使い魔の王はパートナーを求めて

sara

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学校

魔力検査

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朝か…

起きて学校へ行く用意をする
朝食を食べ
のんびり廊下を歩いて教室に向かう
俺は遅い方らしい
皆ほとんどが席についている

ひとつあくびをつきふと隣を見る

バチッ

目が合ってしまった


「…おはようございます、ジュンさん。」
 

「おはよう、ご、ざいます。エレオノーラ様。」


ヴァネッサ嬢の言葉ひとつひとつにクラスメートが反応する
挨拶をしただけで睨まれるとかどうしろと

本当に俺が来るのが遅かったようで先生はすぐにやって来た
先生は教壇に着くと連絡事項を話し始める
 
今日は魔力検査をするらしい
まずはクラスの魔力について知ろうということだ
そして優秀な人のを見て意欲を高めようということもある
余計な事を
クラスメート全員に発表されるとか公開処刑同然だ


はぁ、


溜め息ついちゃったじゃん
あれ?今の俺じゃないよ
なら…

ヴァネッサ嬢か
優秀だと聞くけど憂鬱なのかねぇ


名前順に次々と呼ばれ、ヴァネッサ嬢か呼ばれる
魔力検査は教卓にある水晶に手をのせて調べるらしい
魔力検査は属性と魔力量を調べる
属性は基本属性として火、水、風、土、雷
俺が人間として一番使うのは風、その次は水だ
普通、人は1か2属性をもつ
魔力量は成長するにつれて増えていく
増え方は人それぞれ
俺はかなり長い年月生きているからか限界が分からなくなった
15歳現在の平均は三千くらい

ヴァネッサ嬢が水晶に手をのせる

「火属性、風属性
魔力量一万五千」

ワーッ

歓声があがる
一万五千という魔力量はかなりすごい
優秀だねぇ 
この年でここまで多いのもなかなかいない


ヴァネッサ嬢はホッと小さく息を吐く

「これなら、認めて貰える。」


ポツリと言った言葉が耳に入った
諦めと希望の入り交じった声だった
皆がうるさい中で何故かその声が俺の耳に残った





俺の番か
呼ばれたので教卓へと歩く
途中足を引っかけられそうになったがさすがにそこまで付き合うのは面倒くさい
さらっと避ける

水晶に手をのせる

「風属性、水属性。
魔力量八千。
さすがギルド推薦者だな。」


ザワザワ


ちっバラされた
あんな奴が? などの嫉妬の視線が強くなる
はぁ、とりあえず席につこう

そして人が呼ばれていってとある令嬢が呼ばれた
アンジェリカ=カース
伯爵家の令嬢
俺に特に視線を送っていた人だ

「水属性
魔力量八千。」

歓声があがるが俺と同じ魔力量だった事が気に入らないのかこっちをきつく睨み付けふんっと鼻を鳴らして席に戻った
あちゃー
完全に敵視されてるよ


「すごいのですね。ギルド推薦者はあなただったのですか。」

ヴァネッサはキラキラした目で見てくる
嫌悪の目ではなく子どもみたいだな、と思った

「エレオノーラ様には敵いませんよ。」
クスリと笑う

「?」
なせ笑われたのか分からないみたいだ
困惑していたがしょんぼりと表情を変えて

「私はまだまだですから…」
悲しみと悔しさが入り交じった目を伏せる

「そうですか、まあ、感じかたは人それぞれですが私は諦めずに努力する人はとても好ましいと思いますよ。」

俺はどうしてかそんな顔をしてほしくなくて
頭をポンボン撫でる


「…はい。ありがとうございます。」
ヴァネッサは頬を薄く染め、その事に気づかれないように下をむく
褒められたせいで2割増しくらいジュンが格好よく見えたのは気のせいか
褒められたのはたくさんあるのにそんなことを言われたのは初めてで心がぽかぽかした

それからも魔力検査は続いて漸く終わりを迎えた頃にはもうお昼の時間になっていた
今日は魔力検査だけらしいので即解散となった

昼飯どうしようかなー
ヴァネッサ嬢はどうするのか気になってそちらをみるとカース嬢が駆けよっていたので一緒に食べるのだろう
荷物を持ってドアに向かうと廊下からガヤガヤと見に覚えのあるうるさい声がしてきた

ガラガラッ!
「ジュン、来てやったわよ!」
「お昼食べに行こーぜ。」
二人が大きい声を出したせいで注目を浴びる
ライはワイルド風なイケメンでリンは可愛らしい見た目なので見とれている人が多い
まあ、見た目と性格は一致しないというし…
見とれている人にはドンマイとでも声をかけたくなった

「うん、今行くよ。」
二人に急いで駆け寄るとヴァネッサ嬢達が近くにいた
彼女は俺の方を見て声を出そうとしていたがはっとカース嬢をチラリと見てスッと何も声をかけずに教室を出た
俺はさようならを言われなかったので少ししょんぼりしながら二人についていった

食堂につき各自がそれぞれ注文をする
ご飯が来てから会話を始めたのはライだった

「エレオノーラ様綺麗だったな、さすが公爵家は品が違うな。ジュンは隣で羨ましいなー。」

「品の違いなんてライに分かるの?」

「なんだとっ、俺にだって少しくらいは分かるは、ずだと思う…」

「そこは最後まで自信持って言いなよ…」
呆れて口を挟む
ライはキッと俺を睨み付け

「じゃあ、お前らにはわかんのかよ。」

「「ライよりかは」」
二人で声を揃えて反論した
うぐっとつぶれたライは目を反らした

食堂を出た俺らは各自自分たちの部屋に戻る
リンに外出に誘われたが部屋の整理があるので断った
二人で遊んで来てよと言うとリンは不服な顔をして、ライは呆れた顔をしていたのが謎だった


「ジュンが居ないと意味ないじゃない、バカ。」
ジュンが部屋に戻った後ライの部屋に愚痴を吐き出しに行った
ライは来ると思ったよと部屋に入れて話を聞く
リンは机に突っ伏してうなだれる

「まあ、ジュンはいつものことだし遊びに行こうぜ。」

「あんたの奢りね。」
ぶすっと頬を膨らませて横目でチラリと見ながら言う

はあっ?とリンを見ると目が悲しそうだったからしょうがねぇなぁと思い、リンの頭をグシャグシャなで回し、

「ほら、行くぞ。」

二人は部屋を出た
俺の幼馴染み達は困ったものでる
本当にそれに尽きる、とライは思った

    
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