格闘戦争記

日本のスターリン

文字の大きさ
16 / 23

16章 リベンジ

しおりを挟む
 デミ・あんこ・直樹は力の珠を5つ集めていた。新ソ連にあると思われる力の珠は残り1つである。三人は国内にある残り一つの玉を手に入れるために、モスクワ共和国に居た。デミはゲームセンターでダンスゲームで遊んでから直樹と合流した。毎日欠かさずに4時間はゲームセンター通いしているのである。一方、あんこはヘアサロンに通ってから直樹と合流した。あんこは毎日欠かさずに3回はヘアサロンに通っているのである。
  合流した三人には力の珠の反応を頼りに、モスクワ共和国の山奥のとある洞口に辿り着いた。

 「ここに6つ目の珠があるのね!」
 「力の珠の反応が強くなっている!間違いない!」
 「この先の洞窟にあるのね!」
 「ここだ!間違いない!」
 「そこまでだ!」

  その目の前に一督戦隊が現れた。

 「一督戦隊!どうしてここに?」
 「匿名のタレコミがあったんだ。ここに力の珠があるというな。」
 「くっ!横取りしようとするなんて卑怯だぞ!」
 「黙れ!裏切り者。」
 「力の珠は渡さないわ!」

  一督戦隊と魔小女ツー&直樹の乱戦が開始されるのであった。
  剛は直樹と、ハルヒはあんこと、一は第四形態になりデミと交戦していた。

 「ドレインカッター!!!」
 「この女…!いつのまにこんなに強く!?」

 「炎雷砲弾!!!」
 「なにぃい!?君、本当に剛なのか!?そんなバカな!剛がこんなに強いわけがない!」

 「魔砲連撃!!!」
 「こんなものぉ!」
 (く…、力の珠の影響か!以前よりも強くなっている!)

  力の珠はあんこが一つを頭に、デミが二つを頭に、直樹が両手に二つ付けていた。

 「気合いドリル!!!」
 「魔ホール!!!」

  デミはワープホールを出現させた。しかし、気合いドリルはホールごと吹きとばした!

 「なんですって!」
 「これが僕のフルパワーだ!」
 「なら、私もフルパワーでいくわよおおお!!!」

  デミと一は互いにマックスパワーで死闘を繰り広げた。ハルヒはあんこ、剛は直樹も激闘を繰り広げている。

 「ドレインビーム!!!」
 「きゃあ!!」

  その衝撃であんこの髪が一本切れ落ちた。

 「あたしぃいのおおおかぁみぃがあああああああああああああ!!!!」

  あんこは魔槍から巨大な魔弾を発射した。

 「あたしの美しさを汚したわねえ!!!!」
 「きゃああああああああ!!!」
 「あたしの命より大切な髪の毛を一本でも傷付けたら絶対にゆるさないわあああああ!!!」

  あんこはハルヒを追い詰めた。

 「生まれた時から一度も切らずに伸ばし続けたあたしの赤髪を汚した罪は死でしか償えないわ!」
 「私だって生まれた時から一度も切らずにこの赤髪を命より大切にして伸ばし続けてるのよおお!!」
 「毎日3回もヘアサロンに通ってるあたしの美しい赤髪……!誰よりも美しくなれるように願をかけてずっと伸ばし続けてるのよ!あんたの髪とは太陽とウィルスくらいの差があるのよ!」
 「なんですってぇ!?」
 「髪は長い友と書くのよ!この長い赤髪は私の唯一の愛する友達なのよ!これからも末長く伸ばしていくんだからあああ!」

  あんこは孤独な少女だった。

 「炎雷弾!!!」
 「へっ!どこを狙って……!」
 「あんこさん危ない!!」

  デミが異変に察知しあんこに危険を伝えた。しかし間に合わなった。

 「きゃあああああああ!!!」

  剛の炎雷弾はあんこの頭をかすった。

 「くそう!狙いはあんこだったか!」
 「そうだ!あの女の頭についている力の珠を狙ったのさ!」

  剛の狙い通りあんこの頭から力の珠が落ちた。ハルヒはすかさずそれを拾い、一に投げ渡した。

 「サンキュー!ハルヒ!」
 「いやあああ!!燃えてる燃えてる~!!あたしの綺麗な赤髪が燃えていくう~!!!」

  炎雷弾があんこの赤い髪の毛に引火していたのだった!

 「いやああん!!あついあついあつい!あつい!あたしの命より大切な赤髪がもえちゃうううう!!!」

  あんこの長い赤髪はじわじわ燃えていった。

 「火円弾!!!!!」

  ハルヒが追い打ちをかけるようにあんこの髪を焼き払った。

 「いやああああ!!!やめてやめてやめて!やめてええええええええええ!!!!」

  あんこの燃え残っていた髪の毛もハルヒの放った炎ですべて焼かれしまった。

 「あ~あああ…あたしの髪がぁ……あたしのスマートな髪がぁ……。」

  あんこは髪の毛が燃え尽きたショックでショック死してしまった。

 「おのれええええ!」
 「ぐわあああ!!!」

  直樹は激昂して剛に体当たりした!

 「ドレインカッター!!!」

  ハルヒは直ぐに剛に加勢した。一方、デミと一も激しい接戦を繰り広げていた。

 「いっきにケリを付けてやる!120%パワーだ!!!!!」
 「ならこっちは130%よおおおおおおお!!!!」

  ドオオオオオオオオオオオーーーーーン!!!!

  若干デミの方が押し負けたが、二人とも弾き飛ばされた。デミは大ダメージを受けて動けなくなり地面に膝を付いた。しかし、一も激しく体力を失ってしまった。

 「うぅ……。」
 「ぜえ…ぜえ…。ふー!ふー!ふー!」

 「空円散!!!」
 「きゃああああああ!!!」
 「うわあああああ!!!」

  直樹は空円散で身体から空圧を発生させハルヒと剛を弾き飛ばした。ふたりとも気絶してしまった。

 「直樹さん!今の一なら私の珠を使えば簡単に倒せるはずよ!」

  デミは直樹に力の珠を差し出した。

 (まずい……!今直樹に力の珠が渡ったら今度こそおしまいだ……!)

  直樹はデミから力の珠を受け取った。

 「お前はもう用済みだ……。」
 「え?どいうこと!?」
 「どういう事も何もこういう事だよ。」

  直樹はデミの後頭部を踏みつけた。

 「僕は二重スパイだったんだよ!新ソ連に大半の力の珠があると聞いて裏切った振りをしていたのさ!力の珠を集めるためにな!」
 「そんな……!」
 「まさか…僕達に匿名のタレコミをしたのは直樹、君だったのか!?」
 「その通りだよ、一隊長!」
 「うそでしょう…私たちは最初から騙されてたっていうの…。」
 「そういう事だ!空円斬!!!」

  直樹は空円斬で首を切断し、デミにトドメを刺した。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

愛しているなら拘束してほしい

守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。

むしゃくしゃしてやった、後悔はしていないがやばいとは思っている

F.conoe
ファンタジー
婚約者をないがしろにしていい気になってる王子の国とかまじ終わってるよねー

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

200万年後 軽トラで未来にやってきた勇者たち

半道海豚
SF
本稿は、生きていくために、文明の痕跡さえない200万年後の未来に旅立ったヒトたちの奮闘を描いています。 最近は温暖化による環境の悪化が話題になっています。温暖化が進行すれば、多くの生物種が絶滅するでしょう。実際、新生代第四紀完新世(現在の地質年代)は生物の大量絶滅の真っ最中だとされています。生物の大量絶滅は地球史上何度も起きていますが、特に大規模なものが“ビッグファイブ”と呼ばれています。5番目が皆さんよくご存じの恐竜絶滅です。そして、現在が6番目で絶賛進行中。しかも理由はヒトの存在。それも産業革命以後とかではなく、何万年も前から。 本稿は、2015年に書き始めましたが、温暖化よりはスーパープルームのほうが衝撃的だろうと考えて北米でのマントル噴出を破局的環境破壊の惹起としました。 第1章と第2章は未来での生き残りをかけた挑戦、第3章以降は競争排除則(ガウゼの法則)がテーマに加わります。第6章以降は大量絶滅は収束したのかがテーマになっています。 どうぞ、お楽しみください。

処理中です...