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眠っている途中、暗闇の中に突如、選択肢が現れる。

選択肢は以下の通り。

『①目を覚ます』
『②妹に優しく起こされる』
『③妹のキスで起こされる』
『④母のキスで起こされる』
『⑤父のキスで起こされる』

以上の選択肢が暗闇に並んでいる。

これは夢に違いないと思う。さっき選択肢のあるギャルゲーをプレーしていたからこんな夢を見たのだろう。

さてと、どの選択肢を選ぼうか。

どうせ夢なのだから自分好みの選択肢を選ぼう。

僕は③を選ぶことにした。

唇に何かが触れる感覚を感じる。

目を覚ます。目の前に妹がいた。リアル妹の鮎川希美がいた。

僕には鮎川希美という1歳年下の妹がいる。

その妹が僕にキスをしているのだ。今もキスを続けている。

妹はキスをするような性格ではなかった。兄妹でキスするなど言語道断と思うような真面目な性格だった。その妹が僕にキスをしている。

やはりこれは夢のようだ。

「おはよう、お兄ちゃん」
妹は優しい表情で言った。

妹のこんな優しい表情を見るのは久しぶりだった。妹にお兄ちゃんと呼ばれるにも久しぶりだった。今の妹は僕を兄さんと呼ぶ。

「・・・」

「どうしたの?お兄ちゃん。夢でも見てるみたいな顔して」

「・・・夢だろ?これ?」

「まだ寝ぼけてるのね。仕方ないな。もう一度キスしてあげる」
妹は再びキスをしてきた。

妹の柔らかい唇の感触が伝わってくる。なんて背徳的な夢なんだと思う。

「どう?目覚めた?」

「・・・うん」
そう答えておいた。覚めてないと答えるともう一度キスをされる気がしたからだ。

夢の中とはいえ、これ以上妹にキスされるとカルマが溜まる気がして嫌だった。

「もう朝ごはんの用意できてるよ。だから早く着替えてね」

「うん」

「私が着替え手伝ってあげよっか?」

そこで再び選択肢が現れる。

選択肢が表示されているとき、世界の時間の流れが止まっている。目の前にいる妹は金縛りにあったみたいに瞬きもせずに静止している。

僕の体も金縛りにあったように動かない。

今の僕にできることはどの選択肢が良いか?と考えることと選択肢を選択するだけのようだ。

『①1人で着替える』
『②妹に着替えを手伝ってもらう』
『③妹の服を脱がせる』
『④妹のパンツだけを脱がせる』

なんかすごいエロい選択肢があるぞ。妹のパンツだけを脱がせるって。すごい背徳的で魅惑的な選択肢だ。思春期真っ盛りの男の子には非常に魅惑的な選択肢だ。その選択肢を選んでみたいと思う。思ってしまう。これはどうせ夢だ。夢なんだからエロいことをしても良い気がする。

というわけで僕は選択肢④を選ぶことにした。

再び世界が動き始める。

「お兄ちゃん、今、私のパンツを脱がせたいって思ったでしょ?」
妹は唐突に言った。

妹は制服を着ている。いつもよりもスカートを短く履いている。真面目な妹がこんなに短く履くところなど見たことがない。やはりこれは夢のようだ。

「そんなこと思ってないよ」

「ホントに思ってないの?」

「思ってないよ」

「そうなんだ。悲しいな。お兄ちゃんのために今日は頑張ってこんなスカート短く履いたのに」

「そうなのか?」

「そうよ。大好きなお兄ちゃんに喜んでもらうために頑張ったんだよ。恥ずかしいけど頑張ったんだよ。それなのに私のパンツなんて脱がしたくないと思ってるなんて悲しいよ」

妹は泣きそうな顔になる。目に涙が滲み始める。

「ああ、涙が出てきちゃった」

僕は狼狽する。夢の中とはいえ妹を泣かすのは嫌だった。

「冗談だよ。思ったよ。パンツを脱がしたいって思ったよ」

「ホント?」

「うん」

「じゃあ、私のパンツ脱がしてくれる?」

「脱がすよ。喜んで脱がさせていただきますよ」

「・・・嬉しい」妹が笑顔を浮かべる。「じゃあ、はい。パンツを脱がしてください」

妹はベットの上に立って、パンツを脱がされるのを待っている。

「いいのか?」

「もちろんだよ。お兄ちゃんにパンツを脱がされるなんて妹冥利に尽きることだもん。すごく嬉しいことだもん。だから遠慮しないで脱がして」

「・・・わかった」

夢の中とはいえ、妹のパンツを脱がすのには抵抗を感じる。でも目の前にいる妹は心からパンツを脱がされることを望んでいるように見える。そんな妹の気持ちを踏みにじることはできないと思った。

僕は妹のスカートの中に両手を入れ、パンツの端を掴む。そしてパンツを下ろし始める。その間、何度も妹の純白パンツが見えた。なるべく見ないように努めたのだが、どうしても見えてしまう。

パンツを脱がすとき、妹の秘密の花園が見えそうになる。その瞬間目を閉じる。夢の中とはいえ、妹の秘密の花園を見るのはあまりに背徳的過ぎる。

目を閉じたおかげで秘密の花園を見えなかった。

ほっとする。

同時にがっかりする。それに気づいた僕は僕の中には妹の秘密の花園を見たい願望があるのかと思って自己嫌悪を感じた。これだからモテない男は嫌なのだ。

パンツを脱がし終えた。僕の手には妹のパンツが握られている。

「ありがとう。お兄ちゃん。私のパンツを脱がしてくれて」

「うん」

「ああ、スカートの中が涼しいよ。すごく無防備な感じがするよ」

「だろうね」

「お兄ちゃん、妹をこんな無防備な状態で学校に行かせたりしないよね。優しいお兄ちゃんはそんなことしないよね」

「僕に何をしてほしいんだ?」

「パンツを履かせて」

「・・・」

「嫌?」
妹は悲しげな顔をする。

ううっ。妹にこんな顔されたら嫌だなんて言えない。

「嫌じゃないよ」

「ホント?」

「ホントだよ」

「嬉しい。じゃあ、履かせて」

「うん」

ベットの上に立っている妹にパンツを履かせる。

妹が右足を上げる。その足をパンツの穴に入れる。次は左足を上げる。その足をパンツの穴に入れる。これであとはパンツ上げるだけだ。

僕はパンツを上げていく。妹の両足をパンツが上っていく。

妹の秘密の花園に近づいてきた。僕は再び目を閉じて、秘密の花園が見えないようにする。パンツが秘密の花園を覆う。

「ありがとう。お兄ちゃん」

「どういたしまして」

「お兄ちゃんってパンツ履かせるの上手だね。もちろん脱がせるのも。どうして上手なのかな?彼女にしてあげてるからかな?」

「彼女なんていないよ」

「そうなの?」

「うん」

「お兄ちゃん、カッコイイからモテそうなんだけどな」

「僕がカッコイイ?」

「カッコイイよ」

「ホントに?」

「ホントだよ。ホントにカッコイイと思ってるからキスしたり、パンツを脱がしたり、履かしたりしてるんだよ。カッコ悪かったらそんなことさせないよ」

「僕が・・・カッコイイ」

「うん。カッコイイ。だから心配なの。お兄ちゃんに彼女ができたらどうしようって。私のことなんか相手にしてくれなくなっちゃうんじゃないかって」

「そんなことしないよ」

「ホント?彼女ができてもキスしたり、パンツを脱がしたり、履かしたりしてくれる?」

「もちろんだよ」

「嬉しい。ありがとう。お兄ちゃん」

妹は僕に抱きついてきた。

昔の妹はこんなふうに僕に甘えていたっけ・・・懐かしさを感じる。

ああっ、これが夢でなければいいのに。
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