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第十二話
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俺は次の試験の会場、魔法練習場に到着した。他にはもう1000人ほど来ているが、10000人の中の1000人だ。さほど多くはない。だがそれよりも俺は、この魔法練習場の広さに驚嘆している。
ここの広さは、近接格闘術の会場である近接格闘練習場よりも広く、歩く芝生すらも綺麗に整えられている。しかも、1000人が収容されていても、まだまだ余裕がありまくっている。そして一列にずらっと、弓道に使うような的が並んでいる。あれが試験用の的だろうな。そしてこの練習場に見える巨大な紫色の結晶、あれが巨大召喚石と呼ばれるものなのだろうな。巨大だと聞いていたが、近くで見ると圧巻である。高さは30メートルを軽くに越すだろうな。
「あ!アルトさん!もう来てたんですね」
俺がそろそろ座って休憩でもしようかと考えていた頃、少しボロボロになったティナがこちらに向かってきた。俺は一応攻撃を避けていたので服にも損傷はないが、ティナのはいささか多すぎるようにも見える。何があったんだか・・・・・・
「あ?なんだ。アルトも来てたのかよ」
その後から口の悪い女の子のシャロンが出てきた。シャロンはティナと違って埃ひとつとついていない。
「そうだよ」
「で、試験はどうだったんだよ?」
「筆記試験はまぁまぁ、近接格闘術の試験はなんとか勝利したよ」
「・・・・・・チッ。まぁ、あたいも勝てたよ。剣術には結構自信があるんでね」
「私は全然ダメでした。試験官の人にボコボコにされてしまいました」
ボコボコにされたからボロボロになっていたのか。ていうか、シャロンが剣術が得意というのは意外だな。見た目と口調が不良に近いから釘バットでも使ってるのかと思ってたよ。
「じゃあこの試験も頑張ろうと言いたいところだけど、二人とも余裕で受かりそうだな」
「この日のために頑張りましたので!」
「まぁ、あたいも努力したしね」
努力と軽々しく言っているが、血の滲むような努力と才能がなければ、無詠唱と同時発動は習得できないだろう。じゃあこっそりステータスを覗こうかな。情報収集は割りと大事だからね。まぁ、覚えておく自信はないから、ナビゲーターに頑張ってもらおう!
『はぁー……』
ん?溜め息が聞こえたような?気のせいか!無視して鑑定だ。
名前 ティナ・フォルド 15歳
LV18
種族 人間
【ステータス】
体力980
魔力1200
力340
俊敏800
防御力400
【魔法】
火魔法LV3
風魔法LV2
光魔法LV1
回復魔法LV3
召喚魔法LV4
生活魔法LV5
【スキル】
料理下手LV10
織物技術LV2
火耐性LV1
幸運LV5
【ユニークスキル】
無詠唱
同時発動
聖女の心
【称号】
聖女
!?!?!?聖女だと!?そんな馬鹿な。聖女なんて称号は世界に最高で3人までしか同時に保有されない称号だぞ。そんなの持っていたら間違いなく聖神国ホーリストに連れて行かれるはずなのに。運が良すぎるな。だから幸運のスキルがあるのだろうな。しかも光魔法と回復魔法。これが聖女になるための必須条件だが、どちらも習得しがたい。LVはかなり低い、いや、他人にしたら普通なのだろうな。そして他に気になるのが料理下手LV10。ふざけてるだろ!!LV10何て前人未到と呼ばれる境地だぞ。しかもマイナス補正でかかっているとは。ティナってめちゃめちゃすごいやつなんだな。
じゃあ次はシャロンだな。
名前 シャロン・ジーネス 15歳
LV20
種族 人間
【ステータス】
体力1080
魔力1050
力960
俊敏900
防御力600
【魔法】
水魔法LV2
雷魔法LV1
召喚魔法LV4
生活魔法LV5
【スキル】
料理LV5
剣術LV4
恐喝LV1
怪力LV1
【ユニークスキル】
無詠唱
同時発動
【称号】
称号は持っていないのか。まぁ、持っていないってことはざらにあることだしな。ここの受験生もまだ持っていないものが大多数だろうな。入学したら、“ビーニアス王立学園生徒”という立派な称号が手にはいるけどな!それと怪力って……。恐ろしいな。まぁステータスにはこれといった特筆すべきところはないが、LV自体は少し高い感じってところだな。
「みなさ~ん!こちらの方に集まり、話を聞いてくださ~い!」
少しばかり雑談をしているとおっとりとした女性の声が、拡声器を使ったように辺り一面に響き渡る。どうやら受験生は、みんな集まったらしい。
「じゃあ行こうか」
まずは話を聞かないと、何事も始まらないしな。
「では、今から試験内容について説明したいと思いま~す。試験は番号ごとに分けて行われま~す。どんな魔法でも良いので~、この的に当ててくださ~い。無詠唱と同時発動を使うと~、得点が上がって~、Sクラスに入ることができま~す。そして、もうひとつの大事なのが~、魔法の威力で~す。ではみなさ~ん、頑張ってくださ~い」
「じゃあね。今度会うときは同じクラスだね」
「はい!頑張りましょう」
「ああ、そうだな」
と、短い別れを告げて、自分の番号の示すところへと並ぶ。この中で気になるのはセオドリクだな。見た目のわりになかなかな剣術だったし、魔法も得意であるといいな。
「では、試験を開始してくださ~い!」
これを合図に、一気詠唱する声が響き渡る。それぞれのところにいる試験官達は冷静にその魔法を見つめている。
「猛々しい紅蓮の炎よ我が敵を塵と化せ!ファイヤーボム!」
「空に輝く雷鳴よ我が手より放たれよ、サンダーストーム」
「母なる大地の魔力よ時は来た。壮大な姿を持ち、荒々しい姿を持つ大地の解放せよ!グランドボール!」
うむ、なかなか素晴らしい詠唱だ。最初の頃は中二病で痛いわーとか思ってたけど、馴れればかっこよく聞こえるものだ。
その後も中二病選手権が行われ続けていると、マークしていたセオドリクの番になっていた。するとセオドリクは無詠唱で、水の槍を2つ作り出すと、的へと放った。期待通りだな。しかも槍という複雑なものですら作り出せるとは、なかなかな技量だ。
「おお!すげえ!俺初めてみたぞ!」
「剣も使いこなして魔法も一流、すごすぎる!!」
「キャーキャー!!かっこいいわー!!」
と、大歓声を浴びるセオドリク。ほほう。あんなにも目立つのか。どうするべきか?
『どうしようもないと思います』
そうか、そうか。これは困った問題だ。
せめて、あまり目立たないようにしたいな。
『魔法の威力を限界まで弱めて発動すれば良いのではないでしょうか?』
そうだな。特に思い付くアイデアもないし、それで行くか。
「よし、最後だ!魔法を使え」
その後は無詠唱や同時発動のどちらかを使う奴はいたが、どっちもできる奴はいなかった。それにこの試験官、最後だということに喜んでいたような。気のせいかな?
俺は魔法を当てる的から10メートル離れたラインに立つ。そして、何もしゃべらないで魔法を発動させる。発動させたのはファイヤーボールとでも言うべきな火の球体。それも2つ。しかし、威力は弱めているため、強さや圧倒感を全くもって感じない。それを的へと向かって発射する。
ぽひゅん!
とても間抜けな音がする。かすっ!魔法だというのに派手の欠片もない。まぁ、これでいいんだけどね。さぁ、こんなへっぽこ魔法を発動した皆はどう思っとるやら。
「すげえ!無詠唱と同時発動もしていやがる!」
「威力は弱いけど、あれをできるなんて!」
「あの子、女の子?男の子?どっちでも可愛いな」
マジか。セオドリク程ではないがそれなりの歓声を浴びせられる。おまけにこの容姿も合わさってか、余計に目立ってしまったかもしれない。
「よし、終わってたな。よし、じゃあこれで解散だ。明日は合格者のかかれた掲示板を設置する。全員必ず来るように」
と、言ったと同時に皆の雰囲気が緩和される。試験という緊張感が試験が終わったことにより無くなったんだな。じゃあ帰るか。
「なぁ、お前さ、無詠唱と同時発動してたじゃん。すげぇなぁ。俺と友達になんねぇか?」
「ねぇ、あの!今日一緒に帰りません?」
帰るか!こいつらのことはガン無視だ!
ここの広さは、近接格闘術の会場である近接格闘練習場よりも広く、歩く芝生すらも綺麗に整えられている。しかも、1000人が収容されていても、まだまだ余裕がありまくっている。そして一列にずらっと、弓道に使うような的が並んでいる。あれが試験用の的だろうな。そしてこの練習場に見える巨大な紫色の結晶、あれが巨大召喚石と呼ばれるものなのだろうな。巨大だと聞いていたが、近くで見ると圧巻である。高さは30メートルを軽くに越すだろうな。
「あ!アルトさん!もう来てたんですね」
俺がそろそろ座って休憩でもしようかと考えていた頃、少しボロボロになったティナがこちらに向かってきた。俺は一応攻撃を避けていたので服にも損傷はないが、ティナのはいささか多すぎるようにも見える。何があったんだか・・・・・・
「あ?なんだ。アルトも来てたのかよ」
その後から口の悪い女の子のシャロンが出てきた。シャロンはティナと違って埃ひとつとついていない。
「そうだよ」
「で、試験はどうだったんだよ?」
「筆記試験はまぁまぁ、近接格闘術の試験はなんとか勝利したよ」
「・・・・・・チッ。まぁ、あたいも勝てたよ。剣術には結構自信があるんでね」
「私は全然ダメでした。試験官の人にボコボコにされてしまいました」
ボコボコにされたからボロボロになっていたのか。ていうか、シャロンが剣術が得意というのは意外だな。見た目と口調が不良に近いから釘バットでも使ってるのかと思ってたよ。
「じゃあこの試験も頑張ろうと言いたいところだけど、二人とも余裕で受かりそうだな」
「この日のために頑張りましたので!」
「まぁ、あたいも努力したしね」
努力と軽々しく言っているが、血の滲むような努力と才能がなければ、無詠唱と同時発動は習得できないだろう。じゃあこっそりステータスを覗こうかな。情報収集は割りと大事だからね。まぁ、覚えておく自信はないから、ナビゲーターに頑張ってもらおう!
『はぁー……』
ん?溜め息が聞こえたような?気のせいか!無視して鑑定だ。
名前 ティナ・フォルド 15歳
LV18
種族 人間
【ステータス】
体力980
魔力1200
力340
俊敏800
防御力400
【魔法】
火魔法LV3
風魔法LV2
光魔法LV1
回復魔法LV3
召喚魔法LV4
生活魔法LV5
【スキル】
料理下手LV10
織物技術LV2
火耐性LV1
幸運LV5
【ユニークスキル】
無詠唱
同時発動
聖女の心
【称号】
聖女
!?!?!?聖女だと!?そんな馬鹿な。聖女なんて称号は世界に最高で3人までしか同時に保有されない称号だぞ。そんなの持っていたら間違いなく聖神国ホーリストに連れて行かれるはずなのに。運が良すぎるな。だから幸運のスキルがあるのだろうな。しかも光魔法と回復魔法。これが聖女になるための必須条件だが、どちらも習得しがたい。LVはかなり低い、いや、他人にしたら普通なのだろうな。そして他に気になるのが料理下手LV10。ふざけてるだろ!!LV10何て前人未到と呼ばれる境地だぞ。しかもマイナス補正でかかっているとは。ティナってめちゃめちゃすごいやつなんだな。
じゃあ次はシャロンだな。
名前 シャロン・ジーネス 15歳
LV20
種族 人間
【ステータス】
体力1080
魔力1050
力960
俊敏900
防御力600
【魔法】
水魔法LV2
雷魔法LV1
召喚魔法LV4
生活魔法LV5
【スキル】
料理LV5
剣術LV4
恐喝LV1
怪力LV1
【ユニークスキル】
無詠唱
同時発動
【称号】
称号は持っていないのか。まぁ、持っていないってことはざらにあることだしな。ここの受験生もまだ持っていないものが大多数だろうな。入学したら、“ビーニアス王立学園生徒”という立派な称号が手にはいるけどな!それと怪力って……。恐ろしいな。まぁステータスにはこれといった特筆すべきところはないが、LV自体は少し高い感じってところだな。
「みなさ~ん!こちらの方に集まり、話を聞いてくださ~い!」
少しばかり雑談をしているとおっとりとした女性の声が、拡声器を使ったように辺り一面に響き渡る。どうやら受験生は、みんな集まったらしい。
「じゃあ行こうか」
まずは話を聞かないと、何事も始まらないしな。
「では、今から試験内容について説明したいと思いま~す。試験は番号ごとに分けて行われま~す。どんな魔法でも良いので~、この的に当ててくださ~い。無詠唱と同時発動を使うと~、得点が上がって~、Sクラスに入ることができま~す。そして、もうひとつの大事なのが~、魔法の威力で~す。ではみなさ~ん、頑張ってくださ~い」
「じゃあね。今度会うときは同じクラスだね」
「はい!頑張りましょう」
「ああ、そうだな」
と、短い別れを告げて、自分の番号の示すところへと並ぶ。この中で気になるのはセオドリクだな。見た目のわりになかなかな剣術だったし、魔法も得意であるといいな。
「では、試験を開始してくださ~い!」
これを合図に、一気詠唱する声が響き渡る。それぞれのところにいる試験官達は冷静にその魔法を見つめている。
「猛々しい紅蓮の炎よ我が敵を塵と化せ!ファイヤーボム!」
「空に輝く雷鳴よ我が手より放たれよ、サンダーストーム」
「母なる大地の魔力よ時は来た。壮大な姿を持ち、荒々しい姿を持つ大地の解放せよ!グランドボール!」
うむ、なかなか素晴らしい詠唱だ。最初の頃は中二病で痛いわーとか思ってたけど、馴れればかっこよく聞こえるものだ。
その後も中二病選手権が行われ続けていると、マークしていたセオドリクの番になっていた。するとセオドリクは無詠唱で、水の槍を2つ作り出すと、的へと放った。期待通りだな。しかも槍という複雑なものですら作り出せるとは、なかなかな技量だ。
「おお!すげえ!俺初めてみたぞ!」
「剣も使いこなして魔法も一流、すごすぎる!!」
「キャーキャー!!かっこいいわー!!」
と、大歓声を浴びるセオドリク。ほほう。あんなにも目立つのか。どうするべきか?
『どうしようもないと思います』
そうか、そうか。これは困った問題だ。
せめて、あまり目立たないようにしたいな。
『魔法の威力を限界まで弱めて発動すれば良いのではないでしょうか?』
そうだな。特に思い付くアイデアもないし、それで行くか。
「よし、最後だ!魔法を使え」
その後は無詠唱や同時発動のどちらかを使う奴はいたが、どっちもできる奴はいなかった。それにこの試験官、最後だということに喜んでいたような。気のせいかな?
俺は魔法を当てる的から10メートル離れたラインに立つ。そして、何もしゃべらないで魔法を発動させる。発動させたのはファイヤーボールとでも言うべきな火の球体。それも2つ。しかし、威力は弱めているため、強さや圧倒感を全くもって感じない。それを的へと向かって発射する。
ぽひゅん!
とても間抜けな音がする。かすっ!魔法だというのに派手の欠片もない。まぁ、これでいいんだけどね。さぁ、こんなへっぽこ魔法を発動した皆はどう思っとるやら。
「すげえ!無詠唱と同時発動もしていやがる!」
「威力は弱いけど、あれをできるなんて!」
「あの子、女の子?男の子?どっちでも可愛いな」
マジか。セオドリク程ではないがそれなりの歓声を浴びせられる。おまけにこの容姿も合わさってか、余計に目立ってしまったかもしれない。
「よし、終わってたな。よし、じゃあこれで解散だ。明日は合格者のかかれた掲示板を設置する。全員必ず来るように」
と、言ったと同時に皆の雰囲気が緩和される。試験という緊張感が試験が終わったことにより無くなったんだな。じゃあ帰るか。
「なぁ、お前さ、無詠唱と同時発動してたじゃん。すげぇなぁ。俺と友達になんねぇか?」
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