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第十三話
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「ぐで~ん」
昼下がりの寝室で、俺はゴロゴロとしている。特にやるべきこともないし、合格発表もとっくに行ってきた。もちろん合格でSクラスだ。ティナやシャロン、セオドリクも。それに入学式は3日後なのだ。この3日間のうちに不合格者は他の学園の試験を受けるらしい。それに失敗すればもう学園に入ることなどできない。
そして、この短期間のうちに何でこんなに早く合格者の発表ができるのか、というのを疑問に思ったが、これが凄かった。今の校長は16代目なのだが、昔の6代目校長が付与魔法の天才で、とあるものを作ってしまった。それが自動採点機である。筆記試験のものは物凄いスピードで採点を終え、魔法試験と近接格闘術試験のデータを組み込み、一時間かからないうちに採点がすべて終わってしまう。この後は出てきたデータをもとに掲示板に大人数で貼るだけという素晴らしい機械なのだ。これで受験シーズンが大幅に変更されたらしい。もちろんこの機械は全ての学園に配られてる。
「そうだ!黒龍刀の強化でもするか」
余りにも暇で寝飽きてしまったので、趣味の方をやるとしよう。アイテムボックスから一本の剣、黒龍刀を取り出す。アイテムボックスにいれてたため、買ったときと変わらない新品同様だ。
ちなみに武器のクラスだが、これは付与魔法の数で決まってると言ってもいい。一般級は全く付与されてない剣、希少級は1つだけ付与された剣、秘宝級は2つ付与された剣、といった感じだ。付与される魔法が多いほどランクが高くなる。大体1つにつき1クラスだ。この剣は3つ付与されているので、伝説級になっている。
そして、付与魔法はやたらと魔力消費が多い。武器にひとつ付与したらこれ以上は付与できない。それほど魔力を消費する。回復してからもう一度というわけにもいかないらしい。2つ目を付与しようとすると、1つ目の100倍以上も魔力を消費してしまう。これは3つ目だと2つ目の100倍、4つ目だと3つ目の100倍と、どんどん大きくなる。人間や他種族でも希少級、最高でも秘宝級までしか作れない、らしい。
しかも、秘宝級を作るには最高級の素材が必要だ。素材の質が良ければ付与魔法に必要な魔力も減少するらしい。
まぁ、それでも武器をもって戦う人のほうが少ないため、付与魔法は全然使われない。一応自分とか、他人とかにもかけられるが、召喚魔法の方がコストもいいし、魔力切れで倒れるかもしれないし、使えない魔法といわれてる。俺に関係はないがな!!俺の魔力は無限。いくらでも付与できるわ!
早速付与開始だ!
まずは絶対切断を付与しよう。とりあえずイメージして、黒龍刀に付与するイメージをする。すると青白い光が剣を包んだ。これで成功なはずだ。とりあえず鑑定しよう。
黒龍刀 ランク 幻想級
スキル
黒炎纏 不壊 斬撃強化 絶対切断
おお!成功だ!この調子でどんどん付与しよう。
一時間経過
「あぁー疲れた~」
結構頑張ったと思う。ていうかがちでヤバイことになったかも。というわけでレッツ鑑定!
黒龍刀 ランク 創世級
スキル
黒炎纏 不壊 斬撃強化 絶対切断 魔法切断 火属性化 水属性化 土属性化 雷属性化 時空間切断 朧化 再生不可能化 永久不変 所有者固定 スキル切断 刺突強化 獄炎纏 氷獄纏 轟雷纏 大地纏 真空波 超音波 火炎砲 水圧砲 雷電砲 大地砲
うん、まじやばい。鬼やばい。付与の数が半端じゃない。とりあえず、主要なやつの説明をしてくか。
黒炎纒
黒き炎を纒。斬られた部分は燃え続け、腐敗する。
魔法切断
魔法を切る。切られた魔法は消滅する。威力、大きさに左右されない。
火属性化
武器に火属性を付与する。他の属性も同
時空間切断
時間を越えて切り裂く。また、空間を越えて切り裂く。
朧化
所有者と武器を幻と化し、相手から見えないようにする。発動する相手は任意で操作可能。
再生不可能化
切られた部分の再生を不可能にする。
永久不変
切れ味は永遠に変わらず、武器は永遠に壊れない。永遠に汚れず、永遠に傷がつかない。永遠に変わらない。
所有者固定
所有者を固定する。任意で変更可能。所有者以外が触れようとすれば無限の重さとなり、触ったものにダメージを与える。
スキル切断
斬られた者のスキルを無効化する。任意で解除と変更が可能。
獄炎纏
獄炎を纏、巨大化し威力を強化。剣の属性と同じだとさらに強化。他の纏(黒炎纒以外)と同。
真空波
空気を刃と化し切断する。
超音波
強烈な音波を発し敵の聴覚器官を破壊する。対象は任意で変更可能。
火炎砲
火炎を放射する。剣の属性と同じだと威力上昇、同じ属性の纒だと威力上昇。他の砲と同。
何だか似たのが多いが、それはどうでもいい。とりあえずこの剣が今の世界最強の剣だろう。それと黒炎纒が能力が違うのはイメージのせいだ。前にこの剣に付与した誰か(人間だとか何だかすら怪しい)がこういうイメージをしたのだろうな。
そして錬金術を使う。錬金術はこれのために手に入れたという感じだ。
黒龍刀にもっとかっこ良くなるようにイメージする。すると、名前の通りの黒龍が鍔に現れる。ちなみに金属は魔法を使いました。土魔法を錬金して付与してといろいろやって強力な金属にしてある。まぁ強力な付与をしてあるから関係ないけどね。
入学したら、のんびりと頑張ろう!ティナと仲良くなりたいな。
昼下がりの寝室で、俺はゴロゴロとしている。特にやるべきこともないし、合格発表もとっくに行ってきた。もちろん合格でSクラスだ。ティナやシャロン、セオドリクも。それに入学式は3日後なのだ。この3日間のうちに不合格者は他の学園の試験を受けるらしい。それに失敗すればもう学園に入ることなどできない。
そして、この短期間のうちに何でこんなに早く合格者の発表ができるのか、というのを疑問に思ったが、これが凄かった。今の校長は16代目なのだが、昔の6代目校長が付与魔法の天才で、とあるものを作ってしまった。それが自動採点機である。筆記試験のものは物凄いスピードで採点を終え、魔法試験と近接格闘術試験のデータを組み込み、一時間かからないうちに採点がすべて終わってしまう。この後は出てきたデータをもとに掲示板に大人数で貼るだけという素晴らしい機械なのだ。これで受験シーズンが大幅に変更されたらしい。もちろんこの機械は全ての学園に配られてる。
「そうだ!黒龍刀の強化でもするか」
余りにも暇で寝飽きてしまったので、趣味の方をやるとしよう。アイテムボックスから一本の剣、黒龍刀を取り出す。アイテムボックスにいれてたため、買ったときと変わらない新品同様だ。
ちなみに武器のクラスだが、これは付与魔法の数で決まってると言ってもいい。一般級は全く付与されてない剣、希少級は1つだけ付与された剣、秘宝級は2つ付与された剣、といった感じだ。付与される魔法が多いほどランクが高くなる。大体1つにつき1クラスだ。この剣は3つ付与されているので、伝説級になっている。
そして、付与魔法はやたらと魔力消費が多い。武器にひとつ付与したらこれ以上は付与できない。それほど魔力を消費する。回復してからもう一度というわけにもいかないらしい。2つ目を付与しようとすると、1つ目の100倍以上も魔力を消費してしまう。これは3つ目だと2つ目の100倍、4つ目だと3つ目の100倍と、どんどん大きくなる。人間や他種族でも希少級、最高でも秘宝級までしか作れない、らしい。
しかも、秘宝級を作るには最高級の素材が必要だ。素材の質が良ければ付与魔法に必要な魔力も減少するらしい。
まぁ、それでも武器をもって戦う人のほうが少ないため、付与魔法は全然使われない。一応自分とか、他人とかにもかけられるが、召喚魔法の方がコストもいいし、魔力切れで倒れるかもしれないし、使えない魔法といわれてる。俺に関係はないがな!!俺の魔力は無限。いくらでも付与できるわ!
早速付与開始だ!
まずは絶対切断を付与しよう。とりあえずイメージして、黒龍刀に付与するイメージをする。すると青白い光が剣を包んだ。これで成功なはずだ。とりあえず鑑定しよう。
黒龍刀 ランク 幻想級
スキル
黒炎纏 不壊 斬撃強化 絶対切断
おお!成功だ!この調子でどんどん付与しよう。
一時間経過
「あぁー疲れた~」
結構頑張ったと思う。ていうかがちでヤバイことになったかも。というわけでレッツ鑑定!
黒龍刀 ランク 創世級
スキル
黒炎纏 不壊 斬撃強化 絶対切断 魔法切断 火属性化 水属性化 土属性化 雷属性化 時空間切断 朧化 再生不可能化 永久不変 所有者固定 スキル切断 刺突強化 獄炎纏 氷獄纏 轟雷纏 大地纏 真空波 超音波 火炎砲 水圧砲 雷電砲 大地砲
うん、まじやばい。鬼やばい。付与の数が半端じゃない。とりあえず、主要なやつの説明をしてくか。
黒炎纒
黒き炎を纒。斬られた部分は燃え続け、腐敗する。
魔法切断
魔法を切る。切られた魔法は消滅する。威力、大きさに左右されない。
火属性化
武器に火属性を付与する。他の属性も同
時空間切断
時間を越えて切り裂く。また、空間を越えて切り裂く。
朧化
所有者と武器を幻と化し、相手から見えないようにする。発動する相手は任意で操作可能。
再生不可能化
切られた部分の再生を不可能にする。
永久不変
切れ味は永遠に変わらず、武器は永遠に壊れない。永遠に汚れず、永遠に傷がつかない。永遠に変わらない。
所有者固定
所有者を固定する。任意で変更可能。所有者以外が触れようとすれば無限の重さとなり、触ったものにダメージを与える。
スキル切断
斬られた者のスキルを無効化する。任意で解除と変更が可能。
獄炎纏
獄炎を纏、巨大化し威力を強化。剣の属性と同じだとさらに強化。他の纏(黒炎纒以外)と同。
真空波
空気を刃と化し切断する。
超音波
強烈な音波を発し敵の聴覚器官を破壊する。対象は任意で変更可能。
火炎砲
火炎を放射する。剣の属性と同じだと威力上昇、同じ属性の纒だと威力上昇。他の砲と同。
何だか似たのが多いが、それはどうでもいい。とりあえずこの剣が今の世界最強の剣だろう。それと黒炎纒が能力が違うのはイメージのせいだ。前にこの剣に付与した誰か(人間だとか何だかすら怪しい)がこういうイメージをしたのだろうな。
そして錬金術を使う。錬金術はこれのために手に入れたという感じだ。
黒龍刀にもっとかっこ良くなるようにイメージする。すると、名前の通りの黒龍が鍔に現れる。ちなみに金属は魔法を使いました。土魔法を錬金して付与してといろいろやって強力な金属にしてある。まぁ強力な付与をしてあるから関係ないけどね。
入学したら、のんびりと頑張ろう!ティナと仲良くなりたいな。
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