3年前の〇〇へ

Rosen

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3年前の私へ ー1話ー

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中学校時代、
私は恥の多い人生を送っていた。
よくある見えないものが見えちゃってる系女子にして虚言癖有りの目立ちたがり屋、だからと言って他人を巻き込む勇気などない臆病者で物事を最後までやり遂げる根性もなく努力もしないどうしようもない人間だった。
そんな私が変わったのは中学卒業後の長期休暇の事だった。
母の意向でモサモサ揺れ動く猫じゃらしよろしく、剛毛な私の髪にストレートパーマをかけることになった。最初はオシャレなどに私は微塵も興味も関心も無く、ただただ母の言う通りにストレートをかけてもらうだけだった。しかし私は鏡を見た瞬間感動した。自分はこんなににも綺麗になれるのかと。猫じゃらしがまるで絹のように滑らかに波打って、その時の私にはとても美しく見えた。
その時から、自分の為の努力は惜しまなくなった。努力を重ねる度に美しくなる自分を見るのが楽しくなった。面倒なスキンケアや死ぬほどキツいトレーニングも、自分がもっと綺麗になれると思ったら苦では無かった。それどころか段々と努力が楽しくなった。

そして高校入学式を迎えた。
初めての高校デビュー、おかしくないか本当にドギマギしていた。
結果大成功。虚言癖、厨二病発言、それら一切封印し、明るくいつも笑顔のおっちょこちょいな女の子が誕生した。
そこからの高校生活はバラ色だった。
女子のグループも一軍に入れたし、告白だってされた。誰よりも幸せな自信があった。
でも、今の状況が良くなる程、邪魔に思う過去の自分の存在。
無くしたい、過去の自分の過ちを。


学校帰りの夕方だった。
いつも通り友人、松岡皆帆と帰っていた。
「野乃はいいよね」
「え?笑どうしたの急に」
「かわいいし、頭いいし、」
「褒めても何も出ないよ!」
その時は夢にも思わなかった、
「本当の事を言ってるんだよ」
まさか、
「へへ、ありがとう!皆帆大好き!!」
「どんな所が?」
「え?…えっと、食べ物奢ってくれるとこと
 か、雑用やってくれる事とかかな?」
皆帆が
「……そっか、」
ザクッ
「え?」
私を刺し殺すなんて。
「皆帆…?」
ーザクッー
痛い、
「ねぇ、野乃?」
ーザクッー
痛い、痛い
「私はね、明るくて優しい貴女が大好きだっ
 たの」
ーザクッー
痛い、痛い痛い
「だからずぅっと我慢してたの。貴女が私の事を召使いみたいに扱ってることも、陰口を言ってる事も」
痛い痛い痛い痛い
「ねぇ、どうして?」
ーーザクザクザクザクザクザクザクーーー
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い




「どうして私を裏切ったの?」


知らないわよ、そんなの。
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