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第6章:贄(にえ)の巫女と、勇者の決断
大司祭(ハイ・プリースト)
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6-3
「セレニティ、これからは俺たちと一緒に来ないか?」
「えっ……? でも、私は……」
「宿がないなら、作ればいい」
俺は野営地で、勇者魔法『クリエイト・ハウス』を発動させた。
地面から木材が組み上がり、数秒後には立派なログハウスが出現した。
「こ、こんな魔法まで……。あなたは、一体……」
「ただの通りすがりの勇者さ。……どうかな? 私で良ければ、お供させてください」
俺は操作パネルを開き、セレニティをパーティに招待した。
【システム通知:パーティメンバー『セレニティ』が加入しました】
【勇者の加護により、メンバーの状態異常『男の力』を上書きします】
その瞬間、セレニティの身体から黒い靄のようなものが晴れ、神々しい金色のオーラが立ち昇った。
「あ……ああ……神よ……」
セレニティが自分の手を見つめる。
彼女のステータスには『見習い神官』ではなく、『大司祭(ハイ・プリースト)』、そして隠し職業である『賢者』の文字が刻まれていた。
封じられていた『ハイ・ヒール』や『ホーリー・ライト』といった上級聖魔法が解放されたのだ。
「すごい魔力……。これなら、どんな怪我も治せそうです」
「それがセレニティの本当の力だよ。さて、それじゃあ歓迎の儀式といこうか」
「儀式……ですか?」
セレニティが身構える。
俺は『無限収納』から、最高級のミスリル繊維で織られた白の神官服を取り出した。
「エリア、リリス、頼んだぞ」
「はい! セレニティちゃん、こっちよ。お風呂に入りましょう」
「お風呂最高だよ! シャンプーっていうのがあってね!」
「え、お風呂!? シャンプー??」
ログハウスの浴室で、エリアとリリスによる「徹底的な磨き上げ」が行われた。
薄汚れた囚人服のような神官服を脱ぎ捨て、シンジ特製のシャンプーで洗われたセレニティの髪は、くすみを落とし、燃えるような赤みを含んだ美しいストロベリーブロンドへと変わった。
肌の汚れが落ちると、そこには聖女と呼ぶにふさわしい、慈愛に満ちた美貌が現れた。
風呂上がりのセレニティが、新しい純白の神官服に袖を通し、リビングに戻ってくる。
その姿は、後光が差しているかのように美しく、神々しかった。
「どう……でしょうか? 似合いますか?」
頬を染めて恥じらうセレニティに、俺と、そしてエリアとリリスも大きく頷いた。
「ああ、最高に綺麗だ」
俺はセレニティの赤いブロンドヘアーを、こて(生活魔法で熱した金属棒)を使って丁寧に巻き、華やかな『カールアップ』の髪型にしてやった。仕上げに、ミスリルの王冠型カチューシャをつける。これは回復能力とMP回復速度を格段に上昇させる優れものだ。
その姿は、どこかの国の高貴な姫君か、あるいは女神の生まれ変わりのようだった。
「ずーるーいー! シンジ、私もやって!」
「私も! 私もリボン変えたい!」
エリアとリリスが騒ぎ出す。
俺は苦笑しながら、エリアは気品あるシニヨンに、リリスはよりふわふわにした赤いリボンのツインテールにしてやった。
夜更けのログハウスで、三人の美女が互いの髪型や服を褒め合い、笑い合っている。
この世界で、女性が自分の容姿を楽しみ、心から笑っている場所は、もしかしたらここだけかもしれない。
こうして、俺のパーティには、最強の矛である剣の乙女、広範囲殲滅の魔導の少女、そして鉄壁の守りとなる聖女が揃った。
だが、これはまだ始まりに過ぎない。
女性たちを縛る『男の力』というふざけた名前の呪い。そして、それを黙認し、利用する世界のシステム。
偶然集まった俺たちが、その謎の深淵に触れる戦いは、ここからが本番なのだ。
「セレニティ、これからは俺たちと一緒に来ないか?」
「えっ……? でも、私は……」
「宿がないなら、作ればいい」
俺は野営地で、勇者魔法『クリエイト・ハウス』を発動させた。
地面から木材が組み上がり、数秒後には立派なログハウスが出現した。
「こ、こんな魔法まで……。あなたは、一体……」
「ただの通りすがりの勇者さ。……どうかな? 私で良ければ、お供させてください」
俺は操作パネルを開き、セレニティをパーティに招待した。
【システム通知:パーティメンバー『セレニティ』が加入しました】
【勇者の加護により、メンバーの状態異常『男の力』を上書きします】
その瞬間、セレニティの身体から黒い靄のようなものが晴れ、神々しい金色のオーラが立ち昇った。
「あ……ああ……神よ……」
セレニティが自分の手を見つめる。
彼女のステータスには『見習い神官』ではなく、『大司祭(ハイ・プリースト)』、そして隠し職業である『賢者』の文字が刻まれていた。
封じられていた『ハイ・ヒール』や『ホーリー・ライト』といった上級聖魔法が解放されたのだ。
「すごい魔力……。これなら、どんな怪我も治せそうです」
「それがセレニティの本当の力だよ。さて、それじゃあ歓迎の儀式といこうか」
「儀式……ですか?」
セレニティが身構える。
俺は『無限収納』から、最高級のミスリル繊維で織られた白の神官服を取り出した。
「エリア、リリス、頼んだぞ」
「はい! セレニティちゃん、こっちよ。お風呂に入りましょう」
「お風呂最高だよ! シャンプーっていうのがあってね!」
「え、お風呂!? シャンプー??」
ログハウスの浴室で、エリアとリリスによる「徹底的な磨き上げ」が行われた。
薄汚れた囚人服のような神官服を脱ぎ捨て、シンジ特製のシャンプーで洗われたセレニティの髪は、くすみを落とし、燃えるような赤みを含んだ美しいストロベリーブロンドへと変わった。
肌の汚れが落ちると、そこには聖女と呼ぶにふさわしい、慈愛に満ちた美貌が現れた。
風呂上がりのセレニティが、新しい純白の神官服に袖を通し、リビングに戻ってくる。
その姿は、後光が差しているかのように美しく、神々しかった。
「どう……でしょうか? 似合いますか?」
頬を染めて恥じらうセレニティに、俺と、そしてエリアとリリスも大きく頷いた。
「ああ、最高に綺麗だ」
俺はセレニティの赤いブロンドヘアーを、こて(生活魔法で熱した金属棒)を使って丁寧に巻き、華やかな『カールアップ』の髪型にしてやった。仕上げに、ミスリルの王冠型カチューシャをつける。これは回復能力とMP回復速度を格段に上昇させる優れものだ。
その姿は、どこかの国の高貴な姫君か、あるいは女神の生まれ変わりのようだった。
「ずーるーいー! シンジ、私もやって!」
「私も! 私もリボン変えたい!」
エリアとリリスが騒ぎ出す。
俺は苦笑しながら、エリアは気品あるシニヨンに、リリスはよりふわふわにした赤いリボンのツインテールにしてやった。
夜更けのログハウスで、三人の美女が互いの髪型や服を褒め合い、笑い合っている。
この世界で、女性が自分の容姿を楽しみ、心から笑っている場所は、もしかしたらここだけかもしれない。
こうして、俺のパーティには、最強の矛である剣の乙女、広範囲殲滅の魔導の少女、そして鉄壁の守りとなる聖女が揃った。
だが、これはまだ始まりに過ぎない。
女性たちを縛る『男の力』というふざけた名前の呪い。そして、それを黙認し、利用する世界のシステム。
偶然集まった俺たちが、その謎の深淵に触れる戦いは、ここからが本番なのだ。
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