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第一章 幼年期
悪役令嬢、爆誕
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正面玄関に、エチェバルリア家、ボルハ家、ガルシア家の三家の人々が並び、その両脇にエチェバルリア家の執事やメイドがずらりと並んで、玄関の大扉が開くのを待ち受けていた。
やがてわずかに動いた扉の合わせ目から光が漏れて、おもむろに扉が開く。
現れたのは、厳めしい雰囲気の老女だった。襞襟のついた白いシャツに、身体の幅の三倍くらいに広がった水色のロングスカート、そして同じ青系の上着を着ている。高齢だが背筋はピンと伸びていて、名家を長年にわたり支え続けてきた女の矜持を感じさせた。この人が、前フロレンティーノ公爵夫人マルガリータに相違ない。
エレナは、横目でちらりとリディアを見やった。厳粛な表情でマルガリータを見つめていた。リディアもマルガリータの毅然とした佇まいから、彼女が敬われるに足るだけの実績と能力のある人であることを感じ取ったのかもしれない。
家主であるロドリゴがマルガリータとフロレンティーノ公爵夫妻、それに子息のアルフォンソに順に挨拶する。続いてロドリゴの妻オリビア、ボルハ侯爵、ガルシア伯爵夫妻と、大人たちが順番にフロレンティーノ家の面々に挨拶したら、いよいよリディアの番だ。
スカートの裾を踏まないよう、しずしずとゆっくり歩き、マルガリータの前に立つ。
「エチェバルリア公爵家の長女リディアです。マルガリータおばあ様、大変ご無沙汰致しております。ご壮健そうで嬉しく存じますわ」
事前にエレナがメイド長に『念のための確認』と称してリディアが今までにマルガリータに会ったことがあるかを聞いておいて、リディアに伝えてある。二年ほど前にやはりエチェバルリア邸に親族が集まった際に会っているそうだから、この挨拶で良いはずだ。
そして、カーテシー。
完璧だ。跪くように右脚を少し後ろに引きながら膝を曲げていきつつ、スカートの裾が地面を擦らないようつまみ上げながらお辞儀。ぎこちなさなど微塵も感じさせない。
「リディアかい。大きくなったねえ」
マルガリータはリディアの挨拶に暖かな微笑みを返した。レティシアが「非礼をはたらいたら雷が落ちる」と言っていた通り、怒らせたら怖い人物であろうことは外見から推し量れるが、おかしなことをしない限り目下の親族に優しい良きお婆さんであるようだ。エレナは、とりあえずリディアにマルガリータのお眼鏡にかなうだけの礼儀作法を教えこめたことに安堵する。フロレンティーノ公爵夫妻とアルフォンソにも挨拶を済ませて元の位置へと下がっていったリディアも、ほっとした表情をしている。
その後フェリシアとミランダもフロレンティーノ家の面々に挨拶を済ませ、その後マルガリータと家主夫妻は積もる話のためにゲストルームへ向かい、他の客人家族はそれぞれの家族に割り当てられた部屋へと去っていき、メイドと使用人たちは客人をもてなすための雑事に忙しく働き始めた。リディアとエレナも、部屋へ戻ることにする。
「このあとはどんな予定になっているんですの?」
寝室に戻って人心地ついてから、リディアがエレナに訊ねる。エレナは、メイド長から聞いているスケジュールを伝える。
「三家族が揃いましたので、本日の夕食は全家族が友好を深めるための立食パーティーとなります。エチェバルリア家では、親族が集まっての立食パーティーの際に、マルガリータ様が各家族の元を順番にまわってお話をなさるのが恒例となっているそうなので、その時にはご両親と一緒にマルガリータ様とのお話に加わっていてください」
各家族が順番にマルガリータの元へ出向くのではなく、長老であるマルガリータの方からわざわざ歩いて回るのが不思議といえば不思議だが、まあ何らかの理由があってそういう形式になっているのだろう。マルガリータ様だって立て続けにいろんな家族に挨拶に来られたらゆっくり料理を楽しめないだろうし、ひょっとしたらマルガリータが自分のペースで挨拶に行きたいからこうなっているのかもしれない。
「順番に回る、というのは、それぞれの家の家格の順にエチェバルリア家、フロレンティーノ家、ボルハ家、ガルシア家の順ですの? それとも、マルガリータ様ご自身の家であるフロレンティーノ家は特別に最初か最後になりますの?」
「え? 申し訳ございません。確認しておりませんでした」
リディアからの予想外の質問に、エレナは戸惑った。
「申し訳ないけれど、パーティーがはじまる前にその順番を知りたいの。確認してきていただけませんこと?」
「え、ええ。承知いたしました」
なぜリディアがそんなことを気にするのかわからない。早くマルガリータとのお話を済ませて解放されたいから、フロレンティーノ家より前か後かが知りたいのだろうか。腑に落ちないながらも、エレナは確認のためメイド長の元へ向かった。
「確認して参りました。エチェバルリア、フロレンティーノ、ボルハ、ガルシアの順でございます」
エレナが報告すると、リディアはニヤリと笑った。
「よしその方が都合がいい。じゃあその時がチャンスだな……」
男言葉に戻って、小声でそんなことをつぶやくリディア。何か企んでるなこの子。
だが、リディアもまさか取りかえ児だと疑われるような目立つ行動は取らないだろう。どうせボルハ家の母娘に、ささやかな復讐でもしようというのだろう。ボルハ家に対する悔しい気持ちはエレナにもわかるので、とりあえず放っておくことにした。
そんなこんなで、立食パーティーの時間がやってきた。マルガリータがロドリゴ夫妻と話している間、リディアは夫妻の横で大人しく会話を聞いていて、たまに話を振られたらちゃんと受け答えをしていた。そしてマルガリータが話を終えてロドリゴたちの元を離れると、いくつものテーブルに置かれた様々な料理を少しずつ取って食べ始めた。
(順番を気にしていたということは、そろそろ何か仕掛けるんだろうけど……)
エレナはリディアの様子を注意深く見守る。ボルハ家に対して何かするつもりだとして、エチェバルリア家の次がフロレンティーノ家である方が都合がいいということは、マルガリータが自分たちとの話を終えてからボルハ家の元へ来るまでに何かを仕掛けるはずだ。
だがリディアはボルハ家の母娘に近づく様子すらない。料理を食べたり、親しげに話しかけてくるミランダとおしゃべりしたりしているだけだ。一体何をするつもりだろう。
「あ、キコ」
パーティー会場の隅にキコの姿を見つけて、リディアが駆け寄る。なるべくリディアのそばにいて彼女が何を企んでいるのか探ろうとしていたエレナは、リディアの急な行動に慌ててついていく。リディアはキコに何かを耳打ちしたようだが、何を言ったのかエレナには聞き取れなかった。
キコは何か雑事の途中だったらしく、リディアとちょっと話しただけで退室した。だがマルガリータがフロレンティーノ家との話を終えたころ、ふたたびキコがパーティー会場に現れると、フェリシアに声をかけた。
「あの、よろしければ少し一緒にお話させていただきたいのですが。お褒めいただいたクッキーの焼き方について、お教えするお約束でしたし」
フェリシアは恋する乙女の表情になって「ええ! もちろんですわ!」と、少々うわずった声で答える。キコのこの行動は恐らくリディアの指示だろうけど、なんだろう。色恋に舞い上がっているみっともない姿をマルガリータに目撃させる作戦? だとしたらあまりうまく行きそうにない。生まれてからの九年間ずっと貴族の子女としての立ち居振る舞いを骨の髄まで叩き込まれているで在ろうフェリシアがそれほどみっともない姿はさらさないだろうし、万一おかしな行動を取りそうならレティシアが止めるだろう。
しかも、マルガリータがボルハ母娘の方に近づいて来るのが見えたかと思うと、キコは会話を打ち切ってしまった。
「マルガリータ様がこちらに来られるようですので、わたくしはこれで」
「え、ええ。お名残り惜しいですがまた今度お話の続きをいたしましょうね」
社交辞令ではなく心底名残惜しそうに言うフェリシアに、キコはさわやかな微笑みを残して去っていった。
「ああ、なんて涼やかな表情をなさる方でしょう」
恍惚状態でそうつぶやいているフェリシアのすぐ後ろに、いつの間にかリディアの姿があった。そしてスカートの裾が少し折れ曲がりでもしたのか、一瞬かがみ込んで何やらゴソゴソした。
(何か仕掛けた。でも何を……?)
エレナが訝しむ間もなくリディアはフェリシアから離れ、マルガリータが近づいてくる。マルガリータがボルハ母娘のすぐ前に来て、レティシアがマルガリータにうやうやしく挨拶をする。
フェリシアもそれに倣って、マルガリータに挨拶をする、はずだった。
「ご機嫌ようおばあ様。……って、ええっ、何コレ!? きゃあっ!」
フェリシアが急に取り乱して、足踏みをしたり身体をくねらせはじめた。レティシアやマルガリータをはじめその場にいた人の多くは彼女に何が起こったのかわからなかったが、エレナはフェリシアの足元に起こった変化を見て、真相を悟った。
フェリシアのスカートの下から、ゴキブリが這い出してきたのだ。リディアが特訓をしていた部屋にボルハ家の使用人が放ち、リディアの顔面に貼りついたあのゴキブリに違いない。あれをリディアは捕まえたままにしておき、フェリシアがキコの笑顔にうっとりしている隙をついてフェリシアのスカートの下に放り込んだのだ。
エレナはリディアのそばに近づくと、こっそりとこう耳打ちした。
「気持ちはわかるけど、やりすぎ」
まあ、『悪役令嬢』リディア・エチェバルリアとしては、最高に「らしい」行為なんだけれど。
やがてわずかに動いた扉の合わせ目から光が漏れて、おもむろに扉が開く。
現れたのは、厳めしい雰囲気の老女だった。襞襟のついた白いシャツに、身体の幅の三倍くらいに広がった水色のロングスカート、そして同じ青系の上着を着ている。高齢だが背筋はピンと伸びていて、名家を長年にわたり支え続けてきた女の矜持を感じさせた。この人が、前フロレンティーノ公爵夫人マルガリータに相違ない。
エレナは、横目でちらりとリディアを見やった。厳粛な表情でマルガリータを見つめていた。リディアもマルガリータの毅然とした佇まいから、彼女が敬われるに足るだけの実績と能力のある人であることを感じ取ったのかもしれない。
家主であるロドリゴがマルガリータとフロレンティーノ公爵夫妻、それに子息のアルフォンソに順に挨拶する。続いてロドリゴの妻オリビア、ボルハ侯爵、ガルシア伯爵夫妻と、大人たちが順番にフロレンティーノ家の面々に挨拶したら、いよいよリディアの番だ。
スカートの裾を踏まないよう、しずしずとゆっくり歩き、マルガリータの前に立つ。
「エチェバルリア公爵家の長女リディアです。マルガリータおばあ様、大変ご無沙汰致しております。ご壮健そうで嬉しく存じますわ」
事前にエレナがメイド長に『念のための確認』と称してリディアが今までにマルガリータに会ったことがあるかを聞いておいて、リディアに伝えてある。二年ほど前にやはりエチェバルリア邸に親族が集まった際に会っているそうだから、この挨拶で良いはずだ。
そして、カーテシー。
完璧だ。跪くように右脚を少し後ろに引きながら膝を曲げていきつつ、スカートの裾が地面を擦らないようつまみ上げながらお辞儀。ぎこちなさなど微塵も感じさせない。
「リディアかい。大きくなったねえ」
マルガリータはリディアの挨拶に暖かな微笑みを返した。レティシアが「非礼をはたらいたら雷が落ちる」と言っていた通り、怒らせたら怖い人物であろうことは外見から推し量れるが、おかしなことをしない限り目下の親族に優しい良きお婆さんであるようだ。エレナは、とりあえずリディアにマルガリータのお眼鏡にかなうだけの礼儀作法を教えこめたことに安堵する。フロレンティーノ公爵夫妻とアルフォンソにも挨拶を済ませて元の位置へと下がっていったリディアも、ほっとした表情をしている。
その後フェリシアとミランダもフロレンティーノ家の面々に挨拶を済ませ、その後マルガリータと家主夫妻は積もる話のためにゲストルームへ向かい、他の客人家族はそれぞれの家族に割り当てられた部屋へと去っていき、メイドと使用人たちは客人をもてなすための雑事に忙しく働き始めた。リディアとエレナも、部屋へ戻ることにする。
「このあとはどんな予定になっているんですの?」
寝室に戻って人心地ついてから、リディアがエレナに訊ねる。エレナは、メイド長から聞いているスケジュールを伝える。
「三家族が揃いましたので、本日の夕食は全家族が友好を深めるための立食パーティーとなります。エチェバルリア家では、親族が集まっての立食パーティーの際に、マルガリータ様が各家族の元を順番にまわってお話をなさるのが恒例となっているそうなので、その時にはご両親と一緒にマルガリータ様とのお話に加わっていてください」
各家族が順番にマルガリータの元へ出向くのではなく、長老であるマルガリータの方からわざわざ歩いて回るのが不思議といえば不思議だが、まあ何らかの理由があってそういう形式になっているのだろう。マルガリータ様だって立て続けにいろんな家族に挨拶に来られたらゆっくり料理を楽しめないだろうし、ひょっとしたらマルガリータが自分のペースで挨拶に行きたいからこうなっているのかもしれない。
「順番に回る、というのは、それぞれの家の家格の順にエチェバルリア家、フロレンティーノ家、ボルハ家、ガルシア家の順ですの? それとも、マルガリータ様ご自身の家であるフロレンティーノ家は特別に最初か最後になりますの?」
「え? 申し訳ございません。確認しておりませんでした」
リディアからの予想外の質問に、エレナは戸惑った。
「申し訳ないけれど、パーティーがはじまる前にその順番を知りたいの。確認してきていただけませんこと?」
「え、ええ。承知いたしました」
なぜリディアがそんなことを気にするのかわからない。早くマルガリータとのお話を済ませて解放されたいから、フロレンティーノ家より前か後かが知りたいのだろうか。腑に落ちないながらも、エレナは確認のためメイド長の元へ向かった。
「確認して参りました。エチェバルリア、フロレンティーノ、ボルハ、ガルシアの順でございます」
エレナが報告すると、リディアはニヤリと笑った。
「よしその方が都合がいい。じゃあその時がチャンスだな……」
男言葉に戻って、小声でそんなことをつぶやくリディア。何か企んでるなこの子。
だが、リディアもまさか取りかえ児だと疑われるような目立つ行動は取らないだろう。どうせボルハ家の母娘に、ささやかな復讐でもしようというのだろう。ボルハ家に対する悔しい気持ちはエレナにもわかるので、とりあえず放っておくことにした。
そんなこんなで、立食パーティーの時間がやってきた。マルガリータがロドリゴ夫妻と話している間、リディアは夫妻の横で大人しく会話を聞いていて、たまに話を振られたらちゃんと受け答えをしていた。そしてマルガリータが話を終えてロドリゴたちの元を離れると、いくつものテーブルに置かれた様々な料理を少しずつ取って食べ始めた。
(順番を気にしていたということは、そろそろ何か仕掛けるんだろうけど……)
エレナはリディアの様子を注意深く見守る。ボルハ家に対して何かするつもりだとして、エチェバルリア家の次がフロレンティーノ家である方が都合がいいということは、マルガリータが自分たちとの話を終えてからボルハ家の元へ来るまでに何かを仕掛けるはずだ。
だがリディアはボルハ家の母娘に近づく様子すらない。料理を食べたり、親しげに話しかけてくるミランダとおしゃべりしたりしているだけだ。一体何をするつもりだろう。
「あ、キコ」
パーティー会場の隅にキコの姿を見つけて、リディアが駆け寄る。なるべくリディアのそばにいて彼女が何を企んでいるのか探ろうとしていたエレナは、リディアの急な行動に慌ててついていく。リディアはキコに何かを耳打ちしたようだが、何を言ったのかエレナには聞き取れなかった。
キコは何か雑事の途中だったらしく、リディアとちょっと話しただけで退室した。だがマルガリータがフロレンティーノ家との話を終えたころ、ふたたびキコがパーティー会場に現れると、フェリシアに声をかけた。
「あの、よろしければ少し一緒にお話させていただきたいのですが。お褒めいただいたクッキーの焼き方について、お教えするお約束でしたし」
フェリシアは恋する乙女の表情になって「ええ! もちろんですわ!」と、少々うわずった声で答える。キコのこの行動は恐らくリディアの指示だろうけど、なんだろう。色恋に舞い上がっているみっともない姿をマルガリータに目撃させる作戦? だとしたらあまりうまく行きそうにない。生まれてからの九年間ずっと貴族の子女としての立ち居振る舞いを骨の髄まで叩き込まれているで在ろうフェリシアがそれほどみっともない姿はさらさないだろうし、万一おかしな行動を取りそうならレティシアが止めるだろう。
しかも、マルガリータがボルハ母娘の方に近づいて来るのが見えたかと思うと、キコは会話を打ち切ってしまった。
「マルガリータ様がこちらに来られるようですので、わたくしはこれで」
「え、ええ。お名残り惜しいですがまた今度お話の続きをいたしましょうね」
社交辞令ではなく心底名残惜しそうに言うフェリシアに、キコはさわやかな微笑みを残して去っていった。
「ああ、なんて涼やかな表情をなさる方でしょう」
恍惚状態でそうつぶやいているフェリシアのすぐ後ろに、いつの間にかリディアの姿があった。そしてスカートの裾が少し折れ曲がりでもしたのか、一瞬かがみ込んで何やらゴソゴソした。
(何か仕掛けた。でも何を……?)
エレナが訝しむ間もなくリディアはフェリシアから離れ、マルガリータが近づいてくる。マルガリータがボルハ母娘のすぐ前に来て、レティシアがマルガリータにうやうやしく挨拶をする。
フェリシアもそれに倣って、マルガリータに挨拶をする、はずだった。
「ご機嫌ようおばあ様。……って、ええっ、何コレ!? きゃあっ!」
フェリシアが急に取り乱して、足踏みをしたり身体をくねらせはじめた。レティシアやマルガリータをはじめその場にいた人の多くは彼女に何が起こったのかわからなかったが、エレナはフェリシアの足元に起こった変化を見て、真相を悟った。
フェリシアのスカートの下から、ゴキブリが這い出してきたのだ。リディアが特訓をしていた部屋にボルハ家の使用人が放ち、リディアの顔面に貼りついたあのゴキブリに違いない。あれをリディアは捕まえたままにしておき、フェリシアがキコの笑顔にうっとりしている隙をついてフェリシアのスカートの下に放り込んだのだ。
エレナはリディアのそばに近づくと、こっそりとこう耳打ちした。
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