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第二章 聖女の秘密
エウラリアの悩み
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リタが席を外してくれた後、エレナはやや警戒をゆるめ、エウラリアに尋ねた。
「リディア様とお友達になられたということは、やはり……?」
「はい。転生者です」
それを聞いてエレナはさらに緊張を解いた。いつもならリディアの部屋でお茶会があるときは、ずっと立ったまま給仕をするのだが、外面を取り繕う必要がなくなったのを幸いと、主人たちと同じテーブルを囲んで腰を下ろすと、座ったまま自分用のカップに紅茶を注いだ。
「改めまして、エチェバルリア家のメイド、エレナ・ルシエンデスと申します。前世の名前は斑賀李衣。システム開発会社でSEをしていました」
「メリノ公爵家長女のエウラリアです。前世の名前は黒鴉智亜。高校二年生でした」
自己紹介を済ませた後、エレナはエウラリアから事情を聞かされた。前世の記憶を思い出した直後から、ファティマによって次期聖女だと宣言されるまでのこと。
リディアはすでに先刻、一部始終を聞いていたようで、黙ったまま時々うなずいたりしている。
「なるほど……。取りかえ児というのが転生者のことではないかというのは、わたくし達もそう考えていたのですが、本来次期聖女となるべきだったエウラリア様が、智亜さんに取りかえられたという解釈は、違うのではないかと思います」
「どうしてですか」
エレナは「ええと、どう説明したら良いのか……」と、しばし宙を見上げて考えをまとめ、説明を始めた。
「取りかえ児イコール転生者だとすると、リディア様もわたくしも取りかえ児ということになりますが、リディア様ってもともとゲーム内でも取りかえ児なんですよね。エレナもそうです。覚えておいででしょうけど、リディア様が火あぶりにされるスチル画像ではエレナも一緒に火あぶりにされていますからね」
エウラリアが何か言う隙を与えず、エレナは言葉を続ける。
「さらに、エウラリア様が取りかえ児だと疑われた理由の一つに、強大な魔力を持っていることが挙げられますが、これも本来のゲーム内設定と同じです。主人公のクロエを凌ぐほどの魔力を持つがゆえに、彼女は次期聖女に選ばれたのです」
つまり、とエレナは紅茶をひとくち飲んでから話をまとめた。
「もとのゲームと何ひとつ変わっていないんですよ。リディア様が教室で座る席などの細かい違いはありますが、ストーリーの本筋には何の変化もないんです。特にリディア様たちが入学してからの展開はかなり正確にゲームのシナリオに沿っているのに、『実は次期聖女様は偽者に入れ替わってました』なんていう重大な差異が起こるとは思えません」
エウラリアに安心して欲しくてそう言って見るが、エウラリアの不安は晴れないようだ。
「でも……。エレナさんも取りかえ児というのは転生者のことだと思うのでしょう? そうだとしたら、わたくしは紛れもなく取りかえ児です。聖女様といえば、すべてを見透す目と女神様の言葉を聴ける耳を持つと言われる崇高な存在。取りかえ児がその聖女様になれるような、なんの穢れも悪も持たない存在なら、これまでの歴史上、千年以上に渡って取りかえ児が殺されて来たのはなぜなのか、説明がつきません」
言われてみればその通りだった。取りかえ児が忌むべき存在だとしたら、そんな取りかえ児が次期聖女に選ばれるはずがない。忌むべき存在ではないとしたら、取りかえ児は見つけ次第火あぶりにするという教会の教えは罪のない人への虐殺ということになる。そんな教え、それこそ歴代の聖女様の誰かが廃止するはずだ。
エレナは、エウラリアが嘘や間違いで聖女に選ばれたわけではないと納得させるための理屈を他にも考えてみたが無駄だった。エウラリアは六年間、このことばかり思い悩んで来たのだ。エレナが思いつきで言った理屈で簡単に論破できるわけはない。
「エレナのいない間に、日曜礼拝の日以降に元気がなかった理由も伺ったのですけれど……」
黙りこくって考え込んでしまったエレナに、重苦しい沈黙を紛らわすようにリディアがそう切り出した。リディアが言うには、あの日エウラリアは教会でジルベルトに逢ったことで、彼女は自分の哀しい運命に気づいてしまったのだそうだ。
「エウラリアさんは、というか智亜さんは、ゲームキャラとしてのジルベルト様に本当にいれ上げていらしたそうです。なのに自分がエウラリアであり、彼がジルベルト様である限り、この恋は哀しい結果しか生まないのですから……」
そちらの問題も、ジルベルトに対する想いの強さによっては深刻な問題だろう。ゲームの中の存在だと思っていた憧れのジル様に実際に出逢えたと思ったら、自分はゲーム内のライバルキャラで、ジルベルトが自分を好きになるとゲームのシナリオはバッドエンドへと進み、ジルベルトは死ぬのだから。
しかも、次期聖女に選ばれた問題もジルベルトに関する問題も、どちらも自分がエウラリア・メリノに転生したことが原因だ。エウラリアが取りかえ児となってしまったのは自分の転生のせいだし、転生先がエウラリアだったために、悲恋を宿命付けられてしまった。自分の転生が、ファティマやジルベルトといった周囲の人間を不幸にする。
二つの問題を同時に抱えたエウラリアは、自分の存在価値を否定されているような思いだっただろう。
「想像を遥かに超えるお悩みの深さですね……」
エレナはぬるくなった紅茶を喉に流しこむ。相談に乗ったところで、自分やリディアにどうこうできる問題ではないような気がする。『悩みを聞いてあげて、転生者だったら協力し合おう』という計画は、ちょっと考えが安易すぎたかもしれない。
三人とも暗い面持ちでしばらく押し黙っていたが、沈黙を破ってリディアが口を開いた。
「これはもう、ファティマ様に真意をお尋ねするしかありませんわね。どうしてエウラリア様を次期聖女様にお選びになったのか」
何言ってんだこいつ。
エレナは二の句が継げず、口を少し開いて固まってしまう。リディアが突拍子もないことを言うのはいつものことだが、今回はいつにもまして斜め上すぎる。
「――お尋ねして答えてくださるような問題なら、そもそもこんな苦労は発生していないのでは?」
しばしの放心から復帰して、エレナはそう反論した。そもそもエウラリアは、ファティマが自分を次期聖女だと宣言したのが、自分を助けるための嘘ではないかと憂慮しているのだ。本人に『あなた嘘をつきましたか?』と尋ねたところで、その質問に嘘を返さない保証なんかない。
「もちろんエウラリア様の件は伏せてですわ。真意を隠して、それとなくお気持ちを探るのです」
「……、すべてを見透す目と女神様の言葉を聴ける耳をお持ちの聖女様に、真意を隠して……? そもそも、どうやって聖女様にお逢いするつもりですか?」
エレナの言葉に、リディアはニヤリとほくそ笑んで答えた。
「どうやって聖女様に逢うかは……ちゃんと考えてありますわ。実は今日のホームルームの時間に先生がおっしゃっていたのですけれど、もうじき行われる春の堅信礼のお手伝いをする生徒を、学園が募集しているのですわ」
「リディア様とお友達になられたということは、やはり……?」
「はい。転生者です」
それを聞いてエレナはさらに緊張を解いた。いつもならリディアの部屋でお茶会があるときは、ずっと立ったまま給仕をするのだが、外面を取り繕う必要がなくなったのを幸いと、主人たちと同じテーブルを囲んで腰を下ろすと、座ったまま自分用のカップに紅茶を注いだ。
「改めまして、エチェバルリア家のメイド、エレナ・ルシエンデスと申します。前世の名前は斑賀李衣。システム開発会社でSEをしていました」
「メリノ公爵家長女のエウラリアです。前世の名前は黒鴉智亜。高校二年生でした」
自己紹介を済ませた後、エレナはエウラリアから事情を聞かされた。前世の記憶を思い出した直後から、ファティマによって次期聖女だと宣言されるまでのこと。
リディアはすでに先刻、一部始終を聞いていたようで、黙ったまま時々うなずいたりしている。
「なるほど……。取りかえ児というのが転生者のことではないかというのは、わたくし達もそう考えていたのですが、本来次期聖女となるべきだったエウラリア様が、智亜さんに取りかえられたという解釈は、違うのではないかと思います」
「どうしてですか」
エレナは「ええと、どう説明したら良いのか……」と、しばし宙を見上げて考えをまとめ、説明を始めた。
「取りかえ児イコール転生者だとすると、リディア様もわたくしも取りかえ児ということになりますが、リディア様ってもともとゲーム内でも取りかえ児なんですよね。エレナもそうです。覚えておいででしょうけど、リディア様が火あぶりにされるスチル画像ではエレナも一緒に火あぶりにされていますからね」
エウラリアが何か言う隙を与えず、エレナは言葉を続ける。
「さらに、エウラリア様が取りかえ児だと疑われた理由の一つに、強大な魔力を持っていることが挙げられますが、これも本来のゲーム内設定と同じです。主人公のクロエを凌ぐほどの魔力を持つがゆえに、彼女は次期聖女に選ばれたのです」
つまり、とエレナは紅茶をひとくち飲んでから話をまとめた。
「もとのゲームと何ひとつ変わっていないんですよ。リディア様が教室で座る席などの細かい違いはありますが、ストーリーの本筋には何の変化もないんです。特にリディア様たちが入学してからの展開はかなり正確にゲームのシナリオに沿っているのに、『実は次期聖女様は偽者に入れ替わってました』なんていう重大な差異が起こるとは思えません」
エウラリアに安心して欲しくてそう言って見るが、エウラリアの不安は晴れないようだ。
「でも……。エレナさんも取りかえ児というのは転生者のことだと思うのでしょう? そうだとしたら、わたくしは紛れもなく取りかえ児です。聖女様といえば、すべてを見透す目と女神様の言葉を聴ける耳を持つと言われる崇高な存在。取りかえ児がその聖女様になれるような、なんの穢れも悪も持たない存在なら、これまでの歴史上、千年以上に渡って取りかえ児が殺されて来たのはなぜなのか、説明がつきません」
言われてみればその通りだった。取りかえ児が忌むべき存在だとしたら、そんな取りかえ児が次期聖女に選ばれるはずがない。忌むべき存在ではないとしたら、取りかえ児は見つけ次第火あぶりにするという教会の教えは罪のない人への虐殺ということになる。そんな教え、それこそ歴代の聖女様の誰かが廃止するはずだ。
エレナは、エウラリアが嘘や間違いで聖女に選ばれたわけではないと納得させるための理屈を他にも考えてみたが無駄だった。エウラリアは六年間、このことばかり思い悩んで来たのだ。エレナが思いつきで言った理屈で簡単に論破できるわけはない。
「エレナのいない間に、日曜礼拝の日以降に元気がなかった理由も伺ったのですけれど……」
黙りこくって考え込んでしまったエレナに、重苦しい沈黙を紛らわすようにリディアがそう切り出した。リディアが言うには、あの日エウラリアは教会でジルベルトに逢ったことで、彼女は自分の哀しい運命に気づいてしまったのだそうだ。
「エウラリアさんは、というか智亜さんは、ゲームキャラとしてのジルベルト様に本当にいれ上げていらしたそうです。なのに自分がエウラリアであり、彼がジルベルト様である限り、この恋は哀しい結果しか生まないのですから……」
そちらの問題も、ジルベルトに対する想いの強さによっては深刻な問題だろう。ゲームの中の存在だと思っていた憧れのジル様に実際に出逢えたと思ったら、自分はゲーム内のライバルキャラで、ジルベルトが自分を好きになるとゲームのシナリオはバッドエンドへと進み、ジルベルトは死ぬのだから。
しかも、次期聖女に選ばれた問題もジルベルトに関する問題も、どちらも自分がエウラリア・メリノに転生したことが原因だ。エウラリアが取りかえ児となってしまったのは自分の転生のせいだし、転生先がエウラリアだったために、悲恋を宿命付けられてしまった。自分の転生が、ファティマやジルベルトといった周囲の人間を不幸にする。
二つの問題を同時に抱えたエウラリアは、自分の存在価値を否定されているような思いだっただろう。
「想像を遥かに超えるお悩みの深さですね……」
エレナはぬるくなった紅茶を喉に流しこむ。相談に乗ったところで、自分やリディアにどうこうできる問題ではないような気がする。『悩みを聞いてあげて、転生者だったら協力し合おう』という計画は、ちょっと考えが安易すぎたかもしれない。
三人とも暗い面持ちでしばらく押し黙っていたが、沈黙を破ってリディアが口を開いた。
「これはもう、ファティマ様に真意をお尋ねするしかありませんわね。どうしてエウラリア様を次期聖女様にお選びになったのか」
何言ってんだこいつ。
エレナは二の句が継げず、口を少し開いて固まってしまう。リディアが突拍子もないことを言うのはいつものことだが、今回はいつにもまして斜め上すぎる。
「――お尋ねして答えてくださるような問題なら、そもそもこんな苦労は発生していないのでは?」
しばしの放心から復帰して、エレナはそう反論した。そもそもエウラリアは、ファティマが自分を次期聖女だと宣言したのが、自分を助けるための嘘ではないかと憂慮しているのだ。本人に『あなた嘘をつきましたか?』と尋ねたところで、その質問に嘘を返さない保証なんかない。
「もちろんエウラリア様の件は伏せてですわ。真意を隠して、それとなくお気持ちを探るのです」
「……、すべてを見透す目と女神様の言葉を聴ける耳をお持ちの聖女様に、真意を隠して……? そもそも、どうやって聖女様にお逢いするつもりですか?」
エレナの言葉に、リディアはニヤリとほくそ笑んで答えた。
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