格闘戦争記

日本のスターリン

文字の大きさ
15 / 23

15章 猛省

しおりを挟む
 一督戦隊はジンバブエ共和州での敗北を受け、猛省していた。そしてまた再び鍛錬に励んだ。そして、作戦会議を始めた。

 「力の珠を三つとも奪われてしまったわ。」
 「他の力の珠を探すことはできないのか?」
 「難しいな。力の珠は引かれ合っているから力の珠があれば力の珠を探す事ができる。しかし、力の珠がないと探す事ができない。それに残りの力の珠の大半は新ソ連の支配地域にあるという噂だ。」
 「じゃあ、力の珠を探すことは難しいわね…。」
 「それでも力の珠を探し出すしかない。例え新ソ連の支配地域であってもだ。」
 「それだけじゃなく鍛錬を重ねてさらなるパワーアップも必要だな。隊員が二人も欠けてしまった訳だし。」
 「それも重要だな。」

  一督戦隊は再びをトレーニングを重ねた。



  一方、直樹たちも力の珠を探そうとしていた。

 「次の任務が依頼されたわ。一督戦隊の討伐は延期。延期でいいから、力の珠を全て集める事が私たちの任務よ!」
 「噂では残りの力の珠の大半は新ソ連の支配地域にあるそうだ。」
 「なら私たちが集めるのに都合が良いわね!」


  その頃、一督戦隊には次の任務が言い渡された。それは、コロンビア共和州の日本幕府との交戦の援護だった。日本幕府の老中・豊臣強右衛門が進撃を開始していた。側近の徳川新一と明智平次を引き連れて進撃していた。

 「やめるんだ!!日本幕府!!!」
 「これはこれは…。ジンバブエ共和州を陥落させた戦犯の一督戦隊ではないか。」
 「昔とは違う!」
 「そうよ!私たちも強くなったんだから!」

  強右衛門・新一・平次は刀を具現化させて一に襲い掛かった。一も第4形態に変身し、二刀の刀を具現化させ、三人を迎え撃った。

 「ほう!二刀流も完璧に使いこなせるようになったか!」
 「いくわよ!食らいなさい!ドレインカッター!!!」

  ハルヒは新一に向けて攻撃した。新一は刀でガードしたが、斥力で後退させられた。

 「バカなあの女は回復特化だったはず!あの女にこれほどまでのパワーがあるなんてデータには無いぞ!?」
 「気炎渦!!!」

  剛は平次に向かって攻撃した。その衝撃で平次の剣は刃こぼれした。

 「バカな!この男にもこれほどのパワー上がるなんて!?データよりけた違いに強くなっている?!」
 「昔とは違うのだよ、昔とは!」
 「バカな!データからパワーアップする事も計算していたが、予想をはるかに上回るパワーアップだ!!」

  ハルヒは新一と、剛は平次と、強右衛門は一と交戦した。

 「刀を二本使ってもこの程度か!!」
 「この程度な物か!!!」

  一と強右衛門は激しく剣戟し合った。

 「二刀流ならこっちもできるんだよ!!!」

  強右衛門は2本目の刀を具現化させた!

 「昔とは違うと言っただろう!」

  一は刀を口から具現化させた。強右衛門の二本の刀を受け止め口の刀を強右衛門の腹に突き刺した。

 「バカな…三本目の刀を具現化させるとは…。」
 「三刀流だ!!!」

  一は両腕の刀をハルヒ・剛と激しく交戦中の新一・平次の背後に向かって投げつけた。戦いに夢中になっていた新一と平次の背中に一の刀が突き刺さった。

 「そんな…!」
 「バカな…!」
 「ドレインカッター!!!」
 「気炎渦!!!」

  新一と平次はハルヒと剛にトドメを刺された。

 「キエエエエエエエエエエエエエエエエエローー!!!気合いドリル!!!」

  一も虫の息だった強右衛門にトドメを刺した。

 「やったわね!」
 「猛省して努力した結果が確実に出ているな。」
 「昔とは違うんです!」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

愛しているなら拘束してほしい

守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。

むしゃくしゃしてやった、後悔はしていないがやばいとは思っている

F.conoe
ファンタジー
婚約者をないがしろにしていい気になってる王子の国とかまじ終わってるよねー

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

200万年後 軽トラで未来にやってきた勇者たち

半道海豚
SF
本稿は、生きていくために、文明の痕跡さえない200万年後の未来に旅立ったヒトたちの奮闘を描いています。 最近は温暖化による環境の悪化が話題になっています。温暖化が進行すれば、多くの生物種が絶滅するでしょう。実際、新生代第四紀完新世(現在の地質年代)は生物の大量絶滅の真っ最中だとされています。生物の大量絶滅は地球史上何度も起きていますが、特に大規模なものが“ビッグファイブ”と呼ばれています。5番目が皆さんよくご存じの恐竜絶滅です。そして、現在が6番目で絶賛進行中。しかも理由はヒトの存在。それも産業革命以後とかではなく、何万年も前から。 本稿は、2015年に書き始めましたが、温暖化よりはスーパープルームのほうが衝撃的だろうと考えて北米でのマントル噴出を破局的環境破壊の惹起としました。 第1章と第2章は未来での生き残りをかけた挑戦、第3章以降は競争排除則(ガウゼの法則)がテーマに加わります。第6章以降は大量絶滅は収束したのかがテーマになっています。 どうぞ、お楽しみください。

処理中です...