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第二章 聖女の秘密
シナリオと違う
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午後の授業は、以前フェルナンドがフェンシングの試合をした修練場で行われた。入学以来、はじめての男子と合同の授業だ。
(フェルナンド様は……いないな。Bクラスか)
エレナからはこのクラスにはジルベルトとエルネスト王子がいるとだけ聞かされていて、フェルナンドがいるとは言われていないから、そうだろうとは思っていた。だがそうなると、攻略キャラやアルフォンソなどがAクラスに固まっている中で、一人だけBクラスのフェルナンドとの接点を作るのが難しくなる。
(攻略の関係上、フェルナンドとももっと仲良くなっておく必要があるのに……)
ダンス講師によって男女のペアが作られ、ダンスレッスンが始められようとしていた。そろそろ運命の分岐点に差し掛かる。クロエの方に注意を向けておいて、ペア変更を拒否するよう誘導しなくては。
「ペアの相手が知り合いで良かったです。リディア様、よろしくお願いします」
リディアの相手は、先ほどカフェテリアで会ったダミアンだった。アルフォンソに紹介されて少し話しただけなので知り合いと呼べるのか疑問だが、他の全く知らない男子よりは確かに気が楽だ。
「リディア様は、ダンスの経験はおありですか?」
「ええ。九歳の時から」
「僕は初めてなんですよ。よろしくご鞭撻のほどを」
彼のことはしばらく放っておいて、クロエとジルベルトの方へ意識を向ける。
「私は卒業後は修道院に入りますのでダンスなど習う必要がありません。みだりに女性に触れてはならないと女神様の教えにも書かれていますし、私は見学させていただきます」
ジルベルトはやはりダンスを固辞していた。クロエは何も言わずに事態を静観している。
「平民の女子と踊るのがお気に召さないなら、どなたか上級貴族の家柄の女子と組み替えを……」
「身分の問題ではありません。女神様の教えに身分は関係ないのですから。女性であることが問題なのです」
頑ななジルベルトにダンス教師は困り果て、他の生徒たちを見回して「しばらく自習とします。ダンスの心得がある者はパートナーに教えてあげるように」と指示してから、頭を抱えて対応を考え始めた。
そろそろ、講師からエウラリアをジルベルトと組ませる提案がされるはずだ。リディアは、一層そちらへ注意を払う。
「リディア様。先生もああおっしゃっておりますし、練習を始めましょう」
「少しだけ待っていてくださる?」
ダミアンの方を振り返りもせずにそう言いおいて、ジルベルトたちの方を注視し続ける。
「でもリディア様、アルフォンソ様はもうパートナーの方に教え始めていますよ。我々も早く」
なおも急かしてくるダミアンに、リディアはやはり向き直らず手だけで『待て』のジェスチャーをする。
「いや待てじゃなくて教えてくださいよ。アルフォンソ様も結構踊れるみたいですし、僕もアルフォンソ様みたいに優雅に踊れるようになりたいです」
ああもう、待てのできない駄犬だなあ。うるさくて集中できないので、リディアはしかたなく少しだけダミアンの相手をすることにした。
「お手」
リディアが右手を差し出してそう言うと、ダミアンは素直にその上に自分の左手を重ねる。本当は男の方から手を差し伸べてリードするものなんだけど、そこはまあいいだろう。ダミアンの右腕を取って自分の肩甲骨の下あたりにう誘うと、自分の左手はダミアンの右上腕のあたりに添える。
「これが社交ダンスの基本の組み方です」
その状態を維持したまま、基本ステップを教える。少しだけ教えたら、あとは一人でステップの練習をさせておけばいいだろう。
「クイック、クイック、スロー……」
ふと思いついて、ダミアンの左手を握ったままの右手を高く持ち上げながら、犬を躾ける感じでこう言ってみる。
「お回り」
ダミアンは言われた通り、握りあった手を回転軸にしてくるくると回った。
これも本来は男女が逆の気がするけど、まあいいや。
「クイック、クイック、スロー。クイック、クイック、お回り」
なんかちょっと楽しくなってきた。
「では、エウラリア様とペアならば練習に参加してくれますか?」
教師のそんな声が聞こえてきて、リディアはしまった、と思った。駄犬の躾けをしているうちに、向こうの方で重要な局面を迎えてしまった。早く介入しないと、と思っているうちに、意外な人物が口を開いた。
「お互いに触れないようにしてレッスンを行えば良いのです」
そう提案したのはエウラリアだ。ここでエウラリアがこんな発言をするとは聞いていない。というか、するはずがないのだ。クロエが黙っていたら、ジルベルトはエウラリアと踊るはずなのだから。
しかしエウラリアは、なおも言葉を続ける。
「ステップの練習などであれば、男女が組み合わなくてもできますし、組み合ってのダンスを練習する時にも、お互いに手を少し浮かせて触れないようにすれば問題ないでしょう? 女性に触れるのが禁忌だからわたくしと踊るなどと、わたくしを女性でないかのように扱われるのは心地の良いものではありません」
何も言えずにただ事態を傍観していたクロエは、エウラリアの言葉に勇気を得たかのように、ジルベルトに告げた。
「触れなくても良いので、ペアになっていただけませんか? 踊りを教えていただきたいんです」
クロエにしてみれば、自分を少なくとも平民だからという理由では差別しないジルベルトがペアを組んでくれた方が嬉しいだろう。もしペア替えが行われたら、新しくクロエのパートナーになる下級貴族はクロエが平民だからという理由でダンスを拒むだろう。そしてダンス講師も、下級貴族と平民のペアなど放っておくに違いない。
つまり、何かきっかけさえ与えられればクロエが正しい選択肢を選ぶ可能性は十分にあったのだ。だからそのきっかけをリディアが与えるはずだったのだが、彼女の代わりにエウラリアがその役目を演じることになってしまった。
(どういうことだろう?)
リディアは訝しんだが、なぜエウラリアがこんな発言をしたのかは、考えてもわかることではない。今はただ、クロエが正しい選択をしてくれた幸運を素直に喜ぶことにしよう。そう割り切って、リディアはダミアンとのダンスを続けた。
*
授業が終わり、寮へ帰ったリディアは、エレナにその日あったことを報告した。
「結果的に良い方向に進んだのは喜ばしいのですが、エウラリア様の発言は妙ですね。ゲームではそんなセリフはなかったのに」
やはりエレナも、エウラリアの介入は予想外だったようだ。
「やはりわたくしが座る席を変えたり、ゲームと違うことをしたせいでシナリオが変わってしまったのでしょうか?」
リディアが不安を漏らすと、エレナは「それは、わたくしの考えでは違うと思います」と首を横に振った。
「確かにリディア様は本来のシナリオを無視した行動をなさいますけど、重要な局面では今までのところ、びっくりするほどシナリオ通りなんです。先日の薔薇園でのフェルナンド様とのやりとりなんて、セリフの一字一句まで完全に一致していました。今回のイレギュラーは、何か別の要因があるような気がします」
「別の要因というと?」
「ハーレムルートに入るための、『謎解き』にかかわる何かです」
目指すハーレムエンドへ至るためには、『聖女の秘密』『王子の秘密』『寮長の秘密』『白騎士の秘密』の四つの秘密を解かなければいけないことは、リディアもすでに聞かされていた。今回はジルベルトとエウラリアに関してゲームの展開との齟齬が発生したのだから、関係しているとすれば聖女の秘密だろう。
「ですから、『謎解き』を進めていけば、ゲームとのズレの原因もわかるはずです」
「そうは言いますけれど、なんの手がかりもないのに、どうやって解けばいいんですの?」
本人に探りを入れようにも、エウラリアとは疎遠なままだ。ローゼやクロエが相手なら、普通に世間話をしながら手がかりを聞き出すこともできるかもしれない。セシリアに対してなら、寮生活についての相談にかこつけて色々と話すうちになにか謎解きのヒントを見つけられるかもしれない。しかしエウラリアだけは、話しかけることすら憚られる雰囲気がある。
しかしエレナは、なにか策があると言いたげに、にんまりと笑みを作った。
「そこはおまかせください。お嬢様が授業を受けていらっしゃる間、わたくしがただ惰眠を貪っていたとお思いですか?」
「え? 違うんですの? 昼間は寝ているのだと思っていましたわ」
リディアが率直にそう答えると、エレナは「寝てません! ……ちょっとしか」と不満げに抗議したが、話が本題からそれるのを嫌ってか、それ以上反論せずに話を続けた。
「エウラリア様の事情を知っていそうな方に心当たりがあるんです。明日の昼にでもお話を伺って見ます」
勿体つけるかのようにエレナは詳細を語らず、話を打ち切った。
(フェルナンド様は……いないな。Bクラスか)
エレナからはこのクラスにはジルベルトとエルネスト王子がいるとだけ聞かされていて、フェルナンドがいるとは言われていないから、そうだろうとは思っていた。だがそうなると、攻略キャラやアルフォンソなどがAクラスに固まっている中で、一人だけBクラスのフェルナンドとの接点を作るのが難しくなる。
(攻略の関係上、フェルナンドとももっと仲良くなっておく必要があるのに……)
ダンス講師によって男女のペアが作られ、ダンスレッスンが始められようとしていた。そろそろ運命の分岐点に差し掛かる。クロエの方に注意を向けておいて、ペア変更を拒否するよう誘導しなくては。
「ペアの相手が知り合いで良かったです。リディア様、よろしくお願いします」
リディアの相手は、先ほどカフェテリアで会ったダミアンだった。アルフォンソに紹介されて少し話しただけなので知り合いと呼べるのか疑問だが、他の全く知らない男子よりは確かに気が楽だ。
「リディア様は、ダンスの経験はおありですか?」
「ええ。九歳の時から」
「僕は初めてなんですよ。よろしくご鞭撻のほどを」
彼のことはしばらく放っておいて、クロエとジルベルトの方へ意識を向ける。
「私は卒業後は修道院に入りますのでダンスなど習う必要がありません。みだりに女性に触れてはならないと女神様の教えにも書かれていますし、私は見学させていただきます」
ジルベルトはやはりダンスを固辞していた。クロエは何も言わずに事態を静観している。
「平民の女子と踊るのがお気に召さないなら、どなたか上級貴族の家柄の女子と組み替えを……」
「身分の問題ではありません。女神様の教えに身分は関係ないのですから。女性であることが問題なのです」
頑ななジルベルトにダンス教師は困り果て、他の生徒たちを見回して「しばらく自習とします。ダンスの心得がある者はパートナーに教えてあげるように」と指示してから、頭を抱えて対応を考え始めた。
そろそろ、講師からエウラリアをジルベルトと組ませる提案がされるはずだ。リディアは、一層そちらへ注意を払う。
「リディア様。先生もああおっしゃっておりますし、練習を始めましょう」
「少しだけ待っていてくださる?」
ダミアンの方を振り返りもせずにそう言いおいて、ジルベルトたちの方を注視し続ける。
「でもリディア様、アルフォンソ様はもうパートナーの方に教え始めていますよ。我々も早く」
なおも急かしてくるダミアンに、リディアはやはり向き直らず手だけで『待て』のジェスチャーをする。
「いや待てじゃなくて教えてくださいよ。アルフォンソ様も結構踊れるみたいですし、僕もアルフォンソ様みたいに優雅に踊れるようになりたいです」
ああもう、待てのできない駄犬だなあ。うるさくて集中できないので、リディアはしかたなく少しだけダミアンの相手をすることにした。
「お手」
リディアが右手を差し出してそう言うと、ダミアンは素直にその上に自分の左手を重ねる。本当は男の方から手を差し伸べてリードするものなんだけど、そこはまあいいだろう。ダミアンの右腕を取って自分の肩甲骨の下あたりにう誘うと、自分の左手はダミアンの右上腕のあたりに添える。
「これが社交ダンスの基本の組み方です」
その状態を維持したまま、基本ステップを教える。少しだけ教えたら、あとは一人でステップの練習をさせておけばいいだろう。
「クイック、クイック、スロー……」
ふと思いついて、ダミアンの左手を握ったままの右手を高く持ち上げながら、犬を躾ける感じでこう言ってみる。
「お回り」
ダミアンは言われた通り、握りあった手を回転軸にしてくるくると回った。
これも本来は男女が逆の気がするけど、まあいいや。
「クイック、クイック、スロー。クイック、クイック、お回り」
なんかちょっと楽しくなってきた。
「では、エウラリア様とペアならば練習に参加してくれますか?」
教師のそんな声が聞こえてきて、リディアはしまった、と思った。駄犬の躾けをしているうちに、向こうの方で重要な局面を迎えてしまった。早く介入しないと、と思っているうちに、意外な人物が口を開いた。
「お互いに触れないようにしてレッスンを行えば良いのです」
そう提案したのはエウラリアだ。ここでエウラリアがこんな発言をするとは聞いていない。というか、するはずがないのだ。クロエが黙っていたら、ジルベルトはエウラリアと踊るはずなのだから。
しかしエウラリアは、なおも言葉を続ける。
「ステップの練習などであれば、男女が組み合わなくてもできますし、組み合ってのダンスを練習する時にも、お互いに手を少し浮かせて触れないようにすれば問題ないでしょう? 女性に触れるのが禁忌だからわたくしと踊るなどと、わたくしを女性でないかのように扱われるのは心地の良いものではありません」
何も言えずにただ事態を傍観していたクロエは、エウラリアの言葉に勇気を得たかのように、ジルベルトに告げた。
「触れなくても良いので、ペアになっていただけませんか? 踊りを教えていただきたいんです」
クロエにしてみれば、自分を少なくとも平民だからという理由では差別しないジルベルトがペアを組んでくれた方が嬉しいだろう。もしペア替えが行われたら、新しくクロエのパートナーになる下級貴族はクロエが平民だからという理由でダンスを拒むだろう。そしてダンス講師も、下級貴族と平民のペアなど放っておくに違いない。
つまり、何かきっかけさえ与えられればクロエが正しい選択肢を選ぶ可能性は十分にあったのだ。だからそのきっかけをリディアが与えるはずだったのだが、彼女の代わりにエウラリアがその役目を演じることになってしまった。
(どういうことだろう?)
リディアは訝しんだが、なぜエウラリアがこんな発言をしたのかは、考えてもわかることではない。今はただ、クロエが正しい選択をしてくれた幸運を素直に喜ぶことにしよう。そう割り切って、リディアはダミアンとのダンスを続けた。
*
授業が終わり、寮へ帰ったリディアは、エレナにその日あったことを報告した。
「結果的に良い方向に進んだのは喜ばしいのですが、エウラリア様の発言は妙ですね。ゲームではそんなセリフはなかったのに」
やはりエレナも、エウラリアの介入は予想外だったようだ。
「やはりわたくしが座る席を変えたり、ゲームと違うことをしたせいでシナリオが変わってしまったのでしょうか?」
リディアが不安を漏らすと、エレナは「それは、わたくしの考えでは違うと思います」と首を横に振った。
「確かにリディア様は本来のシナリオを無視した行動をなさいますけど、重要な局面では今までのところ、びっくりするほどシナリオ通りなんです。先日の薔薇園でのフェルナンド様とのやりとりなんて、セリフの一字一句まで完全に一致していました。今回のイレギュラーは、何か別の要因があるような気がします」
「別の要因というと?」
「ハーレムルートに入るための、『謎解き』にかかわる何かです」
目指すハーレムエンドへ至るためには、『聖女の秘密』『王子の秘密』『寮長の秘密』『白騎士の秘密』の四つの秘密を解かなければいけないことは、リディアもすでに聞かされていた。今回はジルベルトとエウラリアに関してゲームの展開との齟齬が発生したのだから、関係しているとすれば聖女の秘密だろう。
「ですから、『謎解き』を進めていけば、ゲームとのズレの原因もわかるはずです」
「そうは言いますけれど、なんの手がかりもないのに、どうやって解けばいいんですの?」
本人に探りを入れようにも、エウラリアとは疎遠なままだ。ローゼやクロエが相手なら、普通に世間話をしながら手がかりを聞き出すこともできるかもしれない。セシリアに対してなら、寮生活についての相談にかこつけて色々と話すうちになにか謎解きのヒントを見つけられるかもしれない。しかしエウラリアだけは、話しかけることすら憚られる雰囲気がある。
しかしエレナは、なにか策があると言いたげに、にんまりと笑みを作った。
「そこはおまかせください。お嬢様が授業を受けていらっしゃる間、わたくしがただ惰眠を貪っていたとお思いですか?」
「え? 違うんですの? 昼間は寝ているのだと思っていましたわ」
リディアが率直にそう答えると、エレナは「寝てません! ……ちょっとしか」と不満げに抗議したが、話が本題からそれるのを嫌ってか、それ以上反論せずに話を続けた。
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