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第一章
狩り《アイリス side》②
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────それからというもの、私達はひたすら動物を狩り……気づけば、二時間ほど経過していた。
『そろそろ、一度休憩を挟もう』という話になり、私達は踵を返す。
と同時に、複数の弓矢が飛んできた。
「まあ、大体予想通りかな」
剣で平然と弓矢を叩き切り、ヴィンセント様は『何の捻りもなかったね』と笑う。
「狩りによって疲弊したところをわざわざ狙うなんて、余程僕と殿下が怖いようだ」
「まあ、残念ながら全く疲れていないけどな」
猪と熊を狩った後だというのに、ルパート殿下は息一つ乱れていない。
ついでにヴィンセント様も……。
「僕は弓の方を狩ってきます。殿下はアイリス嬢の護衛と草むらに居る者達を」
「分かった」
剣を手に取り、私を背に庇うルパート殿下は『じっとしていろ』と告げる。
と同時に、ヴィンセント様が凄まじい跳躍で木の上に飛び乗り、姿をくらました。
風を切る音すら立てずにどこかへ行ってしまった彼を前に、ルパート殿下は剣を振るう。
その際、カキンと何かを弾く音が鳴り響いた。
「毒針か。しかも、この私を無視してアイリス嬢に集中攻撃とは……舐められたものだな」
『眼中にないとでも言いたいのか』と呟き、ルパート殿下は前髪を掻き上げる。
「アイリス嬢を殺したいなら、まずは私を倒してからにしろ」
そう言うが早いか、ルパート殿下は草むらに向かって剣を振った。
ここからじゃ、草むらには到底届かないというのに。
『一体、何を……?』と不思議に思っていると、草むらが────無くなった。
いや、葉っぱを全て吹き飛ばされたと言った方がいいか……。
「たった一振りで、この威力……」
『台風並みね』と目を剥きながら、私はたじろぐ。
が、じっとしているよう言われたことを思い出してピタリと身動きを止めた。
その瞬間、ルパート殿下に担がれて宙を舞う。
『浮いている……?』と驚く私を他所に、ルパート殿下はまたもや剣を振った。
かと思えば、刃のような鋭い風が巻き起こり、黒ずくめの集団を襲う。
「ぐっ……!」
避けることも出来ずにまともに食らったのか、敵の一人は肩から胸に掛けて大きな傷を負った。
他の者達も攻撃の余波を受けて、吹き飛ばされたり手足に切り傷を作ったりしている。
『頑張れば、剣でも遠距離攻撃出来るのね』と目を見張っていると、ルパート殿下が地上へ降り立った。
と同時に、背後から忍び寄る敵を斬り伏せる。一瞥もくれずに。
『そろそろ、一度休憩を挟もう』という話になり、私達は踵を返す。
と同時に、複数の弓矢が飛んできた。
「まあ、大体予想通りかな」
剣で平然と弓矢を叩き切り、ヴィンセント様は『何の捻りもなかったね』と笑う。
「狩りによって疲弊したところをわざわざ狙うなんて、余程僕と殿下が怖いようだ」
「まあ、残念ながら全く疲れていないけどな」
猪と熊を狩った後だというのに、ルパート殿下は息一つ乱れていない。
ついでにヴィンセント様も……。
「僕は弓の方を狩ってきます。殿下はアイリス嬢の護衛と草むらに居る者達を」
「分かった」
剣を手に取り、私を背に庇うルパート殿下は『じっとしていろ』と告げる。
と同時に、ヴィンセント様が凄まじい跳躍で木の上に飛び乗り、姿をくらました。
風を切る音すら立てずにどこかへ行ってしまった彼を前に、ルパート殿下は剣を振るう。
その際、カキンと何かを弾く音が鳴り響いた。
「毒針か。しかも、この私を無視してアイリス嬢に集中攻撃とは……舐められたものだな」
『眼中にないとでも言いたいのか』と呟き、ルパート殿下は前髪を掻き上げる。
「アイリス嬢を殺したいなら、まずは私を倒してからにしろ」
そう言うが早いか、ルパート殿下は草むらに向かって剣を振った。
ここからじゃ、草むらには到底届かないというのに。
『一体、何を……?』と不思議に思っていると、草むらが────無くなった。
いや、葉っぱを全て吹き飛ばされたと言った方がいいか……。
「たった一振りで、この威力……」
『台風並みね』と目を剥きながら、私はたじろぐ。
が、じっとしているよう言われたことを思い出してピタリと身動きを止めた。
その瞬間、ルパート殿下に担がれて宙を舞う。
『浮いている……?』と驚く私を他所に、ルパート殿下はまたもや剣を振った。
かと思えば、刃のような鋭い風が巻き起こり、黒ずくめの集団を襲う。
「ぐっ……!」
避けることも出来ずにまともに食らったのか、敵の一人は肩から胸に掛けて大きな傷を負った。
他の者達も攻撃の余波を受けて、吹き飛ばされたり手足に切り傷を作ったりしている。
『頑張れば、剣でも遠距離攻撃出来るのね』と目を見張っていると、ルパート殿下が地上へ降り立った。
と同時に、背後から忍び寄る敵を斬り伏せる。一瞥もくれずに。
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