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第四章
第153話『戦闘班のメンバーは?』
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とりあえず、戦闘班の一枠を巡って争いが起きそうだな……。
────という、私の予想は見事的中し……旅館内で三馬鹿は暴れ回る。
壁や床に穴を開ける彼らの蛮行に、リーダーは痺れを切らし仲裁に入った。
のだが……力ずくで三馬鹿を押さえ込んだため、更に物を壊す結果に。
なので、結局『ジャンケンで決めましょう』というアラクネさんの提案で落ち着いた。
ちなみに破壊した物はヴィエラさんの魔法と田中さんの技術力で、何とか修復。
居間はすっかり元通りになった。
さっきまで半壊状態だったとは思えないほど綺麗な室内を前に、私は深い深い溜め息を零す。
『三馬鹿の暴走もかなりやばかったけど、リーダーの仲裁もなかなかにやばかったな……』と思いながら。
「ラーちゃん、見ててね!俺っちが絶対、勝つから!」
『いいや、僕が勝つ。ラミエルと一緒にイーストダンジョン攻略に行くのは、僕だ』
「はぁー!?二人とも何言ってるのー!?勝つのは僕だからー!!」
「もう何でもいいから、さっさとジャンケンしろ」
決意表明をする三馬鹿を適当にあしらい、リーダーは『早くしろ』と急かす。
その横で、ヴィエラさんとアラクネさんは苦笑を漏らしていた。
二人は既にサポート班へ入ることが決まっているため、茶番を見て呆れているのだろう。
まあ、アラクネさんの方は当日お留守番だけどね。
主な活動はアイテム製造で、事前準備に関わる分野だから。
対するヴィエラさんは遠距離攻撃による後方支援を担っているため、当日も参加する予定だ。
「んじゃ、二人とも負ける準備は出来たかな~?」
「勝つ自信しかないんだけどー!」
『徳正こそ、負ける覚悟は出来たのか?』
「俺っちは負ける気ないから、大丈夫~。だって、俺っちとラーちゃんは運命の赤い糸で結ばれているからね~。きっと、勝利へ導いてくれるよ~」
ふふん!と顎を反らし、徳正さんは得意げに笑った。
かと思えば、グッと拳を握り締める。
「じゃあ、いっくよ~?ジャン」
『ケン』
「ポンッ!」
三馬鹿による三馬鹿のためのジャンケンは、無事執り行われ────シムナさんの一人勝ちという結果になった。
────という、私の予想は見事的中し……旅館内で三馬鹿は暴れ回る。
壁や床に穴を開ける彼らの蛮行に、リーダーは痺れを切らし仲裁に入った。
のだが……力ずくで三馬鹿を押さえ込んだため、更に物を壊す結果に。
なので、結局『ジャンケンで決めましょう』というアラクネさんの提案で落ち着いた。
ちなみに破壊した物はヴィエラさんの魔法と田中さんの技術力で、何とか修復。
居間はすっかり元通りになった。
さっきまで半壊状態だったとは思えないほど綺麗な室内を前に、私は深い深い溜め息を零す。
『三馬鹿の暴走もかなりやばかったけど、リーダーの仲裁もなかなかにやばかったな……』と思いながら。
「ラーちゃん、見ててね!俺っちが絶対、勝つから!」
『いいや、僕が勝つ。ラミエルと一緒にイーストダンジョン攻略に行くのは、僕だ』
「はぁー!?二人とも何言ってるのー!?勝つのは僕だからー!!」
「もう何でもいいから、さっさとジャンケンしろ」
決意表明をする三馬鹿を適当にあしらい、リーダーは『早くしろ』と急かす。
その横で、ヴィエラさんとアラクネさんは苦笑を漏らしていた。
二人は既にサポート班へ入ることが決まっているため、茶番を見て呆れているのだろう。
まあ、アラクネさんの方は当日お留守番だけどね。
主な活動はアイテム製造で、事前準備に関わる分野だから。
対するヴィエラさんは遠距離攻撃による後方支援を担っているため、当日も参加する予定だ。
「んじゃ、二人とも負ける準備は出来たかな~?」
「勝つ自信しかないんだけどー!」
『徳正こそ、負ける覚悟は出来たのか?』
「俺っちは負ける気ないから、大丈夫~。だって、俺っちとラーちゃんは運命の赤い糸で結ばれているからね~。きっと、勝利へ導いてくれるよ~」
ふふん!と顎を反らし、徳正さんは得意げに笑った。
かと思えば、グッと拳を握り締める。
「じゃあ、いっくよ~?ジャン」
『ケン』
「ポンッ!」
三馬鹿による三馬鹿のためのジャンケンは、無事執り行われ────シムナさんの一人勝ちという結果になった。
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