悪役令嬢の専属メイクさんになったアリスねーさんの話

美浪

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卒業式そしてホワイトデー

卒業式そしてホワイトデーなのよ!

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あの怒涛の1日から数日。

今日は卒業式当日。
「ねーさーん。どうなると思う?」
グレースちゃんの髪を巻き巻き中。
心配そうにグレースちゃんは鏡の中の私の顔を見た。
「大丈夫よ!みんな何だかんだで仲直りしたんでしょ?」
「そうなんだけど。やっぱりちょっと不安。」

気持ちは解る。相手はジュリエットだもんね。
大人の打算的な目で見たら此処でジュリエットを選ぶと言う事がハイリスクだと思うんだけれども。
愛だの恋だのって言っちゃえる時期ってのは何をするか分かったもんじゃない。

私もそう言うの体験してみたかったなあ。
「ちょっと!ねーさん!聞いてる?」
グレースちゃんに怒られた。

「ごめんなさい。私は大丈夫だと思うわ。ほら!どの彼もそこまでジュリエットと親密じゃないと思うのよね!」

これが恋愛シュミレーションゲームの世界なら。きっとバッドエンドだ。
誰とも恋モードじゃないもの。

私の余計な邪魔のお陰で?グレースちゃんは退学にならずアンディ君との仲も良くなった。
1番狙いを外したジュリエットはその後イマイチ上手く行っていない。

「さあ、出来たわお嬢様!!」
今日はゆるふわ巻き髪ハーフアップヘア。
男ウケ抜群よー。
「いつもありがとう。ねえ。卒業してもこの家に居てくれる?」
グレースちゃんは照れた様に鏡越しに微笑んだ。
「勿論よ!雇ってちょうだい!」
他に行くところないし。

「あっ!でも!王子と結婚する事になったら?ねーさん気にせずに嫁いでね!!」
「いやいや。有り得ないわよ。」
全く何を言っているんだか。

と、思ったが今日は卒業式・・・イコール?ホワイトデー!!!!!

わー。今日の夕方、ルーカス王子と会わなきゃいけないんだ。約束していた。
全く最近の騒動で忘れていたわぁ。

グレースちゃんの晴れの卒業式なのに急に自分のテンションが下がってしまった。

会いたくないわぁ。

振られに行くのよ・・・。

とりあえず卒業式に出席しないと。ジュリエットの事も知りたいし。

足取り重く自室に着替えに行った。   


          ・・・・・・・・・・・・

アリスねーさんやお父様、お母様は見てるかしら?
卒業生入場とアナウンスが入り大聖堂内をゆっくりと歩いて席に着く。

「只今より卒業証書授与式を開催致します。」

我が校は学院内の大聖堂で行われる。
ここは入学式、卒業式、後はクリスマスミサにしか利用されない。
街の教会にも引けを取らない荘厳で美しい。

私が卒業かあ。
3年間あっという間だったわ。

途中で退学になりそうになったけれど!!
本当に突然の出会いだったアリスねーさん。出会えて良かった。

アンディーとも婚約者らしくなれた。
全部、アリスねーさんのお陰だ。

そんな事を思いながら卒業式を無事終えた。


教室で最後のホームルーム。

先生は思い出を語りながら先に泣き出した。
そんな先生を見てたら自然と涙が・・・。もう本当に本当に最後なんだ。

楽しかった。

良い学園生活でした!


そしてホームルームも終わり解散となった。

此処からは・・お友達と写真撮ったり。しかし1番のイベントはホワイトデーなのよね。

毎年、卒業式恒例ホワイトデー。

今日は女子も男子もソワソワしている。特に私達卒業生は今日を逃すと告白のチャンスが無くなる。

先月のバレンタインで本気の告白した女子は返事待ち。

告白をされなかった男子はと言うとプレゼントにキャンディを用意して今日は告白側に回るのだ。


さて、問題はジュリエットがどうなるかである。

何人にチョコレートを渡したのか解らないけれど。
皆からOK貰える可能性とか?
ダブルブッキングとか考えていないのかしら?

浅はかよね。

最近・・アリスねーさんに思考が似てきた気がする。


「グレース!」
アンディーの声がして振り返った。
ちょっとハニカミながら私を手招きする。
ホワイトデーのお返し!

ジュリエットの事は凄く凄く気になるけれど。

アリスねーさんが見ててくれるわよね?

そう期待してアンディーの元へ駆け寄った。
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