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第七章
第308話『追悼式』
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◇◆◇◆
────リアムさん達の訃報を聞いてから、早一週間。
冬の冷え込みが酷くなってきた頃、世間は『箱庭』の正体とデスゲームの実態に釘付けだった。
さすがにリアムさん達の実名報道まではされなかったが、難病患者による集団自殺とか、無理心中とか言いたい放題である。
正直、声を上げて反論したいところだが……もう誰が何を言っても、止まらない様子だった。
一応、リーダーが裏から働きかけて止めてくれているみたいだけど……ネットの流通した現代では、難しいらしい。
誰でも情報を発信出来るというのが、仇になっている状況。
本物の被害者達は何も言わず、家族や友人の死を悲しんでいるというのに……。
目の前で泣き崩れる女性や茫然自失状態の男性を見つめ、私はそっと眉尻を下げる。
こうなることは……こういう痛ましい姿を見ることになるのは分かっていた筈なのに、やはり胸が苦しい。
でも、本日行われるFRO主催の追悼式を逃せばリアムさん達の願いを叶えることも、アスタルテさん達にお別れを言うことも出来ないため、何とか歩を進める。
やっぱり、参加者は今回のデスゲームで家族や友人を亡くされた方々が多いのかな?
などと思いつつ、私は花束片手に列へ並んだ。
様々な人々が思い思いの言葉を投げ掛けてステージに物を置いていく中、私はただじっと自分の番を待つ。
そしてステージの前に来ると、少し笑った。
「アスタルテさん、ファルコさん、アヤさん、レオンさん、カイン、マヤ、アキラ────ちゃんとゲームはクリアしましたよ。多少ハプニングもありましたが、みんな無事に現実世界へ戻ってこれました。だから、もう安心してください。今まで一緒に居てくれて、ありがとうございました」
自分の口で報告とお礼を終えてから、私はリアムさん達に代わって花を供える。
と同時に、七通の手紙をそっと置いた。
これは、私からの手向け。
安直かもしれないけど、これ以外思いつかなくて……一人一人に向けて、自分の気持ちや思い出を書き綴った。
まあ、カインへの手紙は正直最後まで書こうかどうか迷ったけどね。
でも、一応知り合いだし……なんだかんだ縁のあった人物だから、最後のお別れはちゃんとしようと思ったの。
たくさんの物で溢れたステージを一瞥し、私は深々と頭を下げた。
「どうか、安らかにお眠りください」
『さようなら』の代わりにそう言い残し、私はステージの前を去る。
────と、ここで誰かに肩を叩かれた。
ビックリして後ろを振り返ると、そこにはセーラー服の女子が……。
「えっと……すみません。どちら様で……」
「────その声、やっぱりラミエルか!」
『どちら様でしょうか?』と続ける筈だった言葉を遮り、彼女は身を乗り出してきた。
パッと表情を輝かせながら、腰まである黒髪を揺らす。
「私……!ヘスティアだ!」
「えっ!?」
思わず大声を上げてしまう私は、慌てて口元を押さえて周囲に謝罪した。
そして、会場の隅っこに移動すると、その女子をじっくり眺める。
た、確かに声も仕草もヘスティアさんそっくりだけど……でも────
「────が、学生さんだったんですか……!?」
驚きながらも小声で問い掛けると、その女子はコクコク頷いた。
「一応、まだ高校二年生だ」
「お、お若い……」
「そういうラミエルは何歳なんだ?」
「私は大学二年生です」
「えっ……!?嘘だろ……!?絶対、年下だと思っていたのに!」
色素の薄い瞳をこれでもかというほど見開き、ヘスティアさんは少し顔を近づけてきた。
まじまじとこちらを見つめながら何とか事態を呑み込み、『制服じゃなくて喪服だったのはそのせいか』と納得する。
「これからは『ラミエル先輩』と呼んだ方がいいか?」
「いえ、別に今まで通りで構いませんよ」
呼び方や年齢にこだわりのない私は、クスクスと笑う。
こうも大真面目に言われると、なんだかおかしくて。
「それより、ヘスティアさんは皆さんにお別れしなくていいんですか?」
「ああ、もう済んでいるからな」
『実は一番乗りで来たんだ』と語り、ヘスティアさんはステージの方へ目を向けた。
かと思えば、少しだけ穏やかな……でも、ちょっと悲しそうな表情を浮かべた。
「ラミエル、色々ありがとな」
「えっ?」
感謝される意味が分からず、私はパチパチと瞬きを繰り返す。
『レオンさん達の死から、立ち直った時のことかな?』と疑問に思っていると、ヘスティアさんが目を閉じた。
「魔王討伐のこととか、リアムのこととか……無名達から、大体聞いた。正直凄く複雑だし、まだ整理出来ていない部分もあるが、とりあえずラミエルにお礼は言っておこうと思って」
ふと目を開けたヘスティアさんはこちらに向き直り、真っ直ぐ前を見据える。
こういう真摯なところは、現実世界でも変わらないようだ。
「ラミエル、本当にありがとう。お前が居なければゲームクリアはもちろん、リアム達の心を変えることも出来なかっただろう。『紅蓮の夜叉』のギルドマスターとして、同盟の総司令官として、一人のプレイヤーとして本当に感謝している」
人目も憚らず深々と頭を下げ、ヘスティアさんは精一杯の誠意を表した。
『まだ学生の身だから』と甘えることなく、私に……そして、自分自身に向き合おうとしている。
ならば、こちらもソレに応えなければなるまい。
「ヘスティアさんの気持ち、確かに受け取りました。正直ちょっと大袈裟な気もしますが、そう言っていただけて光栄です。ありがとうございます」
こちらもしっかりと頭を下げ、心からの感謝を伝える。
やっぱり自分の行いを認めてもらえると嬉しいし、自信に繋がるから。
『本当にこれで良かったのか』という不安が、少し和らぐ。
「くくっ……お礼のお礼を言われるなんて、なんだか新鮮だな」
『なかなかない体験だ』と肩を竦め、ヘスティアさんはスッと目を細めた。
────と、ここでFROの総責任者やサーバー管理者がマイクを持って、立ち上がる。
そして心の底からお悔やみを述べ、今後の対応や方針について話すと解散を宣言した。
フラフラとした足取りでこの場を去る親族や友人に頭を下げ、しっかりと見送る。
私やヘスティアさんも彼らから丁寧な謝罪や挨拶を受けながら、帰宅。
「追悼式……終わっちゃったな」
一人暮らしのマンションの一室で、私はボソリと独り言を零した。
リアムさん達の願いを叶えられた達成感やアスタルテさん達の死の喪失感などを抱え、そっと目を閉じる。
不思議と涙は出なかったが、何となく虚無感に襲われた。
燃え尽き症候群とでも言おうか……。
「まあ、何にせよ……アスタルテさん達に最後のお別れを言えて、良かった。このような場がなければ、ずっとモヤモヤを抱えたまま生きていくことになっただろうから」
『自分の気持ちに一区切りつけた』と安堵し、私はベッドに体を沈める。
『明日も早いし、寝よう』と思い立ち、さっさと目を閉じた。
◇◆◇◆
────翌日、私は退院を前倒しにしたことによって受けられなかった検査やリハビリを行い、無事完治を言い渡された。
元々入院していた総合病院のお医者様にお礼を言って別れ、タクシー乗り場へ向かう。
────と、ここで見知った人物が行く手を阻むように立ち塞がった。
かと思えば、いつものようにヘラリと笑う。
「やあ、ラーちゃん」
「と、徳正さん……!どうして、ここに?」
「う~ん……ここなら、ラーちゃんに会えるかな~?って思って」
待ち伏せしていたことをほんのり匂わせ、徳正さんはちょっぴり視線を逸らした。
『さすがに住所を調べるのはアレじゃん?』と弁解しつつ、少しばかり身を屈めた。
「それより、ラーちゃんってこのあと予定ある~?」
「いえ、ありませんけど」
「本当?じゃあさ────」
そこで一度言葉を切ると、徳正さんはこちらに手を差し伸べる。
「────俺とデートに行きませんか?お姫様」
どこか茶化すような口調でそう言い、徳正さんは微かに頬を赤くした。
一応、緊張はしているらしい。
いつも飄々としている彼の初心な一面に、私は思わず笑みを漏らす。
「お姫様ではありませんが、喜んで」
────リアムさん達の訃報を聞いてから、早一週間。
冬の冷え込みが酷くなってきた頃、世間は『箱庭』の正体とデスゲームの実態に釘付けだった。
さすがにリアムさん達の実名報道まではされなかったが、難病患者による集団自殺とか、無理心中とか言いたい放題である。
正直、声を上げて反論したいところだが……もう誰が何を言っても、止まらない様子だった。
一応、リーダーが裏から働きかけて止めてくれているみたいだけど……ネットの流通した現代では、難しいらしい。
誰でも情報を発信出来るというのが、仇になっている状況。
本物の被害者達は何も言わず、家族や友人の死を悲しんでいるというのに……。
目の前で泣き崩れる女性や茫然自失状態の男性を見つめ、私はそっと眉尻を下げる。
こうなることは……こういう痛ましい姿を見ることになるのは分かっていた筈なのに、やはり胸が苦しい。
でも、本日行われるFRO主催の追悼式を逃せばリアムさん達の願いを叶えることも、アスタルテさん達にお別れを言うことも出来ないため、何とか歩を進める。
やっぱり、参加者は今回のデスゲームで家族や友人を亡くされた方々が多いのかな?
などと思いつつ、私は花束片手に列へ並んだ。
様々な人々が思い思いの言葉を投げ掛けてステージに物を置いていく中、私はただじっと自分の番を待つ。
そしてステージの前に来ると、少し笑った。
「アスタルテさん、ファルコさん、アヤさん、レオンさん、カイン、マヤ、アキラ────ちゃんとゲームはクリアしましたよ。多少ハプニングもありましたが、みんな無事に現実世界へ戻ってこれました。だから、もう安心してください。今まで一緒に居てくれて、ありがとうございました」
自分の口で報告とお礼を終えてから、私はリアムさん達に代わって花を供える。
と同時に、七通の手紙をそっと置いた。
これは、私からの手向け。
安直かもしれないけど、これ以外思いつかなくて……一人一人に向けて、自分の気持ちや思い出を書き綴った。
まあ、カインへの手紙は正直最後まで書こうかどうか迷ったけどね。
でも、一応知り合いだし……なんだかんだ縁のあった人物だから、最後のお別れはちゃんとしようと思ったの。
たくさんの物で溢れたステージを一瞥し、私は深々と頭を下げた。
「どうか、安らかにお眠りください」
『さようなら』の代わりにそう言い残し、私はステージの前を去る。
────と、ここで誰かに肩を叩かれた。
ビックリして後ろを振り返ると、そこにはセーラー服の女子が……。
「えっと……すみません。どちら様で……」
「────その声、やっぱりラミエルか!」
『どちら様でしょうか?』と続ける筈だった言葉を遮り、彼女は身を乗り出してきた。
パッと表情を輝かせながら、腰まである黒髪を揺らす。
「私……!ヘスティアだ!」
「えっ!?」
思わず大声を上げてしまう私は、慌てて口元を押さえて周囲に謝罪した。
そして、会場の隅っこに移動すると、その女子をじっくり眺める。
た、確かに声も仕草もヘスティアさんそっくりだけど……でも────
「────が、学生さんだったんですか……!?」
驚きながらも小声で問い掛けると、その女子はコクコク頷いた。
「一応、まだ高校二年生だ」
「お、お若い……」
「そういうラミエルは何歳なんだ?」
「私は大学二年生です」
「えっ……!?嘘だろ……!?絶対、年下だと思っていたのに!」
色素の薄い瞳をこれでもかというほど見開き、ヘスティアさんは少し顔を近づけてきた。
まじまじとこちらを見つめながら何とか事態を呑み込み、『制服じゃなくて喪服だったのはそのせいか』と納得する。
「これからは『ラミエル先輩』と呼んだ方がいいか?」
「いえ、別に今まで通りで構いませんよ」
呼び方や年齢にこだわりのない私は、クスクスと笑う。
こうも大真面目に言われると、なんだかおかしくて。
「それより、ヘスティアさんは皆さんにお別れしなくていいんですか?」
「ああ、もう済んでいるからな」
『実は一番乗りで来たんだ』と語り、ヘスティアさんはステージの方へ目を向けた。
かと思えば、少しだけ穏やかな……でも、ちょっと悲しそうな表情を浮かべた。
「ラミエル、色々ありがとな」
「えっ?」
感謝される意味が分からず、私はパチパチと瞬きを繰り返す。
『レオンさん達の死から、立ち直った時のことかな?』と疑問に思っていると、ヘスティアさんが目を閉じた。
「魔王討伐のこととか、リアムのこととか……無名達から、大体聞いた。正直凄く複雑だし、まだ整理出来ていない部分もあるが、とりあえずラミエルにお礼は言っておこうと思って」
ふと目を開けたヘスティアさんはこちらに向き直り、真っ直ぐ前を見据える。
こういう真摯なところは、現実世界でも変わらないようだ。
「ラミエル、本当にありがとう。お前が居なければゲームクリアはもちろん、リアム達の心を変えることも出来なかっただろう。『紅蓮の夜叉』のギルドマスターとして、同盟の総司令官として、一人のプレイヤーとして本当に感謝している」
人目も憚らず深々と頭を下げ、ヘスティアさんは精一杯の誠意を表した。
『まだ学生の身だから』と甘えることなく、私に……そして、自分自身に向き合おうとしている。
ならば、こちらもソレに応えなければなるまい。
「ヘスティアさんの気持ち、確かに受け取りました。正直ちょっと大袈裟な気もしますが、そう言っていただけて光栄です。ありがとうございます」
こちらもしっかりと頭を下げ、心からの感謝を伝える。
やっぱり自分の行いを認めてもらえると嬉しいし、自信に繋がるから。
『本当にこれで良かったのか』という不安が、少し和らぐ。
「くくっ……お礼のお礼を言われるなんて、なんだか新鮮だな」
『なかなかない体験だ』と肩を竦め、ヘスティアさんはスッと目を細めた。
────と、ここでFROの総責任者やサーバー管理者がマイクを持って、立ち上がる。
そして心の底からお悔やみを述べ、今後の対応や方針について話すと解散を宣言した。
フラフラとした足取りでこの場を去る親族や友人に頭を下げ、しっかりと見送る。
私やヘスティアさんも彼らから丁寧な謝罪や挨拶を受けながら、帰宅。
「追悼式……終わっちゃったな」
一人暮らしのマンションの一室で、私はボソリと独り言を零した。
リアムさん達の願いを叶えられた達成感やアスタルテさん達の死の喪失感などを抱え、そっと目を閉じる。
不思議と涙は出なかったが、何となく虚無感に襲われた。
燃え尽き症候群とでも言おうか……。
「まあ、何にせよ……アスタルテさん達に最後のお別れを言えて、良かった。このような場がなければ、ずっとモヤモヤを抱えたまま生きていくことになっただろうから」
『自分の気持ちに一区切りつけた』と安堵し、私はベッドに体を沈める。
『明日も早いし、寝よう』と思い立ち、さっさと目を閉じた。
◇◆◇◆
────翌日、私は退院を前倒しにしたことによって受けられなかった検査やリハビリを行い、無事完治を言い渡された。
元々入院していた総合病院のお医者様にお礼を言って別れ、タクシー乗り場へ向かう。
────と、ここで見知った人物が行く手を阻むように立ち塞がった。
かと思えば、いつものようにヘラリと笑う。
「やあ、ラーちゃん」
「と、徳正さん……!どうして、ここに?」
「う~ん……ここなら、ラーちゃんに会えるかな~?って思って」
待ち伏せしていたことをほんのり匂わせ、徳正さんはちょっぴり視線を逸らした。
『さすがに住所を調べるのはアレじゃん?』と弁解しつつ、少しばかり身を屈めた。
「それより、ラーちゃんってこのあと予定ある~?」
「いえ、ありませんけど」
「本当?じゃあさ────」
そこで一度言葉を切ると、徳正さんはこちらに手を差し伸べる。
「────俺とデートに行きませんか?お姫様」
どこか茶化すような口調でそう言い、徳正さんは微かに頬を赤くした。
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