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遺跡に響く悲痛な叫び
しおりを挟む俺はシオンの服を引き裂く。形の良い、小ぶりな乳房が姿を現す。
「ち、ちくしょう! このっ! このっ!」
蹴ったり暴れたりと必死の抵抗を試みる。男と女以上の力の差がある為無駄である。大人と赤子程度の差だ。
瞬く間に剥かれる。
「あっ、ああ」
人形相手にするみたいに、無理矢理股を開かせた。開けっぴろげになる。
恥ずかしげもなく、シオンは秘処を晒していた。
「は、放せ! 変態野郎!」
「良い眺めだな」
俺は舌なめずりをする。当然シオンの言葉になど聞く耳を持たない。
「お手つきだろうから、使い込まれてはいるだろうがな」
俺はペニスを取り出す。勃起したペニスは既に準備が完了していた。
「や、やめろ! やだ! レノン! レノン!」
騒いで恋人の名を呼ぶ。
「無駄だ」
お手つきではあるが、流石に冒険中という事もあり避妊はしていたのだろう。当然のように妊娠をしていたらクエストには出られない。彼女は貴重な戦力でもある。
この冒険が終わり、引退をしたら遠慮なく子作りでもしていたのかもしれない。
「……恐らくは妊娠はしていないだろうから。俺の種で孕んでしまうかもしれんな」
「ふ、ふざけんなっ! や、やだっ!」
「どんな職業(ジョブ)についていようがこうなってしまえば女はただの女だ」
無論、格闘家(モンク)系のジョブについてでもいれば多少は抗えるかもしれないが。大抵の職業(ジョブ)では無理だろう。
「い、いやだぁ! いやだよ。レノン!」
馬鹿め。お前の愛する恋人は眠っているよ。恋人以外のモノを飲み込む事にやはりシオンは激しい嫌悪感を抱いているようだ。涙を流している。しかしそれは同時に、俺に犯される事をどうしようもない事であり、受け止めている風にも捉えられる。
「うっ、いくぞ」
メリメリと肉を裂いていく。俺の肉棒が挿入されている。
やはり熟れているな。これはこれで処女とは違う味があるように感じた。スムーズに進むというのも悪くない。
「い、いやっ、ああっ」
シオンもまた肉棒が侵攻していくのを感じ取っているのだろう。表情が絶望に染まっていく。
「動くぞ」
俺は腰を振り始める。
「はっ、はあっ、やっ、いやあっ」
シオンは喘ぎ始める。
「恋人のチンポでもないのに旨そうに飲み込みやがって」
「ふ、ふざけんなっ! 誰が好き好んで!」
「行くぞ! たっぷりと射精してやる!」
「や、やめろ! 中に、中に出すな!」
俺は腰を大きく打ち付ける。最奥部にペニスの尖端を叩きつけるように。子宮によく行き届くようにだ。
「うっ、ううっ!」
俺は堰き止めていたモノを吐き出す。白い液体を放つ。
「いっ、いやだぁ。いやあああああああああああああああああああああああああ!」
遺跡にシオンの断末魔が響いた。
俺はペニスを引き抜く。どろりと濃い精液が秘処からこぼれ落ちた。
「大量に射精(だ)したからな。きっと妊娠してしまっただろうな。まあよい。仲の良い恋人と育ててくれたまえ」
俺は言い放ち、身なりを整える。
さてと。
俺はシオンから忘却のリングを奪い取り、装着する。
「忘却のリングよ。この二人から俺に関する記憶の一切を消せ」
そう命じた。リングは光を放つ。効果が発動したようだ。
それからの事だった。俺は王国に戻った。それから何ヶ月か経過した時の事である。そして市街地での事である。俺は人通りの中からレノンとシオンの姿を見た。あれから二人は冒険者を引退し、慎ましく暮らしているのだろう。市民と同じような普通の服が二人にはよく似合っていた。二人は俺のことを忘れているのだろう。当然と言えば当然、意識すらされていなかった。ひとつだけ大きな変化があった。シオンの腹が膨れていたのである。
彼女は妊娠をしたと見て間違いではない。
もしかしたらシオンの子はレノンの子ではないかもしれない。しかし、そんな事はシオンは気にもかけていなかった。レノンの子供であると全く疑う様子もなく信じていた。
これから何年かして、もしかしたら全く似ていない子供にレノンは違和感を覚えるかもしれない。妻であるシオンの浮気を疑うかもしれない。そしてそれが理由で二人は離婚する事になるかもしれない。
だが、全てはかもしれないだ。
そして何より二人は俺の事を覚えていない。もはや俺にとっても二人はどうでもいい存在だ。
だから俺はその後二人がどうなろうと、全く興味も関心も示さなかった。
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