39 / 61
第二章 聖女の秘密
取りかえ児
しおりを挟む
六年前の、黒鴉智亜のエウラリアとしての人生が始まった、あの堅信礼の日。
大聖堂内の一室で目覚めた彼女が、どうやら自分が異世界に転生したらしいと気づくまでに、しばらくの時間を要した。
(まさかこれって、異世界転生? いやいやそんなネット小説みたいなこと、現実に起こるわけない)
自分の両親だと名乗る異国風の男女と、イマイチ噛み合わない会話をしながらそんな考えが頭をよぎったけれど、ふとあることに気づいて、智亜は戦慄した。
(ちょっと待って、私、なんかちっちゃくなってない!?)
智亜はベッドから上体を起こしている自分の身体を眺め、それから見比べるように両親や侍女たちの方を見つめた。この体格差。明らかに自分は、十歳前後かもっと幼い子くらいの大きさに縮んでいる。
まったく見知らぬ場所で、知らない男女から娘だと思われていて、その上自分の身体まで変わってしまっているとなると、明らかに普通の事態ではない。
信じがたいことだがやはり異世界転生か、もしくはそれに類する何か不思議な出来事が起こっているとしか考えられない。
「どうしたんだいエウラリア。どこか痛むのかい?」
娘が自分たちを見ていることに気づいて、父親を名乗る男性は心配そうに智亜に声をかける。
「い、いえ。どこも痛くないです」
異世界転生なら、騒ぎ立てるのは得策ではない。適当に話を合わせて、何事もなかったように取り繕う方がいい。
「少し……記憶が混乱していました。もう大丈夫です。その……、お父様、お母様」
両親をなんと呼ぶべきか少し迷って、たしか彼らは公爵夫妻だと言っていたことを思い出して、貴族令嬢らしい呼び方をしてみる。どうやらそれが正解だったようで、二人は安堵したような表情を見せた。
「思い出したなら良かった。立てるかい?」
「――ええ。……たぶん」
不調がないか身体のあちこちに注意を向けてみて、おおむね健康だと確かめて、エウラリアはそう答えた。
ベッドから降りようとすると、侍女が急いで駆け寄ってきて手を貸してくれる。
「ああ何事もなくて本当に良かった。さあ、礼拝堂へ行こう。もうすぐ堅信礼が始まるから」
先程から父が何度か口にしているケンシンレイというのが何なのかわからないが、今日は『お前のケンシンレイだから』大聖堂に来たと言っていたから、子どもが受ける七五三みたいな通過儀礼なんだろう。侍女たちに髪を結ってもらったり上着やアクセサリをつけてもらったりしてから、父母の後をついて歩く。エウラリアの体調を心配してか、侍女が手を握ってくれている。
廊下を少し歩いてドアを開けると大きな礼拝堂があり、たくさんの人々が集まっていた。みんな、きらびやかな礼装をしている。
「おお、メリノ公爵家のご令嬢だ。急に昏倒なされたと聞いたが、無事に元気になられたか」
「お目を醒まされた直後、何やら意味のわからないうわ言を口になさったとか」
「まさか、取りかえ児?」
「しっ! 声が大きい!」
礼拝堂の面々が、ざわざわとそんな噂話をしはじめた。声をひそめてこそこそとささやき合っていることから察するに、あまり良いことを言われていないということはわかるのだが、具体的に何を言われているのか理解できない。
(取りかえ児ってなんだろ。なんか聞いたことある気がするけど)
かすかに何かを思い出しそうになったものの、それ以上考える時間を与えられないまま、礼拝堂の中央部へ進むよう促される。
「エウラリア・メリノ様は、中央部最前列の右から三番目のお席にご着席下さい」
祭服を着た神父の言うとおりの席まで歩いて行き、着座する。周囲の席は、同じ年ごろの少年少女で埋まっていた。やはりケンシンレイというのは、この年代の子どもが受ける通過儀礼のようだ。
向かって正面には祭壇があり、その奥には、礼拝堂の大きさと比して相対的に小さく見える扉があった。エウラリアが席について間もなく、その扉が開かれる。
扉の向こうから現れたのは、ラッパを持った女の子が二人と、長い白髭を生やした老司祭、それに、修道女のような服装の老婆だった。
その中の、最後に出てきた女性に、智亜は見覚えがあった。
(あれって、『チェンジ☆リングス』に出てきた聖女ファティマ様!? そういえば私エウラリアって呼ばれてるし、もしかして私、あのエウラリアに転生したの?)
『チェンジ・リングス』は智亜が大好きだった乙女ゲームで、四人のイケメンキャラのどれかを攻略する恋愛ゲームだ。エウラリアは攻略対象の一人ジルベルトの攻略ルートで登場するライバルキャラで、次期聖女様でもある。
乙女ゲームのライバルキャラに転生するネット小説は多いものの、大抵はもっと意地悪な悪役令嬢に転生するのが普通じゃないだろうか。聖女となるべく異世界に召喚されたり転生するネット小説も多いけれど、その場合の舞台は乙女ゲームの世界とかではなく、純粋に異世界であるケースが多い。乙女ゲームに出てくる次期聖女に転生するのは、ちょっと欲張りすぎというか、属性盛りすぎな気がする。異世界転生だけでも信じられないのに、どうしてそんなことが自分の身に起こっているのか。
そこまで考えたところで、智亜は先ほど言われた『取りかえ児』という言葉の意味を思い出した。
『チェンジ☆リングス』の世界で、取りかえ児というのは忌むべき存在だ。攻略キャラの一人フェルナンドのグッドエンドでは、ライバルキャラのリディアが取りかえ児であることが判明し、火あぶりの刑に処される。
ゲーム内では、取りかえ児とは何なのかについての具体的な説明はないけれど、智亜は取りかえ児とかチェンジリングという言葉について、ネットで調べたことがある。それによるとチェンジリングというのは、幼い赤ん坊が醜い妖精の子どもと取りかえられてしまうという、ちょっと怖い西洋のお伽話だ。
それを思い出したとき、智亜はあることに気づいてゾワッとした。エウラリアの人格は、さっきまさに黒鴉智亜という別の人格に取りかえられた。つまり取りかえ児とは、自分のような存在のことなのではないだろうか。
そんなことを考えている間に、ケンシンレイというらしい儀式は始まっていた。最前列の右から順に子どもの名が呼ばれ、その子が祭壇へと進み出て儀式を受ける。
三番目に位置するエウラリアの順番はすぐにやって来た。エウラリアは前の二人に倣って、見よう見真似で祭壇まで歩いて行き、一礼してから水晶玉に手をかざす。
前の二人の場合だとこの後、小指の爪ほどの大きさの宝石が現出した。
だがエウラリアが手をかざした後で現出したものは、直径が五センチほどもある、途轍もなく大きな黒真珠だった。白髭の司祭がそれを皆に見えるよう高く掲げたとき、後ろに居並ぶ父兄たちからどよめきが上がった。
「あれほどの巨大な宝石、常人では考えられない魔力の持ち主だぞ」
「そういえば、取りかえ児は往々にして、膨大な魔力を持っていることがあると聞いた」
「先ほどの意味不明なうわ言の噂といい、やはり……」
はいそうです。と智亜は叫びたかった。エウラリア・メリノは次期聖女となるべき尊いお方でしたが、黒鴉智亜という異なる世界の異分子によって取りかえ児にされてしまいました。そう正直に告白したかった。自分を娘だと信じていたメリノ公爵夫妻は、さぞ悲しむことだろう。
「静粛に」
聖女ファティマの凛とした声が、堂内を黙らせた。ファティマはさらに言葉を続ける。
「たった今、神託が下りました。この者こそ我が後継者。次代の聖女となるべき存在です。取りかえ児ではありません」
嘘だ。聖女様は嘘をついている。智亜はそう思った。私がエウラリアでないことくらい、聖女様にはわかるはずだ。私が取りかえ児として火あぶりにされないように庇ってくれているのだ。
言うまでもなく、嘘は女神教の教えに反する。教主たる聖女様が嘘をつくなどあってはならない。まして、取りかえ児である私を次期聖女だなどと言うのは、この国と女神教を信じる世界中の人々を混乱に導く重大な罪だ。
自分なんかを庇ってそんな罪を犯してしまったファティマと、自分と取りかえられてしまったエウラリア本人、それに、本当の娘を失ったメリノ公爵夫妻らに、本当に申し訳ない気持ちで、智亜は押しつぶされそうになった。
その負い目は、この六年間というもの、一時たりとも忘れたことがなかった。
大聖堂内の一室で目覚めた彼女が、どうやら自分が異世界に転生したらしいと気づくまでに、しばらくの時間を要した。
(まさかこれって、異世界転生? いやいやそんなネット小説みたいなこと、現実に起こるわけない)
自分の両親だと名乗る異国風の男女と、イマイチ噛み合わない会話をしながらそんな考えが頭をよぎったけれど、ふとあることに気づいて、智亜は戦慄した。
(ちょっと待って、私、なんかちっちゃくなってない!?)
智亜はベッドから上体を起こしている自分の身体を眺め、それから見比べるように両親や侍女たちの方を見つめた。この体格差。明らかに自分は、十歳前後かもっと幼い子くらいの大きさに縮んでいる。
まったく見知らぬ場所で、知らない男女から娘だと思われていて、その上自分の身体まで変わってしまっているとなると、明らかに普通の事態ではない。
信じがたいことだがやはり異世界転生か、もしくはそれに類する何か不思議な出来事が起こっているとしか考えられない。
「どうしたんだいエウラリア。どこか痛むのかい?」
娘が自分たちを見ていることに気づいて、父親を名乗る男性は心配そうに智亜に声をかける。
「い、いえ。どこも痛くないです」
異世界転生なら、騒ぎ立てるのは得策ではない。適当に話を合わせて、何事もなかったように取り繕う方がいい。
「少し……記憶が混乱していました。もう大丈夫です。その……、お父様、お母様」
両親をなんと呼ぶべきか少し迷って、たしか彼らは公爵夫妻だと言っていたことを思い出して、貴族令嬢らしい呼び方をしてみる。どうやらそれが正解だったようで、二人は安堵したような表情を見せた。
「思い出したなら良かった。立てるかい?」
「――ええ。……たぶん」
不調がないか身体のあちこちに注意を向けてみて、おおむね健康だと確かめて、エウラリアはそう答えた。
ベッドから降りようとすると、侍女が急いで駆け寄ってきて手を貸してくれる。
「ああ何事もなくて本当に良かった。さあ、礼拝堂へ行こう。もうすぐ堅信礼が始まるから」
先程から父が何度か口にしているケンシンレイというのが何なのかわからないが、今日は『お前のケンシンレイだから』大聖堂に来たと言っていたから、子どもが受ける七五三みたいな通過儀礼なんだろう。侍女たちに髪を結ってもらったり上着やアクセサリをつけてもらったりしてから、父母の後をついて歩く。エウラリアの体調を心配してか、侍女が手を握ってくれている。
廊下を少し歩いてドアを開けると大きな礼拝堂があり、たくさんの人々が集まっていた。みんな、きらびやかな礼装をしている。
「おお、メリノ公爵家のご令嬢だ。急に昏倒なされたと聞いたが、無事に元気になられたか」
「お目を醒まされた直後、何やら意味のわからないうわ言を口になさったとか」
「まさか、取りかえ児?」
「しっ! 声が大きい!」
礼拝堂の面々が、ざわざわとそんな噂話をしはじめた。声をひそめてこそこそとささやき合っていることから察するに、あまり良いことを言われていないということはわかるのだが、具体的に何を言われているのか理解できない。
(取りかえ児ってなんだろ。なんか聞いたことある気がするけど)
かすかに何かを思い出しそうになったものの、それ以上考える時間を与えられないまま、礼拝堂の中央部へ進むよう促される。
「エウラリア・メリノ様は、中央部最前列の右から三番目のお席にご着席下さい」
祭服を着た神父の言うとおりの席まで歩いて行き、着座する。周囲の席は、同じ年ごろの少年少女で埋まっていた。やはりケンシンレイというのは、この年代の子どもが受ける通過儀礼のようだ。
向かって正面には祭壇があり、その奥には、礼拝堂の大きさと比して相対的に小さく見える扉があった。エウラリアが席について間もなく、その扉が開かれる。
扉の向こうから現れたのは、ラッパを持った女の子が二人と、長い白髭を生やした老司祭、それに、修道女のような服装の老婆だった。
その中の、最後に出てきた女性に、智亜は見覚えがあった。
(あれって、『チェンジ☆リングス』に出てきた聖女ファティマ様!? そういえば私エウラリアって呼ばれてるし、もしかして私、あのエウラリアに転生したの?)
『チェンジ・リングス』は智亜が大好きだった乙女ゲームで、四人のイケメンキャラのどれかを攻略する恋愛ゲームだ。エウラリアは攻略対象の一人ジルベルトの攻略ルートで登場するライバルキャラで、次期聖女様でもある。
乙女ゲームのライバルキャラに転生するネット小説は多いものの、大抵はもっと意地悪な悪役令嬢に転生するのが普通じゃないだろうか。聖女となるべく異世界に召喚されたり転生するネット小説も多いけれど、その場合の舞台は乙女ゲームの世界とかではなく、純粋に異世界であるケースが多い。乙女ゲームに出てくる次期聖女に転生するのは、ちょっと欲張りすぎというか、属性盛りすぎな気がする。異世界転生だけでも信じられないのに、どうしてそんなことが自分の身に起こっているのか。
そこまで考えたところで、智亜は先ほど言われた『取りかえ児』という言葉の意味を思い出した。
『チェンジ☆リングス』の世界で、取りかえ児というのは忌むべき存在だ。攻略キャラの一人フェルナンドのグッドエンドでは、ライバルキャラのリディアが取りかえ児であることが判明し、火あぶりの刑に処される。
ゲーム内では、取りかえ児とは何なのかについての具体的な説明はないけれど、智亜は取りかえ児とかチェンジリングという言葉について、ネットで調べたことがある。それによるとチェンジリングというのは、幼い赤ん坊が醜い妖精の子どもと取りかえられてしまうという、ちょっと怖い西洋のお伽話だ。
それを思い出したとき、智亜はあることに気づいてゾワッとした。エウラリアの人格は、さっきまさに黒鴉智亜という別の人格に取りかえられた。つまり取りかえ児とは、自分のような存在のことなのではないだろうか。
そんなことを考えている間に、ケンシンレイというらしい儀式は始まっていた。最前列の右から順に子どもの名が呼ばれ、その子が祭壇へと進み出て儀式を受ける。
三番目に位置するエウラリアの順番はすぐにやって来た。エウラリアは前の二人に倣って、見よう見真似で祭壇まで歩いて行き、一礼してから水晶玉に手をかざす。
前の二人の場合だとこの後、小指の爪ほどの大きさの宝石が現出した。
だがエウラリアが手をかざした後で現出したものは、直径が五センチほどもある、途轍もなく大きな黒真珠だった。白髭の司祭がそれを皆に見えるよう高く掲げたとき、後ろに居並ぶ父兄たちからどよめきが上がった。
「あれほどの巨大な宝石、常人では考えられない魔力の持ち主だぞ」
「そういえば、取りかえ児は往々にして、膨大な魔力を持っていることがあると聞いた」
「先ほどの意味不明なうわ言の噂といい、やはり……」
はいそうです。と智亜は叫びたかった。エウラリア・メリノは次期聖女となるべき尊いお方でしたが、黒鴉智亜という異なる世界の異分子によって取りかえ児にされてしまいました。そう正直に告白したかった。自分を娘だと信じていたメリノ公爵夫妻は、さぞ悲しむことだろう。
「静粛に」
聖女ファティマの凛とした声が、堂内を黙らせた。ファティマはさらに言葉を続ける。
「たった今、神託が下りました。この者こそ我が後継者。次代の聖女となるべき存在です。取りかえ児ではありません」
嘘だ。聖女様は嘘をついている。智亜はそう思った。私がエウラリアでないことくらい、聖女様にはわかるはずだ。私が取りかえ児として火あぶりにされないように庇ってくれているのだ。
言うまでもなく、嘘は女神教の教えに反する。教主たる聖女様が嘘をつくなどあってはならない。まして、取りかえ児である私を次期聖女だなどと言うのは、この国と女神教を信じる世界中の人々を混乱に導く重大な罪だ。
自分なんかを庇ってそんな罪を犯してしまったファティマと、自分と取りかえられてしまったエウラリア本人、それに、本当の娘を失ったメリノ公爵夫妻らに、本当に申し訳ない気持ちで、智亜は押しつぶされそうになった。
その負い目は、この六年間というもの、一時たりとも忘れたことがなかった。
0
あなたにおすすめの小説
ブラック・スワン ~『無能』な兄は、優美な黒鳥の皮を被る~
碧
ファンタジー
「詰んだ…」遠い眼をして呟いた4歳の夏、カイザーはここが乙女ゲーム『亡国のレガリアと王国の秘宝』の世界だと思い出す。ゲームの俺様攻略対象者と我儘悪役令嬢の兄として転生した『無能』なモブが、ブラコン&シスコンへと華麗なるジョブチェンジを遂げモブの壁を愛と努力でぶち破る!これは優雅な白鳥ならぬ黒鳥の皮を被った彼が、無自覚に周りを誑しこんだりしながら奮闘しつつ総愛され(慕われ)する物語。生まれ持った美貌と頭脳・身体能力に努力を重ね、財力・身分と全てを活かし悪役令嬢ルート阻止に励むカイザーだがある日謎の能力が覚醒して…?!更にはそのミステリアス超絶美形っぷりから隠しキャラ扱いされたり、様々な勘違いにも拍車がかかり…。鉄壁の微笑みの裏で心の中の独り言と突っ込みが炸裂する彼の日常。(一話は短め設定です)
悪役令嬢によればこの世界は乙女ゲームの世界らしい
斯波@ジゼルの錬金飴③発売中
ファンタジー
ブラック企業を辞退した私が卒業後に手に入れたのは無職の称号だった。不服そうな親の目から逃れるべく、喫茶店でパート情報を探そうとしたが暴走トラックに轢かれて人生を終えた――かと思ったら村人達に恐れられ、軟禁されている10歳の少女に転生していた。どうやら少女の強大すぎる魔法は村人達の恐怖の対象となったらしい。村人の気持ちも分からなくはないが、二度目の人生を小屋での軟禁生活で終わらせるつもりは毛頭ないので、逃げることにした。だが私には強すぎるステータスと『ポイント交換システム』がある!拠点をテントに決め、日々魔物を狩りながら自由気ままな冒険者を続けてたのだが……。
※1.恋愛要素を含みますが、出てくるのが遅いのでご注意ください。
※2.『悪役令嬢に転生したので断罪エンドまでぐーたら過ごしたい 王子がスパルタとか聞いてないんですけど!?』と同じ世界観・時間軸のお話ですが、こちらだけでもお楽しみいただけます。
義姉をいびり倒してましたが、前世の記憶が戻ったので全力で推します
一路(いちろ)
ファンタジー
アリシアは父の再婚により義姉ができる。義姉・セリーヌは気品と美貌を兼ね備え、家族や使用人たちに愛される存在。嫉妬心と劣等感から、アリシアは義姉に冷たい態度を取り、陰口や嫌がらせを繰り返す。しかし、アリシアが前世の記憶を思い出し……推し活開始します!
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。
乙女ゲームの断罪イベントが終わった世界で転生したモブは何を思う
ひなクラゲ
ファンタジー
ここは乙女ゲームの世界
悪役令嬢の断罪イベントも終わり、無事にエンディングを迎えたのだろう…
主人公と王子の幸せそうな笑顔で…
でも転生者であるモブは思う
きっとこのまま幸福なまま終わる筈がないと…
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる