『魔王討伐クエスト』で役に立たないからと勇者パーティーに追い出された回復師は新たな仲間と無双する〜PK集団が英雄になるって、マジですか!?〜

あーもんど

文字の大きさ
154 / 315
第四章

第153話『戦闘班のメンバーは?』

しおりを挟む
 とりあえず、戦闘班の一枠を巡って争いが起きそうだな……。

 ────という、私の予想は見事的中し……旅館内で三馬鹿は暴れ回る。
壁や床に穴を開ける彼らの蛮行に、リーダーは痺れを切らし仲裁に入った。
のだが……力ずくで三馬鹿を押さえ込んだため、更に物を壊す結果に。
なので、結局『ジャンケンで決めましょう』というアラクネさんの提案で落ち着いた。

 ちなみに破壊した物はヴィエラさんの魔法と田中さんの技術力で、何とか修復。
居間はすっかり元通りになった。
さっきまで半壊状態だったとは思えないほど綺麗な室内を前に、私は深い深い溜め息を零す。
『三馬鹿の暴走もかなりやばかったけど、リーダーの仲裁もなかなかにやばかったな……』と思いながら。

「ラーちゃん、見ててね!俺っちが絶対、勝つから!」

『いいや、僕が勝つ。ラミエルと一緒にイーストダンジョン攻略に行くのは、僕だ』

「はぁー!?二人とも何言ってるのー!?勝つのは僕だからー!!」

「もう何でもいいから、さっさとジャンケンしろ」

 決意表明をする三馬鹿を適当にあしらい、リーダーは『早くしろ』と急かす。
その横で、ヴィエラさんとアラクネさんは苦笑を漏らしていた。
二人は既にサポート班へ入ることが決まっているため、茶番を見て呆れているのだろう。

 まあ、アラクネさんの方は当日お留守番だけどね。
主な活動はアイテム製造で、事前準備に関わる分野だから。
対するヴィエラさんは遠距離攻撃による後方支援を担っているため、当日も参加する予定だ。

「んじゃ、二人とも負ける準備は出来たかな~?」

「勝つ自信しかないんだけどー!」

『徳正こそ、負ける覚悟は出来たのか?』

「俺っちは負ける気ないから、大丈夫~。だって、俺っちとラーちゃんは運命の赤い糸で結ばれているからね~。きっと、勝利へ導いてくれるよ~」

 ふふん!と顎を反らし、徳正さんは得意げに笑った。
かと思えば、グッと拳を握り締める。

「じゃあ、いっくよ~?ジャン」

『ケン』

「ポンッ!」

 三馬鹿による三馬鹿のためのジャンケンは、無事執り行われ────シムナさんの一人勝ちという結果になった。
しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない

あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。

弟に裏切られ、王女に婚約破棄され、父に追放され、親友に殺されかけたけど、大賢者スキルと幼馴染のお陰で幸せ。

克全
ファンタジー
「アルファポリス」「カクヨム」「ノベルバ」に同時投稿しています。

解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る

早見羽流@3/19書籍発売!
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」 解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。 そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。 彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。 (1話2500字程度、1章まで完結保証です)

俺が死んでから始まる物語

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。 だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。 余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。 そこからこの話は始まる。 セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた

黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。 その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。 曖昧なのには理由があった。 『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。 どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。 ※小説家になろうにも随時転載中。 レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。 それでも皆はレンが勇者だと思っていた。 突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。 はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。 ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。 ※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる

国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。 持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。 これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。

パーティーを追放されるどころか殺されかけたので、俺はあらゆる物をスキルに変える能力でやり返す

名無し
ファンタジー
 パーティー内で逆境に立たされていたセクトは、固有能力取得による逆転劇を信じていたが、信頼していた仲間に裏切られた上に崖から突き落とされてしまう。近隣で活動していたパーティーのおかげで奇跡的に一命をとりとめたセクトは、かつての仲間たちへの復讐とともに、助けてくれた者たちへの恩返しを誓うのだった。

精霊に愛される(呪いにもにた愛)少女~全属性の加護を貰う~

如月花恋
ファンタジー
今この世界にはたくさんの精霊がいる その精霊達から生まれた瞬間に加護を貰う 稀に2つ以上の属性の2体の精霊から加護を貰うことがある まぁ大体は親の属性を受け継ぐのだが… だが…全属性の加護を貰うなど不可能とされてきた… そんな時に生まれたシャルロッテ 全属性の加護を持つ少女 いったいこれからどうなるのか…

処理中です...