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白銀の美少女
しおりを挟む冒険者ギルドにはランクがある事は度々触れてきた。その中でももっとも希少であり、最強であり、最高のランクが白銀(プラチナ)である。白銀の冒険者はその地位から特別視される事も多い。冒険者ギルドに入ってくるだけで注目を浴びる事がある。
リーシャ・アークブレイド。
彼女もまた白銀(プラチナ)クラスの冒険者である。職業は戦士でもあり、魔法使いでもある。言わば魔法剣士と呼ばれるような良いとこ取りの職業(ジョブ)だった。魔法剣士系職業の最上位職であるルーンナイトに若干16歳で就いている天才である。
見た目も美しい。整った顔立ちに氷雪のような白い肌。着飾ればどこかのお姫様だと言われても疑うものはいないであろう。軽量とはいえ鎧を着ている事から身体つきまでは脱がしてみなければわからない。だが、それなりに凹凸のありそうな身体と推察できた。
それは脱がしてみてからのお楽しみだろう。
しかし、その実力は本物なので侮ってはならない。ルーン魔術を得意とし、自身の武器もルーン魔術が刻印された特殊な双剣を使っている。
両方に異なる効果がある為、戦闘となると実にやっかいな事となるだろう。
いちいち、戦闘の度に見知らぬ女を襲っていては効率が良くない。どうせなら専用の性奴隷が欲しいと俺は思っていた。
だが、単なる性奴隷では不十分だ。どうせなら戦闘でも十分に役立つ女がいいと思っていた。これからの計画で武力は絶対に必要だった。俺の力だけでは絶対に行き詰まる事があるだろう。その計画の為にも是が非でも彼女を手に入れたかった。
「なんだ? 私の顔に何か付いているか?」
気配に聡いのだろう。彼女は俺に向かってそう言ってきた。特別に視線から嫌らしいものを感じたに違いない。物色するような視線を。
「……別に」
俺は言う。
「ふん」
彼女は顔を逸らしつつ、どこかへ向かっていった。
なかなか良いではないか、俺はそう思う。ああも跳ね返った芯の強い女が俺に屈服するのは中々に気分が良いであろう。
そう思っていた。とはいえ簡単ではない。物事には順序が必要だ。将を得るにはまず馬からと言うではないか。
まず手順を踏まなければならない。
強制の首輪というレアアイテムがある。まずはそれを手に入れなければならない。
だが、難度の高いクエストに出なければならない。ランクA相当のクエストだ。
俺一人でもクリアは困難であろう。
そう考えていた時の事だった。
「あの」
一人の少女が声をかけてきた。
魔術師風の少女だ。魔術師の上位職ウォーロックについている。
「戦士(ウォーリアー)の方ですよね」
「ああ。そうだが」
「良かった。クエストの帯同をお願いしたいんですけど。よろしいですか?」
「ああ。いいだろう。ここではなんだ。場所を移さないか。詳しく話を聞きたい」
「はい」
俺達二人は酒場に移動していった。
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