プリンセスなのに最狂暗殺者に誘拐されました。

ROSE

文字の大きさ
7 / 29

愛とか恋とか

しおりを挟む

 昨夜のことは夢だったのかと思うほど、朝目覚めると何事もなかったようにビアンカが身の回りの世話をする。
 カインがいたはずのベッドはなんの痕跡もなかった。
 けれども夢と言うには妙に温もりを感じた気がする。
「今日の予定はなんだったかしら?」
 恋しいだなんて思ってない。
 思考を振り払うようにビアンカに訊ねた。
「ルーク様から昼食のお誘いがあります」
「断って。どうせ結婚の話でしょう? あいつと結婚する気なんてないわ」
 朝から嫌な名前を聞いた。私の初恋を踏みにじったあの男と結婚なんてありえない。だいたいプリンセスである私に対して敬意だとかそういったものが一切無いのよあの男は。
「でも、顔はよろしいですよ?」
「だからなに?」
「目の保養くらいにはなりませんか?」
 どうやらビアンカはルークの容姿が気に入っているらしい。
 私だって容姿と仕事の出来だけは気に入っているわ。
 何度かルークの職場にも行ったことがあるけれど、いつだって憎たらしいくらいに片付いているからわざと散らかして帰ったことだってあるもの。
 彼、常人の五倍は仕事があるはずなのに、それをすべてこなして部屋を完璧に片付ける程のよゆうもあるのよ。それに魔法がすごく上手。そのくせに普段は使わない。
 いろいろ憎たらしい。そしてすべて出来て当然だって顔なのよ。
 でも……高いところが怖くて椅子の上にすら上がれないことを知っているのよ。
 普段涼しい顔しているくせに踏み台に上がるだけで青ざめていくところを見るのはとっても気分がいいわ。
「ああいうのは部下にはいいけど夫にはいらないわ」
 野心家だから、国が欲しくて私との結婚を狙っている可能性もある。
 けれど拷問が趣味のような男よ。あんなのに権力を持たせたらどんな目に遭うか……。
 あれ? もしかして、あいつに仕事を押しつけるのも危険?
 下手に権力を持たせたら命が危なくなるんじゃ……。
 だ、大丈夫よ。今の私には最強のカイン・ファウリーが……いつ手のひらを返すかわからないわね。
 もしかしなくても私の現状ってとってもまずい?
 結婚してもしなくても命の危険がありそうだし、玉座から逃げれば死しかないやつ?
「はぁぁぁぁ……」
 大きな溜息が出る。
「私は田舎でのんびり編み物でもして生活したいのよ……」
 編み物なんてしたことないけれど。
 だって編み物ってなんか普通っぽい。プリンセスとは無縁って感じがする。それに殺しや拷問とも縁がなくて、とっても平和そうな響きだわ。
「……殿下、それはご隠居なさってからでも……」
 ビアンカが困った表情をしている。
 美人の困り顔ってやっぱり綺麗よね。なんてヘンなことを考えたくなるくらいには私は現状に疲れ果ててもいる。
「ルーク様がお嫌でしたら、ラウル・アルバァはいかがですか? お顔は整っていますよ?」
 まあ、顔はいいわね。汚いことも平気でやる男だけれど。
 商人か。悪くない選択のようにも思える。
 だけど……あいつも結構な野心家なのよね。成り上がるためなら強者にへこへこ頭を下げることも出来るけれど、弱いヤツ相手なら権力を振りかざすような人間よ。
 まあそれがレルアバドの普通よね。
「……選択肢って思った程多くないのね」
「え?」
「私の恋人になれるような男ってそんなに多くはない、でしょう? すぐ殺されるような弱い男は論外だし」
 優しくて穏やかな人と田舎でのんびり暮らすような……そんな人生に憧れているのに、優しくて穏やかな人はレルアバドじゃ生き残れない。
 もし、他国から理想の男を連れてきたとしても、すぐに権力を狙うヤツかカイン・ファウリーに殺される。
 いや、カイン・ファウリーに殺されるわね。あいつ、なぜかものすごく私に執着しているみたいだし。
 五年前の私はどうして彼に靴をぶつけてしまったのかしら。あんなことがなければ興味を持たれることもなかったのに。これも全部ルークのせいよ。あいつが一時間も罵ったりなんてしなければ私だって靴を投げたりしなかった。
「はぁ……」
 また溜息が出る。
 そもそも私も物語に出てくるようなか弱いプリンセスじゃないのよね。
 やられたら倍にしてやり返すというか、罵られておとなしく黙っていられるような人間じゃない。
 ええ、あの後も勿論、靴をよけられた私はルークの長い髪を引っ張ってあの綺麗な顔面に膝蹴りを決めてあげたわ。
 よくよく考えれば、プリンセスのこの私と取っ組み合いの喧嘩しても生き残って居るルークってとっても特殊な存在なのよね。
「どうしてルークって未だに生き延びているのかしら?」
 あの時も、あの時もあの綺麗な顔面に華麗な膝蹴りを……と過去の喧嘩を思い出してみる。
「あれ?」
「殿下?」
「私はしょっちゅうルークのあの綺麗なお顔に膝蹴りを決めていたけれど……もしかして、ルークって一度も私のこと殴ったことない?」
 罵られることはしょっちゅうあった。でも叩かれたり蹴られたりしたことはない。
「……今更、ですか?」
 ビアンカが呆れを見せる。
「殿下に直接危害を加えて生きているわけがないでしょう? 遊びの時間も勿論監視付きなのですよ? 殿下」
 小さな子供に言い聞かせるように言われてしまうと恥ずかしくなる。
 そうよね。もしルークが私を蹴ったりしてたらあいつの首は吹っ飛んでいるわ。
 それにしても、あのプライドだけは高いお坊ちゃまがよく顔面を蹴られて耐えたわね。あいつ、自分の容姿にとんでもない自信を持っているから、殴られたら相手の手を切り落とすくらいのことを平気でするのに。
 あいつでも成り上がるための忍耐ってするのね。子供の頃から野心家だったのかしら。
 そんなことを考えて、おとなしく朝食にした。

 朝食後は庭で軽く散歩をする。考えを纏めるのに散歩は悪くない選択だと思ったけれど、今日ばかりはあまりいい選択ではなかったみたい。
「……どうしてあなたがここにいるのかしら?」
 思わず引きつった笑顔になってしまう。
「つれいないなー、私とプリンセスの仲じゃないか」
 にやついた胡散臭い顔に、作ったような爽やかさを演出しようとする声。
「どんな仲よ」
 来るなんて聞いてない。どうしてルーカスがレルアバドの王宮に居るのよ。
「いやぁ、サラスの結婚相手を決める時期だろう? どんな相手か一目見ようと思って」
 あんたも候補者のひとりじゃないの。
 なんてやつだ。だから昔から嫌いなのよ。
「親戚付き合いも大切だろう?」
「思ってないくせに」
「ふふっ、でも、レルアバドの動きはどの国だって注目しているよ。まあ、婚姻でどうこうできる国ではないから、大事な王子を差し出す国はそう多くはないだろうけど」
 大事な王子を差し出そうとして命だけ奪われた国はたくさんあるわよ。
 犯人は……たぶんカイン・ファウリーのような気がしてきた……。
「誰なら満足するの?」
 これは興味本位。
 けれどもルーカスは大袈裟に驚いた表情を見せる。
「珍しいね。君が私に意見を求めるなんて」
「べつにただの好奇心よ」
 嘘は言っていない。ルーカスはレルアバド人ではないから、レルアバドの国益なんて考えない意見を口にするか、私を試すようなことを言うか。
 どっちにしたって参考にはならないだろうけれど、こいつがどんな発言をするのか興味があった。
「うーん? サラスが私に興味を持ってくれて嬉しいな」
 考えの読めない笑み。
 ルーカスは相変わらずだ。
 西方の貴族みたいな格好しちゃって、胡散臭い笑みを浮かべている。実際西方の王族で胡散臭い男なんだから仕方がないとはわかっていても、わざわざレルアバドで外国人だと言いふらす格好をするなんてヘンな人。
「私はてっきり君はルークのことを気に入っているのだと思っていたけれど、彼に決めないのかい? だって、一番顔がいいじゃないか」
 ルーカスが驚いたような様子を見せたことが意外だった。どうやら彼の中では私の相手はルークに決まっていたようだ。
「一番顔がいいって、誰と比較してよ」
「いや、君の候補者全員。私だって情報を手に入れる伝手くらいあるのだよ?」
 堂々と諜報員を送り込んでいる宣言をするな。
「確かに、ルークの美貌はレルアバド一かもしれないけれど……」
 残念ながらプリンセスであるこの私より彼の美貌の方が評判なのよね。
 姫よりも美しい男って……。
 やっぱり顔面を潰しておくべきだったかしら。
 今からでも顔が醜くなる毒でも盛って……なんて考えていると、警告のような殺気を感じた。
 思わず武器を構えそうになる。
 おかしい。既に護衛達の気配がない。
 ルーカスも杖を構えたから、殺気の主は間違いなくこの近くにいるはず。と気配を探るよりも早く、ルーカスの背後に背の低い男がいた。
「これでもかなり我慢したつもりなんですが……いつまで僕のプリンセスと話し込んでいるつもりですか?」
 笑みを浮かべているくせに、目は全く笑っていない。
 ルーカスの喉元にナイフを突きつけている男。
 間違いなくレルアバドの狂神、カイン・ファウリーだ。
 ルーカスは両手を挙げて降参を示す。
「私がいつあんたのになったのよ」
 やめなさいと命じれば、カインは不満そうな様子を見せる。
「プリンセス、昨日僕の恋人になってくれるっておっしゃったじゃないですか! それとも、あれは嘘だったんですか?」
 僕を騙したんですかと潤んだ瞳を見せられては強く否定できない。
「……あんたが私の所有物になりたいって言ってたのは聞いたけど?」
 どちらにしろ、妙な噂が流れてしまうのを止めることは出来なさそうね。
「……もしかして……彼、カイン・ファウリー?」
 ルーカスは胡散臭い笑みのまま訊ねる。
「ええ、そうよ」
「……噂で聞いているのとだいぶ違う気がするのだけど」
「あら、珍しく意見が一致したわね。私も同じことを感じていたの」
 一晩で三つの国を滅ぼしただとか、依頼が気に入らないから国を滅ぼしただとかいろんな物騒な噂があるくせに、実物は甘えん坊の子犬ちゃんみたいな印象なのよね。頭の螺子がぶっ飛んでいるけれど。
「それで、プリンセス、この男は殺しても構わないんですよね?」
「別に構わないけど私の目の前ではやめてくれる? あと、殺すならいい子のご褒美はなしよ?」
 玩具を見つけたような楽しそうな表情をしていたくせに、私の言葉で急に焦りを見せ武器を片付けるカインに驚く。
「嫌です。僕いい子にしますから甘やかして下さい」
 擦り寄ってくる子犬がいる。
 ぎゅーっと抱きしめられ、胸に頬ずりをされるこの現状は一体何なのだろう。
「……ねぇ、カイン。あなた恥じらいってものはないの?」
「え? 僕のプリンセスが僕を甘やかしてくれるのなら見せつけるべきでは?」
 なにかおかしなことを言いましたか? となにもわかっていない表情を見せられては怒る気も失せる。
「……カインには常識のお勉強が必要だってことがとてもよくわかったわ」
「すみません、僕はまともな教育を受けたことがないもので……」
 耳が倒れる幻覚が見える程度にはしょんぼりとした様子だ。
(……かわいい)
 結局私はこういうのに弱いらしい。
 子犬っぽいとついつい甘やかしたくなる。
 そう言えば昔から犬を飼いたいと思っていたのよね。丁度首輪を欲しがっている子が目の前にいるし……。
「……はぁ……人間を飼う趣味なんてないわよ……」
「似合いますよ? レルアバドのプリンセスにはそういった趣味が」
「あなた私をなんだと思っているのよ」
 カインは私に好意を抱いているのか、単にプリンセスという響きが気に入っているだけなのかよくわからない。ただ、プリンセスに飼育されるという響きが気に入っているだけなのかもという考えを否定できない現状が悩ましい。
「……もう、カイン・ファウリーを飼い慣らすしかないのでは?」
 しばらく考え込んだルーカスが諦めたように言う。
「は?」
「カイン・ファウリーと敵対してまでサラスを手に入れたい男が存在するなんて思えないよ」
「……へぇ、私には価値も魅力もないと?」
 ルーカスの首を刎ねるまではいかなくても顔面に蹴りを決めてやりたい気分よ。
「いや、相手が悪すぎる。誰だって無駄死にはしたくないだろう?」
 そう言われてしまえば納得する。
 私とカインが本当に恋仲だとしても、そうでないとしても、カイン・ファウリーが私に近づく男を片っ端から消しているなんて噂が流れてきたら政略結婚すら難しい。
「……プリンセスが僕だけを可愛がって下さるなら僕は愛人でも構いませんよ?」
「……その条件で結婚相手が見つかると本気で思っているの?」
 それ、あんたの気が変わったら殺されるかも知れないってびくつきながら生きなきゃいけないって意味じゃないの。
 しかも表情を見る限り、カイン本人には全く悪気がない。
 なんというか、教育云々以前に、カイン・ファウリーは自分の実力が常人離れした規格外だと理解出来ていないような気がする。
「諦めてカイン・ファウリーで妥協したら?」
 にっこりと笑うルーカスが憎らしい。
「カイン・ファウリーで妥協って……いくら私がプリンセスでも妥協で選んでいい相手じゃないでしょうが」
 どちらかというと、本来ならこちらが土下座なり命乞いなりしてでも手元に置きたい、彼の要求ならなんでも飲み込んで頼むから国を壊さないで下さいと頼み込まなくてはいけない相手だ。間違ってもこちらから選べる相手ではない。
「しましょうよ。僕で妥協。ね? 悪くないと思いますよ? 僕は使える人間だってプリンセスに証明して見せます」
 甘えっ子カインがすりすりしながら自分は使えるアピールをしてくるけれど、そういう問題じゃない。
「ほら、本人も妥協でいいみたいだし」
 ルーカスが後押しする。
「……このまま私に流されろって言うの?」
 毎日機嫌を損ねて殺されるかもしれない恐怖に怯える生活をしろって?
 冗談じゃない。
「妥協じゃなくて、あなたがいいって思わせてみなさいよ」
 カインの手を掴んで頬ずりを止めさせる。
「え?」
「……私は諦めずにもっといい男を探すから」
 そう。少しでも条件がいい、少しでも普通っぽくてレルアバドで生き延びられそうな男を。
「サラスも頑固だね」
 ルーカスが面白そうに笑う。
「なによ」
「いや、カイン・ファウリーに睨まれても折れないのは中々根性があるなと」
 ルーカスはそれから私とカインを交互に見た。
「カイン・ファウリーが愛人でもいいなら、私と契約結婚するのもありじゃないかな? サラスは面倒な国政を私に任せてカイン・ファウリーと楽しく暮らしていればいいよ」
 胡散臭い笑顔で堂々と国を寄こせと言えるルーカスの方が度胸がある。
「カイン、ルーカスは始末しても構わないわ」
「ご褒美は頂けます?」
 嬉しそうな様子を隠そうともしないカインに呆れてしまう。
 本当に、この男には他人の命なんて軽い物なのね。
「……本当に、私のこともあっさり殺しそうよね。あなた」
「プリンセスのことは殺しませんよ。あなたから依頼されない限り。僕はこれでも、生きて動いているあなたがお気に入りなんですから」
 少し、寂しそうな笑み。揺れる瞳が嘘を吐いているように見えない。
 暗殺者なんだから、嘘にも慣れているはずなのに。
 私にはカインが嘘を吐いているように見えなかった。
「一体どこをそんなに気に入ってくれたのかしら?」
 カイン・ファウリーが愛だとか恋だとかそんな感情を抱くなんて誰が信じるだろう。
 実際、私だって……。
 なにか裏があるんじゃないかと今も考えているもの。




しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~

放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」 大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。 生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。 しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。 「すまない。私は父としての責任を果たす」 かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。 だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。 これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。

リトライさせていただきます!〜死に戻り令嬢はイケメン神様とタッグを組んで人生をやり直す事にした〜

ゆずき
恋愛
公爵家の御令嬢クレハは、18歳の誕生日に何者かに殺害されてしまう。そんなクレハを救ったのは、神を自称する青年(長身イケメン)だった。 イケメン神様の力で10年前の世界に戻されてしまったクレハ。そこから運命の軌道修正を図る。犯人を返り討ちにできるくらい、強くなればいいじゃないか!! そう思ったクレハは、神様からは魔法を、クレハに一目惚れした王太子からは武術の手ほどきを受ける。クレハの強化トレーニングが始まった。 8歳の子供の姿に戻ってしまった少女と、お人好しな神様。そんな2人が主人公の異世界恋愛ファンタジー小説です。 ※メインではありませんが、ストーリーにBL的要素が含まれます。少しでもそのような描写が苦手な方はご注意下さい。

処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜

放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!? 「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」 不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。

望まぬ結婚をさせられた私のもとに、死んだはずの護衛騎士が帰ってきました~不遇令嬢が世界一幸せな花嫁になるまで

越智屋ノマ
恋愛
「君を愛することはない」で始まった不遇な結婚――。 国王の命令でクラーヴァル公爵家へと嫁いだ伯爵令嬢ヴィオラ。しかし夫のルシウスに愛されることはなく、毎日つらい仕打ちを受けていた。 孤独に耐えるヴィオラにとって唯一の救いは、護衛騎士エデン・アーヴィスと過ごした日々の思い出だった。エデンは強くて誠実で、いつもヴィオラを守ってくれた……でも、彼はもういない。この国を襲った『災禍の竜』と相打ちになって、3年前に戦死してしまったのだから。 ある日、参加した夜会の席でヴィオラは窮地に立たされる。その夜会は夫の愛人が主催するもので、夫と結託してヴィオラを陥れようとしていたのだ。誰に救いを求めることもできず、絶体絶命の彼女を救ったのは――? (……私の体が、勝手に動いている!?) 「地獄で悔いろ、下郎が。このエデン・アーヴィスの目の黒いうちは、ヴィオラ様に指一本触れさせはしない!」 死んだはずのエデンの魂が、ヴィオラの体に乗り移っていた!?  ――これは、望まぬ結婚をさせられた伯爵令嬢ヴィオラと、死んだはずの護衛騎士エデンのふしぎな恋の物語。理不尽な夫になんて、もう絶対に負けません!!

転生令嬢と王子の恋人

ねーさん
恋愛
 ある朝、目覚めたら、侯爵令嬢になっていた件  って、どこのラノベのタイトルなの!?  第二王子の婚約者であるリザは、ある日突然自分の前世が17歳で亡くなった日本人「リサコ」である事を思い出す。  麗しい王太子に端整な第二王子。ここはラノベ?乙女ゲーム?  もしかして、第二王子の婚約者である私は「悪役令嬢」なんでしょうか!?

王子、侍女となって妃を選ぶ

夏笆(なつは)
恋愛
ジャンル変更しました。 ラングゥエ王国唯一の王子であるシリルは、働くことが大嫌いで、王子として課される仕事は側近任せ、やがて迎える妃も働けと言わない女がいいと思っている体たらくぶり。 そんなシリルに、ある日母である王妃は、候補のなかから自分自身で妃を選んでいい、という信じられない提案をしてくる。 一生怠けていたい王子は、自分と同じ意識を持つ伯爵令嬢アリス ハッカーを選ぼうとするも、母王妃に条件を出される。 それは、母王妃の魔法によって侍女と化し、それぞれの妃候補の元へ行き、彼女らの本質を見極める、というものだった。 問答無用で美少女化させられる王子シリル。 更に、母王妃は、彼女らがシリルを騙している、と言うのだが、その真相とは一体。 本編完結済。 小説家になろうにも掲載しています。

残念な顔だとバカにされていた私が隣国の王子様に見初められました

月(ユエ)/久瀬まりか
恋愛
公爵令嬢アンジェリカは六歳の誕生日までは天使のように可愛らしい子供だった。ところが突然、ロバのような顔になってしまう。残念な姿に成長した『残念姫』と呼ばれるアンジェリカ。友達は男爵家のウォルターただ一人。そんなある日、隣国から素敵な王子様が留学してきて……

短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜

美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?

処理中です...