30 / 103
第一章
どうして《アラン side》
しおりを挟む
「我が主君から頂いた、せっかくの初仕事────失望されないためにも、全力で行かせてもらう」
『手加減はしない』と明言すると、リカルド団長は勢いよく斬り掛かった。
残念ながら避けられてしまったが、その衝撃波で体勢を崩す者がちらほら……。
間接的な攻撃ですらコレなのだから、もろに食らったら一溜りもない。
イザベラ様が強すぎて霞んで見えていたけど、この人も充分チートなんだよな。
バッサバッサ敵を斬り伏せていくリカルド団長の無双っぷりに、俺は一つ息を吐く。
感心半分呆れ半分といった様子で肩の力を抜く中、不意に体を持ち上げられた。
いや、浮かせられたと言った方が正しいかもしれない。
「ん?下のやつも怪我しているのか」
『二人とも重傷じゃないか』と零しながら、イザベラ様はNo.4の体も浮かせる。
特に反抗する理由もないのでされるがままになっていると、イザベラ様の前に並べられた。
「悪化するかもしれないから、『いい』と言うまで動くな」
我々の目をしっかり見て注意を促すイザベラ様は、慣れた様子で治癒魔法を展開する。
当たり前のように治療してくれる彼女の前で、俺は思わず
「どうして……」
と、問い掛けてしまった。
だって、今までの雇用主は任務遂行が最優先で……俺達のことなんて、どうでもよさそうだったから。
『血反吐を吐いてでも、依頼を成功させろ』というのが、彼らの本音だった。
なのに────
「────どうして、イザベラ様は俺達を助けてくれたんですか……?どうして、守ってくれるんですか……?どうして、治療してくれるんですか……?」
どんなに強くても、魔力や時間は有限。
俺達みたいな小物にまで、気を使う余裕はないだろう。
イザベラ様の本質は悪だと分かっているからこそ、戸惑いを覚える。
『この方は一体、何を思ってここに来たんだ?』と。
思考が糸のように絡まって、イザベラ・アルバートという人間を理解出来なくなった。
「俺達は捨て駒なんですから、そのまま見捨てたって……」
子が親の愛情を確認するかの如く自虐に走ると、イザベラ様は
「────捨て駒だと?」
と、怪訝そうに眉を顰めた。
『心外だ』と言わんばかりにこちらを睨み、イザベラ様は両腕を組む。
「私がいつ、そんなことを言った?」
「えっ……?」
捨て駒という認識を否定され、俺は目を丸くした。
他のメンバーも動揺を示し、ゆらゆらと瞳を揺らす。
自分を蔑ろにすることにすっかり慣れてしまった俺達に、イザベラ様は大きく息を吐いた。
かと思えば、僅かに身を乗り出す。
「いいか?よく聞け。貴様らは捨て駒じゃない────私の手足だ」
『疾風』のメンバー一人一人の顔を見て、イザベラ様は断言した。
ハッと息を呑む俺達の前で、彼女は両足を肩幅程度に開く。
ついでに両手も広げ、不敵に笑った。
「自分の手足を気遣って、何が悪い」
「「「!!」」」
『当たり前のことだろう』と言ってのけたイザベラ様に、俺達は衝撃を覚える。
ドクンッと大きく脈打つ心臓の音を聞きながら、滂沱の涙を流した。
と同時に、床に崩れ落ちたり子供のように『うわぁーん』と声を上げたりして、感情を吐き出す。
これまでずっと本心を押し殺してきた反動か、柄にもなく号泣してしまった。
一瞬の躊躇いもなく、俺達を『自分の一部』だと言ってくれるこの方が……当然のように、俺達を大切にしてくれるこの方が……嫌な顔一つせず、俺達を真っ直ぐに見てくれるこの方が────愛おしくて堪らない。
この方のためなら、何を差し出しても惜しくない。
本気でそう思える相手と巡り会い、俺は決意を固めた。
一生この方についていく、と。
恐らく、他の者達も同じだと思う。
だって、俺と全く同じ目をしていたから。
たとえ、この方が世界中から後ろ指を差される存在になっても、俺達だけは永遠に味方で居る。
最後の一瞬まで、この方に仕えるんだ。
『悪とか、正義とかもうどうでいい』と考え、俺は感情の赴くまま手を伸ばす。
────が、ペシッと叩き落とされてしまった。
「動くなと言っただろう、馬鹿者めが」
『待機命令も聞けんのか』と文句を言いながら、イザベラ様は治療を終える。
「ほら、もういいぞ。そっちのやつも」
No.4と俺に『もう完治した』と告げ、イザベラ様は踵を返した。
でも、何かを思い出したかのように立ち止まると、こちらを振り向く。
「一つ言い忘れていた」
そう言って、イザベラ様はこちらに手を伸ばした。
「よくやった、貴様ら。褒めて遣わす」
少し乱暴に俺とNo.4の頭を撫で、イザベラ様は『これからもこの調子で頼むぞ』と口にする。
どちらかと言うと、任務は失敗に終わったのに……俺達のことを労ってくれた。
『解雇どころか、こんなご褒美まで……』と驚く俺達を他所に、彼女は今度こそ踵を返す。
「リカルド、終わったか?」
「はっ。身体検査と身柄拘束も済んでおります」
「上出来だ」
『ちゃんと考えて行動出来たな』と手放しで褒め、イザベラ様は敵へ近づく。
命令通り生け捕りにされた青いローブの面々を前に、彼女は自身の顎を撫でた。
「このペンダントはウチの狸共の仕業として……他は恐らく、カモ達だな」
独り言のようにそう呟き、イザベラ様は一箇所に集められた武器や魔道具をチラッと見る。
「魔剣に加えて、ダメージ軽減の魔道具と身体強化の麻薬か……しかも、通信用魔道具まであるじゃないか。息の合った連携は、これのおかげか?まあ、結界を張った時点でそのカラクリは何の意味も持たないが」
『結界に阻まれてしまうからな』と説明しつつ、イザベラ様は全ての魔道具の電源を切った。
かと思えば、こちらへそれらを投げ渡す。
「アラン、ダメージ軽減の方は好きに使え。通信の方は言わなくても、分かるな?」
「はい。上手くやります」
「ああ、頼んだぞ」
責任重大な役を俺達に託し、イザベラ様はニヤリと笑った。
『カモ達がどういう反応を示すのか楽しみだ』と言い、青いローブの集団へ視線を戻す。
「こいつらは一先ず、牢屋に閉じ込めておけ」
「えっ?尋問などは……?」
思わずといった様子で口を挟むリカルド団長に、イザベラ様は小さく首を振った。
「必要ない」
「で、ですが……」
「わざわざ問い質さなくても、こいつらの狙いや主人には見当がつく」
『こんな小物に無駄な労力を掛けなくていい』とバッサリ切り捨て、イザベラ様は手を振る。
まるで、猫でも追い払うかのように。
「用が済み次第解放するつもりだから、丁重にな」
『殺すつもりはない』と明言したイザベラ様に、リカルド団長は目を剥いた。
かと思えば、『分かりました』と溜め息混じりに答える。
一度言い出した聞かない性格の主君のため、反論を諦めたようだ。
せっせと敵を担ぎ上げる彼の前で、俺はスッと目を細める。
きっとイザベラ様は俺達の時と同様、『こいつらは雇われただけだから』と思っているのだろう。
全く……悪意の塊みたいな人なのに、変なところで甘いんだから。
『本人は強者の余裕としか思っていないんだろうけど』と肩を竦め、苦笑いする。
────と、ここで結界は解除された。ついでに、浮遊魔法も。
慌てて体勢を整える俺とNo.4は、何とか無事に着地する。
まあ、大した高さじゃなかったため、そのまま落ちても問題なかったが。
『だとしても、心臓にわりぃ……』と肝を冷やしていると、不意に通信用魔道具が光った。
そして自動的に電源が入り、『ザザッ……』とノイズを響かせる。
会話可能状態へ入ったと思われる通信用魔道具を前に、青いローブの集団は一斉に騒ぎ始めた。
────が、布で口を塞がれているため、くぐもった声しか出せない。
何とかこの状況を伝えようと必死な彼らを前に、俺はニヤリと笑った。
さあ、早速俺達の出番だ。
イザベラ様のご期待に添えるよう、派手にやろうじゃないか。
『瀕死にされた分の借りも返さないといけねぇーし』と思い立ち、俺は部下達を手招く。
泣き腫らした顔で近づいてくる彼らにアイコンタクトを送り、俺は────怒号を上げた。
『手加減はしない』と明言すると、リカルド団長は勢いよく斬り掛かった。
残念ながら避けられてしまったが、その衝撃波で体勢を崩す者がちらほら……。
間接的な攻撃ですらコレなのだから、もろに食らったら一溜りもない。
イザベラ様が強すぎて霞んで見えていたけど、この人も充分チートなんだよな。
バッサバッサ敵を斬り伏せていくリカルド団長の無双っぷりに、俺は一つ息を吐く。
感心半分呆れ半分といった様子で肩の力を抜く中、不意に体を持ち上げられた。
いや、浮かせられたと言った方が正しいかもしれない。
「ん?下のやつも怪我しているのか」
『二人とも重傷じゃないか』と零しながら、イザベラ様はNo.4の体も浮かせる。
特に反抗する理由もないのでされるがままになっていると、イザベラ様の前に並べられた。
「悪化するかもしれないから、『いい』と言うまで動くな」
我々の目をしっかり見て注意を促すイザベラ様は、慣れた様子で治癒魔法を展開する。
当たり前のように治療してくれる彼女の前で、俺は思わず
「どうして……」
と、問い掛けてしまった。
だって、今までの雇用主は任務遂行が最優先で……俺達のことなんて、どうでもよさそうだったから。
『血反吐を吐いてでも、依頼を成功させろ』というのが、彼らの本音だった。
なのに────
「────どうして、イザベラ様は俺達を助けてくれたんですか……?どうして、守ってくれるんですか……?どうして、治療してくれるんですか……?」
どんなに強くても、魔力や時間は有限。
俺達みたいな小物にまで、気を使う余裕はないだろう。
イザベラ様の本質は悪だと分かっているからこそ、戸惑いを覚える。
『この方は一体、何を思ってここに来たんだ?』と。
思考が糸のように絡まって、イザベラ・アルバートという人間を理解出来なくなった。
「俺達は捨て駒なんですから、そのまま見捨てたって……」
子が親の愛情を確認するかの如く自虐に走ると、イザベラ様は
「────捨て駒だと?」
と、怪訝そうに眉を顰めた。
『心外だ』と言わんばかりにこちらを睨み、イザベラ様は両腕を組む。
「私がいつ、そんなことを言った?」
「えっ……?」
捨て駒という認識を否定され、俺は目を丸くした。
他のメンバーも動揺を示し、ゆらゆらと瞳を揺らす。
自分を蔑ろにすることにすっかり慣れてしまった俺達に、イザベラ様は大きく息を吐いた。
かと思えば、僅かに身を乗り出す。
「いいか?よく聞け。貴様らは捨て駒じゃない────私の手足だ」
『疾風』のメンバー一人一人の顔を見て、イザベラ様は断言した。
ハッと息を呑む俺達の前で、彼女は両足を肩幅程度に開く。
ついでに両手も広げ、不敵に笑った。
「自分の手足を気遣って、何が悪い」
「「「!!」」」
『当たり前のことだろう』と言ってのけたイザベラ様に、俺達は衝撃を覚える。
ドクンッと大きく脈打つ心臓の音を聞きながら、滂沱の涙を流した。
と同時に、床に崩れ落ちたり子供のように『うわぁーん』と声を上げたりして、感情を吐き出す。
これまでずっと本心を押し殺してきた反動か、柄にもなく号泣してしまった。
一瞬の躊躇いもなく、俺達を『自分の一部』だと言ってくれるこの方が……当然のように、俺達を大切にしてくれるこの方が……嫌な顔一つせず、俺達を真っ直ぐに見てくれるこの方が────愛おしくて堪らない。
この方のためなら、何を差し出しても惜しくない。
本気でそう思える相手と巡り会い、俺は決意を固めた。
一生この方についていく、と。
恐らく、他の者達も同じだと思う。
だって、俺と全く同じ目をしていたから。
たとえ、この方が世界中から後ろ指を差される存在になっても、俺達だけは永遠に味方で居る。
最後の一瞬まで、この方に仕えるんだ。
『悪とか、正義とかもうどうでいい』と考え、俺は感情の赴くまま手を伸ばす。
────が、ペシッと叩き落とされてしまった。
「動くなと言っただろう、馬鹿者めが」
『待機命令も聞けんのか』と文句を言いながら、イザベラ様は治療を終える。
「ほら、もういいぞ。そっちのやつも」
No.4と俺に『もう完治した』と告げ、イザベラ様は踵を返した。
でも、何かを思い出したかのように立ち止まると、こちらを振り向く。
「一つ言い忘れていた」
そう言って、イザベラ様はこちらに手を伸ばした。
「よくやった、貴様ら。褒めて遣わす」
少し乱暴に俺とNo.4の頭を撫で、イザベラ様は『これからもこの調子で頼むぞ』と口にする。
どちらかと言うと、任務は失敗に終わったのに……俺達のことを労ってくれた。
『解雇どころか、こんなご褒美まで……』と驚く俺達を他所に、彼女は今度こそ踵を返す。
「リカルド、終わったか?」
「はっ。身体検査と身柄拘束も済んでおります」
「上出来だ」
『ちゃんと考えて行動出来たな』と手放しで褒め、イザベラ様は敵へ近づく。
命令通り生け捕りにされた青いローブの面々を前に、彼女は自身の顎を撫でた。
「このペンダントはウチの狸共の仕業として……他は恐らく、カモ達だな」
独り言のようにそう呟き、イザベラ様は一箇所に集められた武器や魔道具をチラッと見る。
「魔剣に加えて、ダメージ軽減の魔道具と身体強化の麻薬か……しかも、通信用魔道具まであるじゃないか。息の合った連携は、これのおかげか?まあ、結界を張った時点でそのカラクリは何の意味も持たないが」
『結界に阻まれてしまうからな』と説明しつつ、イザベラ様は全ての魔道具の電源を切った。
かと思えば、こちらへそれらを投げ渡す。
「アラン、ダメージ軽減の方は好きに使え。通信の方は言わなくても、分かるな?」
「はい。上手くやります」
「ああ、頼んだぞ」
責任重大な役を俺達に託し、イザベラ様はニヤリと笑った。
『カモ達がどういう反応を示すのか楽しみだ』と言い、青いローブの集団へ視線を戻す。
「こいつらは一先ず、牢屋に閉じ込めておけ」
「えっ?尋問などは……?」
思わずといった様子で口を挟むリカルド団長に、イザベラ様は小さく首を振った。
「必要ない」
「で、ですが……」
「わざわざ問い質さなくても、こいつらの狙いや主人には見当がつく」
『こんな小物に無駄な労力を掛けなくていい』とバッサリ切り捨て、イザベラ様は手を振る。
まるで、猫でも追い払うかのように。
「用が済み次第解放するつもりだから、丁重にな」
『殺すつもりはない』と明言したイザベラ様に、リカルド団長は目を剥いた。
かと思えば、『分かりました』と溜め息混じりに答える。
一度言い出した聞かない性格の主君のため、反論を諦めたようだ。
せっせと敵を担ぎ上げる彼の前で、俺はスッと目を細める。
きっとイザベラ様は俺達の時と同様、『こいつらは雇われただけだから』と思っているのだろう。
全く……悪意の塊みたいな人なのに、変なところで甘いんだから。
『本人は強者の余裕としか思っていないんだろうけど』と肩を竦め、苦笑いする。
────と、ここで結界は解除された。ついでに、浮遊魔法も。
慌てて体勢を整える俺とNo.4は、何とか無事に着地する。
まあ、大した高さじゃなかったため、そのまま落ちても問題なかったが。
『だとしても、心臓にわりぃ……』と肝を冷やしていると、不意に通信用魔道具が光った。
そして自動的に電源が入り、『ザザッ……』とノイズを響かせる。
会話可能状態へ入ったと思われる通信用魔道具を前に、青いローブの集団は一斉に騒ぎ始めた。
────が、布で口を塞がれているため、くぐもった声しか出せない。
何とかこの状況を伝えようと必死な彼らを前に、俺はニヤリと笑った。
さあ、早速俺達の出番だ。
イザベラ様のご期待に添えるよう、派手にやろうじゃないか。
『瀕死にされた分の借りも返さないといけねぇーし』と思い立ち、俺は部下達を手招く。
泣き腫らした顔で近づいてくる彼らにアイコンタクトを送り、俺は────怒号を上げた。
134
あなたにおすすめの小説
王命って何ですか? 虐げられ才女は理不尽な我慢をやめることにした
まるまる⭐️
恋愛
【第18回恋愛小説大賞において優秀賞を頂戴致しました。応援頂いた読者の皆様に心よりの感謝を申し上げます。本当にありがとうございました】
その日、貴族裁判所前には多くの貴族達が傍聴券を求め、所狭しと行列を作っていた。
貴族達にとって注目すべき裁判が開かれるからだ。
現国王の妹王女の嫁ぎ先である建国以来の名門侯爵家が、新興貴族である伯爵家から訴えを起こされたこの裁判。
人々の関心を集めないはずがない。
裁判の冒頭、証言台に立った伯爵家長女は涙ながらに訴えた。
「私には婚約者がいました…。
彼を愛していました。でも、私とその方の婚約は破棄され、私は意に沿わぬ男性の元へと嫁ぎ、侯爵夫人となったのです。
そう…。誰も覆す事の出来ない王命と言う理不尽な制度によって…。
ですが、理不尽な制度には理不尽な扱いが待っていました…」
裁判開始早々、王命を理不尽だと公衆の面前で公言した彼女。裁判での証言でなければ不敬罪に問われても可笑しくはない発言だ。
だが、彼女はそんな事は全て承知の上であえてこの言葉を発した。
彼女はこれより少し前、嫁ぎ先の侯爵家から彼女の有責で離縁されている。原因は彼女の不貞行為だ。彼女はそれを否定し、この裁判に於いて自身の無実を証明しようとしているのだ。
次々に積み重ねられていく証言に次第に追い込まれていく侯爵家。明らかになっていく真実を傍聴席の貴族達は息を飲んで見守る。
裁判の最後、彼女は傍聴席に向かって訴えかけた。
「王命って何ですか?」と。
✳︎不定期更新、設定ゆるゆるです。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
そんなに妹が好きなら死んであげます。
克全
恋愛
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」に同時投稿しています。
『思い詰めて毒を飲んだら周りが動き出しました』
フィアル公爵家の長女オードリーは、父や母、弟や妹に苛め抜かれていた。
それどころか婚約者であるはずのジェイムズ第一王子や国王王妃にも邪魔者扱いにされていた。
そもそもオードリーはフィアル公爵家の娘ではない。
イルフランド王国を救った大恩人、大賢者ルーパスの娘だ。
異世界に逃げた大魔王を追って勇者と共にこの世界を去った大賢者ルーパス。
何の音沙汰もない勇者達が死んだと思った王達は……
婚約破棄の代償
nanahi
恋愛
「あの子を放って置けないんだ。ごめん。婚約はなかったことにしてほしい」
ある日突然、侯爵令嬢エバンジェリンは婚約者アダムスに一方的に婚約破棄される。破局に追い込んだのは婚約者の幼馴染メアリという平民の儚げな娘だった。
エバンジェリンを差し置いてアダムスとメアリはひと時の幸せに酔うが、婚約破棄の代償は想像以上に大きかった。
幼い頃に魔境に捨てたくせに、今更戻れと言われて戻るはずがないでしょ!
克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
ニルラル公爵の令嬢カチュアは、僅か3才の時に大魔境に捨てられた。ニルラル公爵を誑かした悪女、ビエンナの仕業だった。普通なら獣に喰われて死にはずなのだが、カチュアは大陸一の強国ミルバル皇国の次期聖女で、聖獣に護られ生きていた。一方の皇国では、次期聖女を見つけることができず、当代の聖女も役目の負担で病み衰え、次期聖女発見に皇国の存亡がかかっていた。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
【完】愛人に王妃の座を奪い取られました。
112
恋愛
クインツ国の王妃アンは、王レイナルドの命を受け廃妃となった。
愛人であったリディア嬢が新しい王妃となり、アンはその日のうちに王宮を出ていく。
実家の伯爵家の屋敷へ帰るが、継母のダーナによって身を寄せることも敵わない。
アンは動じることなく、継母に一つの提案をする。
「私に娼館を紹介してください」
娼婦になると思った継母は喜んでアンを娼館へと送り出して──
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる