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第二章
神の仲間入り
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「────我は汝の唯一であり、一番であり、至高の存在。我は汝の伴侶となり、永遠の愛を誓おう。我は汝に全てを捧げる」
若干声を震わせながらも、私は何とか全ての呪文を言い終わる。
『噛まずに言えた』と安堵する中、旦那様は祭壇の上にある白い花を手に取った────かと思えば、私の横髪にソレをさす。
「綺麗だよ、メイヴィス」
愛おしげにこちらを見つめる旦那様は、ニッコリと微笑んだ。
甘い言葉と笑顔に胸を高鳴らせる私は、僅かに頬を赤くする────と同時に突然ボンッ!と音を立てて、ロウソクの火が消えた。
大きな物音にビックリする私を他所に、旦那様はハッとしたように顔を上げる。
「────メイヴィス、ちょっとごめんね」
きちんと一言断りを入れてから、旦那様は髪にさした白い花を回収する。
花の状態を確認する彼の後ろで、ヘレス様とアイシャさんは『何色だったの!?』と騒ぎ出した。
「花の色はえーっと……オレンジと黄緑みたいだね」
「あら、本当!?大当たりじゃない!」
「確か、オレンジは豊穣で黄緑は治癒だったか?だとしたら、かなりいい権能だな」
花の色で権能を判別する三人は、ワイワイと盛り上がる。
オレンジと黄緑で彩られた花を眺め、彼らは嬉しそうに笑い合った。
豊穣と治癒の権能だなんて……私には勿体ないわね。
でも、これでやっと本当の花嫁になれたのかと思うと、とっても嬉しいわ。旦那様と対等になれたみたいで。
「おめでとう、メイヴィス。儀式は無事成功したよ。さあ、手の甲を確認してごらん。紋章が変わっている筈だから」
トントンッと自身の左手を指で叩く旦那様に頷き、私は視線を落とした。
そして、手の甲を確認すると、紋章が変化していた。
聖女の証であるハート十字の紋章は、花と太陽のデザインになっている。
旦那様の紋章にもある太陽をそっと撫で、私は僅かに頬を緩めた。
「あら!メイヴィスちゃんの紋章、とっても綺麗ね!素敵だわ!」
「これで、お前も立派な神様だな」
口々に褒め言葉を言うアイシャさんとヘレス様は、自分の事のように喜んでくれた。
ふわりと柔らかい笑みを浮かべる二人に、私は『ありがとうございます』とお礼を言う。
そして、旦那様と顔を見合わせると、どちらからともなく微笑んだ。
若干声を震わせながらも、私は何とか全ての呪文を言い終わる。
『噛まずに言えた』と安堵する中、旦那様は祭壇の上にある白い花を手に取った────かと思えば、私の横髪にソレをさす。
「綺麗だよ、メイヴィス」
愛おしげにこちらを見つめる旦那様は、ニッコリと微笑んだ。
甘い言葉と笑顔に胸を高鳴らせる私は、僅かに頬を赤くする────と同時に突然ボンッ!と音を立てて、ロウソクの火が消えた。
大きな物音にビックリする私を他所に、旦那様はハッとしたように顔を上げる。
「────メイヴィス、ちょっとごめんね」
きちんと一言断りを入れてから、旦那様は髪にさした白い花を回収する。
花の状態を確認する彼の後ろで、ヘレス様とアイシャさんは『何色だったの!?』と騒ぎ出した。
「花の色はえーっと……オレンジと黄緑みたいだね」
「あら、本当!?大当たりじゃない!」
「確か、オレンジは豊穣で黄緑は治癒だったか?だとしたら、かなりいい権能だな」
花の色で権能を判別する三人は、ワイワイと盛り上がる。
オレンジと黄緑で彩られた花を眺め、彼らは嬉しそうに笑い合った。
豊穣と治癒の権能だなんて……私には勿体ないわね。
でも、これでやっと本当の花嫁になれたのかと思うと、とっても嬉しいわ。旦那様と対等になれたみたいで。
「おめでとう、メイヴィス。儀式は無事成功したよ。さあ、手の甲を確認してごらん。紋章が変わっている筈だから」
トントンッと自身の左手を指で叩く旦那様に頷き、私は視線を落とした。
そして、手の甲を確認すると、紋章が変化していた。
聖女の証であるハート十字の紋章は、花と太陽のデザインになっている。
旦那様の紋章にもある太陽をそっと撫で、私は僅かに頬を緩めた。
「あら!メイヴィスちゃんの紋章、とっても綺麗ね!素敵だわ!」
「これで、お前も立派な神様だな」
口々に褒め言葉を言うアイシャさんとヘレス様は、自分の事のように喜んでくれた。
ふわりと柔らかい笑みを浮かべる二人に、私は『ありがとうございます』とお礼を言う。
そして、旦那様と顔を見合わせると、どちらからともなく微笑んだ。
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