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正式雇用されました
悪役令嬢の専属になる決意
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「頼むわよぉ。」
昨日は本当に無かったベイリー家。
祈る様な気持ちで角を曲がった。
「あっ・・た。」
ホッとした気持ちで思わず大きな安堵の溜息が出た。
やっぱり1人じゃないとダメなのね。
それは良く解ったわ。
グレースちゃん、貴女を幸せにするわ。次いでに私もイケメンを捕まえるからねー。
「ただいま帰りました。」
ベイリー家の玄関を開けるとメイドさんがお帰りと言ってくれる。
もうすっかりこの家の住人だ。
「お帰りなさい!アリスねーさん!」
グレースちゃんが声を聞き付けてお出迎え。
「ただいま。グレースちゃん。」
すっかり可愛い妹。
帰って来て良かったと思える。
「ねぇ。アリスねーさん。ちょっと部屋に来て。」
グレースちゃんがお願いと可愛く強請る。
「勿論、良いわよ。どうしたの?」
グレースちゃんの部屋に入るとちょっと深刻そうな顔になった。
「ねーさん。昨日、アンディーの誕生日パーティーの招待状が来ました。」
そう言って手紙を出して来た。
「あら。彼、誕生日なのね。どうしたの?顔が強ばっているけど?」
グレースちゃんは俯き加減で
「ジュリエットも招待されてるって・・。アンディーの家の仲良しのメイドさんから電話がこっそりかかってきた。」
そう言って益々落ち込んだ表情。
ローラン家にはスパイの如く報告をくれるメイドさんが居るらしい。
「そうなのね。ジュリエットも呼ばれたのか。」
事態は思ったより深刻かもしれない。
断罪裁判が起こるとゲームではもうラブラブエンディングまっしぐらっぽい。
その裁判が回避されたけれどアンディー君の気持ちはジュリエットに傾いている。
1度は復縁を迫られたみたいだけど。
その後のグレースちゃんの言動が問題あったのねー。
アンディー君は恋がしたい。そのアンディー君はジュリエットに対して多分かなりの恋心を抱きつつある。
勝算は・・・どのくらいあるかしら。
それには私の力だけではどうにもならない。
「グレースちゃん。本気でどうしたい?ジュリエットに渡しちゃうの?」
俯くグレースちゃんの顔を無理矢理上げさせた。
「別れたく無い・・。」
目にはウルっと涙が浮かんで来ていた。
「それは本当に好きだから?それともジュリエットに取られたく無いから?良く考えなさい。」
少し厳しいかもしれないけど。
「私。親が決めた婚約だったけど。ずっと一緒に居るうちに好きになっていたの。」
そう言ったグレースちゃんのウルウルの目から涙が落ちた。
「その好きは・・お母さんやお父さんを好きとか私が好きとかとは違う?」
グレースちゃんはうん。と頷いた。
「一緒に居るとドキドキするの。そして誰にも渡したくなくなる。女の子と話すのも嫌だし。」
「そうね。それは本当に好きなんだね。」
執着心も少しあるかもしれないけれど。
現状、グレースちゃんはアンディー君が好きね。
本当に私もお節介な性分よねぇ。
さて、それならば。本気で戦うしかないわよね。
「大丈夫よ。グレースちゃんの気持ちは通じる。私も全力出すわ。」
そっとグレースちゃんの手を取った。
「誕生日はいつ?」
「3週間後。」
良し。計画を立てないと。
「グレースちゃん。本当はねありのままの貴女を好きになってくれる人と付き合うのが1番幸せなのよ?それは頭に入れて置いてね。」
グレースちゃんは解った様な解らない様な表情だ。
「要は顔だけじゃアンディー君を振り向かせるのは無理って事よ。態度や言葉とか。思った事を言えないし我慢もして貰うわ。」
今度はうんうんと頷かれた。
「結局ね?自分が辛い恋はしちゃダメなの。だから我慢出来ないなら止めましょう。それは約束。」
「なるべく約束する。」
なるべくじゃストレス溜めるだけなんだけど。
取り敢えずやってみますか!
「グレースちゃん。月曜日から実践よ。」
やれるかやれないかは貴女次第。
「頑張ってみる。」
大きく頷く彼女も私と同じ決意した顔をしていた。
まあ、無理難題では無いんだけど。
御令嬢には大変かもしれないわねぇ。
昨日は本当に無かったベイリー家。
祈る様な気持ちで角を曲がった。
「あっ・・た。」
ホッとした気持ちで思わず大きな安堵の溜息が出た。
やっぱり1人じゃないとダメなのね。
それは良く解ったわ。
グレースちゃん、貴女を幸せにするわ。次いでに私もイケメンを捕まえるからねー。
「ただいま帰りました。」
ベイリー家の玄関を開けるとメイドさんがお帰りと言ってくれる。
もうすっかりこの家の住人だ。
「お帰りなさい!アリスねーさん!」
グレースちゃんが声を聞き付けてお出迎え。
「ただいま。グレースちゃん。」
すっかり可愛い妹。
帰って来て良かったと思える。
「ねぇ。アリスねーさん。ちょっと部屋に来て。」
グレースちゃんがお願いと可愛く強請る。
「勿論、良いわよ。どうしたの?」
グレースちゃんの部屋に入るとちょっと深刻そうな顔になった。
「ねーさん。昨日、アンディーの誕生日パーティーの招待状が来ました。」
そう言って手紙を出して来た。
「あら。彼、誕生日なのね。どうしたの?顔が強ばっているけど?」
グレースちゃんは俯き加減で
「ジュリエットも招待されてるって・・。アンディーの家の仲良しのメイドさんから電話がこっそりかかってきた。」
そう言って益々落ち込んだ表情。
ローラン家にはスパイの如く報告をくれるメイドさんが居るらしい。
「そうなのね。ジュリエットも呼ばれたのか。」
事態は思ったより深刻かもしれない。
断罪裁判が起こるとゲームではもうラブラブエンディングまっしぐらっぽい。
その裁判が回避されたけれどアンディー君の気持ちはジュリエットに傾いている。
1度は復縁を迫られたみたいだけど。
その後のグレースちゃんの言動が問題あったのねー。
アンディー君は恋がしたい。そのアンディー君はジュリエットに対して多分かなりの恋心を抱きつつある。
勝算は・・・どのくらいあるかしら。
それには私の力だけではどうにもならない。
「グレースちゃん。本気でどうしたい?ジュリエットに渡しちゃうの?」
俯くグレースちゃんの顔を無理矢理上げさせた。
「別れたく無い・・。」
目にはウルっと涙が浮かんで来ていた。
「それは本当に好きだから?それともジュリエットに取られたく無いから?良く考えなさい。」
少し厳しいかもしれないけど。
「私。親が決めた婚約だったけど。ずっと一緒に居るうちに好きになっていたの。」
そう言ったグレースちゃんのウルウルの目から涙が落ちた。
「その好きは・・お母さんやお父さんを好きとか私が好きとかとは違う?」
グレースちゃんはうん。と頷いた。
「一緒に居るとドキドキするの。そして誰にも渡したくなくなる。女の子と話すのも嫌だし。」
「そうね。それは本当に好きなんだね。」
執着心も少しあるかもしれないけれど。
現状、グレースちゃんはアンディー君が好きね。
本当に私もお節介な性分よねぇ。
さて、それならば。本気で戦うしかないわよね。
「大丈夫よ。グレースちゃんの気持ちは通じる。私も全力出すわ。」
そっとグレースちゃんの手を取った。
「誕生日はいつ?」
「3週間後。」
良し。計画を立てないと。
「グレースちゃん。本当はねありのままの貴女を好きになってくれる人と付き合うのが1番幸せなのよ?それは頭に入れて置いてね。」
グレースちゃんは解った様な解らない様な表情だ。
「要は顔だけじゃアンディー君を振り向かせるのは無理って事よ。態度や言葉とか。思った事を言えないし我慢もして貰うわ。」
今度はうんうんと頷かれた。
「結局ね?自分が辛い恋はしちゃダメなの。だから我慢出来ないなら止めましょう。それは約束。」
「なるべく約束する。」
なるべくじゃストレス溜めるだけなんだけど。
取り敢えずやってみますか!
「グレースちゃん。月曜日から実践よ。」
やれるかやれないかは貴女次第。
「頑張ってみる。」
大きく頷く彼女も私と同じ決意した顔をしていた。
まあ、無理難題では無いんだけど。
御令嬢には大変かもしれないわねぇ。
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