王道じゃなくて悪かったな

える

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学院生活 前学期編

6. 俺を巡る勘違い戦争が始まるなんてことはない

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 経過報告!

 食堂イベ→朔蘭ちゃんの一件→チョロインとのフラグ(不本意)→食堂出た(割愛)→生徒会室で尋問(イマココ)

 生徒会室に入ってすぐに役員による自己紹介が始まった。

 とりあえず顔と名前は始業式で覚えちゃったんだけど、こんな機会そうそう無いし皆にご紹介しようかね。


「生徒会長をしている、源 彩雅だ。学年はお前と一緒だな。」

「私は、副会長の進藤 朔蘭です。同じく二年生ですよ。」

「はーい、俺は響ちゃんもご存知!榊 奏多だよー!役職は会計ね!」

「せ、ど… ちか…しょき…」

「「はいはい!!生徒会庶務、館木ツインズここに参上!見分けっこしよ!!」」

「いや、しねえから。あと、俺先輩な?千藤はいいとして、双子。敬語を使え。け・い・ご。」

「「……えっ!?」」


 おいおい、俺が一年だと思ってたのか?やめてくれよ。

 俺はれっきとした転入生、高2の16歳だよ?


「どうやら名前と学年は覚えているようなので双子の紹介はもう良いですね?
 次は榊君の番ですよ。」

「うす、榊 響也。2年でーす。奏多は父方の従兄弟。まあ俺親に勘当されちゃったから、親戚として奏多に会うことは多分もう無いかな~。あ、ややこしいから俺のことは響也とか下の名前で呼んで良いよ。」

「え、響ちゃん勘当されちゃったの?!
 じゃ、じゃあ、ついに俺たち結婚できるね…!!い、今すぐ婚姻届用意するから!ま、まま、まっててぇえええ!!!」

「奏多… お前はバカか…」

「どういうことですか、き、響也くん!」

「ち、ちが!朔蘭ちゃん落ち着いて!その椅子置いて!!」


 朔蘭ちゃんって意外とヒステリックなんだな…

 今時椅子で攻撃とかするか??防御ならまだわからなくも無いけど…

 とりあえずしばらくは朔蘭ちゃんを怒らせないようにしよう。


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