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第8話 オーク退治へ
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俺達は再び、冒険者ギルドへ戻った。
「受付嬢さん。彼女とパーティー登録をお願いします」
「は、はい。パーティー登録ですね。わかりました。でしたらこの用紙に記入の程お願いします」
俺はカウンターで用紙の記入をして、受付嬢に渡した。
これでセラがパーティーのメンバーになったと言うわけだ。
「提出ありがとうございます。これで問題なく、セラさんはパーティーメンバーとなりました」
一応は、俺がパーティーリーダーであり、セラはパーティーメンバーという事になる。
「受付嬢さん。それに続いてクエストの受注をしたいんです」
「クエストの受注ですね。どのクエストを受注されますか?」
「Eランクへの昇格クエストをお願いします」
「Eランクへの昇格クエストですね……わかりました」
前回は難色を示されたが、今回はセラがパーティーメンバーに加わっている事で、特別何も言われなかった。セラをパーティーに加えて、ソロプレイではなくなった事のメリットの一つでもある。
「Eランクへの昇格クエストを説明します。端的に概要を説明すると、『オーク退治』のクエストになります」
「「オーク退治?」」
オーク。豚のような見た目をした、亜人のモンスターだ。知能はそれ程高くない。魔法などの攻撃を使ってくる事は余りない。だが、知能が高くないとは言っても、人間の盗賊程度のずる賢さや陰湿さは持っている。決して侮れない相手だった。
それにオークはその巨大な身体から、当然のように高いHPと防御力、それから攻撃力を持っていたのだ。
集団で襲い掛かられると、高いレベルの冒険者パーティーでも苦戦する事だってありうる。ただの雑魚モンスターとは言い切れない、厄介なモンスターであった。
「ええ……このエルーナ(冒険者ギルドがある国)から南西に行ったところにエマという村があるんです。その村の若い娘達が度々行方不明になるので、若い男の人達で自警団を発足し、周囲を捜索していたそうです。すると、その自警団の人達も姿が見えなくなってしまいました」
なんだかホラーのようだった。
「何とか、一人の若者が逃げ帰った事で事態が発覚したのです。その自警団はオークに襲われたのです。そして行方不明になった少女達はオークにより連れ去られたのでしょう」
「だったら、オークを倒して村を救うのがこの昇格クエストの内容なんですね?」
「いえ、流石にEランクへの昇格クエストでそこまでは望んでいません。オークの巣を攻略するのはもっと高いランクの冒険者達の務めです。あなた達はオークを5体程討伐して欲しい。それがEランク昇格への条件です」
「わかりました。村まで行って『オークを5体』討伐してくればいいんですね?」
「ええ、その通りです。討伐の暁には、Eランクへの昇格と、報酬として金貨5枚が支払われます」
金貨5枚。オーク一体につき、金貨1枚という計算であろう。
ちなみに、銅貨10枚で銀貨1枚。銀貨10枚で金貨1枚の価値がある。
こうして俺達はEランクへの昇格クエストを受注した。オークによる被害に合っている、エマという村まで向かう事にしたのだ。
だが、それより前に俺達は装備を整える事にした。俺達、といっても俺だけである。いつまでも初期装備のままでは問題だった。それに彼女は魔導士だ。回復ができる白魔導士ではない。道具屋でポーションを買う必要があるだろう。
昇格クエストの下準備として、ひとまず俺達は装備屋と道具屋に寄る事にしたのだ。
「受付嬢さん。彼女とパーティー登録をお願いします」
「は、はい。パーティー登録ですね。わかりました。でしたらこの用紙に記入の程お願いします」
俺はカウンターで用紙の記入をして、受付嬢に渡した。
これでセラがパーティーのメンバーになったと言うわけだ。
「提出ありがとうございます。これで問題なく、セラさんはパーティーメンバーとなりました」
一応は、俺がパーティーリーダーであり、セラはパーティーメンバーという事になる。
「受付嬢さん。それに続いてクエストの受注をしたいんです」
「クエストの受注ですね。どのクエストを受注されますか?」
「Eランクへの昇格クエストをお願いします」
「Eランクへの昇格クエストですね……わかりました」
前回は難色を示されたが、今回はセラがパーティーメンバーに加わっている事で、特別何も言われなかった。セラをパーティーに加えて、ソロプレイではなくなった事のメリットの一つでもある。
「Eランクへの昇格クエストを説明します。端的に概要を説明すると、『オーク退治』のクエストになります」
「「オーク退治?」」
オーク。豚のような見た目をした、亜人のモンスターだ。知能はそれ程高くない。魔法などの攻撃を使ってくる事は余りない。だが、知能が高くないとは言っても、人間の盗賊程度のずる賢さや陰湿さは持っている。決して侮れない相手だった。
それにオークはその巨大な身体から、当然のように高いHPと防御力、それから攻撃力を持っていたのだ。
集団で襲い掛かられると、高いレベルの冒険者パーティーでも苦戦する事だってありうる。ただの雑魚モンスターとは言い切れない、厄介なモンスターであった。
「ええ……このエルーナ(冒険者ギルドがある国)から南西に行ったところにエマという村があるんです。その村の若い娘達が度々行方不明になるので、若い男の人達で自警団を発足し、周囲を捜索していたそうです。すると、その自警団の人達も姿が見えなくなってしまいました」
なんだかホラーのようだった。
「何とか、一人の若者が逃げ帰った事で事態が発覚したのです。その自警団はオークに襲われたのです。そして行方不明になった少女達はオークにより連れ去られたのでしょう」
「だったら、オークを倒して村を救うのがこの昇格クエストの内容なんですね?」
「いえ、流石にEランクへの昇格クエストでそこまでは望んでいません。オークの巣を攻略するのはもっと高いランクの冒険者達の務めです。あなた達はオークを5体程討伐して欲しい。それがEランク昇格への条件です」
「わかりました。村まで行って『オークを5体』討伐してくればいいんですね?」
「ええ、その通りです。討伐の暁には、Eランクへの昇格と、報酬として金貨5枚が支払われます」
金貨5枚。オーク一体につき、金貨1枚という計算であろう。
ちなみに、銅貨10枚で銀貨1枚。銀貨10枚で金貨1枚の価値がある。
こうして俺達はEランクへの昇格クエストを受注した。オークによる被害に合っている、エマという村まで向かう事にしたのだ。
だが、それより前に俺達は装備を整える事にした。俺達、といっても俺だけである。いつまでも初期装備のままでは問題だった。それに彼女は魔導士だ。回復ができる白魔導士ではない。道具屋でポーションを買う必要があるだろう。
昇格クエストの下準備として、ひとまず俺達は装備屋と道具屋に寄る事にしたのだ。
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