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第一章 幼年期
男と女はめんどくさい
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「社交ダンスなんてどうかな」
午後の手持ち無沙汰の時間。リディアが自室でくつろいでいるときに部屋のドアがノックされ、入室してきたエレナは開口一番そう切り出した。
「何が?」
「運動、したいんでしょ?」
要するに今朝の走り込み事件を踏まえて、リディアの運動したい欲求を発散する術として社交ダンスを習ったらどうかという提案らしい。このお姉さんは時々、前提条件をすっ飛ばして自分の分かってることは相手も分かっている体で話す癖があるな、とリディアは思う。
「社交ダンスって結構体力を使うらしいよ。今のキミは頑丈な身体を持つ高校球児の玲司くんじゃなく、かよわい九歳の公爵令嬢なんだから、十分な運動量のはず」
優雅にゆっくりと踊るイメージに反して、社交ダンスが意外とハードな運動だというのは、リディアも聞いたことがある。だから運動としてダンスが物足りないとは思わないが、あまり興味がそそられないのも事実だ。
「社交ダンスってなんか照れくさいし……」
エレナは、予想通りの答えが返ってきた、という風に、にんまりと微笑んだ。
「少年は女の子と手をつないで踊るのが照れくさいんでしょ? でも今の玲司くんは女の子なんだから、手をつなぐ相手は男の子よ」
それだったら照れくさくないでしょ、とエレナはドヤ顔をしてみせる。一理あるような、そういう問題じゃないような複雑な気分だ。
「メイド長にそれとなく、仮にリディアが社交ダンスを習いたいと言ったとしたら誰か教えてくれる人はいるか訊いてみたの。そしたら、離れに住んでる執事長の息子さんが適任だって。リディアより一つ年上の十歳。小学生の男の子と手をつなぐのに抵抗なんかないでしょ」
「なんか勝手に話を進めてる!?」
放っておいたら勝手に社交ダンスを習うことにされそうで、リディアは思わずツッコんだ。
「まだ仮定の話だって。『仮にやるとしたら』って話」
エレナはメイド長との会話の顛末を説明する。今朝の騒動への周囲の反応が『まあ、リディア様が騒動起こすのはいつものことだし』という感じでわりと疑念を持たれていないことにひと安心したエレナだったが、かといって公爵令嬢が日課のように早朝ランニングするのはやっぱり違和感がある。もっと貴族の淑女にふさわしい運動はないものかと考えて、社交ダンスを思いついたという。だが急に社交ダンスを習うといっても、すぐに始められるかわからない。教師役を探すのに一週間かかったりしたら、その間リディアの鬱憤はたまり続けるので問題の解決にならない。
「朝の騒動がそれほど怪しまれていないなら、『リディア様が身体を動かしたいのは本当みたいなんですけど』って打ち明けてしまっても大丈夫だと思って。運動不足解消のために社交ダンスを仮にやるなら、いつから習い始められるか、誰が教えに来てどれぐらいの頻度で習えるのか、ちょっと探りを入れてみたわけ」
だからまだ何も決めてないよ。とエレナはリディアに告げる。嫌なら別にこの話はなかったことになるだけだ。
「でも、この世界で貴族の婦女が身体を動かす機会なんて、社交ダンスぐらいしかないと思うよ。屋敷の外に出ることすらそれほど自由にできないし、どこへ行っても使用人や街の人の目がある。部屋に一人でいるときに筋トレしようにも、その服じゃあ――」
実際、リディアの服は日常の動作にさえ支障をきたすぐらい動きにくい。スカートの中になんかフレーム入ってるし。
「やってみて嫌だったらやめればいいじゃん。ものは試しってことで」
「……うん」
押しの強いお姉さんに説得される形で、結局ダンスを習うことになってしまった。
自分が踊っているのを想像すると、一緒に踊る相手が男だろうが女だろうがやっぱり照れくさいけど、身体を動かしたいのも事実だ。前世の記憶によれば日本では社交ダンスは競技ダンスというスポーツになっていたし、スポーツと割り切れば案外楽しめるかもしれない。新しいスポーツをやってみるのは、どちらかといえば好きな方だ。
*
「お相手はキコ・ハビリスくん。さっきも言った通り執事長の息子で十歳。私もどんな子か知らないんだけど、週一回家庭教師の先生が教えにくる時には一緒に授業を受けてるそうだから、リディアとはお互いによく知っている仲のはず。初対面みたいなリアクションしないでね」
さっそく翌日から社交ダンスを習うことになったので、リディアはエレナから就寝前に翌日の注意事項のレクチャーを受けた。
「男の子相手なら手を握ったり身体を密着させることに抵抗はないだろうけど、向こうもそうだとは限らないから、逆に無遠慮に触ったりくっつき過ぎたりしたら変な勘違いをされるから、そこんところ注意するように」
「どゆこと?」
年頃の男女ならともかく十歳の男児と九歳の女児、しかも社交ダンス経験者の男児がダンスの練習で年下の女の子に触られて、そんな勘違いをするものだろうか。いまいちピンとこなくて、リディアは訊ねた。
「キコくんは執事長の方針で、勉学やその他すべてのことについて、常にお嬢様の一歩先を行っていなさいと言われて育ってきたそうなの。年齢が近く少しだけ年上なので、共に学びながら時には学友として語り合うことでお互いの教養を高めあい、時には頼れる兄のようにお嬢様を導けるように、どんなことでもお嬢様より少しは上手にこなせるように、お嬢様がいずれ学ばねばならないことはお嬢様より先んじて予習しておくように、そういいつけられて育てられ、真面目なキコくんはそれを忠実に守ってきた。全てはお嬢様のため。自分の家が代々使えている家の、麗しきご令嬢のため。そんな風にして勉学に打ち込んできた男の子が、その仕えるべきお嬢様に男女の特別な感情を持ったとしても不思議はないでしょう?」
エレナとしても、キコがリディアに恋愛感情を持っているかまでは探りを入れられなかったそうなのだが、斑賀李衣として数々の少女漫画や恋愛小説を読んできた経験から言って、キコにそういう気持ちが芽生えるのはいかにもありそうなことだと言う。
「……なんか、めんどくさいな」
リディアは率直にそう言った。ただ身体を動かしたいだけなのに、そんなことにまで気を使わないといけないなんて。
「そーでしょう!? めんどくさいでしょう!? 女をやってるとそういうのがちょくちょくあってウザいんだよねー。こっちはそんなつもりじゃないのに女として見られててホンットめんどくさい!」
斑賀李衣だった頃からさんざん嫌な思い出があるらしく、急にまくしたてるように愚痴をこぼしはじめるエレナ。こういったいわゆる「直結厨ウザい」系の言説は、リディアも脇谷玲司だった頃によく耳にしたものだったが、自分も女になってみると、確かに愚痴を言いたい気持ちもわかる。
とはいえ、リディア的には自分はまだ男のつもりだから、「これだから男は」みたいな話をあまり長々と聞かされるのはちょっと気分が良くない。
「おっさんとかさ、いい加減会社の若い子を女として意識すんのやめろって思うわけよ」
「……斑賀さんは、女って言うよりもおかんって感じがする。……うるさいし」
愚痴に付き合うのにうんざりして、リディアはぼそりとつぶやく。
「は? うるさく言われるようなこと自分でやっておいてその言い草? まったくこの子は――!」
なんか、火に油を注いでしまったらしい。まあ今朝の早朝ランニングの件では完全にリディアが悪いのだからどれだけお小言を言われても仕方がないのだが。
「だいたい、別に少年に女として見られたいわけじゃないけど、女として見てないってはっきり言われるのも、それはそれでムカつく」
「そんな勝手な」
このお姉さんも、直結厨の男ほどではないにせよ、ちょっとめんどくさい人だな。とリディアは思った。
午後の手持ち無沙汰の時間。リディアが自室でくつろいでいるときに部屋のドアがノックされ、入室してきたエレナは開口一番そう切り出した。
「何が?」
「運動、したいんでしょ?」
要するに今朝の走り込み事件を踏まえて、リディアの運動したい欲求を発散する術として社交ダンスを習ったらどうかという提案らしい。このお姉さんは時々、前提条件をすっ飛ばして自分の分かってることは相手も分かっている体で話す癖があるな、とリディアは思う。
「社交ダンスって結構体力を使うらしいよ。今のキミは頑丈な身体を持つ高校球児の玲司くんじゃなく、かよわい九歳の公爵令嬢なんだから、十分な運動量のはず」
優雅にゆっくりと踊るイメージに反して、社交ダンスが意外とハードな運動だというのは、リディアも聞いたことがある。だから運動としてダンスが物足りないとは思わないが、あまり興味がそそられないのも事実だ。
「社交ダンスってなんか照れくさいし……」
エレナは、予想通りの答えが返ってきた、という風に、にんまりと微笑んだ。
「少年は女の子と手をつないで踊るのが照れくさいんでしょ? でも今の玲司くんは女の子なんだから、手をつなぐ相手は男の子よ」
それだったら照れくさくないでしょ、とエレナはドヤ顔をしてみせる。一理あるような、そういう問題じゃないような複雑な気分だ。
「メイド長にそれとなく、仮にリディアが社交ダンスを習いたいと言ったとしたら誰か教えてくれる人はいるか訊いてみたの。そしたら、離れに住んでる執事長の息子さんが適任だって。リディアより一つ年上の十歳。小学生の男の子と手をつなぐのに抵抗なんかないでしょ」
「なんか勝手に話を進めてる!?」
放っておいたら勝手に社交ダンスを習うことにされそうで、リディアは思わずツッコんだ。
「まだ仮定の話だって。『仮にやるとしたら』って話」
エレナはメイド長との会話の顛末を説明する。今朝の騒動への周囲の反応が『まあ、リディア様が騒動起こすのはいつものことだし』という感じでわりと疑念を持たれていないことにひと安心したエレナだったが、かといって公爵令嬢が日課のように早朝ランニングするのはやっぱり違和感がある。もっと貴族の淑女にふさわしい運動はないものかと考えて、社交ダンスを思いついたという。だが急に社交ダンスを習うといっても、すぐに始められるかわからない。教師役を探すのに一週間かかったりしたら、その間リディアの鬱憤はたまり続けるので問題の解決にならない。
「朝の騒動がそれほど怪しまれていないなら、『リディア様が身体を動かしたいのは本当みたいなんですけど』って打ち明けてしまっても大丈夫だと思って。運動不足解消のために社交ダンスを仮にやるなら、いつから習い始められるか、誰が教えに来てどれぐらいの頻度で習えるのか、ちょっと探りを入れてみたわけ」
だからまだ何も決めてないよ。とエレナはリディアに告げる。嫌なら別にこの話はなかったことになるだけだ。
「でも、この世界で貴族の婦女が身体を動かす機会なんて、社交ダンスぐらいしかないと思うよ。屋敷の外に出ることすらそれほど自由にできないし、どこへ行っても使用人や街の人の目がある。部屋に一人でいるときに筋トレしようにも、その服じゃあ――」
実際、リディアの服は日常の動作にさえ支障をきたすぐらい動きにくい。スカートの中になんかフレーム入ってるし。
「やってみて嫌だったらやめればいいじゃん。ものは試しってことで」
「……うん」
押しの強いお姉さんに説得される形で、結局ダンスを習うことになってしまった。
自分が踊っているのを想像すると、一緒に踊る相手が男だろうが女だろうがやっぱり照れくさいけど、身体を動かしたいのも事実だ。前世の記憶によれば日本では社交ダンスは競技ダンスというスポーツになっていたし、スポーツと割り切れば案外楽しめるかもしれない。新しいスポーツをやってみるのは、どちらかといえば好きな方だ。
*
「お相手はキコ・ハビリスくん。さっきも言った通り執事長の息子で十歳。私もどんな子か知らないんだけど、週一回家庭教師の先生が教えにくる時には一緒に授業を受けてるそうだから、リディアとはお互いによく知っている仲のはず。初対面みたいなリアクションしないでね」
さっそく翌日から社交ダンスを習うことになったので、リディアはエレナから就寝前に翌日の注意事項のレクチャーを受けた。
「男の子相手なら手を握ったり身体を密着させることに抵抗はないだろうけど、向こうもそうだとは限らないから、逆に無遠慮に触ったりくっつき過ぎたりしたら変な勘違いをされるから、そこんところ注意するように」
「どゆこと?」
年頃の男女ならともかく十歳の男児と九歳の女児、しかも社交ダンス経験者の男児がダンスの練習で年下の女の子に触られて、そんな勘違いをするものだろうか。いまいちピンとこなくて、リディアは訊ねた。
「キコくんは執事長の方針で、勉学やその他すべてのことについて、常にお嬢様の一歩先を行っていなさいと言われて育ってきたそうなの。年齢が近く少しだけ年上なので、共に学びながら時には学友として語り合うことでお互いの教養を高めあい、時には頼れる兄のようにお嬢様を導けるように、どんなことでもお嬢様より少しは上手にこなせるように、お嬢様がいずれ学ばねばならないことはお嬢様より先んじて予習しておくように、そういいつけられて育てられ、真面目なキコくんはそれを忠実に守ってきた。全てはお嬢様のため。自分の家が代々使えている家の、麗しきご令嬢のため。そんな風にして勉学に打ち込んできた男の子が、その仕えるべきお嬢様に男女の特別な感情を持ったとしても不思議はないでしょう?」
エレナとしても、キコがリディアに恋愛感情を持っているかまでは探りを入れられなかったそうなのだが、斑賀李衣として数々の少女漫画や恋愛小説を読んできた経験から言って、キコにそういう気持ちが芽生えるのはいかにもありそうなことだと言う。
「……なんか、めんどくさいな」
リディアは率直にそう言った。ただ身体を動かしたいだけなのに、そんなことにまで気を使わないといけないなんて。
「そーでしょう!? めんどくさいでしょう!? 女をやってるとそういうのがちょくちょくあってウザいんだよねー。こっちはそんなつもりじゃないのに女として見られててホンットめんどくさい!」
斑賀李衣だった頃からさんざん嫌な思い出があるらしく、急にまくしたてるように愚痴をこぼしはじめるエレナ。こういったいわゆる「直結厨ウザい」系の言説は、リディアも脇谷玲司だった頃によく耳にしたものだったが、自分も女になってみると、確かに愚痴を言いたい気持ちもわかる。
とはいえ、リディア的には自分はまだ男のつもりだから、「これだから男は」みたいな話をあまり長々と聞かされるのはちょっと気分が良くない。
「おっさんとかさ、いい加減会社の若い子を女として意識すんのやめろって思うわけよ」
「……斑賀さんは、女って言うよりもおかんって感じがする。……うるさいし」
愚痴に付き合うのにうんざりして、リディアはぼそりとつぶやく。
「は? うるさく言われるようなこと自分でやっておいてその言い草? まったくこの子は――!」
なんか、火に油を注いでしまったらしい。まあ今朝の早朝ランニングの件では完全にリディアが悪いのだからどれだけお小言を言われても仕方がないのだが。
「だいたい、別に少年に女として見られたいわけじゃないけど、女として見てないってはっきり言われるのも、それはそれでムカつく」
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