36 / 61
第二章 聖女の秘密
ジルベルト
しおりを挟む
「やべーことがわかりました」
お茶会の後、エレナから「片付けが終わったら話があります」と言われて自室で待っていたリディアに、エレナは開口一番そう切り出した。
「なんですのその言葉遣い」
「失礼。あまりにもマジやべーのでちょっと混乱しております」
他の方々の前でなくてよかったですわね、と呆れ気味につぶやいて、リディアは話の続きを促した。
「おそらくエウラリア様は、我々と同じ日本からの転生者です。『チェンジ☆リングス』をプレイ済みと思われます」
「どうしてそう思うんですの?」
「エウラリア様がつぶやいた『夜啼鶯の輪舞曲』という言葉です」
エレナが言うには、『夜啼鶯の輪舞曲』は、『チェンジ☆リングス』において、夏のダンスパーティー時のスチル画像につけられたタイトルだという。
「それだけでは証拠として弱いのではなくて? 夜啼鶯が鳴く頃のダンスパーティーの話題について話している最中でしたし、例えばこっちの世界にそういうタイトルの曲かなにかがあるとしたら、それを思い出してつぶやいても不思議はありませんわ」
「でも、彼女が転生者だとすると、シナリオと違う行動をしたことに辻褄が合うんですよ」
彼女が転生者で、ジルベルトのルートにおけるバッドエンドがどんなものかを知っているなら、それを避けるように動くのは理解できる。なにしろジルベルトがクロエよりエウラリアを選んでしまうと、最終的にジルベルトは自殺することになってしまうのだから。
「仮にそうだとすると、わたくし達としてはどう行動すべきかしら」
「絶対に転生者だという確証が持てれば、こちらも秘密を明かして協力し合うのが良いのでしょうけれど……」
エウラリアがジルベルトの自殺を回避するように動いているなら、リディア達と利害は衝突しない。ハーレムルートなら誰も不幸にならないし、保険として狙っているフェルナンドルートのバッドエンドでも別に他ルートのキャラが不幸になる描写はない。それにフェルナンドのバッドエンドを狙うと決めた理由自体が、自分たちでクロエの行動を誘導しやすいという理由からなのだから、エウラリアと協力し合えるのならジルベルト狙いに変更したっていい。転生という秘密を共有しうる数少ない存在は、味方に引き入れて損はない。
問題は、彼女が転生者であるという確たる証拠がないことだ。『夜啼鶯の輪舞曲』という言葉にせよ、ジルベルトのバッドエンド回避の行動にせよ、状況証拠でしかない。もし転生者ではなかった場合、うかつに秘密を明かすことは死につながる。なにしろ次期聖女という教会の中枢に関わる人物に、自分たちは取りかえ児だと告白するのだから。
「証拠集めのためにもう少し情報が欲しい、という状況ですわね……」
リディアのつぶやきに、エレナはしばらく考え込んでから言った。
「では、ジルベルト様からも話を聞いてみましょう」
「どうやって?」
男子、それも面識のない男子と話をすることが困難なこの学園で、ジルベルトに話など聞けるのか。リディアが疑問を口にする。
「まあ、明日の昼にはわかりますよ」
*
翌日は土曜日だった。昼の少し前、リディアとエレナは礼拝堂へやって来ていた。堂内ではジルベルトが祈りを捧げており、そこへリディアたちより少し前に、クロエが入ってきたところだった。
おそらくゲーム内におけるイベントの一つだろう。エレナはそれが今日起こることを知っていたから、ここへくればジルベルトに話を聞けると考えたのだな、とリディアは推察した。
「お祈りですか?」
ジルベルトがクロエに問う。
「ええ。来週は初めて魔法の実技がありますので、事故など起きませんようにと」
「魔法の実技が怖いのですか? 貴方ほどの方が」
ジルベルトは、そう言って笑う。
「貴方のことは、以前から存じております。先日のダンスでペアになるずっと前から。堅信礼のときに、平民ながらエウラリア様に匹敵するほど大きな宝石を現出させたとか」
クロエは恥じらうようにうつむき、「だからこそです」と小声で言った。
「自分の魔力が大きすぎて、制御できないのです。クラスメイトの皆さんを傷つけてしまわないか怖くて……」
「そうですか。では、私も共に祈りましょう。貴方と級友の方々が大過なく実技の授業を行えるように」
そう言ってからジルベルトは、リディアたちの方にも視線を向ける。
「貴方がたもお祈りですか?」
「え、ええ。その……エウラリア様が元気のない様子でしたので……」
その言葉が終わらないうちに、落ち着き払っていたジルベルトが血相を変えて詰め寄ってくる。
「エウラリア様が!? どんなご様子なんです? ご病気ですか!?」
吐息がかかりそうなくらい間近に詰め寄られて、リディアは少しどぎまぎした。澄んだ煙水晶色の瞳を湛える切れ長の目が、至近距離からまっすぐにこちらを見つめている。
「ご、ご病気では……ないと思いますわ。ただ、昨日お茶をご一緒した際に、どことなく沈んだ面持ちでいらっしゃって……」
「も、もしかして、いつぞやの日曜礼拝で、終始うつむいておられた日から、ずっと落ち込んでおられるのですか!?」
「え、ええ……。だからこそお茶に誘ったのですけれど、ご機嫌を直していただけなかったので、女神様にお縋りするしかないと……」
ジルベルトの剣幕に気圧されながらそう答えると、彼はオーバーなリアクションで頭を抱えて心配し始めた。
「ああ! やはりあの時、私がなにか粗相をしてしまったのだろうか!」
「あの時、とは?」
リディアが尋ねると、ジルベルトは頭を抱えたまま語り始めた。
「実は、あの日曜礼拝の日の早朝、ここでエウラリア様にお会いしたのです。その時にエウラリア様が急に涙を流されて、そのまま退出なさってしまったので、私がなにか失礼なことをしてしまったのではないかと、ずっと気に病んでいたのです」
「ここでエウラリア様とお会いに? それで、なにかお話でもなさったのですか?」
「いえ、私が祈っておりますところへ偶然いらして、声をかけたら急に涙をこぼして出て行かれました。私の態度が気に触ったのなら心よりお詫びいたしますし、今後は失礼のないよう行動を改めますので、どうかご機嫌を直されてくださいますようにと、エウラリア様にお伝えいただきたい」
心底申し訳なさそうに言うジルベルト。もし本当にジルベルトがなにかエウラリアの気に触ることをしたのなら、ダンスの授業で彼女がジルベルトを避けたのも一応の説明がつくが、こんなに礼儀正しく、しかも次期聖女としてのエウラリアを心から尊敬している彼が無礼をはたらくとは思えない。
「エウラリア様の侍女のリタさんがおっしゃるには、それ以前からふさぎ込みがちだったそうですから、ジルベルト様が原因ではないと思いますわ」
リディアがそうフォローを入れると、ジルベルトは少しだけ元気を取り戻した。
「では祈りましょう。クロエさん達の魔法の実技の安全と、エウラリア様のご健康を」
ジルベルトが跪いて両手の指を組み祈り始めると、クロエもそれにならう。リディアとエレナも、同じように祭壇の女神像に祈りを捧げた。
お茶会の後、エレナから「片付けが終わったら話があります」と言われて自室で待っていたリディアに、エレナは開口一番そう切り出した。
「なんですのその言葉遣い」
「失礼。あまりにもマジやべーのでちょっと混乱しております」
他の方々の前でなくてよかったですわね、と呆れ気味につぶやいて、リディアは話の続きを促した。
「おそらくエウラリア様は、我々と同じ日本からの転生者です。『チェンジ☆リングス』をプレイ済みと思われます」
「どうしてそう思うんですの?」
「エウラリア様がつぶやいた『夜啼鶯の輪舞曲』という言葉です」
エレナが言うには、『夜啼鶯の輪舞曲』は、『チェンジ☆リングス』において、夏のダンスパーティー時のスチル画像につけられたタイトルだという。
「それだけでは証拠として弱いのではなくて? 夜啼鶯が鳴く頃のダンスパーティーの話題について話している最中でしたし、例えばこっちの世界にそういうタイトルの曲かなにかがあるとしたら、それを思い出してつぶやいても不思議はありませんわ」
「でも、彼女が転生者だとすると、シナリオと違う行動をしたことに辻褄が合うんですよ」
彼女が転生者で、ジルベルトのルートにおけるバッドエンドがどんなものかを知っているなら、それを避けるように動くのは理解できる。なにしろジルベルトがクロエよりエウラリアを選んでしまうと、最終的にジルベルトは自殺することになってしまうのだから。
「仮にそうだとすると、わたくし達としてはどう行動すべきかしら」
「絶対に転生者だという確証が持てれば、こちらも秘密を明かして協力し合うのが良いのでしょうけれど……」
エウラリアがジルベルトの自殺を回避するように動いているなら、リディア達と利害は衝突しない。ハーレムルートなら誰も不幸にならないし、保険として狙っているフェルナンドルートのバッドエンドでも別に他ルートのキャラが不幸になる描写はない。それにフェルナンドのバッドエンドを狙うと決めた理由自体が、自分たちでクロエの行動を誘導しやすいという理由からなのだから、エウラリアと協力し合えるのならジルベルト狙いに変更したっていい。転生という秘密を共有しうる数少ない存在は、味方に引き入れて損はない。
問題は、彼女が転生者であるという確たる証拠がないことだ。『夜啼鶯の輪舞曲』という言葉にせよ、ジルベルトのバッドエンド回避の行動にせよ、状況証拠でしかない。もし転生者ではなかった場合、うかつに秘密を明かすことは死につながる。なにしろ次期聖女という教会の中枢に関わる人物に、自分たちは取りかえ児だと告白するのだから。
「証拠集めのためにもう少し情報が欲しい、という状況ですわね……」
リディアのつぶやきに、エレナはしばらく考え込んでから言った。
「では、ジルベルト様からも話を聞いてみましょう」
「どうやって?」
男子、それも面識のない男子と話をすることが困難なこの学園で、ジルベルトに話など聞けるのか。リディアが疑問を口にする。
「まあ、明日の昼にはわかりますよ」
*
翌日は土曜日だった。昼の少し前、リディアとエレナは礼拝堂へやって来ていた。堂内ではジルベルトが祈りを捧げており、そこへリディアたちより少し前に、クロエが入ってきたところだった。
おそらくゲーム内におけるイベントの一つだろう。エレナはそれが今日起こることを知っていたから、ここへくればジルベルトに話を聞けると考えたのだな、とリディアは推察した。
「お祈りですか?」
ジルベルトがクロエに問う。
「ええ。来週は初めて魔法の実技がありますので、事故など起きませんようにと」
「魔法の実技が怖いのですか? 貴方ほどの方が」
ジルベルトは、そう言って笑う。
「貴方のことは、以前から存じております。先日のダンスでペアになるずっと前から。堅信礼のときに、平民ながらエウラリア様に匹敵するほど大きな宝石を現出させたとか」
クロエは恥じらうようにうつむき、「だからこそです」と小声で言った。
「自分の魔力が大きすぎて、制御できないのです。クラスメイトの皆さんを傷つけてしまわないか怖くて……」
「そうですか。では、私も共に祈りましょう。貴方と級友の方々が大過なく実技の授業を行えるように」
そう言ってからジルベルトは、リディアたちの方にも視線を向ける。
「貴方がたもお祈りですか?」
「え、ええ。その……エウラリア様が元気のない様子でしたので……」
その言葉が終わらないうちに、落ち着き払っていたジルベルトが血相を変えて詰め寄ってくる。
「エウラリア様が!? どんなご様子なんです? ご病気ですか!?」
吐息がかかりそうなくらい間近に詰め寄られて、リディアは少しどぎまぎした。澄んだ煙水晶色の瞳を湛える切れ長の目が、至近距離からまっすぐにこちらを見つめている。
「ご、ご病気では……ないと思いますわ。ただ、昨日お茶をご一緒した際に、どことなく沈んだ面持ちでいらっしゃって……」
「も、もしかして、いつぞやの日曜礼拝で、終始うつむいておられた日から、ずっと落ち込んでおられるのですか!?」
「え、ええ……。だからこそお茶に誘ったのですけれど、ご機嫌を直していただけなかったので、女神様にお縋りするしかないと……」
ジルベルトの剣幕に気圧されながらそう答えると、彼はオーバーなリアクションで頭を抱えて心配し始めた。
「ああ! やはりあの時、私がなにか粗相をしてしまったのだろうか!」
「あの時、とは?」
リディアが尋ねると、ジルベルトは頭を抱えたまま語り始めた。
「実は、あの日曜礼拝の日の早朝、ここでエウラリア様にお会いしたのです。その時にエウラリア様が急に涙を流されて、そのまま退出なさってしまったので、私がなにか失礼なことをしてしまったのではないかと、ずっと気に病んでいたのです」
「ここでエウラリア様とお会いに? それで、なにかお話でもなさったのですか?」
「いえ、私が祈っておりますところへ偶然いらして、声をかけたら急に涙をこぼして出て行かれました。私の態度が気に触ったのなら心よりお詫びいたしますし、今後は失礼のないよう行動を改めますので、どうかご機嫌を直されてくださいますようにと、エウラリア様にお伝えいただきたい」
心底申し訳なさそうに言うジルベルト。もし本当にジルベルトがなにかエウラリアの気に触ることをしたのなら、ダンスの授業で彼女がジルベルトを避けたのも一応の説明がつくが、こんなに礼儀正しく、しかも次期聖女としてのエウラリアを心から尊敬している彼が無礼をはたらくとは思えない。
「エウラリア様の侍女のリタさんがおっしゃるには、それ以前からふさぎ込みがちだったそうですから、ジルベルト様が原因ではないと思いますわ」
リディアがそうフォローを入れると、ジルベルトは少しだけ元気を取り戻した。
「では祈りましょう。クロエさん達の魔法の実技の安全と、エウラリア様のご健康を」
ジルベルトが跪いて両手の指を組み祈り始めると、クロエもそれにならう。リディアとエレナも、同じように祭壇の女神像に祈りを捧げた。
0
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢によればこの世界は乙女ゲームの世界らしい
斯波@ジゼルの錬金飴③発売中
ファンタジー
ブラック企業を辞退した私が卒業後に手に入れたのは無職の称号だった。不服そうな親の目から逃れるべく、喫茶店でパート情報を探そうとしたが暴走トラックに轢かれて人生を終えた――かと思ったら村人達に恐れられ、軟禁されている10歳の少女に転生していた。どうやら少女の強大すぎる魔法は村人達の恐怖の対象となったらしい。村人の気持ちも分からなくはないが、二度目の人生を小屋での軟禁生活で終わらせるつもりは毛頭ないので、逃げることにした。だが私には強すぎるステータスと『ポイント交換システム』がある!拠点をテントに決め、日々魔物を狩りながら自由気ままな冒険者を続けてたのだが……。
※1.恋愛要素を含みますが、出てくるのが遅いのでご注意ください。
※2.『悪役令嬢に転生したので断罪エンドまでぐーたら過ごしたい 王子がスパルタとか聞いてないんですけど!?』と同じ世界観・時間軸のお話ですが、こちらだけでもお楽しみいただけます。
義姉をいびり倒してましたが、前世の記憶が戻ったので全力で推します
一路(いちろ)
ファンタジー
アリシアは父の再婚により義姉ができる。義姉・セリーヌは気品と美貌を兼ね備え、家族や使用人たちに愛される存在。嫉妬心と劣等感から、アリシアは義姉に冷たい態度を取り、陰口や嫌がらせを繰り返す。しかし、アリシアが前世の記憶を思い出し……推し活開始します!
ブラック・スワン ~『無能』な兄は、優美な黒鳥の皮を被る~
碧
ファンタジー
「詰んだ…」遠い眼をして呟いた4歳の夏、カイザーはここが乙女ゲーム『亡国のレガリアと王国の秘宝』の世界だと思い出す。ゲームの俺様攻略対象者と我儘悪役令嬢の兄として転生した『無能』なモブが、ブラコン&シスコンへと華麗なるジョブチェンジを遂げモブの壁を愛と努力でぶち破る!これは優雅な白鳥ならぬ黒鳥の皮を被った彼が、無自覚に周りを誑しこんだりしながら奮闘しつつ総愛され(慕われ)する物語。生まれ持った美貌と頭脳・身体能力に努力を重ね、財力・身分と全てを活かし悪役令嬢ルート阻止に励むカイザーだがある日謎の能力が覚醒して…?!更にはそのミステリアス超絶美形っぷりから隠しキャラ扱いされたり、様々な勘違いにも拍車がかかり…。鉄壁の微笑みの裏で心の中の独り言と突っ込みが炸裂する彼の日常。(一話は短め設定です)
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。
乙女ゲームの断罪イベントが終わった世界で転生したモブは何を思う
ひなクラゲ
ファンタジー
ここは乙女ゲームの世界
悪役令嬢の断罪イベントも終わり、無事にエンディングを迎えたのだろう…
主人公と王子の幸せそうな笑顔で…
でも転生者であるモブは思う
きっとこのまま幸福なまま終わる筈がないと…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる