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第18話 大墳墓でリッチ戦
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俺達の周囲を無数のゾンビとスケルトンが囲んでいる。
その数は大量であり、中々、リッチに到達するまでには骨が折れそうである。リッチはアンデッドではあるが魔法戦闘を得意とする。半面、近接戦闘に弱点があった。
なので接近戦に持ち込めれば楽なのだが、相手もそんな事は理解している事であった。当然のように、中々懐に入れさせないような立ち回りをしてくるのだ。
「はああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
叫び声と共に、エステルは技スキルを発動する。相手はアンデッドだ。基本的に弱点となるのは聖属性である。エステルは数多の属性攻撃を使う事ができるが、今回の闘いで使用するのは基本的には聖属性の攻撃という事になりそうだった。
「『聖光覇斬剣』!」
エステルの剣から聖なる光の波動が放たれる。聖属性の全体攻撃の技スキルだ。
「「「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」」」
多くのアンデッド——ゾンビとスケルトンが聖なる光に飲み込まれ、無へと帰してく。
「ちぃっ! 生意気な小娘めっ!」
リッチは忌々し気に舌打ちをする。
「食らえ! 『大火球(グレート・ファイアボール)』」
リッチは魔法を発動した。よくある魔法『火球(ファイアボール)』の上位版である『大火球(グレート・ファイアボール)』だ。巨大な火球がエステルに襲い掛かる。
「えっ! きゃっ!」
巨大な火球はエステルの近くに着弾する。巨大な火柱が上がった。
「ぐっ……ぐうっ……」
幸いな事に、直撃は防げたようだが、それでもそれなりにダメージを食らったようだ。彼女の表情が苦痛に歪んでいる。
「エステル!」
俺は急いで駆け寄る。俺は回復魔法を持たない。その為、俺は彼女の為にポーションを使用した。ここに来て、初めてポーションの出番である。今まで、まともに攻撃を食らう機会がなかったのだから、当然とも言えた。
『エステルにポーションを2個、使用』※保有ポーションの数×5→×3へ。
エステルが攻撃を食らったダメージが100。
ポーション一個の回復力がHP50な為、2個使用した事で彼女のHPは全快した計算になる。
「あ、ありがとうございます。カゲト様」
膝をついていたエステルが何事もなかったかのように立ち上がる。
「ふっ……愚かな人間よ。ちょこざいな真似をしおって」
リッチは高台から俺達を見下ろす。
「リッチは接近戦が苦手だ。LVの割に、肉弾戦等に向いていない。だから、近づければ絶対に勝機はある」
「で、ですが、どうやって近づくのです? そんな事、リッチだってわかってはいる事でしょう」
遠距離戦闘はリッチに有利であり、逆に俺達にとっては近接戦闘の方が有利だ。だが、そんな事は両者ともわかっている事である。
「俺が囮になる。だからその間にエステルがリッチに近づいてくれ」
「で、ですが……」
エステルは躊躇った。
「確かに、リッチの魔法を俺が食らったら、致命傷になりかねない」
現時点でのLVはエステルの方が上だ。当然のように、HPや魔法防御力は彼女の方が上だ。リッチの魔法攻撃に対する耐久力も彼女の方が上であろう。だが、それと同時に、攻撃面でも彼女の方が上なのである。
「だが、俺が接近戦に持ち込めたとしても、リッチを倒し切れないかもしれない。そうなるのが何よりまずい。とにかく、リッチを倒さない事にはどうしようもないんだ」
「わかりました。カゲト様がそうおっしゃるのなら……」
エステルも躊躇いながらも納得してくれたようだった。
「行くぞ! エステル!」
俺は身を乗り出す。
「かかってこい! リッチ!」
「舐めた口を聞くなっ! 小僧!」
リッチは魔法を発動する。リッチの全身から膨大な魔力が漲るのを感じた。
「くたばれっ! 『大雷撃(ハイ・ライトニング)』!」
リッチは雷撃魔法(ライトニング)の上級魔法である『大雷撃(ハイ・ライトニング)!』を放ってきた。
「ぐああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
雷撃をまともに受けた俺は、悲鳴を上げる。
「カゲト様!」
「俺に構うなっ! エステルっ! 俺なら大丈夫だっ!」
魔法を使用した後、大抵の場合、隙があるものだ。俺に構われる事で、その隙を無駄にしたくない。俺はそう思っていたのだ。
「わ、わかりました」
エステルは凛々しい顔つきでリッチを見捨てる。そして、彼女は高く跳躍した。リッチの元へ向かって。
「こ、この、小娘」
リッチは忌々し気に呟く。やはり、次に魔法を放てるようになるまで多少の時間を必要とするようだ。
この絶好の機会を逃すわけにはいかなかった。それは彼女としても理解している事だった。
彼女はミスリルの剣を振り上げる。
「『聖光覇斬剣」!」
「なっ、なにっ!? ぐああああああああああああああああああああああああああ!」
エステルの放った聖光なる光にリッチは飲み込まれた。リッチはそれなりにLVの高いモンスターではあったが、それでも防御力に関しては差ほど高くない。エステル程のLVがあり、かつ、弱点である聖属性で攻撃をされれば一たまりもなかったのだ。
「ば、馬鹿なっ! に、人間如きにっ!」
リッチは跡形もなく消えていく。
こうして俺達は大墳墓の主である、リッチを倒したのだ。
その数は大量であり、中々、リッチに到達するまでには骨が折れそうである。リッチはアンデッドではあるが魔法戦闘を得意とする。半面、近接戦闘に弱点があった。
なので接近戦に持ち込めれば楽なのだが、相手もそんな事は理解している事であった。当然のように、中々懐に入れさせないような立ち回りをしてくるのだ。
「はああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
叫び声と共に、エステルは技スキルを発動する。相手はアンデッドだ。基本的に弱点となるのは聖属性である。エステルは数多の属性攻撃を使う事ができるが、今回の闘いで使用するのは基本的には聖属性の攻撃という事になりそうだった。
「『聖光覇斬剣』!」
エステルの剣から聖なる光の波動が放たれる。聖属性の全体攻撃の技スキルだ。
「「「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」」」
多くのアンデッド——ゾンビとスケルトンが聖なる光に飲み込まれ、無へと帰してく。
「ちぃっ! 生意気な小娘めっ!」
リッチは忌々し気に舌打ちをする。
「食らえ! 『大火球(グレート・ファイアボール)』」
リッチは魔法を発動した。よくある魔法『火球(ファイアボール)』の上位版である『大火球(グレート・ファイアボール)』だ。巨大な火球がエステルに襲い掛かる。
「えっ! きゃっ!」
巨大な火球はエステルの近くに着弾する。巨大な火柱が上がった。
「ぐっ……ぐうっ……」
幸いな事に、直撃は防げたようだが、それでもそれなりにダメージを食らったようだ。彼女の表情が苦痛に歪んでいる。
「エステル!」
俺は急いで駆け寄る。俺は回復魔法を持たない。その為、俺は彼女の為にポーションを使用した。ここに来て、初めてポーションの出番である。今まで、まともに攻撃を食らう機会がなかったのだから、当然とも言えた。
『エステルにポーションを2個、使用』※保有ポーションの数×5→×3へ。
エステルが攻撃を食らったダメージが100。
ポーション一個の回復力がHP50な為、2個使用した事で彼女のHPは全快した計算になる。
「あ、ありがとうございます。カゲト様」
膝をついていたエステルが何事もなかったかのように立ち上がる。
「ふっ……愚かな人間よ。ちょこざいな真似をしおって」
リッチは高台から俺達を見下ろす。
「リッチは接近戦が苦手だ。LVの割に、肉弾戦等に向いていない。だから、近づければ絶対に勝機はある」
「で、ですが、どうやって近づくのです? そんな事、リッチだってわかってはいる事でしょう」
遠距離戦闘はリッチに有利であり、逆に俺達にとっては近接戦闘の方が有利だ。だが、そんな事は両者ともわかっている事である。
「俺が囮になる。だからその間にエステルがリッチに近づいてくれ」
「で、ですが……」
エステルは躊躇った。
「確かに、リッチの魔法を俺が食らったら、致命傷になりかねない」
現時点でのLVはエステルの方が上だ。当然のように、HPや魔法防御力は彼女の方が上だ。リッチの魔法攻撃に対する耐久力も彼女の方が上であろう。だが、それと同時に、攻撃面でも彼女の方が上なのである。
「だが、俺が接近戦に持ち込めたとしても、リッチを倒し切れないかもしれない。そうなるのが何よりまずい。とにかく、リッチを倒さない事にはどうしようもないんだ」
「わかりました。カゲト様がそうおっしゃるのなら……」
エステルも躊躇いながらも納得してくれたようだった。
「行くぞ! エステル!」
俺は身を乗り出す。
「かかってこい! リッチ!」
「舐めた口を聞くなっ! 小僧!」
リッチは魔法を発動する。リッチの全身から膨大な魔力が漲るのを感じた。
「くたばれっ! 『大雷撃(ハイ・ライトニング)』!」
リッチは雷撃魔法(ライトニング)の上級魔法である『大雷撃(ハイ・ライトニング)!』を放ってきた。
「ぐああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
雷撃をまともに受けた俺は、悲鳴を上げる。
「カゲト様!」
「俺に構うなっ! エステルっ! 俺なら大丈夫だっ!」
魔法を使用した後、大抵の場合、隙があるものだ。俺に構われる事で、その隙を無駄にしたくない。俺はそう思っていたのだ。
「わ、わかりました」
エステルは凛々しい顔つきでリッチを見捨てる。そして、彼女は高く跳躍した。リッチの元へ向かって。
「こ、この、小娘」
リッチは忌々し気に呟く。やはり、次に魔法を放てるようになるまで多少の時間を必要とするようだ。
この絶好の機会を逃すわけにはいかなかった。それは彼女としても理解している事だった。
彼女はミスリルの剣を振り上げる。
「『聖光覇斬剣」!」
「なっ、なにっ!? ぐああああああああああああああああああああああああああ!」
エステルの放った聖光なる光にリッチは飲み込まれた。リッチはそれなりにLVの高いモンスターではあったが、それでも防御力に関しては差ほど高くない。エステル程のLVがあり、かつ、弱点である聖属性で攻撃をされれば一たまりもなかったのだ。
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こうして俺達は大墳墓の主である、リッチを倒したのだ。
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