポは当然のように以前の客室に行こうとした。
「ルーポ、どこに行く?」
「はい、僕はこっちに」
「違うだろう」
カヤはルーポの手を取って自分の部屋に向かう。
「カ、ヤ様……」
「いやか」
「………いいえ」
そのままおとなしくなったルーポと手をつなぎ、カヤはずんずん階段を上がっていく。
ルーポは顔を赤くし、うつむきながらそれについていく。
3階にあるカヤの部屋に入ると、カヤはルーポをベッドに座らせて自分も隣に座った。
そしてルーポの肩を抱き寄せながら、ヤピリの空の色の瞳を正面から見た。
「ルーポ、おまえが好きだ」
熱い息とともに吐き出される燃えるような言葉にルーポは焦がされる。
「僕も、好き」
「2年前、どうして言わなかったのか後悔した。
心は繋がっていると勝手に思っていた」
「僕は……、自分に自信がありませんでした」
「すまなかったな。
ヴェルミオンにめちゃくちゃ怒られた。
おまえを不安にした、と」
「受勲式が終わったら、僕はここから去ってもう縁がなくなると思っていました」
「だからといって、黙っていなくなるのはよしてくれ」
ルーポはカヤをとても不安にさせたことをじわりと感じる。
「……戻って来れるのかも、わかりませんでした」
「え」
「エトコリアのことは秘密だと言われましたが、そのほかにも無事にメリニャに戻って来れるのか、絶対はない、と言われていました」
ルーポはエトコリアとメリニャをつなぐ道を拓くことがいかに大変なことかを話した。
「実際、僕は帰るぎりぎりのところで体調を崩して危うく帰れなくなるところでした。
あれを逃せばもう2年……もしかしたらもっと先……失敗すれば帰ってこれなくなるか、最悪命を落とすか。
そんな不確定な僕は、なにも言い残すことはできませんでした。
でも」
ルーポはカヤのシャツの袖をぐっと掴んだ。
「僕は行きたかった。
あなたの痛みを取り去る術を得られるのなら行きたい、と思った」
「ルーポ」
自分の想像以上のルーポの熱さにカヤは圧倒される。
「無茶なことを」
ルーポが消えてしまわないようにカヤは力を込めて抱きしめる。
「もっと、自分を大切にしろ」
「ふふふ、カヤ様に言われちゃったか」
これまでのカヤの無茶を知っているのでルーポは笑った。
「でも、僕は帰って来れる自信がありました。
なぜかわからないけど、大丈夫だ、って。
たくさんの人に助けられました。
感謝してもしきれません」
「本当におまえは……」
カヤは自分の感情を言葉にできず、たまらなくなって、ちゅっと唇を吸った。
「カヤ様……」
「欲しい」
「!」
「おまえが欲しい、今すぐに」
「え、あ、ちょっと」
「言葉にするのがもどかしい。
俺がどれだけ……
おまえもどれだけ……」
「……」
「だめか。
俺はルーポが欲しい」
急に荒ぶる感情がカヤの中で渦巻いた。
健気に命までかけて自分のために行動したルーポが愛おしくて愛おしくてたまらなくなった。
それはどれだけ言葉にしても伝わりそうになく、そしてもうどこにも行かないように自分の中に閉じ込めておきたくなった。
「ぼ、くも……カヤ様が欲し……」
ルーポが最後まで言葉を言い切ることなく、2人は唇を合わせ貪った。
ちゅっちゅっと派手な音を立て、顔の角度を変えながら、お互いの身体に手を這わし、相手のシャツのボタンを焦れるようにはずし、自分でシャツを脱ぎ去る。
カヤのタトゥーが右肩に現れた。
荒れ狂う海のうねりにピンクの花が舞う。
久しぶりのカヤの身体にルーポは知らず知らずのうちに熱っぽい吐息をつく。
あっと言う間に裸体になった2人はベッドに倒れるように抱き崩れ、唇や手を這わせ合った。
ピンクの乳首を吸われたルーポが可愛らしく声を上げた。
「やっぱり、ルーポはかわいいなぁ」
カヤは舌先でころころと転がしながら、もう片方は2本の指でつまんだ。
「はっ、やんっ」
「向こうで、こういうこと、したか?」
「…え?
んんっ、あ、そんなに舐めちゃ、だ……ぇ」
「しなかったのか?」
「あん?
するはず、ないで、しょっ。
いや、んっ、噛まないでっ」
「すごく綺麗になった、から、誰かと、どうにかなっ……たかと、思った」
「吸うのも、だめぇっ。
だ、誰とも、どうにも、なってないぃぃっ。
そこばっかり、やああっ」
「こんなに、感度、よかった、か?」
「知ら、な、いっ」
「こっちもすごいな」
ぬるぬるとなったルーポの股間にカヤが手を伸ばす。
「ひゃっ、んっ。
カヤ、様、こそっ!
誰かと、こ、んなこと……」
「してないさ」
「だ……ってっ」
だってカヤ様はあんなに素晴らしくて、優しくて、色っぽくて、誰でも好きになっちゃうじゃないか。
潤んだ瞳でカヤの流れる黒髪を眺める。
汗で濡れた肌に乱れた髪が張りつき、余裕のない顔が見える。
今だって、そんな、熱い目で見られたら。
誰だって、惚れちゃうじゃ……
「俺が欲しかったのは小さくて優しくて泣き虫なのに、強くてしなやかな努力家の薬師だ」
ルーポの顔が真っ赤になって、ぼっと音を立てて沸騰しそうになった。
「な、な、な、なんですかっ、突然っ!!!」
声が裏返る。
「ルーポだって俺のこと、たくさん褒めてくれるだろ」
「だって事実だし、本当だし、だからって、え?」
「落ち着け、ルーポ」
軽く混乱して目をくるくる回しているルーポのこめかみにちゅっと派手な音を立ててキスをしたカヤが言った。
「おまえしか欲しくなかったよ、ルーポ」
深く響く声だった。
それはルーポの奥底へ沁みていった。
「ルーポだけが欲しかった……
………いい、か」
「あ……」
ルーポは泣きじゃくっていた。
うつ伏せになり、後ろからカヤに貫かれた体勢でうぐうぐと泣いていた。
「も、やだっ」
「いや?」
「やだあっ」
「んぅ、そうか?
おまえのここ、そうは言ってなさそうだけど」
カヤに求められ、身体を動かされルーポはそれに従った。
うつ伏せになり枕を必死に抱きしめる。
「そう緊張するな」と言いながら、カヤはそばかすだらけの背中に優しくキスを落とす。
2年前より、広くよりしなやかになった背中が愛おしかった。
腰を高く上げさせ、足を開かせる。
恥ずかしくて閉じそうになる足の間に自分の足を割り入れ、小さな尻をなで揉みしだく。
ルーポの顔は真っ赤になり、唇を噛んでいる。
ふわりとシトラスの香りがした。
ルーポの身体がきゅんとした。
「覚えていたか」
うんうんとルーポが首を縦に振る。
「そうか」と少し嬉しそうな声でカヤはシトラスの香りのする潤滑油を手に取るとルーポのすぼまりに塗り込む。
ルーポの、枕に口を押し付けても漏れ出てくる声が聞こえる。
小指から始まる。
まるで初めてのように。
小指。
薬指。
人差し指。
最初は第一関節まで。
それから第二関節。
潤滑油をたっぷりと使い、ぬちゃぬちゃと音がして。
長い中指が出入りするようになると、緊張とこわばりが抜けた声がし始める。
少し緩んだ頃、人差し指と中指をちゅるりといれてみる。
「ふぅぅぅぅんっ」
ルーポのかわいい声が響く。
抜き差ししながらカヤが内側のこりこりしたところを探し当て。
「やっ、そこ、ああっ」
「ここ?」
「あっ、カヤさ、まっ。
なに、そこっ」
「ルーポが気持ちよくなるところ」
「やあっ、やっ」
「あん?
おまえ、指を突っ込むたびにイってるの?」
「やあだあっ、そ、そんなこと、言わないでえ」
カヤが2本の指をルーポの埋めるたびに、ルーポの先端からは小さくぴゅくっぴゅくっと液体が吐き出される。
「いいじゃないか、おまえが気持ちいいなら」
「やぁっ、はずか、しい……ですぅ」
「これからもっと気持ちよくなるんだ。
恥ずかしいことじゃ、ないだろ」
「だ……って」
それから念入りにほぐされ、ルーポは久しぶりの刺激に翻弄されていった。
恥ずかしい格好をさせられ、恥ずかしいことをたくさん言われ、「なら、止めるか?」と意地悪もされ、どうにかなりそうだった。
けれど、カヤの熱い手が、息が、言葉がルーポを熱くさせていく。
身体は内側も外側もカヤが欲しいと泣き叫ぶ。
時間をかけ、3本の指が出し入れ容易にできるようになった頃、ルーポの身体はピンクに染まり、ふわふわとしていたフェアリーヘアは背中に張りついてきた。
カヤがまた「いいか」と切羽詰まったように聞き、ルーポは切なそうに「きて」と答える。
ぐぐっとカヤが後ろから押し入り、ルーポが悲鳴のような声を上げる。
「入れただけでイったな」
焦らされるようにほぐされていたので、ルーポはたまらなくなって吐精した。
「やっ、い、いった、ばかり、だか……」
「………んぅっ。
中、すごい。
柔らかくて熱くて……
ふぅんっ、ちょっと加減しろ、ルーポ」
「わ、わかんな……いっ」
「吸い付かれてるようだ」
「やだぁ」
自分がどうなっているのか、耳に入るカヤの言葉は恥ずかしくなるものばかりだし、久しぶりに貫かれて苦しいのに待ち焦がれていたように身体は反応するし、ルーポは身悶えしていた。
そしてカヤにがつがつと突き上げられるのだとばかり思っていた。
なのに。
後ろから貫かれたまま泣きじゃくっているルーポは怒っていた。
涙でまつ毛は濡れ、顔はぐしゃぐしゃで、全身は汗びっしょりで、股間はこれまで吐き出したものでぐっしょりだった。
「やああっ、カヤ様の、ば、かぁぁっ」
「なにが」
「ずっ、と……きもちい、いの、や」
なんとカヤはゆるゆるとルーポの中をこすってはいきそうになると動きを止める、というのを繰り返していた。
身体はもっと強い刺激を求めていきたがっているのに、決定的なものがない。
緩やかな快感が続き、身体はどこもかしこも敏感になる。
背中にキスをされ、脇腹をなぞられ、濃いピンクに色を変えた尖った乳首をいじられ、ルーポはそのたびに身体をよじり声をあげ、下半身に熱が溜まるのを感じていた。
そんな様子を「どこさわられても、気持ちいいんだな」とカヤに半分からかわれるように言われると恥ずかしくてたまらない。
なのに感じまくり、反応してしまう。
そこまでされていて、いきそうになると動きを止められ、焦らされる。
終いにはルーポは泣いていた。
「こんな、の…やだぁ」
「んぁ」
「いじ、わる……やだ」
「………っ」
「やさし……のがっ、いいっ」
「……わかった」
「ふわあああああっ。
奥っ、奥っ、奥っ、やっ」
急に奥深くえぐられ、ルーポは絶叫する。
「あっ、あっ、あっ、やっ、奥っ、奥っ、くるっ」
カヤが拓いてくるが、柔らかくとろとろにほぐされているルーポはカヤをどんどん飲み込んでいく。
「深っ、や、んふっ。
カヤさ、まっ、おかし、くなるぅ」
「な、れよ。
俺も、なってる、から」
「ふぅぅぅんんっ。
あ、もっ」
「気持ち、いいっ」
カヤの艶めいた声にルーポがびくんっと反応した。
「いいっ、いいぞっ、ル……ポっ」
余裕のない声で、最後は掠れていく。
カヤ様が、僕で、気持ちよく、なってる……
「んがっ、急に締めつけるなっ。
ふっふっふっ。
あ、もうだめっ。
いきそっ。
一回いきた、いっ」
「ふぁああああっ」
カヤの動きが激しくなり、ルーポが叫ぶ。
ぱちゅんぱちゅんと肌がぶつかる音とぬちゅんぬちゅんと濡れた音と二人の荒い息遣いと。
「いくっ」
「……あっ!」
最後にカヤがより深く食い込んできたかと思うと、熱い液体がどぷどぷどぷどぷと自分の中に注がれるのをルーポは感じた。
カヤ様が、僕で……
ルーポの身体が熱く切なくなり、きゅんっとしたかと思うと自分もまた外に液体をぶちまけていた。
「……っ。
まだいってるの、に、締め付けてくるな」
「だ、って……
僕だって、き、もちよく……てぇ、いって……る」
その夜は長かった。
久しぶりに抱き合った2人が1度で終わるはずがなく、お互いにもっともっとと求め合い、カヤはルーポを抱き潰した。
2度目は背面座位になり、のけぞり白い首筋を露わにしているルーポの唇を貪りながら、胸の先を手荒にいじり、下からは貫き、ルーポのものを握ってこすりあげてやった。
3度目は正面からいやらしく愛撫をし、時折、低い声でルーポがどうなっているのか囁きながらいかせた。
4度目は対面座位にしてやると、今度はルーポが艶めかしく腰を揺らし始めた。
快楽に貪欲になり、恥ずかしがっているはずなのに身体は的確に自分の気持ちいいところを探りあて、カヤにきゅんきゅんと吸い付きながら締め付ける。
そして幸せそうに気持ちよくなっていく顔を見て、カヤは嬉しく思った。
「ルーポ、ルーポっ、好き」
「んふっ、カヤ様、好きっ。
好きっ、好きっ、あんっ」
「ルーポ」
「キス、して……
んっ。
………ふっ、んっ」
ルーポの与える刺激だけでは物足りず、カヤは唇を重ねたままルーポをベッドに押し倒す。
そのまま、腰をかくかくと振り、昇り詰める。
カヤの下でルーポは喘ぎ、乱れる。
「あ、もう、だめっ。
カヤさ、まっ、また、いくっ。
いっちゃうっ。
きもち、いっ」
「いけよ」
「んふっっ、ふぁぁぁぁぁっ」
「………くぅっ……あっ、あ、んっっ」
ルーポの締め付けにカヤも達する。
さすがにルーポの体力が切れた。
カヤも身体の興奮が冷めるまでしばらくベッドの上で荒い息を吐き横になっていたが、落ち着くと下着とズボンは履き、ルーポを真新しい白い布で包み、顔が見えないように青い薄衣で隠してやると抱き上げ、風呂場に向かった。
湯船にはちょうどいい温度の湯がなみなみと張られていた。
カヤはルーポの身体に湯をかけてやり、お互いが吐き出した体液を洗い流してやる。
そしてなにかの拍子につーーーっと伝わり落ちてくる孔に指を入れ、広げ、中に残っている液体を掻き出す。
「や、それ」
もうほとんど力が残っていないルーポが弱々しく言う。
「こうしておかないと、体調を崩す」
「でも、や」
洗い場の湯気の中、全身がピンクになったルーポが身を捩りながら恥ずかしがる姿はとても可愛らしかった。
「え、あ?
カヤ様?」
硬いものが押し当てられ、ルーポは弛緩していた身体に力を入れる。
「そのまま、おとなしくしておけ」
「え?
ふっ?
………うっ?
ああああああっ。
やぁっ、だめっ、だめっ、あんっ」
閉じられた空間で声がやたらと響く。
「カヤ様っ、これ、はずかっしっ」
「おまえが可愛すぎるのがいけない」
「なに、それっ」
「それになんでこんなにいやらしいんだ」
「ちょっ、あんっ」
「ルーポ、もらうぞ」
まさかの5回目が始まり、ルーポは目を白黒させた。
が、ルーポの身体はすんなりと優しくカヤを受け入れ飲み込む。
馴染んだ内側がみっちりとカヤを包み、気持ちいい。
カヤも思わず声を上げる。
「あー、もうっ、たまらないな」
対面座位でルーポを思う存分突き上げると、今度こそルーポは力尽き気を失ってしまった。
翌日は昼過ぎてもルーポは目覚めなかった。
アルベルトに冷ややかな目で見られるがカヤは素知らぬふりをした。
ようやく目覚めたルーポは全身筋肉痛だし、あらぬところが痛むし、起き上がることができなかった。
カヤを見つけると、涙目でにらみつける。
怒ったように「こっちに来てください」と言い、カヤがそばにいくと甘えたように頬を手にすりつけてくる。
そして幸せそうに笑うと眠そうに目を閉じた。
カヤは「ゆっくり入ってこい」とルーポを促したので、ルーポは素直にそれに従った。
それを見送り、姿が見えなくなるとアルベルトが言った。
「今夜も夜中にお風呂を使われますか」
「……ああ」
「かしこまりました」
「そう言われると恥ずかしいものだな」
「でしょうね。
しかし使用人たちもどうなのかとせっついてきていますので」
「ルーポには悟られないようにしてくれ」
「もちろんでございます。
貴族の夜の営みは使用人には筒抜けなのは常識ですからね」
「面倒くさいな」
「ここでの滞在は短いのですから、世話をさせてやってください。
皆、ルーポの帰りを喜んでいます。
カヤ様が大層お喜びなのもね」
「祝福されているな」
「ええ」
「おまえもしてくれるか、アルベルト」
カヤの言葉を少し苦く噛みしめながら、アルベルトは心の底から「もちろんですよ」と答えた。
「カヤ様の幸せはカヤ様がお決めになるとロダ様から言われております」
「あいつ、生意気になったなぁ」
「あなたが子どものままなんですよ、坊ちゃま」
2人はくすくすと笑い合った。
夕食はルーポの故郷の料理に似せたものが並び、ルーポはまた泣きながらそれらを食べた。
それから各自の部屋に戻るときになり、ルーポは当然のように以前の客室に行こうとした。
「ルーポ、どこに行く?」
「はい、僕はこっちに」
「違うだろう」
カヤはルーポの手を取って自分の部屋に向かう。
「カ、ヤ様……」
「いやか」
「………いいえ」
そのままおとなしくなったルーポと手をつなぎ、カヤはずんずん階段を上がっていく。
ルーポは顔を赤くし、うつむきながらそれについていく。
3階にあるカヤの部屋に入ると、カヤはルーポをベッドに座らせて自分も隣に座った。
そしてルーポの肩を抱き寄せながら、ヤピリの空の色の瞳を正面から見た。
「ルーポ、おまえが好きだ」
熱い息とともに吐き出される燃えるような言葉にルーポは焦がされる。
「僕も、好き」
「2年前、どうして言わなかったのか後悔した。
心は繋がっていると勝手に思っていた」
「僕は……、自分に自信がありませんでした」
「すまなかったな。
ヴェルミオンにめちゃくちゃ怒られた。
おまえを不安にした、と」
「受勲式が終わったら、僕はここから去ってもう縁がなくなると思っていました」
「だからといって、黙っていなくなるのはよしてくれ」
ルーポはカヤをとても不安にさせたことをじわりと感じる。
「……戻って来れるのかも、わかりませんでした」
「え」
「エトコリアのことは秘密だと言われましたが、そのほかにも無事にメリニャに戻って来れるのか、絶対はない、と言われていました」
ルーポはエトコリアとメリニャをつなぐ道を拓くことがいかに大変なことかを話した。
「実際、僕は帰るぎりぎりのところで体調を崩して危うく帰れなくなるところでした。
あれを逃せばもう2年……もしかしたらもっと先……失敗すれば帰ってこれなくなるか、最悪命を落とすか。
そんな不確定な僕は、なにも言い残すことはできませんでした。
でも」
ルーポはカヤのシャツの袖をぐっと掴んだ。
「僕は行きたかった。
あなたの痛みを取り去る術を得られるのなら行きたい、と思った」
「ルーポ」
自分の想像以上のルーポの熱さにカヤは圧倒される。
「無茶なことを」
ルーポが消えてしまわないようにカヤは力を込めて抱きしめる。
「もっと、自分を大切にしろ」
「ふふふ、カヤ様に言われちゃったか」
これまでのカヤの無茶を知っているのでルーポは笑った。
「でも、僕は帰って来れる自信がありました。
なぜかわからないけど、大丈夫だ、って。
たくさんの人に助けられました。
感謝してもしきれません」
「本当におまえは……」
カヤは自分の感情を言葉にできず、たまらなくなって、ちゅっと唇を吸った。
「カヤ様……」
「欲しい」
「!」
「おまえが欲しい、今すぐに」
「え、あ、ちょっと」
「言葉にするのがもどかしい。
俺がどれだけ……
おまえもどれだけ……」
「……」
「だめか。
俺はルーポが欲しい」
急に荒ぶる感情がカヤの中で渦巻いた。
健気に命までかけて自分のために行動したルーポが愛おしくて愛おしくてたまらなくなった。
それはどれだけ言葉にしても伝わりそうになく、そしてもうどこにも行かないように自分の中に閉じ込めておきたくなった。
「ぼ、くも……カヤ様が欲し……」
ルーポが最後まで言葉を言い切ることなく、2人は唇を合わせ貪った。
ちゅっちゅっと派手な音を立て、顔の角度を変えながら、お互いの身体に手を這わし、相手のシャツのボタンを焦れるようにはずし、自分でシャツを脱ぎ去る。
カヤのタトゥーが右肩に現れた。
荒れ狂う海のうねりにピンクの花が舞う。
久しぶりのカヤの身体にルーポは知らず知らずのうちに熱っぽい吐息をつく。
あっと言う間に裸体になった2人はベッドに倒れるように抱き崩れ、唇や手を這わせ合った。
ピンクの乳首を吸われたルーポが可愛らしく声を上げた。
「やっぱり、ルーポはかわいいなぁ」
カヤは舌先でころころと転がしながら、もう片方は2本の指でつまんだ。
「はっ、やんっ」
「向こうで、こういうこと、したか?」
「…え?
んんっ、あ、そんなに舐めちゃ、だ……ぇ」
「しなかったのか?」
「あん?
するはず、ないで、しょっ。
いや、んっ、噛まないでっ」
「すごく綺麗になった、から、誰かと、どうにかなっ……たかと、思った」
「吸うのも、だめぇっ。
だ、誰とも、どうにも、なってないぃぃっ。
そこばっかり、やああっ」
「こんなに、感度、よかった、か?」
「知ら、な、いっ」
「こっちもすごいな」
ぬるぬるとなったルーポの股間にカヤが手を伸ばす。
「ひゃっ、んっ。
カヤ、様、こそっ!
誰かと、こ、んなこと……」
「してないさ」
「だ……ってっ」
だってカヤ様はあんなに素晴らしくて、優しくて、色っぽくて、誰でも好きになっちゃうじゃないか。
潤んだ瞳でカヤの流れる黒髪を眺める。
汗で濡れた肌に乱れた髪が張りつき、余裕のない顔が見える。
今だって、そんな、熱い目で見られたら。
誰だって、惚れちゃうじゃ……
「俺が欲しかったのは小さくて優しくて泣き虫なのに、強くてしなやかな努力家の薬師だ」
ルーポの顔が真っ赤になって、ぼっと音を立てて沸騰しそうになった。
「な、な、な、なんですかっ、突然っ!!!」
声が裏返る。
「ルーポだって俺のこと、たくさん褒めてくれるだろ」
「だって事実だし、本当だし、だからって、え?」
「落ち着け、ルーポ」
軽く混乱して目をくるくる回しているルーポのこめかみにちゅっと派手な音を立ててキスをしたカヤが言った。
「おまえしか欲しくなかったよ、ルーポ」
深く響く声だった。
それはルーポの奥底へ沁みていった。
「ルーポだけが欲しかった……
………いい、か」
「あ……」
ルーポは泣きじゃくっていた。
うつ伏せになり、後ろからカヤに貫かれた体勢でうぐうぐと泣いていた。
「も、やだっ」
「いや?」
「やだあっ」
「んぅ、そうか?
おまえのここ、そうは言ってなさそうだけど」
カヤに求められ、身体を動かされルーポはそれに従った。
うつ伏せになり枕を必死に抱きしめる。
「そう緊張するな」と言いながら、カヤはそばかすだらけの背中に優しくキスを落とす。
2年前より、広くよりしなやかになった背中が愛おしかった。
腰を高く上げさせ、足を開かせる。
恥ずかしくて閉じそうになる足の間に自分の足を割り入れ、小さな尻をなで揉みしだく。
ルーポの顔は真っ赤になり、唇を噛んでいる。
ふわりとシトラスの香りがした。
ルーポの身体がきゅんとした。
「覚えていたか」
うんうんとルーポが首を縦に振る。
「そうか」と少し嬉しそうな声でカヤはシトラスの香りのする潤滑油を手に取るとルーポのすぼまりに塗り込む。
ルーポの、枕に口を押し付けても漏れ出てくる声が聞こえる。
小指から始まる。
まるで初めてのように。
小指。
薬指。
人差し指。
最初は第一関節まで。
それから第二関節。
潤滑油をたっぷりと使い、ぬちゃぬちゃと音がして。
長い中指が出入りするようになると、緊張とこわばりが抜けた声がし始める。
少し緩んだ頃、人差し指と中指をちゅるりといれてみる。
「ふぅぅぅぅんっ」
ルーポのかわいい声が響く。
抜き差ししながらカヤが内側のこりこりしたところを探し当て。
「やっ、そこ、ああっ」
「ここ?」
「あっ、カヤさ、まっ。
なに、そこっ」
「ルーポが気持ちよくなるところ」
「やあっ、やっ」
「あん?
おまえ、指を突っ込むたびにイってるの?」
「やあだあっ、そ、そんなこと、言わないでえ」
カヤが2本の指をルーポの埋めるたびに、ルーポの先端からは小さくぴゅくっぴゅくっと液体が吐き出される。
「いいじゃないか、おまえが気持ちいいなら」
「やぁっ、はずか、しい……ですぅ」
「これからもっと気持ちよくなるんだ。
恥ずかしいことじゃ、ないだろ」
「だ……って」
それから念入りにほぐされ、ルーポは久しぶりの刺激に翻弄されていった。
恥ずかしい格好をさせられ、恥ずかしいことをたくさん言われ、「なら、止めるか?」と意地悪もされ、どうにかなりそうだった。
けれど、カヤの熱い手が、息が、言葉がルーポを熱くさせていく。
身体は内側も外側もカヤが欲しいと泣き叫ぶ。
時間をかけ、3本の指が出し入れ容易にできるようになった頃、ルーポの身体はピンクに染まり、ふわふわとしていたフェアリーヘアは背中に張りついてきた。
カヤがまた「いいか」と切羽詰まったように聞き、ルーポは切なそうに「きて」と答える。
ぐぐっとカヤが後ろから押し入り、ルーポが悲鳴のような声を上げる。
「入れただけでイったな」
焦らされるようにほぐされていたので、ルーポはたまらなくなって吐精した。
「やっ、い、いった、ばかり、だか……」
「………んぅっ。
中、すごい。
柔らかくて熱くて……
ふぅんっ、ちょっと加減しろ、ルーポ」
「わ、わかんな……いっ」
「吸い付かれてるようだ」
「やだぁ」
自分がどうなっているのか、耳に入るカヤの言葉は恥ずかしくなるものばかりだし、久しぶりに貫かれて苦しいのに待ち焦がれていたように身体は反応するし、ルーポは身悶えしていた。
そしてカヤにがつがつと突き上げられるのだとばかり思っていた。
なのに。
後ろから貫かれたまま泣きじゃくっているルーポは怒っていた。
涙でまつ毛は濡れ、顔はぐしゃぐしゃで、全身は汗びっしょりで、股間はこれまで吐き出したものでぐっしょりだった。
「やああっ、カヤ様の、ば、かぁぁっ」
「なにが」
「ずっ、と……きもちい、いの、や」
なんとカヤはゆるゆるとルーポの中をこすってはいきそうになると動きを止める、というのを繰り返していた。
身体はもっと強い刺激を求めていきたがっているのに、決定的なものがない。
緩やかな快感が続き、身体はどこもかしこも敏感になる。
背中にキスをされ、脇腹をなぞられ、濃いピンクに色を変えた尖った乳首をいじられ、ルーポはそのたびに身体をよじり声をあげ、下半身に熱が溜まるのを感じていた。
そんな様子を「どこさわられても、気持ちいいんだな」とカヤに半分からかわれるように言われると恥ずかしくてたまらない。
なのに感じまくり、反応してしまう。
そこまでされていて、いきそうになると動きを止められ、焦らされる。
終いにはルーポは泣いていた。
「こんな、の…やだぁ」
「んぁ」
「いじ、わる……やだ」
「………っ」
「やさし……のがっ、いいっ」
「……わかった」
「ふわあああああっ。
奥っ、奥っ、奥っ、やっ」
急に奥深くえぐられ、ルーポは絶叫する。
「あっ、あっ、あっ、やっ、奥っ、奥っ、くるっ」
カヤが拓いてくるが、柔らかくとろとろにほぐされているルーポはカヤをどんどん飲み込んでいく。
「深っ、や、んふっ。
カヤさ、まっ、おかし、くなるぅ」
「な、れよ。
俺も、なってる、から」
「ふぅぅぅんんっ。
あ、もっ」
「気持ち、いいっ」
カヤの艶めいた声にルーポがびくんっと反応した。
「いいっ、いいぞっ、ル……ポっ」
余裕のない声で、最後は掠れていく。
カヤ様が、僕で、気持ちよく、なってる……
「んがっ、急に締めつけるなっ。
ふっふっふっ。
あ、もうだめっ。
いきそっ。
一回いきた、いっ」
「ふぁああああっ」
カヤの動きが激しくなり、ルーポが叫ぶ。
ぱちゅんぱちゅんと肌がぶつかる音とぬちゅんぬちゅんと濡れた音と二人の荒い息遣いと。
「いくっ」
「……あっ!」
最後にカヤがより深く食い込んできたかと思うと、熱い液体がどぷどぷどぷどぷと自分の中に注がれるのをルーポは感じた。
カヤ様が、僕で……
ルーポの身体が熱く切なくなり、きゅんっとしたかと思うと自分もまた外に液体をぶちまけていた。
「……っ。
まだいってるの、に、締め付けてくるな」
「だ、って……
僕だって、き、もちよく……てぇ、いって……る」
その夜は長かった。
久しぶりに抱き合った2人が1度で終わるはずがなく、お互いにもっともっとと求め合い、カヤはルーポを抱き潰した。
2度目は背面座位になり、のけぞり白い首筋を露わにしているルーポの唇を貪りながら、胸の先を手荒にいじり、下からは貫き、ルーポのものを握ってこすりあげてやった。
3度目は正面からいやらしく愛撫をし、時折、低い声でルーポがどうなっているのか囁きながらいかせた。
4度目は対面座位にしてやると、今度はルーポが艶めかしく腰を揺らし始めた。
快楽に貪欲になり、恥ずかしがっているはずなのに身体は的確に自分の気持ちいいところを探りあて、カヤにきゅんきゅんと吸い付きながら締め付ける。
そして幸せそうに気持ちよくなっていく顔を見て、カヤは嬉しく思った。
「ルーポ、ルーポっ、好き」
「んふっ、カヤ様、好きっ。
好きっ、好きっ、あんっ」
「ルーポ」
「キス、して……
んっ。
………ふっ、んっ」
ルーポの与える刺激だけでは物足りず、カヤは唇を重ねたままルーポをベッドに押し倒す。
そのまま、腰をかくかくと振り、昇り詰める。
カヤの下でルーポは喘ぎ、乱れる。
「あ、もう、だめっ。
カヤさ、まっ、また、いくっ。
いっちゃうっ。
きもち、いっ」
「いけよ」
「んふっっ、ふぁぁぁぁぁっ」
「………くぅっ……あっ、あ、んっっ」
ルーポの締め付けにカヤも達する。
さすがにルーポの体力が切れた。
カヤも身体の興奮が冷めるまでしばらくベッドの上で荒い息を吐き横になっていたが、落ち着くと下着とズボンは履き、ルーポを真新しい白い布で包み、顔が見えないように青い薄衣で隠してやると抱き上げ、風呂場に向かった。
湯船にはちょうどいい温度の湯がなみなみと張られていた。
カヤはルーポの身体に湯をかけてやり、お互いが吐き出した体液を洗い流してやる。
そしてなにかの拍子につーーーっと伝わり落ちてくる孔に指を入れ、広げ、中に残っている液体を掻き出す。
「や、それ」
もうほとんど力が残っていないルーポが弱々しく言う。
「こうしておかないと、体調を崩す」
「でも、や」
洗い場の湯気の中、全身がピンクになったルーポが身を捩りながら恥ずかしがる姿はとても可愛らしかった。
「え、あ?
カヤ様?」
硬いものが押し当てられ、ルーポは弛緩していた身体に力を入れる。
「そのまま、おとなしくしておけ」
「え?
ふっ?
………うっ?
ああああああっ。
やぁっ、だめっ、だめっ、あんっ」
閉じられた空間で声がやたらと響く。
「カヤ様っ、これ、はずかっしっ」
「おまえが可愛すぎるのがいけない」
「なに、それっ」
「それになんでこんなにいやらしいんだ」
「ちょっ、あんっ」
「ルーポ、もらうぞ」
まさかの5回目が始まり、ルーポは目を白黒させた。
が、ルーポの身体はすんなりと優しくカヤを受け入れ飲み込む。
馴染んだ内側がみっちりとカヤを包み、気持ちいい。
カヤも思わず声を上げる。
「あー、もうっ、たまらないな」
対面座位でルーポを思う存分突き上げると、今度こそルーポは力尽き気を失ってしまった。
翌日は昼過ぎてもルーポは目覚めなかった。
アルベルトに冷ややかな目で見られるがカヤは素知らぬふりをした。
ようやく目覚めたルーポは全身筋肉痛だし、あらぬところが痛むし、起き上がることができなかった。
カヤを見つけると、涙目でにらみつける。
怒ったように「こっちに来てください」と言い、カヤがそばにいくと甘えたように頬を手にすりつけてくる。
そして幸せそうに笑うと眠そうに目を閉じた。
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