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学院生活 前学期編
27. 帰寮
しおりを挟む結局あの後は水族館を楽しめる余裕が無くなったので、寮に帰ることにした。
今度はご機嫌とりも出来ないくらいに千藤が怒ってて、その上すげえ落ち込んでたから、今日は千藤が俺の部屋に泊まることになった。
男関係が底辺すぎた俺が悪いんだけど、今まで円滑に関係を続けてたから、環境の変化で修羅場が生まれるなんて思ってもなかった。
今までだったらとりあえずセックスに持ち込んでたんだけど、千藤の場合は多分そうじゃないんだと思う。
部屋についてからはテキトーに飯を作って、二人で食べた。
この状況で食堂なんか行ったら絶対生徒会の他メンツに捕まるし、余計に千藤の機嫌が悪くなるだろ。
こんだけ千藤のこと気遣って気にしてたら、俺が千藤のこと好きみたいだけど、絶対ないから。
千藤はまあ、ヤンデレちっくだがペットのワンコみたいなもんだろ。
んー、シュナウザーてきな?プードル的な?犬種はどうでもいいか。
「きょ、や…は、セフ…レ、、?たく…さ…ん、?」
「あー、ここに来るまではな。こっち来てからは外のやつ全員切ったし。曖昧にしてたのはナナだけだったんだよ。
なんつーか、関わりたくなさすぎて…?」
「そ…か。」
ご飯中の会話はそれで終わってしまった。この沈黙が気まずすぎる。
そのごポツポツと話したが会話が弾むということもなく、俺たちはさっさと風呂に入って寝ることにした。
もちろん何もしてないゾッ!
なんか、関係持っちゃったら後が大変になりそうだし、千藤には手を出さないのが一番だ。
俺の保身の為にも、そうしよう。うん、そうだ。それで行こう。
明日からまた学校だ。頑張れ俺。負けるな俺。
俺ならできる。俺ってすごい。そう、俺はすごいんだ。修羅場に負けるな俺。
翌日、これまた修羅場った俺であったとさ。
めでたくない、めでたくない。
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