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第一章 幼年期
嵐の後
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パーティーが終わり自室に戻った後、リディアは堪えきれず声を上げて笑った。
「ぎゃはははは! 見たかよフェリシアのザマ!」
「リディア様。言葉遣い」
エレナが嗜めても、しばらくリディアはげらげら笑っていたが、ひとしきり笑うとようやくお嬢様口調に戻る。
「それにしてもマルガリータ様、本当に怒ると恐ろしいんですのね」
あの後、醜態を晒したフェリシアに向かって、マルガリータは「なんですはしたない!」と、広間中がビリビリ震えるほどの大声で一喝した。慌てて弁明しようとするフェリシアに対し、こう言い放った。
「何があったのかは存じませんが、貴族の淑女たるもの、毅然としているべきときにはたとえ背中にナイフを突き立てられても眉一つ動かさずに胸を張って立っていなさい!」
リディアのそばにキコが近寄ってきて解説する。
「マルガリータ様、実際に国王陛下への謁見直前にナイフで刺されたことがあったそうです。包帯をきつく巻いて止血すると血のついたドレスを着替えて何事もなかったように謁見を済ませたとか」
キコが言うには、マルガリータがフロレンティーノ公爵家に輿入れして間もない頃、彼女の厳格な性格が原因で、もともとフロレンティーノ家と反目し合っていたアルタミラーノ公爵家の令嬢との間に諍いが起こったことがあったそうだ。マルガリータへの怒りに燃えた相手の令嬢は、マルガリータが王への謁見という栄誉に浴する直前を狙って、王城の敷地内でマルガリータを待ち伏せして刺したという。だが、当のマルガリータが事件そのものがなかったかのように振る舞ったので、加害者の罪は不問に伏されたという。
「マルガリータ様は、なぜそんなことを? 対立している家を潰す良い機会ですのに」
リディアが小声で問うと、キコも声を抑えて答える。
「お相手のアルタミラーノ家のご当主は後に宰相に任ぜられたほど優秀な方でしたし、加害者の婚約者の方も王国議会の書記官としてとても有能な方で、アルタミラーノ家との婚姻を期に宮廷でさらに影響力を増していこうとしている新興貴族の家柄でした。この事件のせいでアルタミラーノ家自体が没落すると、宮廷に与える影響が大きすぎたのです」
マルガリータは恙なく謁見を終えて控え室に戻ると、お付きの者たちに「事件のことは誰にも、加害者の家族にさえ知られぬようにしなさい」と厳命してから気を失ったという。どれだけ秘匿しようとしても王城内で起こった刃傷沙汰が知られぬはずはなく、すぐにヴァンダリア王国社交界全体にこの顛末は知れ渡ったが、気絶するほどの怪我を負わされながらも王国の政治への影響を鑑みて事件を隠そうとするマルガリータの覚悟に敬意を表して、このことは『公然の秘密』として闇に葬られたのだという。
「マルガリータ様にとって、自分というのはこの世で四番目に大切なものでしかないのです。一番は国家、二番は今ここに集まっているようなエチェバルリアに連なる家系の一門、三番目にご自身の嫁がれたフロレンティーノ家。それらを守るためならば、ご自身がどうなろうと構わないという方なのです」
そういう相手に対して、弁解の余地などある訳がない。ナイフで刺されても平静を保った人がかたかがスカートの中に虫が入った程度の事情を酌量してくれるはずはないのだから。フェリシアはただ必死に謝ることしかできなかった。
マルガリータの怒号は、母親のレティシアにも飛び火する。
「レティシア! 貴女の教育がなっていないのではありませんか? だいたい貴女は気位ばかり高くて淑女らしい慈愛とか慎ましさが昔から欠けていました。大人になれば良くなるかと思っていたら、結婚しても子どもを産んでもそのままで、わたくしなんかは『子どもが子どもを産んで大丈夫なのか』と心配していたものです。まったく、この親にしてこの子ありです!」
しまいには、「ナイフで刺されても平静を保つ練習をしなさい!」と叫びつつ、テーブルに置かれたパン切り包丁を掴んでその刃先をレティシアに向け、フロレンティーノ家の使用人たちが慌てて止めに入るという大立ち回りを演じたマルガリータは、さすがに疲れたのか使用人に付き添われて寝室へと下がって行った。
「少し休憩したら必ず戻ってきますから」
去り際に、マルガリータと話をする順番を待っていたはずのガルシア家にそう声をかけたあたり、さすがマルガリータだ。
「リディアお姉様。フェリシア様はどうなさったのでしょうね?」
そのガルシア家のミランダがリディアに訊ねる。暴風雨のような怒号に晒された直後で未だ呆然自失中のフェリシアに直接声をかけるのははばかられたのだろう。リディアは特別大声を出したという印象は与えない程度の、しかし少し離れた位置にいるフェリシアに確実に聞こえる程度の絶妙な声量で答えた。
「さあ、スカートの中に虫でも入ったのではなくて? ねえ、虫かごフェリシア様?」
とまあ、そんなこんなで波乱のパーティーだったのである。
「ボルハ家の母娘に対する憤りは理解しますが、マルガリータ様を怒らせるのはマルガリータ様のご健康にも障りますので今後は禁止です。それと、キコくんをこのような利用の仕方をなさるのも控えてください」
エレナが苦言を呈する。
「あそこまで怒るとは思わなかっただけですから、もちろん二度とマルガリータ様を怒らせたりしませんわ。エレナの愛しのキコ様に他の女を誑かさせるのもこれっきりにします」
「……っ! かわいくねーな。そうじゃなくて、キコくんがあんまりたくさんの女の子を惚れさせるとまずいことになるって説明したでしょ!」
思わず素の口調に戻って怒るエレナにかまわず、リディアは訊ねる。
「それで、今後のわたくしの予定はどうなっていますの?」
エレナはまだ何か言いたそうだったが、不満を抑えて今後の予定を告げる。
「堅信礼の行われる三日後まで、特別な行事はございません。それまでは夕食にご客人たちが同席なさるようになるぐらいですね。それと、ご当主とご客人の親睦の席にリディア様も呼ばれたり、子どもたち同士での交友に誘われたりするかもしれないとのことです。
堅信礼の当日は、朝食後すぐに聖地ウルフィラへの出発の準備をいたします」
「三日後までは基本的に普段どおりなのね。わかりましたわ。もう寝ましょ」
客人を迎え入れるという務めを果たして、堅信礼まではそれほど面倒事もなさそうだと知って、リディアは安心したようにそう言った。エレナが「おやすみなさいませ」と一礼して立ち去ると、リディアは先刻のボルハ母娘の打ちのめされたような表情を思い出しながら、幸せな眠りについた。
「ぎゃはははは! 見たかよフェリシアのザマ!」
「リディア様。言葉遣い」
エレナが嗜めても、しばらくリディアはげらげら笑っていたが、ひとしきり笑うとようやくお嬢様口調に戻る。
「それにしてもマルガリータ様、本当に怒ると恐ろしいんですのね」
あの後、醜態を晒したフェリシアに向かって、マルガリータは「なんですはしたない!」と、広間中がビリビリ震えるほどの大声で一喝した。慌てて弁明しようとするフェリシアに対し、こう言い放った。
「何があったのかは存じませんが、貴族の淑女たるもの、毅然としているべきときにはたとえ背中にナイフを突き立てられても眉一つ動かさずに胸を張って立っていなさい!」
リディアのそばにキコが近寄ってきて解説する。
「マルガリータ様、実際に国王陛下への謁見直前にナイフで刺されたことがあったそうです。包帯をきつく巻いて止血すると血のついたドレスを着替えて何事もなかったように謁見を済ませたとか」
キコが言うには、マルガリータがフロレンティーノ公爵家に輿入れして間もない頃、彼女の厳格な性格が原因で、もともとフロレンティーノ家と反目し合っていたアルタミラーノ公爵家の令嬢との間に諍いが起こったことがあったそうだ。マルガリータへの怒りに燃えた相手の令嬢は、マルガリータが王への謁見という栄誉に浴する直前を狙って、王城の敷地内でマルガリータを待ち伏せして刺したという。だが、当のマルガリータが事件そのものがなかったかのように振る舞ったので、加害者の罪は不問に伏されたという。
「マルガリータ様は、なぜそんなことを? 対立している家を潰す良い機会ですのに」
リディアが小声で問うと、キコも声を抑えて答える。
「お相手のアルタミラーノ家のご当主は後に宰相に任ぜられたほど優秀な方でしたし、加害者の婚約者の方も王国議会の書記官としてとても有能な方で、アルタミラーノ家との婚姻を期に宮廷でさらに影響力を増していこうとしている新興貴族の家柄でした。この事件のせいでアルタミラーノ家自体が没落すると、宮廷に与える影響が大きすぎたのです」
マルガリータは恙なく謁見を終えて控え室に戻ると、お付きの者たちに「事件のことは誰にも、加害者の家族にさえ知られぬようにしなさい」と厳命してから気を失ったという。どれだけ秘匿しようとしても王城内で起こった刃傷沙汰が知られぬはずはなく、すぐにヴァンダリア王国社交界全体にこの顛末は知れ渡ったが、気絶するほどの怪我を負わされながらも王国の政治への影響を鑑みて事件を隠そうとするマルガリータの覚悟に敬意を表して、このことは『公然の秘密』として闇に葬られたのだという。
「マルガリータ様にとって、自分というのはこの世で四番目に大切なものでしかないのです。一番は国家、二番は今ここに集まっているようなエチェバルリアに連なる家系の一門、三番目にご自身の嫁がれたフロレンティーノ家。それらを守るためならば、ご自身がどうなろうと構わないという方なのです」
そういう相手に対して、弁解の余地などある訳がない。ナイフで刺されても平静を保った人がかたかがスカートの中に虫が入った程度の事情を酌量してくれるはずはないのだから。フェリシアはただ必死に謝ることしかできなかった。
マルガリータの怒号は、母親のレティシアにも飛び火する。
「レティシア! 貴女の教育がなっていないのではありませんか? だいたい貴女は気位ばかり高くて淑女らしい慈愛とか慎ましさが昔から欠けていました。大人になれば良くなるかと思っていたら、結婚しても子どもを産んでもそのままで、わたくしなんかは『子どもが子どもを産んで大丈夫なのか』と心配していたものです。まったく、この親にしてこの子ありです!」
しまいには、「ナイフで刺されても平静を保つ練習をしなさい!」と叫びつつ、テーブルに置かれたパン切り包丁を掴んでその刃先をレティシアに向け、フロレンティーノ家の使用人たちが慌てて止めに入るという大立ち回りを演じたマルガリータは、さすがに疲れたのか使用人に付き添われて寝室へと下がって行った。
「少し休憩したら必ず戻ってきますから」
去り際に、マルガリータと話をする順番を待っていたはずのガルシア家にそう声をかけたあたり、さすがマルガリータだ。
「リディアお姉様。フェリシア様はどうなさったのでしょうね?」
そのガルシア家のミランダがリディアに訊ねる。暴風雨のような怒号に晒された直後で未だ呆然自失中のフェリシアに直接声をかけるのははばかられたのだろう。リディアは特別大声を出したという印象は与えない程度の、しかし少し離れた位置にいるフェリシアに確実に聞こえる程度の絶妙な声量で答えた。
「さあ、スカートの中に虫でも入ったのではなくて? ねえ、虫かごフェリシア様?」
とまあ、そんなこんなで波乱のパーティーだったのである。
「ボルハ家の母娘に対する憤りは理解しますが、マルガリータ様を怒らせるのはマルガリータ様のご健康にも障りますので今後は禁止です。それと、キコくんをこのような利用の仕方をなさるのも控えてください」
エレナが苦言を呈する。
「あそこまで怒るとは思わなかっただけですから、もちろん二度とマルガリータ様を怒らせたりしませんわ。エレナの愛しのキコ様に他の女を誑かさせるのもこれっきりにします」
「……っ! かわいくねーな。そうじゃなくて、キコくんがあんまりたくさんの女の子を惚れさせるとまずいことになるって説明したでしょ!」
思わず素の口調に戻って怒るエレナにかまわず、リディアは訊ねる。
「それで、今後のわたくしの予定はどうなっていますの?」
エレナはまだ何か言いたそうだったが、不満を抑えて今後の予定を告げる。
「堅信礼の行われる三日後まで、特別な行事はございません。それまでは夕食にご客人たちが同席なさるようになるぐらいですね。それと、ご当主とご客人の親睦の席にリディア様も呼ばれたり、子どもたち同士での交友に誘われたりするかもしれないとのことです。
堅信礼の当日は、朝食後すぐに聖地ウルフィラへの出発の準備をいたします」
「三日後までは基本的に普段どおりなのね。わかりましたわ。もう寝ましょ」
客人を迎え入れるという務めを果たして、堅信礼まではそれほど面倒事もなさそうだと知って、リディアは安心したようにそう言った。エレナが「おやすみなさいませ」と一礼して立ち去ると、リディアは先刻のボルハ母娘の打ちのめされたような表情を思い出しながら、幸せな眠りについた。
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