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断章Ⅱ〜最終兵器にアイの花を〜
総帥
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*◇*◇*◇*◇
そして———全てを片付けた、白たちは。
『…………戦闘、終了……』
「ほっ、とりあえずここは終わりね……」
リラックスするサナたちを横目に。
「アテナ、行くぞ」
「サナ……さん、とか、置いてって…………いいの?」
「ああ、コレは俺と———いや、お前が決着をつけるべき話だからな。……部外者は、巻き込みたくないんだ」
「…………しろ、は、自分から…………飛び込むくせに?」
「ああっ?!……お……俺は特別だろ?!
それにさ———大事な時なんだ、お前の側にいてやりたいしさ、何より和解したら———お前を、お嫁にもらう話し合いを……なんてな」
少しだけ、アテナの頬が赤らみ、その顔がほどける。
嬉しいのか———だったら、こっちとしても嬉しい限りだ。
「しっかし、何でこんなところでコイツらが起動したんだろうな…………サナたちも、『別に私たちは何もしてない』って言ってたし、やたら本当にどうしてコイツらは———」
『それ以上、あなた方に進んでもらっては困るからです』
ピリッとした声。一見しただけでは優しい声だが、その奥にある殺意と呪いを隠しきれてはいなかった。
「…………お前、か……お前が、ここの番人か……!」
『刹那にて 偽神の下に 集いしは 永遠を夢見る 虚無の骸……
…………理想の前で果てるがいい、アレン・セイバー』
世界が———世界が、その男に向かって収束していくかのような、そんな抗いようのない威圧感、絶望感。
すぐさまみんなの前に出てみたはいいものの、なぜだか足が震えている。……まさか、怯えているというのか? たかがコイツ1人に?
『虚勢を張ろうと、心の弱さは隠せない…………散華の刻だ、緋色の救世主よ』
「……お前、誰だ」
『ゴルゴダ機関、総帥…………プロジェクト・エターナル、その統括役、管理者にして機神ゼウス直属の部下———、
刹那……と名を言います』
…………男。
刀を下げ、ただそこに立っていた和服の男。
漆黒の仮面を身につけた、長い白髪の男。
……見覚えがあった。
ダークナイト…………かつて魔王軍の幹部だった、その男……そのものだ。
「お前、ダークナイト……じゃないのか」
『それは過去に捨てた名前。同じようなものならば、他にいくらでも存在しますよ。撃墜王———も、その1つでしたね』
「……何の用だ、そこをどけ———俺たちはその先に行かなきゃならないんだ」
『何の用か…………それは、ようやく貴方と戦う時が来た、ということですよ』
その言葉を聞いた瞬間、俺の足は既に地面を蹴り飛ばしていた。
瞬間の突風、落雷の如き速さを以て、敵に一瞬で迫る。これを見切れるはずが———、
「もがっ?!……ぐっぐ、うぅう…………っっ!」
『所詮はその程度。お前は何も、変わってはいないのだ』
見切られた———どころか、そのまま顔面を掴まれた……片手で。
「っ……ぐ、おおぉ……っ!」
『護る剣も、何も……お前には何もないっ!』
そのまま投げ飛ばされ、俺の身体は無様にも地面に転げ回る。
…………そんなことが、あるか……!
「白、大丈夫なの?!」
「…………私、も、やる……っ!」
「……お前らは、来るな! 特にアテナ、お前はさっさと……お父さんとこ行ってこい、婚約はまだ後ででいいから!」
「そういう……こと、じゃ、ない…………白の話!」
「うるっ……せえ、コイツは俺が……殺す!」
……その言葉を聞いたアテナは、かなりの速さで飛び始めるが、そこに刹那を手を出そうとする。…………させてたまるか。
『…………ほぉ?』
「お前の相手は俺だ、よそ見すんじゃねえっ!」
刹那が伸ばした刀に、俺の神威で拮抗する。……コイツはただものじゃねえ、だからこそ———!
そして———全てを片付けた、白たちは。
『…………戦闘、終了……』
「ほっ、とりあえずここは終わりね……」
リラックスするサナたちを横目に。
「アテナ、行くぞ」
「サナ……さん、とか、置いてって…………いいの?」
「ああ、コレは俺と———いや、お前が決着をつけるべき話だからな。……部外者は、巻き込みたくないんだ」
「…………しろ、は、自分から…………飛び込むくせに?」
「ああっ?!……お……俺は特別だろ?!
それにさ———大事な時なんだ、お前の側にいてやりたいしさ、何より和解したら———お前を、お嫁にもらう話し合いを……なんてな」
少しだけ、アテナの頬が赤らみ、その顔がほどける。
嬉しいのか———だったら、こっちとしても嬉しい限りだ。
「しっかし、何でこんなところでコイツらが起動したんだろうな…………サナたちも、『別に私たちは何もしてない』って言ってたし、やたら本当にどうしてコイツらは———」
『それ以上、あなた方に進んでもらっては困るからです』
ピリッとした声。一見しただけでは優しい声だが、その奥にある殺意と呪いを隠しきれてはいなかった。
「…………お前、か……お前が、ここの番人か……!」
『刹那にて 偽神の下に 集いしは 永遠を夢見る 虚無の骸……
…………理想の前で果てるがいい、アレン・セイバー』
世界が———世界が、その男に向かって収束していくかのような、そんな抗いようのない威圧感、絶望感。
すぐさまみんなの前に出てみたはいいものの、なぜだか足が震えている。……まさか、怯えているというのか? たかがコイツ1人に?
『虚勢を張ろうと、心の弱さは隠せない…………散華の刻だ、緋色の救世主よ』
「……お前、誰だ」
『ゴルゴダ機関、総帥…………プロジェクト・エターナル、その統括役、管理者にして機神ゼウス直属の部下———、
刹那……と名を言います』
…………男。
刀を下げ、ただそこに立っていた和服の男。
漆黒の仮面を身につけた、長い白髪の男。
……見覚えがあった。
ダークナイト…………かつて魔王軍の幹部だった、その男……そのものだ。
「お前、ダークナイト……じゃないのか」
『それは過去に捨てた名前。同じようなものならば、他にいくらでも存在しますよ。撃墜王———も、その1つでしたね』
「……何の用だ、そこをどけ———俺たちはその先に行かなきゃならないんだ」
『何の用か…………それは、ようやく貴方と戦う時が来た、ということですよ』
その言葉を聞いた瞬間、俺の足は既に地面を蹴り飛ばしていた。
瞬間の突風、落雷の如き速さを以て、敵に一瞬で迫る。これを見切れるはずが———、
「もがっ?!……ぐっぐ、うぅう…………っっ!」
『所詮はその程度。お前は何も、変わってはいないのだ』
見切られた———どころか、そのまま顔面を掴まれた……片手で。
「っ……ぐ、おおぉ……っ!」
『護る剣も、何も……お前には何もないっ!』
そのまま投げ飛ばされ、俺の身体は無様にも地面に転げ回る。
…………そんなことが、あるか……!
「白、大丈夫なの?!」
「…………私、も、やる……っ!」
「……お前らは、来るな! 特にアテナ、お前はさっさと……お父さんとこ行ってこい、婚約はまだ後ででいいから!」
「そういう……こと、じゃ、ない…………白の話!」
「うるっ……せえ、コイツは俺が……殺す!」
……その言葉を聞いたアテナは、かなりの速さで飛び始めるが、そこに刹那を手を出そうとする。…………させてたまるか。
『…………ほぉ?』
「お前の相手は俺だ、よそ見すんじゃねえっ!」
刹那が伸ばした刀に、俺の神威で拮抗する。……コイツはただものじゃねえ、だからこそ———!
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